西洋では、卍(まんじ)とナチスのハーケンクロイツ(鉤十字)と混同視することが多い。だが、卍は歴史的にみて、幸運を意味するシンボルとして、幅広い文化圏で使われてきたのだ。 左卍と右卍(卐)があり、現代の日本では左卍が多く用いられているものの、欧米などでは逆向きの「卍」も同様にみなされる場合が多く、法律で使用を禁止している国もある。 ここでは古今東西における、幸福の象徴として用いられていた卍の歴史を見ていくことにしよう。
ドイツ文学と思想史の研究者・長谷川晴生さんのTwitterで、トートナウベルクという村のハイデガーの山荘の近くに、多面体の意匠のついた「星の賽の井戸」なるものがあることを知った。 この立体は、幾何学の用語では、stella octangula(星型八面体)と呼ばれるものだ。星の賽(sternwürfel)という言葉(訳語もいいねえ)は、ハイデガーの山荘を訪ねたツェランの詩『トートナウベルク』にでてくるものである。この言葉がいつからあるのかはわからないが、ここでsternwürfel すなわち star dice(cube)という言葉が使われているのは「適切」だなあと思う。単に立体という意味でdice(cube)なのかもしれないが、この立体は立方体と相性がよいのだ。 この立体の8個の凸頂点は、立方体の頂点と一致し、凸になっている稜(辺)は、正方形の対角線と一致する。したがって、この立体を立方
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