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ブックマーク / www.ele-king.net (37)

  • interview with Francesco Tristano | ele-king

    はジャズの流れているカフェが多い。ヨーロッパでそんなところはもう存在しない。僕は子どものころ、ジャズ・ミュージシャンになりたかった。東京にいると、当時の思いがふたたび感じられる。東京はジャジーな街だ。 街を歩くのが好きだ。安物の発泡酒を片手に、目的地もなく、ひとりで、ふらふらと都内をうろつくのが大好きだ。新宿、四谷、市ヶ谷、飯田橋あたりは殿堂入りである。秋葉原も良い。神田~大手町~有楽町も趣のあるラインだが、その先の銀座はとりわけすばらしい。昼間でもじゅうぶん魅力的だけど、夜はなお格別で、見上げ続けていると首が痛くなってくる高層ビルの群れ、きらびやかなネオン、せわしなく行き交う年収の高そうな労働者たち──それらを眺めながらとぼとぼ歩いていると、なんというか、生きている実感が沸いてくる。どこまでも明るく残酷なバビロンの風景は、「ここにいる連中と気が合うことは一生、絶対にないんだろうな」と

    interview with Francesco Tristano | ele-king
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    orzie 2023/04/18
  • 音楽の歴史を塗り替えたターンテーブルの名機のなかの名機、テクニクスSL-1200の物語が書籍として刊行される | ele-king

    言うまでもなく、テクニクスSL-1200は、大衆音楽歴史に名を残す名機のなかの名機である。ダイレクトドライヴ方式で、ピッチコントローラーの付いたこのターンテーブルは、たんなる再生装置ではなく楽器となった。ヒップホップとハウスはSL-1200なしでは生まれなかっただろう。90年代では、そのメーカーであるTechnicsはブランド化し、海賊版のTシャツやキャップも出回ったほどだった。 その、音楽に革命を起こした機材について、機材史/文化史の両面から記した書籍『Technics SL-1200の肖像 ターンテーブルが起こした革命』が10月26日に刊行される。 じつに40年ものあいだ、ほぼデザインを変更することなく世界中で愛されてきた、奇跡的な工業製品であるこのターンテーブルの実像について、パナソニックに残された資料や歴代スタッフの証言、また著名DJたちへの取材によって構成されるそうだ。 企画立

    音楽の歴史を塗り替えたターンテーブルの名機のなかの名機、テクニクスSL-1200の物語が書籍として刊行される | ele-king
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    orzie 2022/11/25
  • ele-king

    REVIEWS Savan - Antes del Amanecer Apr 01,24 UP コロンビアのエレクトロニック・アーティスト、サヴァン。先住民の文化と山々にこだまする鳥の鳴き声、それらがクンビアやハウス、アンビエント、テクノと混じり、なんともサイケな世界へ…… Rafael Toral - Spectral Evolution Mar 26,24 UP ギター・ドローンで知られるポルトガルのヴェテラン実験音楽家、ラファエル・トラルがひさびさにアンビエント作品を発表している。ジム・オルークのレーベルより。 Kelela - RAVE:N, The Remixes Mar 25,24 UP Kim Gordon - The Collective Mar 22,24 UP serpentwithfeet - GRIP Mar 14,24 UP Alex Deforce & Char

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    orzie 2022/11/06
    サイトに接続出来ないんだけど私だけ?
  • R.I.P. Phil Spector | ele-king

    新型コロナウイルス感染による合併症でフィル・スペクターが亡くなった。命日は2021年1月16日、享年81、女優ラナ・クラークスン殺人容疑で有罪となり、キャーフォーニャ州立刑務所の薬物中毒治療施設に収監されていた(*1)。 合掌。……お直り下さい。 前世紀末1980年代半ばのある晩、行きつけの呑み屋でザ・ルーベッツの “シュガー・ベイビー・ラヴ” が有線放送から流れた。それを聞きながら「フィル・スペクターの流儀は時代を超えて続いているのだな」と、わたしはひとり納得していた。ところが同曲は1973年のイギリス人たちによる録音作品であり、彼の遺産は20年以上の歳月だけでなく、大西洋も超えていたのだ。 永遠の循環進行で「シュバッシュバリバリ」とスキャットを繰り返す男声ハーモニー多重層、前面には「アハー」と高音域のファルセトーが出て来る。他愛のない、しかし永遠に揺るがない愛の真実が唄われ、後半には低

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    orzie 2022/01/15
  • Special Talk : peepow × K-BOMB | ele-king

    目を閉じて想像したまえ。深夜、K-BOMBに呼び出され、マヒトゥ・ザ・ピーポーとの対談の司会を託された二木信の精神状態を。 それはまるで……たまに電車で一緒の車両に乗り合わせる、名も知らぬあの美しき貴婦人から、いきなり電話をもらって、「いますぐ来て!」と言われるようなものだろう。そんなあり得ない、ウキウキした感情を以下の対談から読み取っていただけたら幸いである。 もちろん賢明な読者には、これが先日〈Blacksmoker〉からリリースされたマヒトゥのラップ・アルバム『DELETE CIPY』に関する密談であることは、察していただいていることと思う。つまり、もう聴いている人はその余談として、まだ聴いていない人には聴くための契機としてある。 まあ、悪名高きロック・バンド、下山のヴォーカリストのマヒトゥ(熱狂的なファン多し)が、名門〈Blacksmoker〉からK-BOMBをはじめとする素晴らし

    Special Talk : peepow × K-BOMB | ele-king
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    orzie 2021/09/26
  • Flashback 2009 | ele-king

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    orzie 2021/09/26
  • Special Talk:OLIVE OIL×K-BOMB | ele-king

    OLIVE OILが7月にBLACKSMOKERから発表したソロ・アルバムのタイトル『ISLAND BAL』は、「島の居酒屋」とでも直訳できるだろうか。このOLIVE OILとK-BOMBという盟友同士の対談を読むと、「島の居酒屋」というタイトルがしっくりくるように思えてくる。もちろんOLIVE OIL×POPY OIL兄弟が徳之島出身で、福岡在住である事実とも関係している。 だが、「島の居酒屋」がしっくりくるのはそれだけではない。OLIVE OIL×POPY OIL兄弟にしろ、K-BOMBにしろ、旅芸人のように全国津々浦々を渡り歩き、各地のありとあらゆる“シマ”での壮絶なライヴと、変態、変人、強者たちとの交流、そして連日の豪快な遊びを通じてセンスと感性と変態性にさらに磨きをかけ、それらを原動力に大量のビートやラップ、映像や絵を、まるでメシをい、酒を飲み、セックスをし、風呂に入るのと同じ

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    orzie 2021/09/26
  • interview with Kaoru Inoue | ele-king

    かすかに夏の匂いがする。時間はあっという間に過ぎる。贅沢な時間に人は気が付かなかったり、すぐに忘れたり。ものごとがうまくいくこともあれば、うまくいかないこともある。DJとはある意味たいへんな職業だ。週末のもっともアッパーで過激な時間帯の司祭を20年以上も務めるということは、まずは自分をコントロールできなければ難しいだろうし、生きていれば誰もが平等に老いていくわけだから、若い頃と同じ体力は保てなくなる。それは誤魔化しようのない、うんざりするほどのリアリズムだ。そういう現実を受け止めながら活動を続けているDJ/プロデューサーのひとりに井上薫がいる。 井上薫、Chari Chari名義の作品で広く知られる彼は、つい先日、リスボンのレーベルから『Em Paz』という、アナログ盤2枚および配信の新作をリリースした。力の抜けた柔らかいアルバムで、ぼくはこの音楽を聴いていると幸せな気持ちになれる。巡りあ

    interview with Kaoru Inoue | ele-king
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    orzie 2021/09/26
  • Chari Chari | ele-king

    冒頭から私ごとで恐縮だが、自粛期間でジャズをたくさん掘る機会に恵まれた。見つけたアルバムのひとつにアルバート・アイラー『Music Is the Healing Force of the Universe』という作品がある。1969年リリース、遡ること約50年前のフリー・ジャズ。内容もさることながら、アルバムのタイトルにとくに強く惹かれるものがあった。『音楽は万物の癒しの力』音楽と同時に言葉の持つチカラは当に偉大だ。そしていまから紹介するChari Chari『We hear the last decades dreaming』も音楽、そして言葉の持っている「癒しの力」を携えた1枚になっている。 20年以上のキャリアを誇るDJ/プロデューサー、井上薫がChari Chari名義で放った新作。この名義では実に18年ぶりとなるアルバムで、2016年に12インチレコードでリリースされた「Fad

    Chari Chari | ele-king
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    orzie 2021/09/26
  • interview with 5lack | ele-king

    たまにゃいいよな どこか旅に出て いまの自分を忘れて逃げるのも 東京は奪い合いさ、だいたい パラサイトが理由をつけて徘徊 さよなら、fake friendsにバイバイ 物ならまたどこかで会いたい "早朝の戦士"(2013) 先日福岡市を訪れて僕がもっとも驚いたのは、東京圏からの避難民の多さだった。「東京圏から福岡市への転入が急増 15年ぶり、震災避難が影響か」という記事は、2011年の東京圏から福岡市への転入者が前年比で31.5%増加し、1万3861人に上ったと報告している。その後も避難民は増え続けているようだ。 福岡の友人夫婦は、彼らのまわりだけでも、震災以降(正確には、福島第一原子力発電所の事故が引き起こした放射能拡散があきらかになって以降)の州からの避難民が30人はいると語った。さらに彼らの人脈をたどり範囲を拡大すれば、1000人は下らないのではないか、ということだった。最初は耳

    interview with 5lack | ele-king
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    orzie 2021/09/23
  • S.L.A.C.K. | ele-king

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    orzie 2021/09/23
  • 第7回:忘却の手ざわり | ele-king

    先日、ニューヨークの恩田晃さんから新作の案内をもらった。といっても、恩田さんは音(楽)を探しながら、つくりながら世界中をめぐっているので家を空けることも多いが、そのときはニューヨークにいたようだった。メールといっしょに、ごていねいに試聴音源もいただいたのだが、メールを送られたのが昨年の暮れだから、2ヶ月以上も経ってからのご紹介になってしまい、もうしわけない。文面には「数週間前に Important Records から久々のソロ・アルバムをリリースしました」とあったから、作品自体はさらにその前に出ていたことになる。 恩田晃(ここからは題に入るので敬称を略します)の新作は『South Of The Border』と題し、副題に「Cassette Memories Vol.3」とある。これは恩田晃のライフワークともいえるポータブル・プレイヤーによるフィールド・レコーディング音源を元にした連作

    第7回:忘却の手ざわり | ele-king
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    orzie 2021/07/07
  • コーネリアスからスクエアプッシャーまで | ele-king

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    orzie 2021/07/03
  • 3 久しぶりにCDを買った。 | ele-king

    先日久しぶりにCDを買いました。 自分でCD買ったのは中学1年生のときのThe Strypes以来。Blue Collar Jane。懐かしい。 雑貨屋さんで良さげな音楽がかかっていて、売ってるものも可愛いし、いい店だなと思いながら見ているとCDが売っていてどうやら店内でかかっているのもそのCD。手に取ってみる と自作で小さい字でタイトルと曲名とアーティスト名がプリントされたシールが貼ってあるだけ。情報量の少なさが俄然興味をそそる。お店の方の話を聞くと店員さんの同居人が作っ たそう。ミステリアスで益々気になる。 1. Tomoya Ino - Phantasmagoria 帰ってきて、埃のかぶったCD読み込むやつを探し出しダウンロード。17曲入りで全部良い。適当に買ったのにこんなに良いのってくらい良い。 ほとんどインスト曲だけどギターの曲、ピアノの曲、padぽいシンセのアンビエントなどなど

    3 久しぶりにCDを買った。 | ele-king
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    orzie 2021/07/01
    “3 久しぶりにCDを買った。 選・文 : 小山田米呂”
  • なぜブラック・ライヴズ・マターを批判するのか? | ele-king

    ではKダブ・シャインによるブラック・ライヴズ・マター批判が話題になったけれど、アメリカBLM批判の急先鋒といえばキャンディス・オーウェンズである。最初は若い黒人の思想家がドナルド・トランプを称揚していると話題になり、TVでも事あるごとに取り上げられるようになった。2年前にカニエ・ウエストがツイッターで彼女の思想を持ち上げたことで一気に注目の的となり、その直後に2人は急接近したようで、黒人が奴隷になったのは自らにもそう望んだ面があったからだとか、カニエ・ウエストの言動が以前よりもオルタナ右翼に近づいたのは彼女の影響によるところ大だったと考えられる。この秋の大統領選では「Brexit」の「R」を「L」に変えると「民主党からの離脱」を意味する「Blexit」という単語になり、民主党批判のキャンペーンにこのスローガンを使っていたオーウェンズが「ロゴをデザインしてくれたのはカニエ・ウエスト」だ

    なぜブラック・ライヴズ・マターを批判するのか? | ele-king
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    orzie 2021/07/01
  • J・ディラの名作『Welcome 2 Detroit』が7インチ12枚組ボックスセットとしてリイシュー、未発表音源やDJ MUROによるリミックスも | ele-king

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    orzie 2021/06/27
  • R.I.P. 横田進 | ele-king

    テクノ/ハウス/エレクトロニカのプロデューサーとして国内外に多くのファンを持つ横田進が、3月27日、長い病気療養のすえ永眠したことが最近わかった。音楽関係者との接点を持たなかったご遺族が、先日、遺品整理中に見つけた関係者からの手紙を頼りに報告があった。54歳だった。 横田進は、ハウス・ミュージックに触発されて、90年代初頭から格的な音楽活動をはじめている。初期の作品、1993年にドイツの〈ハートハウス〉からリリースされたFrankfurt-Tokio-Connection名義の12インチ・シングルは、都内の輸入盤店でも話題になった。当時勢いのあったジャーマン・トランスの重要レーベルからのリリースだったということもある。が、何よりも、無名の日人がいきなり海外のレーベルから作品を出すことがまだ珍しかった時代のことだった。いまや音楽は世界に開かれている──そんなオプティミスティックな気配がア

    R.I.P. 横田進 | ele-king
  • interview with Cornelius | ele-king

    ことオリジナル・アルバムに関しては寡作で知られるコーネリアスだが、オリジナルに匹敵する彼ならではの創意と工夫と閃きの賜物であるリミックス作品を集めたコンピレーション・シリーズ『CM』は、これまで4作リリースされてリスナーの渇きを癒す一方、こうした他流試合は来るべき新作への実験の場としても有効に機能してきた。 そして、リミックスはもとよりプロデュースやコラボレーション作品、未発表の新曲、カヴァー曲など近年のワークス13曲をカラフルに散りばめた最新コンピレーションが、作『Constellations Of Music』である。タイトルを直訳すれば「音楽の星座」。 英和辞典を引くと、“constellation”には、①《天文》星座;(天空における)星座の位置 ②そうそうたる人々の一団、きらびやかな群れ;(…の)一群((of …)) ③《占星》星位、星運 ④《心理学》布置、という意味がある。

    interview with Cornelius | ele-king
  • interview with Prefuse 73 | ele-king

    プレフューズ73の帰還。これは2015年のエレクトロニック・ミュージックにおける「事件」といってもいい出来事だ。 プレフューズ73=ギレルモ・スコット・ヘレン。彼は90年代のDJシャドウ、モ・ワックスなどのアブストラクト・ヒップホップと2000年代以降のフライング・ロータスを繋ぐ重要なミッシングリンクである。時代はプレフューズのファースト・アルバム『ボーカル・スタディーズ・アンド・アップロック・ナレーティヴス』(2000)以前/以降と明確に分けられる。彼は偉大な革命者だ。エレクトロニカとビート・ミュージックを繋げることに成功したのだから。その革命者が帰還した。これを「事件」と呼ばずして何と呼ぼうか。 安易なクラブ・ミュージックみたいな音楽が氾濫するようになって、嫌になってしまった。 事実、プレフューズ73名義の作品は2011年にリリースされた巨大な万華鏡のような『ジ・オンリー・シー・チャプ

    interview with Prefuse 73 | ele-king
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    orzie 2015/07/19
  • Prefuse73 | ele-king

    Rivinton Não Rio + Forsyth Gardens and Every Color of Darkness すべては“響き”のなかに 矢野利裕 ギレルモ=スコット・ヘレンという音楽家は、僕にとってあまりにも底知れない。アキレスと亀の関係のように、その姿を捉えたかと思うとすでに先に行っている。プレフューズ73『ヴォーカル・スタディーズ・アンド・アップロック・ナレーティヴス(Vocal Studies And Uprock Narratives)』のときから、それはそうだった。プレフューズ73を一躍「ヴォーカル・チョップの人」にしてしまったその作品は、〈ワープ〉レーベルでさえもしっかりと認識していなかった当時の僕からすれば、DJプレミア的チョップ&フリップの鮮烈な応用として映った。しかし、佐々木敦による国内盤解説を読むと、それはむしろ、ポスト・ロックやエレクトロニカ、並びにフ

    Prefuse73 | ele-king
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    orzie 2015/07/19