劇場情報 コメント 奇しくもチャールズが亡くなる頃、アメリカは貿易赤字に悩まされ、レイの没した翌年、冷戦は終結しました。アメリカが最も輝いていたミッドセンチュリーは、そのままふたりが夫婦として、また仕事の大切なパートナーとしての関係性が最良だった頃と重なります。大きくなってゆくアメリカと並走したチャールズ&レイ・イームズ。ぜひ、時代の変遷を念頭に置いて観てもらいたい映画です。 青野賢一(BEAMS クリエイティブディレクター) あたまを使うのではなく、こころをたっぷりと使うこと。 それは、わかることと感じることの間をいく仕事術。 そしてそれは、イームズ夫妻の暮らし方でもありました。 松浦弥太郎(暮しの手帖編集長) おしゃれなラブラブ映画と勘違いしてすみませんでした。 イームズという「企業」の独自性を浮かび上がらせる、きわめて硬派なドキュメンタリーです。人間を丁寧に観察し、暗黒面にも切り込み
ダ・ヴィンチとベーコンの系譜を受け継いだ イギリス人アーティスト、 その名は、ラルフ・ステッドマン 不適切、危険、残酷、過激、反体制的-。 ラルフ・ステッドマンの画はいつもこのように評される。 カウンターカルチャーが隆盛を極めた60年代後半にイギリスからアメリカに渡った異端児は、社会への壮絶な怒りとアナーキーなエネルギーに満ちた風刺マンガで一躍名を馳せた。 国際政治や人権侵害の是正を訴えるその作品は、ザ・ニューヨーカーやローリング・ストーン誌などに掲載され、やがてそれが一人の男の目に止まる。後に生涯の友となる型破りなジャーナリスト、映画『ラスベガスをやっつけろ』の原作者としても知られるハンター・S・トンプソンである―。 本作は、『ラスベガス~』のメインビジュアルを手掛けたラルフの、ハンターとの波乱に満ちた友情物語を主軸に、ビートジェネレーションを代表する作家ウィリアム・バロウズとの交流や、
2014年02月26日 人ならざる者の撮影に成功! 衝撃のドキュメンタリー『アクト・オブ・キリング』が4月公開 TBSラジオ「たまむすび」内で毎週火曜日に放送中の人気コーナー映画評論家の町山智浩「アメリカ流れ者」で紹介されました映画が衝撃的でした。 町山さんが、まだ2月であるにも関わらず2014年ベスト映画として紹介されてまして、「これを超える映画は人間の力では作れないだろう」とまでいわしめたドキュメンタリー作品です。 ちょっと信じられないような内容です。 こういう言い回しは威圧的で好きではないんですが、これ見ないという選択は“罪”なんじゃないかと思わせるような、そんな内容です。文字起こしをしましたので映画好きもそうでない方もまずは読んでみて。 町山智浩 以下【町】 赤江珠緒 以下【珠】 山里亮太 以下【山】 【町】今日の(紹介する映画)はですね、今回のアカデミー賞ドキュメンタリー部門で最
舞台は、2011年4月の川崎市議会選挙。震災で実施が危ぶまれた、あの統一地方選挙だ。映画『選挙』(07年)では自民党の落下傘候補だった「山さん」こと山内和彦が、完全無所属で出馬した。スローガンは「脱原発」。自粛ムードと原発「安全」報道の中、候補者たちは原発問題を積極的に取り上げようとしない。小さな息子のいる山さんはその状況に怒りを感じ、急遽、立候補を決意したのだ。かつて小泉自民党の組織力と徹底的なドブ板戦で初当選した山さん。しかし、今度は違う。組織なし、カネなし、看板なし。準備もなし。選挙カーや事務所を使わず、タスキや握手も封印する豹変ぶりだ。ないないづくしの山さんに、果たして勝ち目は? 監督はもちろん、『選挙』『精神』『Peace』『演劇1・2』の想田和弘。そのカメラに映ったものは、放射能におびえながらも整然と機械的に営まれる日本的日常。祖国の大ピンチに際しても政策論争が起きず、相も変わ
印刷 「死刑弁護人」から (c)東海テレビ放送 オウム真理教事件や和歌山カレー事件など死刑事件の弁護を数多く引き受ける安田好弘弁護士(64)の素顔を初めてカメラがとらえた。東海テレビが密着取材した番組は、文化庁芸術祭でテレビ・ドキュメンタリー部門優秀賞に。映画化もされ、「死刑弁護人」として上映が始まった。 仕事の合間、過去の死刑囚とのやりとりを振り返るシーン。恩赦請求中に執行された男性の手記を手に、「毎日、彼に会いに行けば状況を変えられたかもしれない」と目頭を熱くする表情をアップで映す。かみしめるように語る言葉や目の動きを見てほしいと、テロップは一切つけなかった。 2010年8月から1年間、40分テープ300本分を撮影。安田弁護士は光市母子殺害事件の上告審などで駆け回り、ほぼ事務所で寝泊まりしていた。 安田弁護士は取材をほとんど受けない。映画の中で言う。「取材に応じることは『悪人』
日本でモデルやるシベリア少女の実録で暗くなる:Girl Model - The Most Sickening Film Ever Yikes. It's the most disturbing documentary I've ever seen. I don't know where to start. It's following Nadya Vall, an 13-year-old innocent girl who flew to Japan in hope to support her family in rural Siberian village. But all she got was $2700 in debts. What disturbed me the most was the ex-model and scouter, Ashley Arbaugh, wh
映画『世界が食べられなくなる日』より 2009年、フランスである動物実験が極秘に開始された。それはラットのエサに遺伝子組み換えトウモロコシ、農薬(ラウンドアップ)を、いくつかの組み合わせで混ぜて与えた長期実験だった。実験期間は2年、ラットの寿命に相当する期間である。 現在、市場に流通している遺伝子組み換え食品の安全基準は、ラットに遺伝子組み換え作物を3ヵ月間与え続けても問題がないという実験結果をもとにしている。人間の寿命を80歳とすれば、ラットの3ヵ月は人間の10歳に相当する。 カメラは2年にわたる実験を捉え、その結果、実験対象のラットに腫瘍の発生率、死亡率の上昇がみられた。 分子生物学者、ジル=エリック・セラリーニ教授が行ったこの世界で初めての実験は、2012年9月に専門誌に発表され、フランスをはじめとしてヨーロッパ諸国、そして世界中に大きな波紋を投げかけた。 映画『世界が食べられなくな
凄まじい障害を抱えながらも、音楽と女たちから愛されたミシェル・ペトルチアーニ。 天才ジャズピアニストの短くも劇的な生に迫る、奇蹟のドキュメンタリー! フランスを代表するジャズ・ピアニスト、ミシェル・ペトルチアーニの生誕50周年を迎える今年、その激動の人生と至福の音楽にスポットを当てた奇蹟のドキュメンタリー映画「情熱のピアニズム」の日本公開が10月に決定! 先天性の骨形成不全症を抱えながらも生を謳歌することに貪欲だったミシェル・ペトルチアーニ。酒を愛し、旅を愛し、そして女たちから愛された彼が生み出す音は繊細で深く、人生が持つ歓びとユーモアに溢れていた。 ”ピアノの化身”と言われた彼に神が与えたものと与えなかったものとは何だったのか? 監督は、『イル・ポスティーノ』('94)でアカデミー賞®作品賞、監督賞ほか5部門にノミネートされ、世界各国の映画賞を席巻したマイケル・ラドフォード、ドキュメンタ
『セヴァンの地球のなおし方』監督のGMOと原子力が題材の新作公開にあわせ、ラットの2年間の実験結果が公表 ジャン=ポール・ジョー監督の最新作『Tous cobayes?』のビジュアル アメリカのアグロバイオ企業・モンサント社の世界戦略を追ったドキュメンタリー『モンサントの不自然な食べもの』が現在日本でも公開されているなか、モンサント社が生産している遺伝子組み換え食品が毒性を持つという実験結果が9月19日、フランス・ルモンド紙で報道された。これまでも遺伝子組み換え食品の人体への影響を検証する実験は行われてきたものの、対象となるラットの寿命である2年間に渡る実験が公表されたのは、これが初めてとなる。 フランスでは、『未来の食卓』『セヴァンの地球のなおし方』(11月2日DVDリリース)のジャン=ポール・ジョー監督が311以降の日本で福島や新宿での反原発デモの取材を敢行し、遺伝子組み換え作物と原子
映画『アルマジロ』より アフガニスタンに派兵されたデンマーク軍の若い兵士たちを映したドキュメンタリー『アルマジロ』が現在公開中。普通の青年たちが戦場へ向かい、そして現地での異様な状況と対峙し、次第に精神的な変貌を遂げていく様子を克明に描いている。公開にあたり、アフガニスタンで取材の経験のあるジャーナリストの野中章弘氏によるレビューを掲載する。 ジャーナリストにとってもっとも過酷な戦場 ── 野中章弘(ジャーナリスト) 戦争ドキュメンタリーとしては出色の出来栄えである。戦場に赴いた若い兵士たちの心情を細かく、微細に描き、カメラが激しく揺れる戦闘場面も織り込まれている。7ヵ月におよぶ同行取材で、命の危険を顧みず、兵士たちと寝食を共にしたヤヌス・メッツ監督たちの並はずれた情熱に敬意を表したい。 機動性のある小型ビデオを使い、兵士たちの中に溶け込みながら、彼らの日常や本音を丹念に記録している。ビデ
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