広告などの女性表象への批判、例えば今回のような露骨な乳袋表現への批判があった際「フェミニストは巨乳の女性を否定している」という的外れな反論がありますが、否定している訳でも隠せと言っている訳でもありません。 大河ドラマ「いだてん」第… https://t.co/z1X12BMgiZ
JRが東京周辺ほぼすべての電車の運行を停止した歴史的な土曜日の翌日、2019年の10月13日の夜8時、あなたは台風19号の後始末に追われていたかもしれない。ようやく動き始めた電車に乗って、日曜日の職場で前日の後始末をして月曜に備えていたかもしれない。避難勧告で家を出たまま、避難所ですごしていたかもしれない。 そしてもちろん、多くの視聴者と同じように、家で、あるいはスポーツバーで、視聴率39%を記録したラグビー日本代表のスコットランド戦に声援を送っていたかもしれない。 色々な状況があり、いろいろな価値観がある。僕が今から書くのは、あの日、日本を覆った台風被害とスポーツの熱狂の裏で『いだてん』宮藤官九郎が何を語っていたかということについての話だ。夜に放送された第39回『懐かしの満州』は、第二章の最終幕であるだけでなく、『いだてん』という大河ドラマの本質、宮藤官九郎本人が「最も描きたかった」と語
芸能人が政治に絡む発言をすると、ハレーションが起きる――。SNS上では見慣れた光景だ。大河ドラマ「いだてん」の可児徳役で知られる俳優の古舘寛治さんもその一人。最近になってツイッターでの政権批判のツイートが度々注目を集めているのだ。古舘さん自身、「仕事を干される」覚悟で発言しているという。俳優生命をかけなければならない理由とは。 ――参院選まっただ中ですが、最近、政権批判のツイートをするたびに、多くの人にリツイートされるなど、注目を集めていますね 今回の参議院選挙、自民党が憲法改正を公約の一つに掲げているでしょ。党の改憲草案を見たけれど、とにかく国民一人一人の権利を弱め、全体主義を強める内容で恐ろしいと僕は感じた。言いたいことが言えない社会になるのが嫌なので、21日の投開票日まで必死になって発言しています。 ――政治に関する発言は最近になってからですか? いいえ。2011年の東日本大震災の少
いきなりクイズです。これは映画『キセキ』の画像ですが、二つの画像の違いが何なのか分かるでしょうか? 正解は 1枚目の画像:レコーディングの作り直しを命じられるシーン 2枚目の画像:バンドが解散直前のシーン です。それ以外の違いは服装と照明の強さのみ。 このように違うシーンを同じ場所で撮影するのって、日本映画あるあるなんです。 日本映画に足りないもの 日本映画にはお金が足りないとはよく言われますが、お金以上に足りないものがあります。それは時間です。まあお金と近い存在ですが。 日本映画の撮影はとにかくハードスケジュール!撮影期間が1か月未満なんて当たり前。しかも人気俳優なら1年で数本の映画に出ます。打ち合わせ期間や公開前の宣伝期間も考えると異常事態です。 例えば2019年は渋川清彦(この人↓)が9本の映画と5本のドラマ(その内1本は主演の連続ドラマ)に出ています。 そんな状況だと出演者を拘束で
いよいよ最終局面に入った大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』(NHK総合)。オリンピックに関わった日本人の姿を描いた本作は、明治・大正・昭和という近代日本を舞台にした歴史群像劇だ。劇中には実在した人々が登場し、一見荒唐無稽に見えながらも、ほぼ史実どおりに展開していくのだが、その背後では、気が遠くなるような膨大な量の取材が行われていた。 今回、リアルサウンド映画部では『いだてん』の「取材」を担当した渡辺直樹に、関係者遺族への許可取りも含めた取材現場の内幕について話を訊いた。渡辺が担った「取材」とは、宮藤官九郎の脚本作り、その前段階の企画制作のための膨大な資料集め、および史実関係の事実確認など。前人未到の挑戦となったオリンピック大河はいかにして作られたのか?(成馬零一) 誰を主人公にするかも決まっていなかった ―― 渡辺さんが『いだてん』でもチーフ演出を務める井上剛さんの作品
NHKの大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」が苦戦している。6月9日の平均視聴率は6・7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)で、NHKが把握している1989年以降で大河史上最低を更新した。作品を評価する声はあるのに、なぜ? 「いだてん」は五輪マラソンに日本人初出場を果たした金栗四三(かなくりしそう)と、64年の東京五輪招致に関わった田畑政治の歩みを描く。大河としては珍しい近現代の物語だ。脚本は人気作家の宮藤官九郎さん、金栗を中村勘九郎さんが演じ、ビートたけしさんや役所広司さんらも出演し、話題性は十分だった。 ところが、初回視聴率こそ前作「西郷(せご)どん」を上回ったが、2月から6月30日まで20回連続で1桁台。対照的に、山奥の一軒家を訪ねる同時間帯のテレビ朝日系「ポツンと一軒家」は20%前後の高視聴率で、民放関係者は「確実に視聴者が流れている」と指摘する。 従来の固定層がな
宮藤官九郎の書く脚本は、いつも他の誰にも似ていない足跡を残す。例えば朝の連続テレビ小説『あまちゃん』は、ヒロインの幼少期から始まり、成長し結婚して母になる「女の半生記」という朝ドラの黄金律を完全にはみ出している。それは天野アキという1人の少女が16歳から20歳になるまでのたった4年を描いた物語なのだ。 主人公天野アキは物語の中で結婚も出産もしない。だがそのたった4年の青春の1ページの中に、80年代に青春を送り夢破れた彼女の母親、春子の人生が回想として映る。そこには朝ドラの定型である「女の半生記」が主人公の母親の歴史として織り込まれ、同時に80年代に始まるアイドル・サブカルチャー史があり、そして2011年、3・11という同時代の巨大な社会的カタストロフにたどり着く。 海外のティーンネイジフィルム、ガールズムービーを見渡しても、これほど奇妙で定型を外れた、そして同時にこれほど見事な構造を持った
2019年12月15日 「自信を持ってお届けできる最終回になりました」 「いだてん」のチーフ演出・井上 剛が、撮影エピソードや裏話とともに盛りだくさんの最終回を振り返ります。最終回にまつわる制作エピソードを時系列でお届けしますので、ぜひお楽しみください。 最初に台本を読んだときは「これだけの内容を60分に詰め込めるかな」と思うような宮藤官九郎さんの迫力を感じました。しかも制作陣全員の思いがあふれているので、台本に書かれていること以上に行間を拾っていかないといけないしと意気込みました(笑)。「初回からつながっている!と感じてもらえるためにどう見せるか」を意識しながら、撮影だけでなく編集や音楽も大車輪の活躍で、凝縮したドラマを何とか60分で描くことができたと思います。 最終回といえばいつもそうですが、終盤のスタッフの疲弊度や差し迫るスケジュールにも頭を悩ませながら(笑)、 それでも“ワンチーム
すでに発表されている通り、NHKではチュートリアルの徳井義実さんが設立した会社が、東京国税局から申告漏れを指摘された問題を受け、徳井さんについて、新たな出演・収録を見合わせることにしました。 大河ドラマ「いだてん」につきましては、10月1日に全編の収録が終了し、撮り直しができない状況にあるため、徳井さんのシーンを中心に、再編集して放送いたします。 徳井さんが演じる大松博文監督は、1964年の東京オリンピックで、東洋の魔女と呼ばれた日本女子バレーボールチームを率い、金メダルを獲得しました。その活躍ぶりは「いだてん」で欠かすことのできない物語のひとつでした。再編集にあたっては、視聴者のみなさまに満足していただけるよう、ドラマ全体の流れを損なわないことにもできる限りの配慮をいたしました。その結果、11月3日(日)放送予定の第41回は、通常43分の放送時間が42分となります。ご理解を賜りますようお
「化けて出たかと……」。放送中のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」で、俳優の阿部サダヲさんが演じる主人公の田畑政治さんが実物にそっくりだと、生前の本人を知る人たちが驚いている。機関銃のようにまくし立て、大きな身ぶりで縦横無尽に走り回る一風変わった主人公の姿は、どうやら史実そのものらしい。 田畑さんは1964年東京五輪の招致に尽力した朝日新聞記者だった。「本当にそっくり。化けて出たかと思った」。早稲田大2年の時に国旗専門の職員として東京五輪の組織委員会に入った吹浦忠正さん(78)は目を丸くする。 五輪を2年後に控えた62年秋、大学に突然黒塗りの車が迎えに来た。連れて行かれた先は、組織委員会が入る赤坂離宮(東京都港区)。吹浦さんが国旗に関する本をすでに2冊出版するなど、国旗について並外れた知識があることを、組織委の事務総長だった田畑さんが聞きつけて呼び出したのだった。
オリンピックに関わった様々な日本人の姿を描いた大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』(NHK総合)。第36回「前畑がんばれ」は1936年のベルリン五輪の200メートル平泳ぎで金メダルを獲得した前畑秀子(上白石萌歌)の奮闘を描いた物語だ。 ラジオ実況を担当したNHKの河西三省(トータス松本)が「前畑がんばれ! 前畑がんばれ!」と繰り返し絶叫した逸話が今でも語り草となっているベルリン五輪だが、同時にヒトラーとナチスのプロパガンダに利用されたオリンピックとしても知られており、第二次世界大戦へと世界が向かっていく不穏な気配が強く漂う仕上がりとなった。 この度、リアルサウンド映画部では、演出を担当した大根仁と制作統括の訓覇圭に話を伺った。 女性陸上選手・人見絹枝の苦悩と活躍を描き『いだてん』屈指の傑作回となった第26回「明日なき暴走」を手掛けた大根が、同じ女性アスリートの前畑秀子をフ
明治から昭和にかけてオリンピックに関わった日本人の姿を描いた大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』(NHK総合)は、そのスケールの大きさや斬新な映像表現において、テレビドラマ史上かつてない前人未到の大プロジェクトだ。 この度、リアルサウンド映画部は『いだてん』チーフ演出の井上剛にインタビュー。ドラマ史上かつてないこの巨大プロジェクトは、一体どのようにして生まれ、進められてきたのか? 膨大な取材のもとで紡ぎ出されたかつてない物語と、スポーツを見せるための斬新な映像表現を次々と産み出してきた『いだてん』制作の背後には、もう一つのオリンピックとでも言うような、果敢な挑戦の連続があった。(成馬零一) 緻密な取材によって生まれた物語 ――もうそろそろ、終わりが見えたという感じでしょうか? 井上剛(以下、井上):いえいえ。スケジュール的に終わりが見えているはずなんですけれど、仕掛けが多
おすすめ記事菅原小春×大根仁『いだてん』インタビュー。日本女子スポーツのパイオニア・人見絹枝をいかにして演じたのか 菅原小春×大根仁『いだてん』インタビュー。日本女子スポーツのパイオニア・人見絹枝をいかにして演じたのか (1/5) おすすめ記事 2019年7月9日 日本人初のオリンピアンとなった金栗四三と、1964年の東京オリンピック招致に尽力した田畑政治を描いた、宮藤官九郎さん脚本によるNHKの大河ドラマ『いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~』。6月30日の第25回から、第2部がスタートしています。 7月7日に放送される第26回「明日なき暴走」では、菅原小春さんが演じる人見絹枝が1928年アムステルダム・オリンピックに出場。「女性がスポーツをするなんて……」と言われたこの時代に、女子スポーツの歴史を切り開いた人見の挑戦が描かれます。 ダンサーや振付師として国内外で活躍を続けてきた菅
2019年12月15日 「物語を生む苦しさよりも、ネタを捨てる苦しさのほうが大きかった」 「いだてん」全47回の脚本を手がけた宮藤官九郎さん。はじめて実在の人物をモデルにした歴史ドラマに挑戦した宮藤さんに、執筆にあたっての裏話や制作秘話など、たっぷりとうかがいました。 「あまちゃん」のときもそうでしたが「いだてん」はゴールが最初に決まっていました。金栗四三さんが半世紀以上たってからストックホルムオリンピックのゴールテープを切ったというエピソード、そして古今亭志ん生が東京オリンピックの開会式当日に『富久』を高座にかけていたという史実を知ったときから「最後はあれだ!」と思っていたので、自分でも無意識にそこに向かっていったんですよね。 そんなわけで落語の『富久』が重要なドラマのモチーフとなり、さまざまなシーンで登場することになりました。 実は史実に基づいて歴史ドラマを描くのは今回が初めて。しかも
2019.08.13 Tue Sponsored by 『大河ドラマ「いだてん」オリジナル・サウンドトラック 後編』、『GEKIBAN 2 -大友良英サウンドトラックアーカイブス-』 現在、絶賛放送中の『大河ドラマ「いだてん」』。オリンピックを背景に、明治から昭和までの時代を描く異色のドラマは、来年に迫る2020年の東京オリンピックとも共鳴して、「日本人はどこから来て、どこへ行くのか?」をスポーツを通して伝えようとしている。 そんな意欲作の劇伴を担当するのが、音楽家の大友良英。NHKでたくさんの楽曲を作ってきた大友は、すでに伝説ともいえる『連続テレビ小説「あまちゃん」』チームとともに、『いだてん』の音楽世界を作ろうとしている。感動の最終回に向けて、最後の作曲作業に打ち込む大友に話を聞いた。 宮藤官九郎に珍しく相談。『あまちゃん』“潮騒のメモリー”はこうして生まれた ―『大河ドラマ「いだてん
NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』が、12月15日、いよいよ最終回を迎えようとしている。それにしてもこのドラマは、本当に驚きの連続だった。個人的には、その内容はもちろん、それがオンエアされるタイミングともども、「ドラマの概念を超えた」と言ってもいいぐらい衝撃的な作品だった。 そもそも、本作の制作が発表された当初、誰がこのようなドラマになると想像しただろうか。かつて、NHKの連続テレビ小説『あまちゃん』で一大センセーションを巻き起こしたとはいえ、大河ドラマは初執筆となる脚本家・宮藤官九郎が、“オリンピック”を題材に描き出すオリジナル作品という触れ込みだった本作。その物語は、大きく二部に分かれており、第一部は、まだ「スポーツ」の言葉もない時代、1912年に日本人としてオリンピックに初参加した金栗四三という人物が、そして第二部は、1964年の東京オリンピックの開催に向け
町山智浩さん、北丸雄二さんが2020年2月10日放送のTBSラジオ『ACTION』に出演。宮藤官九郎さんと大河ドラマ『いだてん』を振り返っていました。 #町山智浩 × #北丸雄二 × #宮藤官九郎。 今回の #アカデミー賞 から見えたもの。#action954 #tama954https://t.co/GUjMb86p3U pic.twitter.com/JUily0hsl1 — ACTION (@action_tbs) February 10, 2020 (幸坂理加)では続いて、『いだてん』の話に移ってもよろしいでしょうか? (町山智浩)フフフ(笑)。 (宮藤官九郎)すいません、逆になんか、すいません(笑)。 (幸坂理加)では、まずは北丸さんから『いだてん』をご覧になっての感想を宮藤さんにぶつけていただいてもよろしいでしょうか? (北丸雄二)いや、宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど
日本ではじめてオリンピックに参加した金栗四三(中村勘九郎)とオリンピックを東京に呼んだ田畑政治(阿部サダヲ)を主人公に、明治、大正、昭和とオリンピックの歴史とそれに関わった人々を描く群像劇。12月15日に放送された最終回は快晴のオリンピック開会式当日からはじまった。一年間、毎週、「いだてん」のレビューを書いて来た。前半は講談社ミモレ、後半はヤフーレビュー個人と場所を変えながら。「いだてん」は途中、俳優降板などのアクシデントに見舞われたり、全47回の全話平均視聴率が最低だったこと、とりわけ39回では3.7%という過去最低記録を出したりしながらも、スポンサーのいないNHKならではの打ち切りなしで放送は続き、途中、物語は崩れることなく、満足度の高い大団円を迎えた。 田畑が、天才バカボンのパパが「反対の賛成なのだ」と言うみたいに「違う!そう!」と意見を翻したり、占い師マリーのタロットカードが上下の
NHK大河ドラマ『いだてん』の語り手は、古今亭志ん生である。 若いころを森山未來、歳とってからをビートたけしが演じている。 落語好きにとってはあの「志ん生」と馴染み深いが、そうではない人も多いだろう。 古今亭志ん生とは何者なのか。 ちょいとばかし、古今亭志ん生についてご案内する。 落語そのもののような落語家・志ん生古今亭志ん生は、落語家である。 それも爆発的な人気があった落語家だ。1950年代、戦後の日本で大人気だった。 生まれは明治二十三年(1890年)。 昭和四十三年(1968年)まで高座に上がっていた。 伝説的な人物である。 生前から伝説化してる人だった。おそらく、自分に関するあることないこと(ひょっとしたら無いこと無いこと)をぱぁぱぁ調子に乗って喋って、どんどん面白い話を付け加え、そのうち自分でもどれが本当かわからなくなってしまったんだとおもう。彼の半生記はとてもおもしろいのだが、
いよいよ最終局面に入った大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』(NHK総合)。オリンピックに関わった日本人の姿を描いた本作は、明治・大正・昭和という近代日本を舞台にした歴史群像劇だ。劇中には実在した人々が登場し、一見荒唐無稽に見えながらも、ほぼ史実どおりに展開していくのだが、その背後では、気が遠くなるような膨大な量の取材が行われていた。 【写真で振り返る名シーン】「前畑がんばれ」の第36回 今回、リアルサウンド映画部では『いだてん』の「取材」を担当した渡辺直樹に、関係者遺族への許可取りも含めた取材現場の内幕について話を訊いた。渡辺が担った「取材」とは、宮藤官九郎の脚本作り、その前段階の企画制作のための膨大な資料集め、および史実関係の事実確認など。前人未到の挑戦となったオリンピック大河はいかにして作られたのか?(成馬零一) ●誰を主人公にするかも決まっていなかった ―― 渡辺
オリンピックと日本の近代化を扱ってきた『大河ドラマ「いだてん」』もいよいよ完結間近。日本初のオリンピック日本代表、金栗四三(かなくり しそう)から始まり、1964年の『東京オリンピック』誘致の立役者である田畑政治(たばた まさじ)へと主役をバトンタッチして進んできた1年間は、スポーツのみならず戦争や政治、さらには落語の世界から見た近代史をテーマに含み入れ、時代が大きく揺れるいまだからこそ見られるべき物語へと拡張してきた。 CINRA.NETでは、その音楽を担当した大友良英に7月のサントラ後編のリリースで1度インタビューをしているが、11月にリリースされたばかりの最後のサントラ「完結編」について、あらためて話を聞く機会を得た。たった約4か月のあいだに芸術文化と政治の関係はめまぐるしく変わったが、大友はこの急激な状況の変化をどのように受け止めているのだろうか? また、この変化は『いだてん』後半
各連ドラの1日あたりツイート数を比較してみた春ドラマも多くが最終回を迎えた。視聴率が低いとニュースになる「いだてん」も、第一部が昨日(6月23日)終了し、次週からは昭和の東京オリンピックを舞台にした第二部がスタートする。 筆者も毎週ツイッターを眺めながら他のファンとともにリアルタイム視聴している。視聴率が低いというが、ツイッターでは毎回熱いツイートが滝のように流れる。第一部が終わったこのタイミングで、他のドラマとその盛り上がりを比べてみようと思った。 その結果が冒頭のグラフだ。なんと!1日あたり約2万ツイートで、ダントツの1位だった。2位は日本テレビ「あなたの番です」で1.8万ツイート/日だ。それ以外に1万/日を超えるドラマはなく、「いだてん」は「あなたの番です」とともにツイッターで俄然盛り上がったドラマだとわかった。 なお、このデータはデータセクション社の分析ツールを使い、最後の放送回ま
2019年12月17日、宮藤官九郎氏の著書『NHK大河ドラマ「いだてん」完全シナリオ集 第2部』の刊行を記念し、トーク&サイン会が行われた。トーク&サイン会には、総勢130名の『いだてん』ファンが集まり、会場の壁一面に『いだてん』のファンアートが。 ファンからの「最高だったじゃんね〜!」の掛け声と祝福のクラッカーに迎えられ、宮藤官九郎氏は少し照れ臭そうに頬笑みながらいつものように淡々と語り始めた。 宮藤官九郎氏(以下、宮藤) 最初にお話をいただいたのは5年前の、2014年の秋。「『あまちゃん』のチームで戦中のドラマを作れないでしょうか」とお話をいただいて。最初は、大河ドラマの枠でやることも決まってなかったんですけど……2015年の秋から、大河ドラマに、という話になっていったはずです。 リオでは「なぜここにいるの」と二度見されて ――リオ五輪にもいらっしゃったんですよね。 宮藤 2016年で
僕はもともと運動することが苦手でした。それが「いだてん」で金栗四三さんを演じ、走る楽しさを知ることに。同時に一瞬にかけるスポーツ選手のプレッシャーも疑似体験して、オリンピック直前のシーンなどは白髪が増えたりもしたんですよ(苦笑)。お芝居でもそれだけストレスがかかるのですから、実際のスポーツ選手のプレッシャーは想像を絶しますよね。
おすすめ記事皆川猿時が語る、盟友・阿部サダヲ&宮藤官九郎へのリスペクト、過酷だった減量20キロ│『いだてん』インタビュー 皆川猿時が語る、盟友・阿部サダヲ&宮藤官九郎へのリスペクト、過酷だった減量20キロ│『いだてん』インタビュー (1/3) おすすめ記事 2019年8月3日 日本人初のオリンピアンとなった金栗四三と、1964年の東京オリンピック招致に尽力した田畑政治を描いた、宮藤官九郎さん脚本によるNHKの大河ドラマ『いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~』。 第2部では、田畑政治(演:阿部サダヲ)が率いる水泳日本代表チームがオリンピックで目覚ましい活躍を繰り広げます。水泳総監督・田畑の下で、監督として水泳選手たちを引っ張るのは日本泳法の達人であり、その後も指導者として日本水泳の発展に貢献した松澤一鶴。演じるのは、阿部サダヲさん、宮藤官九郎さんと同じ劇団・大人計画で長年活動を続けてい
大友良英が語る、『いだてん』音楽制作と劇伴作家としてのスタンス「時代と空気感とストーリーを体に入れながら過ごした2年半」 1年間続いたNHK大河ドラマ『いだてん ~東京オリムピック噺~』も大詰め。この記事が公開された数時間後には最終回(第47回)を迎える。音楽を担当した大友良英にとっても、2年半も付き合ってきた大仕事の終わりである。 『いだてん』オリジナルサウンドトラックの第3弾『完結編』も先ごろリリースされた。メインテーマの「完結編リミックスVer」に始まり、7分以上にも及ぶロングバージョン「1964/いだてんメインテーマロングVer」で終わる内容は、完結編に相応しく、CDだけ聴いても壮大なドラマが脳裏に浮かんでくるような充実ぶりだ。 この取材が行われたのは第45回「火の鳥」の放映直後。大友自身も、まだ最終回の映像を(音楽がついた状態では)まだ見ていないという段階だった。ドラマの結末も含
昨年11月、NHK大河ドラマ「いだてん」に犬養毅首相の役でとのオファーがきた。 宮藤官九郎さんの脚本、6年前にやったあの朝ドラ「あまちゃん」のメインのスタッフクルーだ。この身体で皆に逢えた。やはり、ある感慨があった。 本番前日のリハーサル。P訓覇、D井上、桑野、一木、大根諸氏。俳優は、主役である阿部サダヲさん、高橋是清役の萩原健一さん、犬養毅役の私の三人。 気の入ったリハーサルだった。萩原さんは昔、神代辰巳監督の映画でご一緒したことがあった。リハーサルでの彼は、監督達との打合せは念入りで、その度に台本にキッチリと何かを書き込んでおられた。次の日の本番、宮藤さんの世界を知り尽くした阿部さんに私は任せた。萩原さんには何とも言えない色気があった。 残りのシーンは年が明けて今年の撮影であった。私の回は資料も残っている宰相・犬養毅であり、桑野君の演出で上手くリードしてもらった。本番中はセットに井上D
毎週日曜日に放送されている大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』(NHK総合)に、北島康介が出演することが明らかとなった。 宮藤官九郎のオリジナル脚本をもとにした『いだてん』は、昭和39年の東京オリンピックまでの半世紀にわたる日本とオリンピックとの関わりを描くドラマ。阿部サダヲ演じる田畑政治が主役となった第二部が6月30日よりスタートした。 北島が演じるのは、“フジヤマのトビウオ”の異名をとった国民的ヒーロー、古橋廣之進。敗戦国の日本は1948年ロンドンオリンピックに参加できなかったが、政治が同日程で開催した日本選手権に自由形で古橋は出場。ロンドンオリンピックの金メダリストの記録を上回る世界新記録を樹立し、一躍、極貧に苦しむ日本の国民的ヒーローとなった。古橋の泳ぎは国境を越えて勇気と感動を与え、アメリカの新聞は“フジヤマのトビウオ”と称賛した。 なお、北島は本作が初めてのド
NHKにとって長い、長い1年間の旅が終わった。1年間にわたって放送された大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(日曜・後8時)が15日、最終回を迎えた。 最終回の平均視聴率は大河史上最低の8・3%。1年間の期間平均も8・2%と初の1ケタ。これまでの最低記録だった2012年の「平清盛」と15年「花燃ゆ」の12・0%を大きく更新してしまった。 1月6日の初回こそ15・5%でスタートし、第5話までは2ケタを記録も第6話から1ケタに転落。最終回の第47話まで1度も2ケタ台に浮上することはなかった。これまでは単独回の平均視聴率の最低記録も12年11月18日放送の「平清盛」の7・3%だったが、「いだてん」は4月28日放送の第16話で7・1%、6月9日放送の第22話で6・7%、8月11日の第30話で5・9%、8月25日の第32話で5・0%、不運にも平均39・2%をマークしたラグビーW杯「日本―スコ
毒親に育てられて、酷い目にあった漫画は9割描いてるの女 例の有名人 https://cakes.mu/series/3555 で、最終的には結婚して旦那がいる人しかみたことない 人によると、例に挙げた人みたいに、不幸の再生産してる 男で毒親に育てられたんだな、ってのはゲイのもちぎさんくらいしか見ない 仕事で酷い目に遭ってパワハラとかブラックとかセクハラにあってもなんか彼氏とか旦那が助けてくれて、結婚して逃げてる 例) https://anond.hatelabo.jp/20190630164919 性被害にあいかけても彼氏が慰めてくれるし助けてくれる https://togetter.com/li/1243840 https://togetter.com/li/1360680 メンヘラでも結婚して旦那に養って貰える https://note.mu/yuco/n/n48c82af709ff
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