並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

1 - 40 件 / 84件

新着順 人気順

こーだいの検索結果1 - 40 件 / 84件

こーだいに関するエントリは84件あります。 デイリーポータルZネタ などが関連タグです。 人気エントリには 『うちの近所に謎の楕円が!?100年前の地図でみつけた謎に迫る』などがあります。
  • うちの近所に謎の楕円が!?100年前の地図でみつけた謎に迫る

    変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:ショウリョウバッタの醤油入れを作る > 個人サイト 海底クラブ 田畑(現在は住宅地)の真ん中に唐突にあらわれる楕円 楕円が描かれていたのは、明治42年(1909年)に測量された縮尺20000分の1の地図である。つまり、今から111年も前に作られたものだ。 明治42年(1909年)に測図された20000分の1京都北部図。 鴨川と現在の左京区に色を塗ってみた。 市内を南北に流れるのが鴨川、そしてオレンジに塗られたエリアが現在の左京区だ。 この地図に書かれた範囲は今では残らず市街地に覆われているが、当時は市の中心部以外はほぼ田園地帯が広がっていた。 京都御所から見て川向うにあたる左京区も例外ではない。 知っている建物が全然見当たらない。その代わりに巨大な楕円がある。

      うちの近所に謎の楕円が!?100年前の地図でみつけた謎に迫る
    • 「円」も「丁寧」も実は略字だった。漢字のプロに聞いた略字のあれこれ

      変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:天使が吹いてる長いラッパを吹きたい。できないから代わりにシャボン玉を吹く > 個人サイト 海底クラブ 「傘」という漢字の略字がほぼ絵 私が見つけたおもしろい略字というのがこれだ。 「傘」の略字。ほぼ絵じゃん。 京都市内のとある公共施設でこの「傘」を見つけて衝撃を受けたのである。「こんなんでいいのか!」と感動したのだ。 しかも帰ってから調べてみると、この「傘」は略字としてはそこそこメジャーな存在だというではないか。今まで知らずに生きてきたとは......。 きっと世の中にはまだまだ知らない略字があるにちがいない。そこで、私と編集部石川さんに前述の竹澤さん、さらにDPZで文字に関する企画といえばやはりこの人だろうというライター・西村さん(竹澤さんとつないでくれたのも

        「円」も「丁寧」も実は略字だった。漢字のプロに聞いた略字のあれこれ
      • トドにToDoリストを持たせたい

        変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:レジ袋としても使えるタンクトップを作る > 個人サイト 海底クラブ さっそくご覧ください まずは、完成したトドを見てもらいたい。 じゃじゃん!トドです! パカッと口を開けて、 ToDoリストをくわえさせる。 口の上下に磁石が仕込んであるから、手を離しても落ちないのだ。 ToDoリストを持たされたトドです! まるで富士山のようなどっしりとした末広がりの安定感よ......。決めた、君の名は「トドの富士」だ! 机の上に置いてみた。 大きい。机の上に置かれたその姿は、もはや威圧感といえるほどの存在感を放っていた。 構想段階では手のひらサイズに収めようと思っていたのだが、材料を購入する段になって「でも、大きくて邪魔であることの代名詞にされることもあるトドがコンパクトだっ

          トドにToDoリストを持たせたい
        • クジャクを食べる。その味はまるで筋トレしまくった鶏

          変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:蘇(そ)を作る 乳を煮る煮る 七種類 > 個人サイト 海底クラブ クジャクはきれいな鳥 クジャクはきれいな鳥である。 鳥という生き物はみんな美しい姿をしているが、中でもクジャクは特別だ。ここまでゴージャスという言葉が似合う鳥はなかなかいるまい。とくに有名なのは繁殖期のオスの、目玉模様を散りばめた飾り羽を半円形に広げた姿だろう。 かつて京都市内にウサギやニワトリくらいの距離感で何匹ものクジャクを飼育しているところがあった。無料で自由に見ることができたから、繁殖期には何度も通った。オスのクジャクが長くて重たそうな飾り羽をブルブルと震わせながら広げる姿はいつ見てもゴージャス、典雅、素晴らしいとしか言いようがなくて、メスのクジャクでなくても思わずフラフラ〜っと吸い寄せら

            クジャクを食べる。その味はまるで筋トレしまくった鶏
          • ナニこれ?奈良市で出土した「使いみち不明なものの展示会」で出会う“わからない”という面白さ

            変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:PRIMUSのアウトドア用ガスボンベを草間彌生のかぼちゃに近づける > 個人サイト 海底クラブ コロナ禍で棚ボタ的に大成功を納めた令和2年度の第1回「ナニこれ!?」展 奈良市郊外にある奈良市埋蔵文化財調査センターにやってきた。 すっかりおなじみになった消毒用のアルコールスプレーもここではこうなる。土偶かと思ったら、あとで教えていただいたところによると鉄製の甲冑だそうだ。初っ端からかましてくれて嫌でも期待が高まるというものだ。 取材に答えてくれたのは、埋蔵文化財調査センター所属の学芸員である原田憲二郎さんだ。 用途不明の出土品を集めて展示会をするのは、実は令和2年に続いて2回目である。 そもそもどうして用途不明品を展示しようかと思ったかといえば、原田さん自身がそう

              ナニこれ?奈良市で出土した「使いみち不明なものの展示会」で出会う“わからない”という面白さ
            • おせち料理の定番野菜、クワイの謎に迫る

              変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:三葉虫に寿司を運ばせたい > 個人サイト 海底クラブ 近くて遠い野菜、クワイ 「影が薄い」などと失礼なことを書いたが、ひょっとしたら筆者が知らないだけで世の中の人々は日々クワイを消費しているのかもしれない。 そんな不安が頭をよぎったので、事前にアンケートを取ってみたところ、予想に反して合計1565件もの大量の回答が寄せられた。 ツイッターとフェイスブックでアンケートを取りました。回答してくれたみなさま、ありがとうございました。 きれいにほぼ三等分。そして肩身の狭そうな「しょっちゅう食べる」勢。 「年5回以上食べてる」(これは全体のたった2.4%だった)以外の回答がきれいに3分の1ずつに分かれていて、円グラフがグーグルクロームのロゴのようになった。 これはちょっと

                おせち料理の定番野菜、クワイの謎に迫る
              • タピオカを主食として食べたい

                変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:骨から作った釣針で魚は釣れるのか > 個人サイト 海底クラブ 小粒タピオカは米っぽい ミルクティーに入っている黒くて大粒のタピオカと、白くて小粒のパールタピオカ まずは材料の調達だ。 デパ地下の輸入食材店にタピオカを買いに行ったところ、なんと品切れであった。店員さんに聞いてみると、品薄で当面入荷できる予定がないという。 仕方がないのでネット通販で購入したのだが、こちらも手頃な価格のものは品薄らしく、注文できる数に制限がかかっていた。特需である。 茹でたてのタピオカパール。 タピオカには大きく分けて、カラメル色素などで焦げ茶色に着色された大粒のブラックタピオカ(タピオカミルクティーに入っているのはだいたいこっち)と、白くて小粒のタピオカパールがある。パール(真珠)

                  タピオカを主食として食べたい
                • あの「ウミガメのスープ」を食べる。ついでにウミガメフルコースも食べる

                  変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:「円」も「丁寧」も実は略字だった。漢字のプロに聞いた略字のあれこれ > 個人サイト 海底クラブ ウミガメ、届く ウミガメをとって食べる習慣はかつては日本各地にあったそうなのだが、今でも続いているのは小笠原諸島だけだ。この地域では戦前からアオウミガメの孵化養殖と放流に取り組んでいて、その甲斐あっていっときは減少した生息数も現在では安定しているという。気兼ねなく食べられるのはありがたい。 そんな小笠原からウミガメが届いた。配達員は何を思っただろうか? 日本近海で見ることのできるウミガメは何種類かいる。珍しすぎて発見されただけでニュースになるオサガメなどは論外として、他のウミガメは食用にしないのだろうか? そう思って漁師に聞いてみたところ 「アカウミガメは肉が臭い。タ

                    あの「ウミガメのスープ」を食べる。ついでにウミガメフルコースも食べる
                  • 大地を鍋代わりにするポリネシア料理「ウム」をやってみたい :: デイリーポータルZ

                    変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:ナニこれ?奈良市で出土した「使いみち不明なものの展示会」で出会う“わからない”という面白さ > 個人サイト 海底クラブ ウムの流れ ライターの拙攻さんと吹田の国立民族学博物館を見学した帰り、ポリネシアコーナーの展示で紹介されていた「ウム」という料理を再現してみたいという話になった。 ウムのやり方は至ってシンプルだ。 国立民族学博物館の説明によると、まず地面に穴を掘って石を並べ、上で薪を燃やして焼石にする。石がじゅうぶんに加熱されたら、バナナの葉を敷いて上に食材を並べ、その上からさらにバナナの葉をかぶせる。上からも焼石をのせ、最後に土をかぶせて熱が逃げないようにする。この状態で2時間ほど待てば、焼石の熱で食材に火が通って食べられるようになる。 要は食材を蒸し焼きに

                      大地を鍋代わりにするポリネシア料理「ウム」をやってみたい :: デイリーポータルZ
                    • 家庭用超音波洗浄器は人間も洗える(ただしケガがない場合に限る)

                      変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:弁当を具にして海苔巻きを作る > 個人サイト 海底クラブ 眼鏡率100%の陣営で話を聞く シチズン・システムズの本社は東京都西東京市だが、このご時勢、ZOOM越しのインタビューである。 インタビューの予定時間は約1時間。実際はあれこれ質問しているうちに大幅に超過してしまった。たぶん、聞き手が3人とも眼鏡ユーザーだったからだろう。 左上が、シチズン・システムズ株式会社の鈴木さん。左下が筆者。 ――眼鏡以外のものも洗浄できるようですが、やっぱり眼鏡を洗う人が多いですか? 「だいたいみなさん、眼鏡と腕時計やアクセサリーを洗うのに使われるようです。 入れ歯の洗浄にもおすすめしてるのですが、入れ歯のことを秘密にしたがる人が多く......入れ歯用として購入する人は少ないよ

                        家庭用超音波洗浄器は人間も洗える(ただしケガがない場合に限る)
                      • HARIBOのアウトレットショップはグミ好きのユートピアだった

                        変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:イカの筆を作って書道をしてみた > 個人サイト 海底クラブ 長距離バスの停留所を出たところ。ガランとしている ボンは、観光客と縁の薄い町 通行人のほとんどいない通りを歩いていると、奇妙な銅像に出会った フランクフルト発、デュッセルドルフ行きの長距離バスを途中下車して、ボンに到着した。 車中で、日本人と一緒に仕事をしたことがあるというパレスチナ人のおじさんと知り合ったのだが、私がボンで下車しようとすると 「おいおい、デュッセルドルフはまだ先だよ」 と言って引き止めようとしてきた。 観光客なら当然、ボンはスルーするものと思っていたようだ。 「いや、ここが目的地なんです」 と言う私。おじさんは一瞬「え、なんで?」という顔をした後、連れの女性との会話に戻っていった。 こ

                          HARIBOのアウトレットショップはグミ好きのユートピアだった
                        • 珍果ポポーを食す

                          変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:戦時日本のカロリーメイト!?興亜建国パンは大豆のコクが活きた味だった > 個人サイト 海底クラブ これがポポー。5個で1000円だった。 見た目は紫色に熟す前のアケビのようである。 ポポーとはいかにも気の抜けた南国チックな名前だと思ったが、原産地は南国ではない。明治時代に北米から日本に持ち込まれて、以来各地でほそぼそと栽培が続けられているらしい。 箱に貼られた注意書きには「ポポーは食べ頃になると独特の強い芳香を放ち始めます。この香りが十分に出ていて、軽く押さえた時に少し弾力を持って凹む位になれば食べ頃です」 とあった。 なるほど、柔らかくなるまでほっておけばいいのだな。 黒くなっちゃった。 ほっておいてもよいとなると、ついほっておき過ぎてしまうものだ。 はじめの

                            珍果ポポーを食す
                          • デカい肉をたき火で焼いて食べたい

                            変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:ケーキのチョコプレートは謝罪文でこそ真価を発揮する > 個人サイト 海底クラブ デカい肉は狩猟で手に入る 私は自炊派だが、この5年ほど豚肉や牛肉はほとんど買っていない。 狩猟免許をとって以来、冬になると山でシカやイノシシを狩り、自宅に設置した容量100Lの冷凍庫に保存した肉を1年かけて消費するというサイクルができ上がっているからである。 狩猟で一番よく使う猟具は、くくり罠と呼ばれるバネ式の罠だ。 地面の下に設置されたくくり罠を動物が踏むと、縮めたバネを固定しているロックが外れて、バネが戻る力でワイヤーが締り獲物の足をくくるというのがその仕組みである。 こと、シカやイノシシを対象にした大型獣猟についていえば、今の日本列島はとても狩猟者にやさしい環境にある。というか

                              デカい肉をたき火で焼いて食べたい
                            • 琵琶湖の水位が下がっている今しか見られない遺跡があるらしい

                              変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:大根のかつら剥きはたった一日でもそこそこできるようになる > 個人サイト 海底クラブ 水位がここまで下がるのは14年ぶり 琵琶湖の水位が低い状態が続いている。 2021年は秋の台風シーズンにたいして雨が降らず、それ以降も降水量の少ない状態が続いているのが原因だ。 基準水位マイナス70センチよりちょっと上のあたりでふらふらする現在の水位。 水位がここまで低下するのは平成19年以来のじつに14年ぶりなのだそうである。 そんなわけで最近の関西では滋賀県知事が連日のように節水を呼びかけ、「琵琶湖の水止めたろか!」という脅し文句が冗談ではすまなくなってきている。 たいへんだ。 歴史をさかのぼれば平成6年にもマイナス123センチという、琵琶湖の底の栓が抜けてしまったのではと

                                琵琶湖の水位が下がっている今しか見られない遺跡があるらしい
                              • パック寿司を拾ってきた石の上に置くと高級感が増す

                                変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:「たけのこの里」を大きくしてリアル・タケノコサイズにする > 個人サイト 海底クラブ 河原で石を拾う 石拾いといえば河原である。 このところ雨が降っていなかったため川の水量が減り、広くなった河原には大小さまざまな石が転がっている。選び放題である。 同じ形のものは一つとしてないのだなあ。 「気に入った物はその場で買っておかないと、次来た時も同じ物が売っているとは限らない」とはよく言われるが、石とて同じである。一度逃してしまえば、同じ色形の石と再び出会うことは絶対にないのだ。 出会いを大切にしなければならない。 そんなことを考えながら石を選んだので、必要以上にたくさん持ち帰ってしまった。とても重たかった。運んでいる途中、いま川に落ちたら、グリム童話に出てくる欲張りな

                                  パック寿司を拾ってきた石の上に置くと高級感が増す
                                • 珍味、シマウマの缶詰を食べる

                                  変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:すべてがグミになる、コーンスターチの型で > 個人サイト 海底クラブ シマウマの缶詰で自粛生活に花を添えよう シマウマを缶詰にしてしまうとはたいしたものだ。例えるなら「スーパーで買い物をしたらレジ打ちがモーガン・フリーマンだった」くらいの衝撃だ。そんなことが許されるのだから驚きである。 珍しいものをもらった興奮が収まると、すぐに食べてしまうのはもったいないような気がしてきた。なんせシマウマだ。しかるべき、ベストなタイミングで味わい尽くしてやるべきだろう。 はて、一体どういう時にシマウマを食べたい気分になるものだろうか?と思ったが、答えが出なかったのでしばらく置いておくことにした。なあに、相手は缶詰なのだ。その気になるまでじっくりと待てばよい。 いったん放置し始め

                                    珍味、シマウマの缶詰を食べる
                                  • テンセグリティのブロックが不思議で楽しい

                                    1992年東京生まれ。普段は商品についてくるオマケとかを考えている会社員。好きな食べ物はちくわです。最近子どもが生まれたので「人間ってすごい」と本気で感じています。(動画インタビュー) 前の記事:東海道線 静岡県内の駅に全部降りて観光する 怒涛の浜松編 愛野駅~新所原駅 > 個人サイト 日和見びより 重さのある物体が土台となる物体とチェーンでのみ繋がれていて普通に考えたら崩れてしまいそうなのにチェーン同士の絶妙な引っ張り合う力でバランスを保っている。そんな構造をテンセグリティと呼ぶ。 私もこの机をTwitterで見かけて一体どうなっているのか気になって思わず調べてしまった。でも説明しているサイトや動画でいくら解説をみても原理が全然分からない。いくらだってフェイク画像を作れてしまうこのご時世、本当はこんなこと成り立たないんじゃないの?と思ってしまったくらいだ。 さらに調べるとテンセグリティ構

                                      テンセグリティのブロックが不思議で楽しい
                                    • クジラの解体を見たくて千葉の和田まで行ってきた

                                      変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:HARIBOのアウトレットショップはグミ好きのユートピアだった > 個人サイト 海底クラブ クジラ肉を巡る思い出は悲喜こもごも これは、美味しかった方のクジラ 印象に残っているクジラ食い体験が二つある。 一つは、皮下脂肪つきのクジラの皮を鯨油で揚げた『コロ』と呼ばれるもので、和歌山を旅行した時に道の駅で買った。 持ち帰ったそれを自室で茹で始めたら、たちまち部屋中に古くなった揚げ油を濃縮させたような臭いが立ち込めた。臭いは、下茹での湯を捨てても、調味料で濃い目に味をつけても消えず、第一印象をほぼ維持した状態で食卓に到達した。 結局二切れほど食べてギブアップした。茹でられて1.5倍ほどに膨張した『コロ』の山が恨めしそうにこちらを見ているようで胸が痛んだ。 もう一つは

                                        クジラの解体を見たくて千葉の和田まで行ってきた
                                      • 〇〇エッグという名前の料理が多いので整理したい

                                        変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:デカい肉をたき火で焼いて食べたい > 個人サイト 海底クラブ 温泉卵=スコッチエッグ? 家で温泉卵を作った時のことだ。 とろとろの黄身を潰しながら 「これ、イギリスに持っていったらスコッチエッグだな」 という思いつきが頭をよぎったのだが、よぎってすぐに自信がなくなった。 はて?温泉卵みたいなふわふわとろとろの卵料理の名前は『スコッチエッグ』でよかっただろうか? 不安になってきた。 自分一人で間違えている分には構わないが、人との会話での間違いはいつ、どんなすれ違いに発展してしまわないとも限らないではないか。 今こそエッグ料理(エッグと名のつく卵料理を便宜的にこう呼ぶ)の顔と名前を一致させなければならない。 私は使命感に燃えて卵を求めてスーパーに直行した。 2パック

                                          〇〇エッグという名前の料理が多いので整理したい
                                        • 「たけのこの里」を大きくしてリアル・タケノコサイズにする

                                          変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:橋の裏側がかっこいい > 個人サイト 海底クラブ たけのこの里はそれほどタケノコに似ていない たけのこの里でございます。 ビニール袋に入った徳用サイズもあるけれど、私は断然この紙箱派だ。うまく言えないけれど、開封した瞬間の、薄暗くて狭い箱の中で大勢のたけのこの里が「ひしめいている」感じが好きなのだ。 お、今日もひしめいているな。 いつもならすぐに口に放り込むところだが、今日はまじまじと眺めます。 参考までに、以前私が掘ったタケノコの写真。 こうしてじっくりと眺めると、思ったほど本物のタケノコに似てないな、というのが正直なところである。 たけのこの里はタケノコの形をしている、というのは、我々日本人に植え付けられた共同幻想なのかもしれない。 断面はこんな感じ。基本的

                                            「たけのこの里」を大きくしてリアル・タケノコサイズにする
                                          • 橋の裏側がかっこいい

                                            変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:琵琶湖を散歩させたい > 個人サイト 海底クラブ たくさんの橋がある さいわい私の暮らす京都市には南北に賀茂川という大きな川が流れていて、気軽に見に行ける橋には事欠くことがない。 あらためて見るとすごくたくさんの橋が架かっている。 橋と橋の間は長いところでも800m、短いところで200mしか離れていない。自転車でさっさと移動して橋の写真だけ集めてもいいのだが、せっかくなので餌をとる鳥や河原で珍妙な楽器を鳴らす人を見ながら歩くのがよさそうだ。 スタート地点は高野川と賀茂川が合流する出町柳。 改装中の河合橋(かわいばし) 1本目の橋は、出町柳駅の目と鼻の先にある河合橋。 現在歩道を広げるために改修中で全貌は見れないのだが、これは逆に言えば数十年に一度の改修中の姿を見

                                              橋の裏側がかっこいい
                                            • ジェノベーゼにして美味しい野草、トップは山椒だった

                                              変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:スギナを茶にすると健康にいい > 個人サイト 海底クラブ 野草の力が見たい バジル以外の植物を使ってジェノベーゼを作るという趣旨の記事には前例がある。ライターの月餅さんが書いたこれがそうだ。 青菜6品目で決めたベストジェノベーゼはパクチー 記事の最終的な結論が「野菜ってすごい」だったことからもわかる通り、雑草代表として登場したヨモギとオオバコはどちらもわざわざ食べたいと感じるほどのものではなかったようだ。 記事は面白かったけれど、いち野草好きとしては少し物申したくなった。ヨモギとオオバコだけで野草が野菜に負けたとみなされてしまってはなんだか悔しいではないか。野草の中にも本家をしのぐくらい、とまでは言わないにしても、そこそこ美味しいジェノベーゼになれる逸材がきっと

                                                ジェノベーゼにして美味しい野草、トップは山椒だった
                                              • 頭上でオニヤンマの模型を飛ばすと蚊が来ないらしい

                                                変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:靴底でマッチを擦ると楽しい > 個人サイト 海底クラブ まずは肝心のオニヤンマを作ります 密林の中には、いろいろなタイプのオニヤンマが生息していた。 最初にオニヤンマの虫除けを考えついた人はまさしく発想の天才ともいえるべきお人である。「化学物質を使わない虫除け」の発明者としてたくさん儲けてくれていたら夢があったのだが、神デザイナーの作品(=自然物)が著作権フリーであるのをいいことに、今では類似品が山ほど発売されている。 買って済ませるのはあくまで保険ということにして、私も自分でオニヤンマを作ることにする。 大きさは最大クラスの11cmにしよう。 スタイロフォームと竹串で芯を作る。 形を作っていくのは、おなじみの石粉粘土だ。細いから作業しにくいが、それでも本物のオ

                                                  頭上でオニヤンマの模型を飛ばすと蚊が来ないらしい
                                                • むしろエスカレーター?なミュンヘンの古いエレベーター「パタノスタ」は、少し怖いがかっこいい

                                                  変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:海外旅行のメインコンテンツ、それは散歩〜雨のザルツブルクでファイアサラマンダーに出会った > 個人サイト 海底クラブ パタノスタが設置されているのは、ミュンヘン中心街のこの赤レンガの建物。都市計画をつかさどる役所だそう。 重たい扉を開けて中に入ると、さっそく目当てのエレベータ―があった。 これがパタノスタだ! このパタノスタ、普通のエレベーターのようにボタンを押して箱を呼ぶスタイルではない。イメージとしては人間を乗せて垂直方向に動くベルトコンベアーだ。書いていて思ったがエスカレーターに近いかもしれない。 言葉で説明してもわかりにくいので、さっそく乗るところを見ていただこう。 常時動いている(!)箱に、タイミングを合わせて乗り込む。 箱の動きはそれほど速くないから

                                                    むしろエスカレーター?なミュンヘンの古いエレベーター「パタノスタ」は、少し怖いがかっこいい
                                                  • 低温調理器具、熱帯魚用品で作ってみた

                                                    変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:高知のご当地お弁当チェーン、くいしんぼ如月はご当地感のなさが魅力 > 個人サイト 海底クラブ 低温調理とは 50℃~70℃くらいの低い温度で肉や魚を料理して、雑菌や寄生虫は死滅しているけれどタンパク質は固まりきっていない絶妙な状態を作り出す調理法。煮え切らないというとたいていネガティブな意味でとられるのだが、あえてそれを作り出すんである。 火は通っているので生ではないけれど、温度次第では比較的それに近い食感で食材を賞味することができる。 やり方は簡単で、調理したい肉をジップロックなどに密封して、一定の温度に保たれたお湯に入れておくだけの単純な調理法である。単純なくせに、専用の調理器具はなかなかに高い。 Amazonで低温調理器を調べるとずらずらと商品が表示される

                                                      低温調理器具、熱帯魚用品で作ってみた
                                                    • 味噌汁に合う粉を探していたら、カレーに行きついた

                                                      変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:おせち料理の定番野菜、クワイの謎に迫る > 個人サイト 海底クラブ ベースの味噌汁はシンプルに 和食の基本は一汁一菜であると、土井善晴先生は言っておられる。 これは「気張って豪勢なものを作らずとも、一汁一菜のシンプルなものでも十分ちゃんとした食事なのですよ」という意味なのだろう。が、僭越ながら怠惰な人間を代表して言わせていただくと、時によるとそれすらも面倒くさい。そういう時は、よくて一菜。それすらないこともある。 味噌汁を作るのは、私にとってちょっとしたイベントだ。それは、今日はちゃんとした食事を作るぞ!という意気込みのあらわれである。 10分ほどでできました。 何も入ってないと寂しいので油揚げを入れた。 味噌汁を作る上で最低限やらねばならないのは、顆粒出汁と味

                                                        味噌汁に合う粉を探していたら、カレーに行きついた
                                                      • すべてがグミになる、コーンスターチの型で

                                                        変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:いろいろな乳で蘇を作る > 個人サイト 海底クラブ 要点をかいつまむと コーンスターチに原型を押し付けて、できた穴にグミ液を流し込んで固めると原型と同じ形のグミができるよ。 ざるの上で型をばらしたらグミだけ回収できるよ。 表面にコーンスターチがまぶさってるからグミ同士がくっつかないよ。 コーンスターチは再利用できるからエコだよ。 そういうことだ。 コーンスターチさえあれば、この世のありとあらゆるものをグミ化できてしまうのでは? つまり、これをご家庭でできないか試してみる。 コーンスターチを大量に買う コーンスターチは、トウモロコシから生成されたでんぷんである。私は今までコーンスターチを買ったことはなかったのだが、Wikipediaによると世界で生産されるでんぷん

                                                          すべてがグミになる、コーンスターチの型で
                                                        • キムワイプがバスや電車に似ているから、走らせたい

                                                          変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:味噌汁に合う粉を探していたら、カレーに行きついた > 個人サイト 海底クラブ キムワイパーではない人に伝えたい、キムワイプのこと キムワイプとは、簡単に言うと実験室などで使うティッシュペーパーである。普通のティッシュに比べてけば立ちにくかったり、油や水を吸い取る性能が高いので、実験器具などを拭くのにずっと都合がいい。 だから、理系の人はだいたいキムワイプを見たり使ったりしたことがある。 もっと言うと、理系の人はだいたいキムワイプのことが好きである。 相手が理系の人なら(そしてたまに文系でも)キムワイプの話題を振ればだいたい楽しそうに話に乗ってくる。いわば鉄板ネタなのだ。 実験室の一消耗品であるキムワイプが、ラボ生活のアイコンのような扱いを受ける理由は、ひとえにそ

                                                            キムワイプがバスや電車に似ているから、走らせたい
                                                          • 郷土玩具・ハト車を作る。そしてたどりついたトリコプター

                                                            変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:アメリカ南部の正月料理で縁起を担ぐ > 個人サイト 海底クラブ そもそもハト車とは こいつです。 ハト車は長野県野沢温泉村で作られる郷土玩具である。 鳩に車輪のついたおもちゃ自体は大昔からあって、幼いころから一緒に遊んだ友達を鳩車竹馬の友(きゅうしゃちくばのとも)と言う表現もあるそうだ。 野沢温泉村のハト車は籐(昔はアケビの蔓を使っていたが、入手するのに手間がかかるため今は籐を使うらしい)を編んで作るところが特徴である。 籐と木の枝で作られた素朴な相貌がたまらなく良い。 後になって調べたところでは、野沢温泉のハト車は今の上皇后が若かりし頃に献上を受けたとかで一時はかなり有名な存在だったらしい。 私はというと、同居人が蚤の市で見つけて買ってきたというハト車を見て一

                                                              郷土玩具・ハト車を作る。そしてたどりついたトリコプター
                                                            • 晴れた日にはトカゲ釣りを

                                                              変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:サンショウウオの卵の形が面白い > 個人サイト 海底クラブ 1年越しに実現したトカゲ釣り 「誰かトカゲ釣りしたい人いませんか?できれば関西在住者で」 編集部の石川さんがグループチャットに投稿した提案に、面白そうなので手を挙げた。2021年の初夏のことである。 神戸在住のどうぶつ科学コミュニケーターであり、爬虫類や両生類に造詣の深い大渕希郷(おおぶち まさと)さんが教えてくれるという。 折しも世間はコロナ禍の真っただ中であり、しかもトカゲは暑すぎても寒すぎても釣られてくれないということで、いろいろなタイミングを擦り合わせているうちに1年もたってしまったのだが、ともかく2022年の4月になってようやく待望のトカゲ釣りが実現したのである。 まだ4月なので、雲が出て気温

                                                                晴れた日にはトカゲ釣りを
                                                              • 京都のこーだいさん、「めんみ」って知ってますか? 仕送りリレー 北海道→京都

                                                                旅先でスーパーに行くと、大メーカーの全国展開の商品にまじって見覚えのないメーカーの見覚えのないパッケージがしれっと並んでいるのに興奮するものです。 なにこれ見たことない! ライターが地元で当たり前に買っているものを、他県のライターに送る企画「仕送りリレー」。 前回岡山から荷物を受け取った北海道のライター ジーンさんが、今度は京都のこーだいさんへ仕送りを送ってくれました。(ご案内:編集部 古賀) 北海道のいつもの暮らしを送る 高校の修学旅行の行程のような見出しの通り、仕送りリレーのバトンを京都のこーだいさんにつなぐことになった。 手前味噌だが、北海道には魅力のある品が多くある。とはいえ、北海道の美味しいものはだいたい冷蔵が必要だ。念には念をということで生ものの輸送が禁じられている仕送りリレーのレギュレーションではどうなるだろう。 そう、大谷翔平の抜けた日本ハムみたいだ。生もののある北海道は、

                                                                  京都のこーだいさん、「めんみ」って知ってますか? 仕送りリレー 北海道→京都
                                                                • いろんな果汁でポン酢を作ってみた

                                                                  変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:うちの近所に謎の楕円が!?100年前の地図でみつけた謎に迫る > 個人サイト 海底クラブ 鍋のフライング ほとんど条件反射で生活しているので、少しでも寒いと「お、そろそろ鍋だな?」と思う。 つい先日も、朝目が覚めると肌寒かったのでこの「鍋だな?」の思いつきに従って夕飯を用意した。 鍋は美味かったが汗だくになった。まだ早かったのだ。 熱い鍋をつつきながらふと考えた。 鍋につきもののポン酢は柑橘類の果汁で作られるけれど、柑橘の旬は多くが寒い季節だ(あとで調べたらスダチやカボスの旬は8~9月頃だった。でもこの時は知らなかった)これは鍋のシーズンと一致していて都合がいい。 しかし、だ。いろいろな果物が通年で手に入る現代では必ずしも柑橘にこだわる必要はないんじゃないだろう

                                                                    いろんな果汁でポン酢を作ってみた
                                                                  • 海水浴場の黒いダイヤ、オオヒョウタンゴミムシを求めて

                                                                    変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:ジェノベーゼにして美味しい野草、トップは山椒だった > 個人サイト 海底クラブ 砂浜の生活に特化したオサムシ科の昆虫、オオヒョウタンゴミムシ 以前に福江島で採集したマイマイカブリもオサムシ科の昆虫だ(長崎県・福江島で巨大マイマイカブリを探す) オオヒョウタンゴミムシが属するオサムシ科の昆虫は、俗に虫屋と呼ばれる昆虫マニアにたいへん人気がある。 大人気の理由は、まずオサムシ科の昆虫は見た目のバリエーションに富んでいてマニアたちの蒐集欲を刺激すること。そしてなにより、カッコよかったり美しい色をしていたりとわかりやすい特徴をそなえている点が大きいだろう。 オオヒョウタンゴミムシの外見は、オサムシ科の中でもとくに風変りな方だと思う。まず、その名の通りヒョウタンのようにキ

                                                                      海水浴場の黒いダイヤ、オオヒョウタンゴミムシを求めて
                                                                    • オーストリアで開催された剥製のコンテストに出展してきた

                                                                      変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:淀川河口に迷い込んだクジラを見てきた > 個人サイト 海底クラブ はたして、ワタクシごときが参加してよいものだろうか? 人に剥製の話をすると 「あー、とっくりを持ったタヌキとかのあれね。かわいいよね」 という答えが返ってくることがある。 たしかに手にとっくりを持ち頭に番傘をかぶったタヌキは立派な剥製だが、この記事で取り上げたいのはそういう民芸調のやつらではない。 そこで、話を始める前に、参考までに今回の剥製コンテストで出品された作品をいくつか見ていただきたい。 すごい作品ばっかり......!とっくりタヌキを持ち込んだ日には出禁をくらいそうな雰囲気がわかっていただけたと思う。 話は数か月前にさかのぼる。 オーストリアのザルツブルクで来年2月にETCが開催されるら

                                                                        オーストリアで開催された剥製のコンテストに出展してきた
                                                                      • 天使が吹いてる長いラッパを吹きたい。できないから代わりにシャボン玉を吹く

                                                                        変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:700kgのソリを引いて走るばんえい競馬は、馬だけでなく人も走る > 個人サイト 海底クラブ 細長いラッパができるまで 手始めにGoogleで「長い ラッパ」で検索してみた。すると、古今東西のいろいろな長いラッパが出てきた。 いろいろある。 圧巻である。長いラッパが好きなのは私だけではなかったのだと思うと、大変に心強い。 珍しい形のものは見る人にラッパだと認識してもらえない恐れがあるので、できるだけオーソドックスそうな(と感じた)ものを参考にして作っていくことにする。 単純な形なので設計図や完成予想図のようなものを書くのはよした。そんなものなくても私の頭の中には長いラッパのビジョンがビシビシと立っているのだ。 メインの材料には軽くて丈夫な塩ビパイプをチョイス。

                                                                          天使が吹いてる長いラッパを吹きたい。できないから代わりにシャボン玉を吹く
                                                                        • 鳥の群れを一瞬で数え、虫に油性ペンで印を書く~環境調査というお仕事

                                                                          こんにちは、編集部 石川です。 毎月1回、当サイトのライターに専門分野や得意分野の話を聞いています。今回は、本業で環境調査の仕事をしているというこーだいさん。 環境調査って何なのでしょうか。調査してどうするんでしょうか?いきもの好きの方もぜひお読みください。 虫に油性ペンで目印を付ける 石川: まずいちばん基本のところからで、環境調査ってなんなんですか? こーだい: あくまで一例なんですけど、山の斜面とかに太陽光パネルの発電所あるじゃないですか。ああいうものを作る時って、事前にその場所にどういう生きものがどういうふうに暮らしているかを調べるんです。 石川: はい こーだい: たとえば絶滅危惧種とかがそこに住んでいたりするから、そこの上に新しくものを作ったりしても大丈夫なのかというのを、調査しなければいけないと決まっていまして、その調査をする仕事です。 石川: 具体的には何を調べるんですか。

                                                                            鳥の群れを一瞬で数え、虫に油性ペンで印を書く~環境調査というお仕事
                                                                          • 野菜に仮面をかぶせると心があるように見える

                                                                            変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:キムワイプがバスや電車に似ているから、走らせたい > 個人サイト 海底クラブ 元ネタは南の島のお祭り なにも思い付きで野菜用の仮面を作ろうと言い出したわけではない。 人類の歴史は長く、たいていのアイデアには先例があるのだ。 仮面の群れ。 以前博物館で見たたくさんの仮面の中に、ひときわ目を引く握りこぶし大の仮面があった。子供用だろうか?それにしても小さすぎる気が......。 で、説明を読んでみると、なんとこれはヤムイモ(熱帯地方で多く栽培される芋)にかぶせるために作られた仮面だったのだな。イモに仮面をかぶせるとは、なかなか味な真似をするものだ。 人が使うには小さすぎる仮面。 ええ!?芋に?仮面を? 仮面をかぶせてもらえるのは一番大きな芋なのだそうだ。私が暮らす京

                                                                              野菜に仮面をかぶせると心があるように見える
                                                                            • 戦時日本のカロリーメイト!?興亜建国パンは大豆のコクが活きた味だった

                                                                              変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:iPhone6をiPhone12に偽装する > 個人サイト 海底クラブ 興亜建国パンは米を節約するために発明された 資料によると、興亜建国パンがデビューしたのは1940年のことである。前述のように栄養バランスに優れた食品とすることを目指したわけだが、興亜建国パンが作られた一番の目的は主食である米の不足を補うことだったそうだ。 興亜建国パンについて初めて知ったときは、面食らった。 何より名前がすごい。 食料の不足を代用品でごまかそうとする発想は別に珍しいものではない。ただ、その代用品に「興亜建国(アジアを興し、国を建てる)」という勇ましい名前をつける面の皮の厚さが素晴らしいではないか。 興亜建国パンの詳しいレシピは、食糧問題についての研究機関である「糧友会」が19

                                                                                戦時日本のカロリーメイト!?興亜建国パンは大豆のコクが活きた味だった
                                                                              • 淀川河口に迷い込んだクジラを見てきた

                                                                                変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:大地を鍋代わりにするポリネシア料理「ウム」をやってみたい > 個人サイト 海底クラブ 淀川河口を目指す クジラは、淀川河口部にかかる阪神高速の橋を走行中の運転手が見つけて通報したものらしい。Google Mapとにらめっこしながらクジラが見えそうな場所を探す。 「通常に比べて混んでいます」 クジラのいる正確な場所は公開されていなかったため確信はなかったのだが、とりあえず人の多そうなところにいけば可能性が高いだろうということに。目星をつけたのは淀川・高崎川両河川の河口にはさまれた土地の突端にある矢倉緑地公園だ。 早く着いたので十三駅から歩くことに。 この日は大阪で別の用事があったため朝早くに家を出たのだが、行きの電車の中でさんざん悩んだ挙句、そっちはキャンセルして

                                                                                  淀川河口に迷い込んだクジラを見てきた
                                                                                • いろいろな乳で蘇を作る

                                                                                  変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:野菜に仮面をかぶせると心があるように見える > 個人サイト 海底クラブ 蘇の作り方は、牛乳をひたすら煮詰めるだけ 蘇の作り方には諸説あるが、もっとも有力なのは牛乳をひたすら煮詰めて固める製法だ。 単純だと侮るなかれ、実際にやってみるとなるとこれがなかなか大変なんである。 まず、強火にすると吹き上がってしまうから弱火でゆっくりと加熱しないといけない。これが、いかにもじれったい。1リットルの牛乳を煮詰めるのにだいたい2時間はかかるようだ。 さらに焦げないように定期的にかき混ぜないといけないから、完全に目を離して他のことをするわけにもいかない。 古代、蘇の唯一の材料である牛乳はとても希少で、よほど裕福な人しか食べられなかったという。ひるがえって、現代日本で蘇作りができ

                                                                                    いろいろな乳で蘇を作る

                                                                                  新着記事