鉄塔を覆い尽くし、塔のようにそそり立つノウゼンカズラ=和歌山県九度山町九度山で2023年6月20日午後3時48分、藤原弘撮影 和歌山県九度山町九度山の建設会社「牧野組」の敷地内で、ノウゼンカズラが高さ十数メートルの鉄塔を覆い尽くす様子が、地域で話題になっている。赤に近いオレンジ色の花が見ごろを迎え、町役場など周囲の建物からもよく見えるため、夏の風物詩として定着している。花は7月半ばごろまで楽しめるという。 鉄塔はダンプカーの運転手と連絡するための業務用無線塔だが、現在では使用されていない。約25年前に高さ30センチほどだったノウゼンカズラの植木鉢を鉄塔の近くに置いたところ、つるがどんどん伸び、4年ほど前に鉄塔の頂点にまで達した。塔のようにそそり立つ姿に「あれは何?」という問い合わせも寄せられるという。 牧野組代表の牧野長治さん(56)は、「生命力を感じて元気が出る。今年はよく咲いていて夏が