ということで前回はレオナールが死後にリサイクルされ、本人の思想や性格に全く関係なく、ただ腕っぷしの強さのみを採用され働かされていたという事柄を挙げた。そしてそれはいろいろ事情はあったにせよ、レオナールが生前やってきた行いの数々を見ているとそこそこ妥当な扱いだったのではないかということだし、そういうむごたらしさを取り上げていくことで人々が納得していく要素というのは確かにある、そしてそれこそが贖罪の過程であり、それを通してレオナールが許されていくのではないかということを書いた。そしてやらかすことを覚悟したのであれば、そういう事態は甘んじて受けるべきものではないかということだし、このタクティクスオウガは一つの狙いとしてそういうものを描き出したいのではないかということでもある。 そういうわけで次はセリエである。 ・ヴァレリア解放戦線という組織を率いていることは周知のとおりだが、主人公デニム一味がラ