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リベラリズムの検索結果1 - 40 件 / 82件

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リベラリズムに関するエントリは82件あります。 社会思想政治 などが関連タグです。 人気エントリには 『ジョセフ・ヒース「ウォーク(正義に目覚めた一部の左派)は戦術・信条において裸の王様・女王様である:リベラリズムの皮を被った反自由主義」(2021年6月23日)』などがあります。
  • ジョセフ・ヒース「ウォーク(正義に目覚めた一部の左派)は戦術・信条において裸の王様・女王様である:リベラリズムの皮を被った反自由主義」(2021年6月23日)

    ウォーク政治活動を理解する上で最も重要なのは、これは伝統的なタイプの「反自由主義」とは異なっており、「反自由主義的リベラリズム」の一種であると考えた方がよいということだ。 Joseph Heath: Woke tactics are as important as woke beliefs Woke language hides illiberal tactics in liberal aims Posted by Joseph Heath on June 23, 2021 ここ数年、進歩主義を装った反自由主義が世を覆いつつあったが、ついにアメリカのリベラルたちは団結して行動を起こし始めた。リベラルたちは、「ウォーク」〔woke、社会問題に対して目覚めた(=wake)人々を指す〕の政治活動やイデオロギー的影響力の拡散を阻むために、いくつかの組織を創設したのである。〔ウォークと戦う〕リベラル

      ジョセフ・ヒース「ウォーク(正義に目覚めた一部の左派)は戦術・信条において裸の王様・女王様である:リベラリズムの皮を被った反自由主義」(2021年6月23日)
    • 米国西海岸のリベラリズムとはどういうものか?をわかりやすく

      日本のリベラリストへ強い影響を持つ米国西海岸のリベラリズム。 これが一体どういうものか?と日本のリベラリストへ問うと答えられる人はひと握りだろう。 ただ、答えられないことに恥を感じる必要はない。何故なら当の米国西海岸へ住むリベラリストですらリベラル史を背景に系統立って説明できる人は少ないからだ。 これは当然と言えば当然で、思想系の専門教育を受けていない一般人が答えられるわけがないだろう。 だから恥ずべきことは何もないのだ。 しかし、説明できなくとも米国西海岸に住む左派政策を支持する人は口々に自身の政治思想の寄りをリベラルと称するし、一般人には一般人なりに理解したリベラルの姿が存在する。 このエントリではそんな北米西海岸の一般人が理解するリベラルを大雑把に知るためのエントリだ。 3つの重要な決まりごと米国西海岸のリベラリストは総じて3つの決まりごとを高く評価し、そしてこれをベースにモノを考え

        米国西海岸のリベラリズムとはどういうものか?をわかりやすく
      • 『リベラリズムはなぜ失敗したのか』(原書房) - 著者:パトリック・J・デニーン 翻訳:角 敦子 - 宇野 重規による解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

        著者:パトリック・J・デニーン翻訳:角 敦子出版社:原書房装丁:単行本(264ページ)発売日:2019-11-21 ISBN-10:4562057106 ISBN-13:978-4562057108 内容紹介: 多くの民主主義国家で不平等が拡大し、強権政治が台頭し、リベラリズムが機能不全となっている。注目の政治学者が政治、経済、教育、テクノロジーといった様々な分野で見られる問題を検証し、失敗の原因と是正をさぐる。 ヨーロッパ各地の極右政党、トランプ大統領誕生、ブレグジット……リベラリズムとデモクラシーはもう終わりなのか? 2018年7月にオバマ元米国大統領がフェイスブックで称賛、いまもアメリカで話題を読んでいる政治学書が日本でも先日翻訳出版された。政治学者・宇野重規による解説を公開する。 リベラリズムは死に体か?昨今、リベラリズムやデモクラシーの衰退を説く本は多い。無理もないだろう。これま

          『リベラリズムはなぜ失敗したのか』(原書房) - 著者:パトリック・J・デニーン 翻訳:角 敦子 - 宇野 重規による解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
        • 派閥に従うから疲れるんだよ。リベラル派じゃなくてリベラリズムに従えよ..

          派閥に従うから疲れるんだよ。リベラル派じゃなくてリベラリズムに従えよ。自分の思想に、信念に従えよ。 そんな懊悩は全く見せない様にして、さも「私こそ完璧なリベラルでござい」って顔で、リベラルな男性を演じている。 一緒になって男性を責めるつぶやきもしてみる。 懊悩を掘り下げろよ。性差別主義者や性犯罪者は差別主義者や犯罪者であるがゆえに叩かれるべきだけど、男全体みたいに性別でくくって罪悪感を抱かせるのは違うし、小児性愛者みたいな生まれついてのセクシュアリティに基づいて叩くのは差別だろ。リベラリズムの理念に反するだろ。行動に対する非難はしてもよいが生得的な属性に対する非難は単なる差別だというリベラリズムの根本的な理念を思い出せよ。リベラル派じゃなくてリベラリズムに従えよ。 私は考えない様にする、ゾーニング、しかし「公」とはどこまで?ネットも?民間の組織である赤十字も?コンビニも?どこまでがアウトな

            派閥に従うから疲れるんだよ。リベラル派じゃなくてリベラリズムに従えよ..
          • アメリカで「リベラリズム」の立場から「ポストモダニズム批判」が強くなっている理由(ベンジャミン・クリッツァー) @gendai_biz

            作家のヘレン・プラックローズと数学者のジェームズ・リンゼイの共著である『「社会正義」はいつも正しい』が早川書房から刊行された。批評家のベンジャミン・クリッツァー氏が、同書の読みどころを解説する。 「特権」をめぐる議論 近頃では、日本でも「特権」に関する議論が盛んになされるようになった。もともとはアメリカにおける「白人特権」の理論に由来しているが、日本では「男性特権」について論じられることが多い。女性差別に関する従来の議論では、性犯罪や賃金格差など、女性の側が被る具体的な被害が問題視されていた。 それに対して、男性特権の理論では「性犯罪に遭う心配をせずに夜道を歩けること」や「自分には正当な賃金が支払われるのが当たり前だと思えること」など、男性側の経験や意識が問題視される。つまり、女性差別が存在している社会では、女性たちが被っている差別を受けずに済むという点で男性たちには「特権」がある、とされ

              アメリカで「リベラリズム」の立場から「ポストモダニズム批判」が強くなっている理由(ベンジャミン・クリッツァー) @gendai_biz
            • リベラリズムにとって「手続き」と「平等」が大切な理由(読書メモ:『リベラリズム:リベラルな平等主義を擁護して』) - 道徳的動物日記

              リベラリズム: リベラルな平等主義を擁護して 作者:ポール・ケリー 新評論 Amazon ジョン・ロールズなどの特定の思想家の解説本や思想史の本ではなくリベラリズムの「理論」への入門書が数少ないことには先日にも言及したが、今月の上旬にめでたく邦訳が出版されたポール・ケリーの『リベラリズム:リベラルな平等主義を擁護して』は現代の英米政治哲学におけるリベラリズム理論へとしっかり入門させてくれる、稀有な本だ*1。 本書でとくに中心的になるのが、ジョン・ロールズに由来する「政治的リベラリズム」と、ロナルド・ドゥオーキンなどに代表される「リベラルな平等主義」である。 …私は、本書の主題はリベラリズムと呼びうる多様なアプローチのうちの一つであるとだけ主張する。私は、規範的政治理論としてのリベラリズム、もっと正確には、政治的リベラリズムと呼ばれうるものを扱う。政治的リベラリズムとは、もっと広いリベラルな

                リベラリズムにとって「手続き」と「平等」が大切な理由(読書メモ:『リベラリズム:リベラルな平等主義を擁護して』) - 道徳的動物日記
              • 「リベラル」なリベラリズムの再生に向けて――『リベラリズム 失われた歴史と現在』ヘレナ・ローゼンブラット(青土社)/三牧聖子(訳者) - SYNODOS

                2021.02.05 「リベラル」なリベラリズムの再生に向けて――『リベラリズム 失われた歴史と現在』ヘレナ・ローゼンブラット(青土社) 三牧聖子(訳者)国際政治学 #「新しいリベラル」を構想するために 『リベラリズム 失われた歴史と現在』は、Helena Rosenblatt, The Lost History of Liberalism: From Ancient Rome to the Twenty-first Century, Princeton University Press, 2018の全訳である。著者ヘレナ・ローゼンブラットは、ジャン=ジャック・ルソーおよびバンジャマン・コンスタンの研究者として知られる。それらの個別研究を踏まえ、またフランス・リベラリズムについての共著の公刊も経て(注1)、より広い視点から政治思想としての「リベラリズム」の歴史そのものの見直しに正面から取り

                  「リベラル」なリベラリズムの再生に向けて――『リベラリズム 失われた歴史と現在』ヘレナ・ローゼンブラット(青土社)/三牧聖子(訳者) - SYNODOS
                • トランプは敗れたが「アメリカのリベラリズム」が相変わらず危機と言える理由(石川 敬史) @gendai_biz

                  2020年11月の大統領選挙 2020年11月の大統領選挙の最終的な結果が確定するのには今しばしの時間を要するだろうが、趨勢はほぼ決したとみて良いだろう。民主党のジョー・バイデンが史上最多の得票数でアメリカ合衆国第46代大統領に当選する。 共和党のドナルド・トランプは、司法に訴えるなどあらゆる抵抗を試みるだろうが、すべては無駄に終わるだろう。また最終的な選挙結果の確定までの過程で、我々は、アメリカのデモクラシーが終焉を迎えるのではないかという、アメリカ史上でも屈指の泥仕合の情景を目にするだろうが、これもいずれ収束するだろう。 2016年の大統領選挙では、多くのアメリカ観察者が予測を誤り、一方で2020年の大統領選挙ではほぼ彼らの予測どおりの結果となった。重要なのは2016年も2020年も選挙分析の専門家が行なった分析は、どちらも素晴らしいものであり、歴史家にとっては、等しく参照すべき「史料

                    トランプは敗れたが「アメリカのリベラリズム」が相変わらず危機と言える理由(石川 敬史) @gendai_biz
                  • ネオリベラリズムはなぜブルシット・ジョブを生み出してしまうのか(酒井 隆史)

                    効率化をうたうネオリベラリズムが、非効率で不合理なブルシット・ジョブ(クソどうでもいい仕事)の増産に帰結してしまうのはなぜか? 社会思想史家にしてデヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ』の訳者でもある酒井隆史氏による、「日常的ネオリベラリズム」批判序説。 「効率化」が効率的だなんて実感はどこにあるだろう? いつごろからか、なにごとにも「効率化」「合理化」「スリム化」などなど、一連の似たようなワードが呼号されるようになった。「規制緩和」、無駄の削減、合理化の導入、競争環境の導入によるスリム化、IT化による簡素化などなど、こういったお題目によって、わたしたちの生活はさまざまに変えられてきた。 ところが、みなさん、それによって日常生活がより解放的で自由になったという実感がどれほどあるだろうか? この問いは前回のウェブ記事(https://gendai.ismedia.jp/articles/

                      ネオリベラリズムはなぜブルシット・ジョブを生み出してしまうのか(酒井 隆史)
                    • 「リベラル」という言葉の“解釈”がバラバラになった原因は冷戦にある | 『リベラリズム 失われた歴史と現在』著者ヘレナ・ローゼンブラットに聞く

                      ──ご著書で、「リベラリズム」という概念の変遷を歴史的にたどっておられます。その歴史を踏まえたうえで、今日(こんにち)、先生がとても「リベラル」だと思う人はいますか? 今日ね、そこに行きますか。私は歴史家なので、過去を見るほうがいいんですが……。はぐらかすつもりはないんですが、拙著で示したように、「リベラル」にはあまりに多くの意味があって、なかには相反するものもあります。 私がこの本を書いた理由のひとつですが、この言葉の使われ方が、少なくともアメリカで、そして世界中でも混乱しています。 だから、誰が真にリベラルで、誰がリベラルではないのかは決められないんです。その言葉の意味で合意できない限りは──。 現代のアメリカでは、リベラルというと、とても一般的にというか単純化して言えば、「大きい政府」を意味するようなところがあります。規制をしたり、経済に介入したりする意味での大きい政府。 でも世界の

                        「リベラル」という言葉の“解釈”がバラバラになった原因は冷戦にある | 『リベラリズム 失われた歴史と現在』著者ヘレナ・ローゼンブラットに聞く
                      • ネオリベラリズムとしてのエロティック・キャピタル - 道徳的動物日記

                        エロティック・キャピタル すべてが手に入る自分磨き 作者:キャサリン・ハキム 発売日: 2012/03/03 メディア: 単行本(ソフトカバー) 数年前に読んだ本であるが、思うところあって改めて再読。 「すべてが手に入る自分磨き」という邦訳版オリジナルの副題はどう考えてもミスリーディングである。ブルデューが提案した3つのキャピタル概念(エコノミック・キャピタル、カルチャー・キャピタル、ソーシャル・キャピタル)の理論に基づきながら4つめのキャピタル概念としての「エロティック・キャピタル」を提唱する、社会学的な内容の本だ。 著者は、美しさや性的魅力(また、社交スキルや自己演出能力など)は「資本」の一種である、と論じる。そして、学歴や教養などの文化的能力や人脈や地縁などの社会関係を「資本」として活用して自分のキャリアや財産形成に活かすことが社会的に認められているのだから、女性が自分のキャリアや財

                          ネオリベラリズムとしてのエロティック・キャピタル - 道徳的動物日記
                        • hhasegawa on Twitter: "香港のデモを見て、日本の左翼は黙っている、とよく確認もせず喜ぶ右派は、それでは自分たちは反中の一環として事態を歓迎してよいと思っているのであろうか。むしろ、いまこそ大陸当局と連帯し「欧米」の押し付けるリベラリズムや「ポリコレ」と戦おう、という発想が現れない時点で詰んではいまいか。"

                          香港のデモを見て、日本の左翼は黙っている、とよく確認もせず喜ぶ右派は、それでは自分たちは反中の一環として事態を歓迎してよいと思っているのであろうか。むしろ、いまこそ大陸当局と連帯し「欧米」の押し付けるリベラリズムや「ポリコレ」と戦おう、という発想が現れない時点で詰んではいまいか。

                            hhasegawa on Twitter: "香港のデモを見て、日本の左翼は黙っている、とよく確認もせず喜ぶ右派は、それでは自分たちは反中の一環として事態を歓迎してよいと思っているのであろうか。むしろ、いまこそ大陸当局と連帯し「欧米」の押し付けるリベラリズムや「ポリコレ」と戦おう、という発想が現れない時点で詰んではいまいか。"
                          • KASUGA, Sho on Twitter: "ややこしいんですが、「ネオリベラリズム」と「リベラリズム」は米国において逆のサイドを示す概念なんですよ。長くなるんでご関心があれば、ということですが、ちょっと説明します。元々「リベラル」(自由主義)というのは、「人間は絶対王政から… https://t.co/oTy2WfI6Li"

                            ややこしいんですが、「ネオリベラリズム」と「リベラリズム」は米国において逆のサイドを示す概念なんですよ。長くなるんでご関心があれば、ということですが、ちょっと説明します。元々「リベラル」(自由主義)というのは、「人間は絶対王政から… https://t.co/oTy2WfI6Li

                              KASUGA, Sho on Twitter: "ややこしいんですが、「ネオリベラリズム」と「リベラリズム」は米国において逆のサイドを示す概念なんですよ。長くなるんでご関心があれば、ということですが、ちょっと説明します。元々「リベラル」(自由主義)というのは、「人間は絶対王政から… https://t.co/oTy2WfI6Li"
                            • 萱野稔人・御田寺圭『リベラリズムの終わり』トークイベントまとめ

                              世界中で嫌われている(らしい)リベラリズムの限界と未来について、萱野稔人さんと御田寺圭さんが考察するというトークイベントがあったので聴いてきた。 トピックハイライト 顔で選ぶと差別だが、頭で選ぶのは差別ではない 男女平等が大事なら、激務で過労死寸前の職場に女性を送り込むの? と聞くと、「そんなことは議論していない」 SNSで偉そうな教授はCiNiiで検索される リベラリズムでは財の再配分ができない理由 ≒ 仲間意識の限界 ←ここがリベラリズムの限界 多様性を重視するなら「リベラルを拒絶する人」をリベラルは受け入れるべきだが、リベラルを拒絶する人が子どもをたくさん産んでいる(ex.フランスのイスラム教徒) 日本は一夫一婦制ではなく、非同期型一夫多妻制 リベラリストとは「リベラルを共有できる社会を守りたいだけの集団」になってしまう リベラリストへの信頼が失墜しても、リベラルを捨てないために今で

                                萱野稔人・御田寺圭『リベラリズムの終わり』トークイベントまとめ
                              • 『「社会正義」はいつも正しい』の掲げた「リベラリズム」の空虚さ|田楽心(田中ラッコ)

                                私は、足を大股開きにする男を底の方では信用しない。 ジェームズ・リンゼイと極右問題 『「社会正義」はいつも正しい』について最近、「共著者の一人ジェームズ・リンゼイは、反ユダヤ主義的・極右的な言動をする人物だ」と非難されている。 上記記事の「友達の友達がアルカイダ」型のルーズな論証に対する疑義に、文字数を費やすつもりはない。それを踏まえても私は、大まかには上記記事の著者の見方にかなり同調する。 リンゼイの発言が、私の基準で見れば「一線」越えているのは確かだ(「批判的人種理論で白人虐殺されかねない論」、「レインボーフラッグを『敵の旗』と呼ぶ」)。今年9月頃に「リンゼイってヤバくない?」と友達から話しかけられ、事態を知った。 かつて「新無神論者」でありオバマ大統領を支持したリンゼイは、極右のモラルパニックのブレーンとして再出発した。https://t.co/3PTopb0w4P リンゼイ氏のツイ

                                  『「社会正義」はいつも正しい』の掲げた「リベラリズム」の空虚さ|田楽心(田中ラッコ)
                                • 理性と論理に基づくリベラリズム(読書メモ『Liberalism : the basics』) - 道徳的動物日記

                                  Liberalism: The Basics (English Edition) 作者:Charvet, John Routledge Amazon 次の本の執筆に向けて昨年からリベラリズムのことを勉強し続けているうちに気が尽かされたのだが、哲学や理論としてのリベラリズムの入門書は意外なほどに少ない。 中公新書の『リベラルとは何か』は思想史や哲学の話題は半分以下であり後半は現代の政治状況や国家制度の話が主であったし、オックスフォードのベリーショートイントロダクションの翻訳であるマイケル・フリーデンの『リベラリズムとは何か』も思想史がメインであって哲学としてのリベラリズム理論を解説するものではなかった(むしろ、ジョン・ロールズの扱いの悪さにあらわれているように、フリーデンは厳密な哲学的議論を嫌っているという印象も受ける)*1。 わたしがこれまでに読んできた本でとくにリベラリズムの理論が勉強で

                                    理性と論理に基づくリベラリズム(読書メモ『Liberalism : the basics』) - 道徳的動物日記
                                  • 「リベラリズムに従えよ」増田だけど、俺の本意は「自分の主義主張と合わ..

                                    「リベラリズムに従えよ」増田だけど、俺の本意は「自分の主義主張と合わない界隈からは離れれば? 派閥じゃなくて自分の主義主張に忠実になろう?」って話だったんだよね。語り口で誤解させちゃったら申し訳ないけど。 で、もしリベラル増田が本心から“リベラル”やフェミニズムを支持しているならそのまま派閥に所属してればいいと思うんだけど、この返答を読む限りだとやっぱり派閥に属するのやめた方がよくない? とは思うよ。 また、現実の話もある。例えばある女性やフェミニストの方の主張に疑問を感じたり、リベラリズムに反すると思った場合、それを男性の私が指摘したり疑問を言葉にするのは、正直言って、難しい。 この雰囲気をどう伝えれば良いのか分からない、兎に角、難しい。それによって私がセクシストであり、差別主義者だと言われてしまうのでは無いかという恐れが常に有る。 増田が「社会的強者である自分が口を挟むのは差別主義だ」

                                      「リベラリズムに従えよ」増田だけど、俺の本意は「自分の主義主張と合わ..
                                    • CDB@初書籍発売中! on Twitter: "この共産党副委員長の見識は、社会の背景にある構造について考える極めて穏当な従来のリベラリズムだけど、今のネットは男女論がすべてなので「男の加害者に同情するのか!」という激情の渦に飲まれてしまう。こういう類の激情は歴史的に何度も悲惨… https://t.co/6xr1pAh2kt"

                                      この共産党副委員長の見識は、社会の背景にある構造について考える極めて穏当な従来のリベラリズムだけど、今のネットは男女論がすべてなので「男の加害者に同情するのか!」という激情の渦に飲まれてしまう。こういう類の激情は歴史的に何度も悲惨… https://t.co/6xr1pAh2kt

                                        CDB@初書籍発売中! on Twitter: "この共産党副委員長の見識は、社会の背景にある構造について考える極めて穏当な従来のリベラリズムだけど、今のネットは男女論がすべてなので「男の加害者に同情するのか!」という激情の渦に飲まれてしまう。こういう類の激情は歴史的に何度も悲惨… https://t.co/6xr1pAh2kt"
                                      • 『ジョセフ・ヒース「ウォーク(正義に目覚めた一部の左派)は戦術・信条において裸の王様・女王様である:リベラリズムの皮を被った反自由主義」(2021年6月23日)』へのコメント

                                        世の中 ジョセフ・ヒース「ウォーク(正義に目覚めた一部の左派)は戦術・信条において裸の王様・女王様である:リベラリズムの皮を被った反自由主義」(2021年6月23日)

                                          『ジョセフ・ヒース「ウォーク(正義に目覚めた一部の左派)は戦術・信条において裸の王様・女王様である:リベラリズムの皮を被った反自由主義」(2021年6月23日)』へのコメント
                                        • 失われたリベラリズム、あるいはコーヒーを買ってきてくれるリベラリズム | 研究プログラム | 東京財団政策研究所

                                          書評(文献レビュー) ポピュリズム 失われたリベラリズム、あるいはコーヒーを買ってきてくれるリベラリズム March 3, 2021 政治 歴史 ポピュリズム ※本稿は、2020年11月6日に開催されたポピュリズム国際歴史比較研究会の第六回会合(ヘレナ・ローゼンブラット『リベラリズム――失われた歴史と現在』合評会)で報告した内容の一部である。 古田拓也(広島大学特任助教) リベラリティの呼び声 リベラリズムについての入門書といえば、長いこと藤原保信の『自由主義の再検討』であった。今でもある程度はそうである。しかしこの藤原の新書は、「再検討」というタイトル――原案は『自由主義への反省』というタイトル――からも察せられるように、単なる歴史というよりは、リベラリズムの乗り越えを図った著作でもある[1]。では藤原にとってこの〈イズム〉の何が問題なのか。一言でまとめるなら、リベラリズム世界の利己主義

                                            失われたリベラリズム、あるいはコーヒーを買ってきてくれるリベラリズム | 研究プログラム | 東京財団政策研究所
                                          • 「いままさに日本で観られるべき映画」『オッペンハイマー』を観た東浩紀氏が語る“米国リベラリズム”の強さ | 文春オンライン

                                            日本国内での公開が未定となっているクリストファー・ノーラン監督の最新作『オッペンハイマー』を、いち早くアメリカで鑑賞したという批評家の東浩紀氏。東氏は9月8日(金)発売の月刊「文藝春秋」10月号のインタビューに答え、「関係者の方にはぜひ勇気を出して日本公開を検討してほしい」などと述べた。同作は米国では7月に公開されている。 ◆ ◆ ◆ 原爆投下を正当化する価値観に寄り添う物語ではない 同作は「原爆の父」と呼ばれた米国の理論物理学者、ロバート・オッペンハイマーが、第二次世界大戦末期、原爆開発の「マンハッタン計画」を指揮した経緯や、ニューメキシコでの試作核弾頭の臨界実験「トリニティ」の様子などを描いている。主演はキリアン・マーフィーで、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・ジュニアら大物俳優が脇を固める。興行収入は全世界ですでに5億ドル(約710億円)を突破し、来年のアカデミー賞との呼び声も高

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                                            • 【読書感想】リベラリズムの終わり その限界と未来 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

                                              リベラリズムの終わり その限界と未来 (幻冬舎新書) 作者:萱野 稔人出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2019/11/28メディア: 新書 Kindle版もあります。 リベラリズムの終わり その限界と未来 (幻冬舎新書) 作者:萱野稔人出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2019/11/27メディア: Kindle版 内容(「BOOK」データベースより) 自由を尊重し、富の再分配を目指すリベラリズムが世界中で嫌われている。米国のトランプ現象、欧州の極右政権台頭、日本の右傾化はその象徴だ。リベラル派は、国民の知的劣化に原因を求めるが、リベラリズムには、機能不全に陥らざるをえない思想的限界がある。これまで過大評価されすぎていたのだ。リベラリズムを適用できない現代社会の実状を哲学的に考察。注目の哲学者がリベラリズムを根底から覆す。 社会が「右傾化」し、リベラリズムが危機に瀕している…… そう

                                                【読書感想】リベラリズムの終わり その限界と未来 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
                                              • リベラリズムが生き残る理由――『アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治』(講談社現代新書)/吉田徹 - SYNODOS

                                                2020.11.24 リベラリズムが生き残る理由――『アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治』(講談社現代新書) 吉田徹ヨーロッパ比較政治 #「新しいリベラル」を構想するために いわゆる「リベラル批判」がかまびすしくなってから久しい。書籍の類をざっと検索しただけでも、橘玲『「リベラル」がうさんくさいのには理由がある』、ケント・ギルバート『リベラルの毒に侵された日米の憂鬱』、中には岩田温『「リベラル」という病』、山口真由『リベラルという病』という、同じタイトルを持つものまである。ちなみに、こうした状況は日本だけではなく海外でも同様で、最近でも反響を呼んだマーク・リラ『リベラル再生宣言』(原題は『かつての、そしてこれからのリベラル』)が、アメリカのリベラルの問題を指摘している。 リベラル批判が多分に出版メディアの商業的な魂胆と関係していることは脇に置くとして、果たして「リベラル」の何がそんなに嫌

                                                  リベラリズムが生き残る理由――『アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治』(講談社現代新書)/吉田徹 - SYNODOS
                                                • 覚え書き:ポストモダンの「ごにょごにょ規範主義」、サンドバッグとしてのネオリベラリズム(と優生思想) - 道徳的動物日記

                                                  davitrice.hatenadiary.jp econ101.jp 先ほどの記事でジョセフ・ヒースの「『批判的』研究の問題」を取り上げたことなので、この記事から面白いところをいくつか引用しよう。 さっき言ったように,「批判的社会科学」の志は,たんに規範的な決意に導かれた社会科学をもたらすことだけではなくて,そういう規範的な決意を明示的にすることでもある.ぼくが読んだこの手の本でいちばん大きな問題なのは,ほぼ例外なく,この後半部分〔明示化〕で失敗している点だ.著者たちは――ほんのひとにぎりの法学教授たちをのぞいて――規範的な論証をどう展開すればいいのかまるでわかっていなかった.それどころか,じぶんたちが採用しようとしている規範的な基準がどういうものなのかをはっきり述べるのを信じられないくらい忌避していた.その結果どうなるかといえば,本まるまる一冊を費やして,「ネオリベラリズム」だなんだと

                                                    覚え書き:ポストモダンの「ごにょごにょ規範主義」、サンドバッグとしてのネオリベラリズム(と優生思想) - 道徳的動物日記
                                                  • 「ひとりを笑うな」はリベラリズムの精髄だけど、いかなる意味でもソーシャルじゃない - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                                                    このポスターが話題ですが、 いや、これはまさに個人の尊厳を何よりも大事にするリベラリズムの精髄ともいうべき素晴らしい言葉だと思いますよ。でも、少なくとも「ソーシャル・デモクラティック・パーティ」という名を冠する政党のセリフではないと思います。ソーシャルとは、一人一人は弱いけれどもみんなで力を合わせることで強くなれるんだ、という思想なんですから。 もう十数年前から本ブログで似たようなことを言い続けている気がしますが、日本で唯一「ソーシャル」という形容詞を党名につけている政党が、思想的にそこから一番遠いということこそ、丸山眞男をひっぱたきたかった旧若者を始めとして、きわめて多くの人々を混乱させてきた原因なんですけどね。 (その昔のエントリ) http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_2af2.html(赤木智弘氏の新著その2~

                                                      「ひとりを笑うな」はリベラリズムの精髄だけど、いかなる意味でもソーシャルじゃない - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                                                    • いかにしてリベラリズムは第三者を殺すのか~自由主義は恋愛の結果だけを肯定する~ - メロンダウト

                                                      20代男性の4割にデート経験がなく、7割にパートナーがいないという nlab.itmedia.co.jp 自由恋愛、ロマンティック・ラブ・イデオロギーを礼賛してきた結果、みな恋愛をしなくなった。自由主義の結果なのだろう。 リベラリズムを敷いている国では軒並み少子化になっているので、恋愛人口の減少は日本に限った話ではない。自由主義は自由な恋愛だけを生かし、それ以外を殺す。政治的なイデオロギーは恋愛と深く結びついている。 しかし現実の恋愛はかなり特殊な経験であり、政治とはまったく無関係のものに感じる。恋愛が政治的なものと結びついているとは想像すらできない。台所で料理をしているパートナーが政治的な存在だと言うとかなり乱暴ではあるし、極論すぎる話ではあるだろう。しかし誰かと結ばれることは政治的なものと確かに通底している。それは今日の非恋愛社会を見れば明らかであろう。社会や時代が変わり、価値観が変わ

                                                        いかにしてリベラリズムは第三者を殺すのか~自由主義は恋愛の結果だけを肯定する~ - メロンダウト
                                                      • 「負の性欲」・フェミニズム・ネオリベラリズム|Prof. Nemuro🏶

                                                        「負の性欲」なる言葉を目にしたので、考案者に敬意を表した上で勝手ながら解釈させてもらう。既に別の記事に書いた内容と重なることをお断りしておく。 性欲の正負とは、異性に対して男はネガティブリスト(原則OK)、女はポジティブリスト(原則NG)と逆になっていることを意味する。雄は同時期に多数の雌を妊娠させることが可能だが(種馬)、雌は1匹の雄の子しか妊娠できないので、異性選びにおいて雄は質より量、雌は量より質になる。ヒトでも、OKするハードルの高さが女≫男になる。地下アイドルやローカルアイドルがほぼすべて女なのも、そのレベルでもファンになる男が十分に存在するためである。 ハーバード数学科のデータサイエンティストが明かす ビッグデータの残酷な現実―――ネットの密かな行動から、私たちの何がわかってしまったのか?www.amazon.co.jp

                                                          「負の性欲」・フェミニズム・ネオリベラリズム|Prof. Nemuro🏶
                                                        • サイモン・レン=ルイス「ネオリベラリズム,企業,富の格差」(2021年9月21日)

                                                          [Simon Wren-Lewis, “Neoliberalism, Corporations and Wealth Inequality,” Mainly Macro, September 21, 2021] ここで述べる考えは,James Meadway がネオリベラリズムについて書いたすばらしい論考と Terry Hathaway の「企業の力としてのネオリベラリズム」に触発されたものだ.どちらも,強くおすすめする.言うまでもなく,ここで私が述べることにどちらの著者も強く反対するかもしれない.ここで述べることは,例によって「洗練されていない」内容だ. ネオリベラリズムと企業 ネオリベラリズムの概念に懐疑的な人々にひとつ証拠を提示しなくてはいけないとしたら,私なら,「投資家対国家の紛争解決」(ISDS) に目を向ける.これらは,貿易や投資の取り引きの一環として設けられた条項で,ようする

                                                            サイモン・レン=ルイス「ネオリベラリズム,企業,富の格差」(2021年9月21日)
                                                          • 世界最高の知性が指摘「いまや世界的な対立は西対東ではなく、西洋対世界である」極端なフェミニズム、道徳的なリベラリズムの強要「西洋は、私たちが思っていたほど好かれていない」 | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け

                                                            #2 #3 西側諸国から実際の生産手段を奪ったグローバル化――現在の世界情勢について、お聞きしたいと思います。ウクライナでの戦争は依然として続いており、アメリカ、イギリス、EU、日本などの西側諸国は、多額の軍事、財政、人道支援を行っています。 しかし、報道を見る限り、戦況は依然として流動的です。あなたは著書の中で多くの国が中立的な立場にとどまることさえせずに、ロシア寄りに傾いていると述べています。 また、あなたは世界的な対立を「西側対東側」ではなく、「西洋対世界」であると表現しています。国際秩序に反するロシアの侵略に、怒りを感じている日本人にとっては、非常に驚くべきことでしょう。 こうした動きを踏まえて、現在の国際情勢をどのように受け止めていますか。また、この戦争は国際秩序のどのような変化を象徴していると思いますか。 まず、現在の状況からお話ししましょう。戦争によって、私たちは現実をより良

                                                              世界最高の知性が指摘「いまや世界的な対立は西対東ではなく、西洋対世界である」極端なフェミニズム、道徳的なリベラリズムの強要「西洋は、私たちが思っていたほど好かれていない」 | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け
                                                            • (書評)『リベラリズムへの不満』 フランシス・フクヤマ〈著〉:朝日新聞デジタル

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                                                                (書評)『リベラリズムへの不満』 フランシス・フクヤマ〈著〉:朝日新聞デジタル
                                                              • 佐々木俊尚 on Twitter: "リベラルであるはずの人たちが、現政権の政策に少しでも同意しただけで「ポチ」「権力の犬」「太鼓持ち」などと非難しますが、それらはレーニン主義の階級闘争における用語です。そういう用語を使うこと自体、リベラリズムと反している。"

                                                                リベラルであるはずの人たちが、現政権の政策に少しでも同意しただけで「ポチ」「権力の犬」「太鼓持ち」などと非難しますが、それらはレーニン主義の階級闘争における用語です。そういう用語を使うこと自体、リベラリズムと反している。

                                                                  佐々木俊尚 on Twitter: "リベラルであるはずの人たちが、現政権の政策に少しでも同意しただけで「ポチ」「権力の犬」「太鼓持ち」などと非難しますが、それらはレーニン主義の階級闘争における用語です。そういう用語を使うこと自体、リベラリズムと反している。"
                                                                • 「リベラルである」とは結局のところ、何を意味するのか? | 『リベラリズム 失われた歴史と現在』著者ヘレナ・ローゼンブラットに聞く

                                                                  ──ご著書ではリベラリズムのもともとの豊かな意味を歴史的にたどられていますが、未来にこうした伝統を回復するにはどうすればよいとお考えでしょうか? 一教育者としては、公教育の役割をとても意識しています。歴史、とくに世界史を知ることがとても大事だと思っていますし、そのためにもっとリソースを注ぎ込む必要があるとも確信しています。 人文学がもっと重視され、この分野に資金も投入される必要があります。ご存じのように、いま人文学は多くの大学で四面楚歌にあります。ビジネスや自然科学ばかりが重視されています。

                                                                    「リベラルである」とは結局のところ、何を意味するのか? | 『リベラリズム 失われた歴史と現在』著者ヘレナ・ローゼンブラットに聞く
                                                                  • 「リベラリズム」と「リバタリアニズム」の違い、説明できますか?

                                                                    作家、哲学者、会社経営者。 哲学や科学などハードルの高いジャンルの知識を、楽しくわかりやすく解説したブログを立ち上げ人気となる。 日常生活に哲学的思考を取り入れてほしいという思いから、哲学サロン「この哲学がスゴい! 」を主宰。 著書に『史上最強の哲学入門』『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』『14歳からの哲学入門ーー「今」を生きるためのテキスト』(すべて河出文庫)などがある。 【シラス】飲茶の史上最強の哲学 https://shirasu.io/c/yamcha 正義の教室 ソクラテス、プラトン、ベンサム、キルケゴール、ニーチェ、ロールズ、フーコーetc。人類誕生から続く「正義」を巡る論争の決着とは? 20万部突破のベストセラー『史上最強の哲学入門』の飲茶氏が、初のストーリー形式に挑みます! バックナンバー一覧 哲学史2500年の結論! ソクラテス、ベンサム、ニーチェ、ロールズ、フーコー

                                                                      「リベラリズム」と「リバタリアニズム」の違い、説明できますか?
                                                                    • 戦後保守政治の裏側6 左派リベラリズムの衰退 政治から言葉の意味が奪われた時:時事ドットコム

                                                                      三宅坂の牙城 社民党本部が入っていた「社会文化会館」の跡地=2016年7月、東京都千代田区【時事通信社】 これは世界的潮流ともいわれて久しいが、21世紀に入ってから、日本でも「左派リベラル」勢力がすっかり衰退している。【日本テレビ政治部デスク・菊池正史】 その栄枯盛衰を象徴している場所が、国会近くにある。国会議事堂の参議院側にある北門を出て、国会図書館の正門を左手に見ながら三宅坂へと下りる坂を梨木坂という。その突き当たりにあった地上7階、地下1階の旧社会党本部がその場所だ。 後に党名変更に伴い社民党本部となったが、2013年には老朽化などを理由に取り壊しとなった。社民党自体も弱体化し、この地に本部を維持することができず、今は、ひっそりと警視庁の分庁舎が建っている。人通りもまばらになったこの地こそが、1990年代前半まで、「左派リベラル」の牙城であり、政治の中心舞台の一つとなっていた。 社会

                                                                        戦後保守政治の裏側6 左派リベラリズムの衰退 政治から言葉の意味が奪われた時:時事ドットコム
                                                                      • リベラリズムはいま世界的にどうなってるのという話。 書評:吉田徹『アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治』 - 本の結合子

                                                                        1968年の意義 1968年の思想からリベラル・コンセンサスへ 日本ではどうなの 1968年の意義 吉田徹『アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治』(講談社現代新書 2020年)がとても勉強になる。二十世紀後半の支配的思想だったリベラリズムの凋落。その原因を理論とデータにより辿る話なのだが、吉田は1968年の文化革命に大きな意義を見出す。ジョセフ・ヒース& アンドルー・ポターの『反逆の神話』を引用し、……と言えば、好きな人にも嫌いな人にもテイストが伝わるだろうか。 1968年を起点に本書の内容をまとめよう。第二次大戦後の「ケインズ型福祉国家」や「戦後コンセンサス」と呼ばれる体制は、リベラリズムの覇権をもたらした。しかし1968年に起きた世界同時的な文化革命で、若者たちはその体制が孕む"抑圧性"に反逆した。革命は短い祭りのように散ったが、その残骸から生まれたのは個の解放であり、その軌跡から80

                                                                          リベラリズムはいま世界的にどうなってるのという話。 書評:吉田徹『アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治』 - 本の結合子
                                                                        • 真・公共的理性とはなんぞや(読書メモ:『政治的リベラリズム』①) - 道徳的動物日記

                                                                          政治的リベラリズム 増補版 (単行本) 作者:ジョン・ロールズ 筑摩書房 Amazon 年明けからは分厚い本を読めるタイミングもしばらくなさそうなので、以前にほしいものリストからいただいた『政治的リベラリズム』を手に取り*1、とりあえず第二部第六章の「公共的理性の理念」のみ読んだ。今回の記事は過去の二つの記事のつづき。 davitrice.hatenadiary.jp davitrice.hatenadiary.jp ……しかし、『正義論』や「アレクサンダーとマスグレイヴへの返答」(『平等主義基本論文集』)を読んだときと同じく、相変わらずロールズの文章はまわりくどくて堅苦しい悪文で、事前に「ロールズってこういうことを言っているらしい」「ロールズの主張はこういうもの」という知識をほかのいろんな本から得ているからナントカ読み進められるのだがそれがなかったらさっぱりわからない。おそらくロールズの

                                                                            真・公共的理性とはなんぞや(読書メモ:『政治的リベラリズム』①) - 道徳的動物日記
                                                                          • アンドルー・ポター「リベラリズムを蝕むものはなにか?」(2023年4月6日)|経済学101

                                                                            リベラリズムを蝕むものはなにか。それは、神の不在ではなく、コミュニティーの欠如だ。先日、とあるグラフがSNS上で物議を醸した。 キャスリーン・ボイル「どれでもいいので信じてみてください。あなたに何が足りていないのかがわかります。」 https://twitter.com/KTmBoyle/status/1640525828621516801アンドリーセン・ホロウィッツ [1] のパートナーであるボイルは、これら各種指標を、一連の報告書や研究へのリンクとを組み合わせ、現代に蔓延る衰退論――特に若者の間での顕著な不安や鬱、絶望感の高まりといったさまざまな問題との関連を示した。 ベビーブーマー世代がかつて言っていたように、風向きを知るのに、気象予報士はいらない [2] 。今の欧米諸国は抑うつ気味なのだ。 政治体制はありえないほどに分極化し、経済は次から次へと危機を迎え、福祉国家は膨れ上がるコスト

                                                                              アンドルー・ポター「リベラリズムを蝕むものはなにか?」(2023年4月6日)|経済学101
                                                                            • 雁琳(がんりん) on Twitter: "「頭が良くなく勉強が出来なくても道徳的」ということを現代の多くのインテリは最早想像すら出来なくなっていると思う。これはリベラリズムやフェミニズムが「道徳化」し、それ以外の歴史的共同体の「道徳」が家父長制だとか権威主義だとかナショナリズムだとか即社会的抑圧と捉えられるから。"

                                                                              「頭が良くなく勉強が出来なくても道徳的」ということを現代の多くのインテリは最早想像すら出来なくなっていると思う。これはリベラリズムやフェミニズムが「道徳化」し、それ以外の歴史的共同体の「道徳」が家父長制だとか権威主義だとかナショナリズムだとか即社会的抑圧と捉えられるから。

                                                                                雁琳(がんりん) on Twitter: "「頭が良くなく勉強が出来なくても道徳的」ということを現代の多くのインテリは最早想像すら出来なくなっていると思う。これはリベラリズムやフェミニズムが「道徳化」し、それ以外の歴史的共同体の「道徳」が家父長制だとか権威主義だとかナショナリズムだとか即社会的抑圧と捉えられるから。"
                                                                              • 欧州“新右翼政党”の研究ーーなぜリベラリズムが排外主義に転じるのか

                                                                                『公研』2013年7月号「対話」 水島 治郎・千葉大学法経学部教授×古賀 光生・中央大学法学部准教授 オランダやデンマークなど先進各国で移民や難民の排斥を主張する「新右翼政党」が台頭している。 欧州に拡がる「不寛容」の背景には何があるのか? 新右翼政党とは何か? 古賀 欧州では、フランスやオーストリアで伝統的に右翼政党あるいは排外主義政党が比較的強い傾向にありました。例えばフランスでは、産業構造の転換に時間がかかった結果、高失業率、構造的な失業が社会問題となり、フランス共産党のような左派政党を支持していた労働者層が右派政党の国民戦線を支持するようになるというロジックが指摘されていました。 ところが、水島先生が昨年発表された『反転する福祉国家──オランダモデルの光と影』(二〇一二年、岩波書店)で指摘されているように、二〇〇二年以降労働市場の徹底的な改革に成功したと目され、経済状況も良好だった

                                                                                  欧州“新右翼政党”の研究ーーなぜリベラリズムが排外主義に転じるのか
                                                                                • 「社会正義派」からリベラリズムを取り戻すために必要なこととは 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.740|佐々木俊尚

                                                                                  特集「社会正義派」からリベラリズムを取り戻すために必要なこととは〜〜〜本当の多様性と言論の自由を奪われないために 現代リベラリズムは、このような理念を持っています。 「人々には生まれながらの自由がある。みんなが自分で人生を選択し、自由に生きていくためには、それを妨げるような格差や不公正さを取り除かなければならない」 ところが、本来はリベラリズムを推進するはずだった人たちが21世紀に入って一面的な社会正義を押し付けるようになり、リベラリズムそのものが危機に陥っています。表現の自由を擁護していたはずなのに、キャンセルカルチャーを乱発して自分たちの意に沿わない研究者たちを職から追い払い、昔は宗教保守派が行っていたような性的な表現を抑圧する側にも回っています。 多様性を訴えてきたはずなのに、自分たちが認める一部の「弱者」「マイノリティ」以外の多様性は認めず、意に沿わない思想に対してはきわめて排斥的

                                                                                    「社会正義派」からリベラリズムを取り戻すために必要なこととは 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.740|佐々木俊尚

                                                                                  新着記事