BCG仮説について、非常に興味深い2本の論文の解析結果がTwitter上で共有されています。 結果は真逆に近いものであり、解釈は容易ではありません。 関心のある方が多いと思いますので、誠に勝手ながら私の目線で解釈させていただこうと思います。
オーストリアのカール・ラントシュタイナーによってABO式血液型が発見され、輸血医学の基礎が築かれたことは有名だ。1930年にラントシュタイナーはノーベル医学・生理学賞を受賞した。輸血の歴史については ■「血液は生理食塩水で代用できるから輸血は必要ない…」そんな荒唐無稽なデマの裏事情を医師が解説 動物の血を輸血した昔から、人の血を安全に輸血できるようになった今まで | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン) に書いた。輸血とは直接は関係ないが、ABO式血液型の遺伝様式が決定された歴史も興味深い。私は、もう20年以上も前、大学院生のころにはじめて知ったのだが、じつにエレガントに問題を解決しており、いつかこの話を書きたいと思っていた。数式がたくさん出てくるこの話は難解だが、個人ブログだし、少しぐらい難しくてもいいだろう。細かい数式はわからなくてもなんとなく雰囲気を感じていただ
マスク着用によって新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ効果が徐々に示されてきていますが、感染予防だけでなく「重症化を防ぐ」効果もあるのではないかという仮説が注目されています。 マスクを着けると新型コロナの重症度が下がる?世界的な医学誌であるNew England Journal of Medicineに興味深い論説が掲載されました。 この「Facial Masking for Covid-19 - Potential for “Variolation” as We Await a Vaccine(新型コロナに対するマスク着用- ワクチンを待つまでの「種痘」の可能性)」というタイトルの論説は、マスク着用による重症化予防効果の可能性について紹介しています。 新型コロナ以降、無症状者を含めて全ての人がマスクを着用する「ユニバーサルマスク」が推奨されるようになり、その有効性についても徐々にエビデンス
発表者 深野 祐也(東京大学大学院農学生命科学研究科 附属生態調和農学機構 助教) 曽我 昌史(東京大学大学院農学生命科学研究科 生圏システム学専攻 准教授) 発表のポイント 現代社会に広くみられる虫嫌いの理由を、進化心理学的観点(注1)から提案・検証しました。 13,000人を対象としたオンライン実験・調査の結果、都市化によって、①虫を見る場所が室内に移ったこと、②虫の種類を区別できなくなったことが、虫嫌いの強さと嫌う種数を増やす原因であることが分かりました。 本結果をもとに、虫嫌いの緩和に向けたアイデアを提案しました。 発表概要 東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構の深野祐也助教らは、昆虫をはじめとする陸生節足動物(以下、総称して「虫」と呼ぶ)に対する否定的な認識(以下、虫嫌い)が世界的にみられる原因を、進化心理学的観点から検証しました(図1)。虫嫌いは世界中、特に先進
生命の最初の兆候は、約35億年前までに出現した。科学者たちは、初期の生命は落雷によって形成されたか、深海の噴出孔で誕生したのではないかと考えている。(ILLUSTRATION BY GREGOIRE CIRADE, SCIENCE PHOTO LIBRARY) 約46億年前に地球ができてから数億年の間、地表はほぼ確実に高温で、彗星や小惑星の衝突も激しかったため、いかなる生命体も生息できない環境にあった。だが、約10億年後には、生命が誕生しただけでなく、微生物マット(微生物がマット状にかたまって増殖した状態)の化石という形で痕跡を残すまでになっていた。(参考記事:「40億年前の地球は生命誕生の「温床」だった」) その間に一体何が起こったのか? 5億年かそこらの間に、生命はどのようにして無生物から誕生したのだろうか。これまでに提唱された3つの主な理論を紹介しよう。 1. 大気から雷によって生ま
[Noah Smith, “The Elite Overproduction Hypothesis,” Noahpinion, August 26, 2022] 2000年代から2010年代に,アメリカは鬱憤をためた大卒者を輩出しすぎたのかも? “We’re talented and bright/ We’re lonely and uptight/ We’ve found some lovely ways/ To disappoint” — The Weakerthans ♪オレらはまぶしいほど才能にあふれながら / 孤独でピリピリしてる / オレらが見つけた最高の / 絶望の方法 ――The Weakerthans 目を見張ってしまうちょっとしたデータを見てもらおう:アメリカ国内で人文学を専攻してる大学生の割合は,2010年以降に完璧に崩壊してる. @ipeds_nces just r
(CNN) 米国の細菌学者らがこのほど、金属のマンガンを「食べて」カロリーを得ている細菌を偶然発見した。そのような細菌が存在するのではないかという説は100年以上にわたり唱えられてきたが、これまで証明されたことはなかった。 米カリフォルニア工科大学で環境細菌学を専攻するジャレッド・リードベター教授は、ある実験のため粉末状になった金属元素のマンガンを使用した。実験の後、同教授はマンガンにまみれたガラス容器を水道水で満たし、研究室のシンク内に放置。そのまま学外での活動に出かけて数カ月戻らなかった。 数カ月ぶりに研究室に戻ったリードベター教授は、ガラス容器が黒ずんだ物質に覆われているのに気が付いた。最初はそれが何なのか見当もつかなかったが、かねて探し求めていた細菌によるものかもしれないと思い、系統立ったテストをして確かめることにしたという。 その結果、容器を覆った黒ずんだものは酸化マンガンで、新
アメリカでは人種的正義を求める闘いに馳せ参じれば並外れた文化的名声を獲得できるため、世界中で模倣者を惹きつける傾向を生んでいる リーアム・コフィ・ブライトが『Journal of Political Philosophy(政治経済学ジャーナル)』に最近投稿した論文「白人のマウント合戦」での、アメリカの人種政治についての見解を大いに楽しませてもらった。まず最初に、この論文は査読の通過がほぼ不可能な形で執筆されているため、無事掲載されたこと自体に驚かされた。アカデミアにおける哲学論文は、査読者全ての怒りを鎮めることで、あたかも委員会によって書かれたように見えてしまう問題に悩まされている。さらに重要なのが、私見だが、アメリカの文化戦争に、ブライトのようなイデオロギー的に客観的なスタンスを示すことの極めての有用性である。 ハッキリ言っておくが、私はブライトの見解のほとんどに同意できない。しかし、彼
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine 進化心理学(EP)「遺伝子とは、無意識のうちに私たちを動かすものなのだと頭に入れておいてほしい」by ロバート=ライト.心の働きは母なる進化に設計されている.サピエンスの行動を隠された生物学的動機から解明する.▼note「エボサイマガジン」講談社「現代ビジネス」に寄稿。All tweets are hypotheses note.com/youth_waster/m… EvoPsy(エボサイ) @selfcomestomine そしてすべての女性は、「キモい」人のセクハラに感じる “身の毛もよだつような絶望的なキモさ” を実感しているはずなのだから、女性に「キモい」と口に出されて言われた男性たちがどれほど絶望的に傷ついているかということも知った方がいい。これが〈負の性欲〉の加害性を自覚するという事。 2019-11-24 19:2
Jira SoftwareやTrelloなどを中心としたPMが経験してきたプロダクト管理ツールの失敗や改善を語る「本当に使いこなせてる?プロダクト管理ツールの失敗&改善PMトーク【開発PM勉強会 vol.20】」。ここでラクサス・テクノロジーズ株式会社の古財氏が登壇。サービスが一気に拡大したことで起きていた課題と、その課題を解消したJiraの活用方法について紹介します。 古財氏の自己紹介 古財怜旺氏:こんにちは。ラクサスでマーケとプロダクトマネージャーをやっています。古財です。よろしくお願いします。今日は「UXリサーチを効果的に進めるJiraの書き方」というテーマで話せればと思っています。 特に創業に携わっていないメンバーが入るスタートアップの方とか、PM(プロダクトマネージャー)以外のロールでプロダクト提案する方はけっこう(この話が)参考になるんじゃないかなと思っています。それ以外の方は
昨日まとめたツイート、年配の男性が比較的コミュニケーション苦手、という事例をいくつか並べたけれど。私は結構、後天的、社会的な学習によって口下手になったのではないか、という仮説を持っている。実際、江戸時代の「東海道中膝栗毛」なんかを読んでいると。 https://note.com/shinshinohara/n/na646f2174880 いわゆる弥次喜多が繰り出す軽妙なやりとり。こんなの見ていると、男性が口下手、社交下手だったとはちょっと考えにくくて。船に乗ったら「どこのお国ですか?」とか聞いて、すぐ打ち解けたりしている作品は、江戸時代の作品なんか見ていると非常に多い。武士も結構饒舌だし。 外国人が見た幕末の日本人を描いた諸作品を読んでも、当時の日本人がいかに人懐こかったかがよくわかる。男性もいろいろ好奇心を持って語り掛け、面白がっている様子がよく描かれている。ということは、男性が社交下手
「私たち人間が生きる現実世界は、実は高度な文明をもつ何者かによるシミュレーションに過ぎない」と考える「シミュレーション仮説」というアイデアがあります。シミュレーション仮説は直観的には「ありえない」と思ってしまいますが、経験や意識、歴史などについても「シミュレーションがねつ造したもの」と言われてしまうと反論が難しいもの。このシミュレーション仮説が正しいかどうかをテストする方法について、ポーツマス大学の物理学者であるメルビン・M・ボプソン氏が解説しています。 How to test if we're living in a computer simulation https://theconversation.com/how-to-test-if-were-living-in-a-computer-simulation-194929 「宇宙が実はシミュレーションである」という考え方は、2003
やはりデザイナーがアレだとフロントエンドエンジニアの生産性も著しく下がり、逆に良ければ上げることもできると思うので、自分が考えてる「デザインの側面からフロントエンドの生産性を考える」というのは割と筋がいいアプローチなのではという想いが深まった — フロントエンド大好きseyaさん (@sekikazu01) June 15, 2021 思いの外反響があり、もっと具体的に聞いてみたい・ディスカッションしてみたいというお声をいくつかいただきました。 せっかくの機会なので、現状自分が考えるデザインとフロントエンドの接合の最適化、カッコ良くいうと「Design-Frontend Ops論」を語っていこうかなと思います。 ※ 予防線貼っておくと、まだ全然実践できていないので話半分に聞いてください。タイトルに"仮説編"とついているのはそのためです。 ※ 一緒に探求してくれる気概あふれるデザイナーも募集
西内啓 Hiromu Nishiuchi @philomyu 自分が若い頃『トリビアの泉』って番組では面白仮説に対して1000人ぐらいに調査して検証してたのに、その後『ほこ×たて』では1事例のみで仮説検証してるし、チコちゃんに至っては「専門家の意見」みたいなとこだけでゴリ押ししてくるので年経るごとにバラエティのエビデンスレベル下がってる。 2023-03-09 17:50:58 西内啓 Hiromu Nishiuchi @philomyu 逆にランダム化比較実験バラエティみたいなものが世の中に欲しい。ちゃんと事前に倫理審査通して研究計画登録しといて、ガチで世の中の俗説に白黒つけるようなやつ。例えばダイエット法一つとっても、世の自称専門家たちのメソッドの勝ち負けちゃんとつけるだけでコンテンツ的に面白くできそう。 2023-03-09 17:50:58 西内啓 Hiromu Nishiuchi
Qiita Conferenceは、ソフトウェア開発者が集まり、最新の技術や最先端の挑戦・ソフトウェアの未来についての考えや知見を共有し、つながる場を創出する、「Qiita」が開催するオンライン技術カンファレンスです。ここで松本勇気氏が登壇。最後に、キャリアにおける「探索」「資産」と「3つのサイクル」について話します。前回はこちらから。 知識を溜めていくために大事な「探索」 松本勇気氏:その上で、リスクを小さくする。知識を溜めていくためには探索が大事です。わかっていることばかりやっていても、リスクって小さくならないんですよね。知らないことをやらなきゃいけない。 その中で、知らないことに対して仮説を立てる。仮説を立てて、今度は行動をする。そうすると今度は行動をした結果が出てくるので振り返って、それを知識にする。例えば、「こういうふうに開発をすると、これぐらいのパフォーマンスのAPIが作れまし
スタートアップで必要になってくるシーンが多い仮説の考え方について解説しました。またスタートアップの仮説の種類なども分類しています。 仮説思考シリーズの 1 つ目です。 Takaaki Umada の Web サイト 東京大学 FoundX の各種リソース •FoundX Review - 起業家向けノウハウ情報 •FoundX Resource - 整理された記事の紹介 •FoundX Online School - 30以上の学習ビデオ教材 •FoundX Founders Program - 個室の無償提供とコミュニティ •FoundX Pre-Founders Program - 起業準備プログラム •FoundX Fellows Program - アイデア探しの支援プログラム 更なる文献 •仮説思考 •イシューからはじめよ •スタートアップのピッチ方法 •スタートアップの科学的方
認知バイアス一覧で社会心理学入門 〜社会科学の知の蓄積を活用した社会教育の実現に向けて〜 暁 美焔(Xiao Meiyan) 社会学研究家, 2021.2.6 祝3.5版完成! 疑似科学を生み出すのは人間の思考が本来持っている誤りやすい傾向である。 それ故に「科学と疑似科学の境界」を判断するためには、社会科学の知識は避けて通れない。 ここでは人間の誤りやすい傾向について、人類の英知である「社会心理学」の偉大なる成果である認知バイアス一覧を英語版に基づいて紹介する。 ここに紹介する知識は知っておくだけで人生に役立つ知識である事に間違いない。 これらの概念を紹介する日本語のウェブサイトを探すのが難しい事自体が、日本人が論理的思考をしていない事の証明であろう。 これまで社会科学とは縁の無かった科学技術系の人達が、少しでも社会科学に興味を持っていただく事を祈る。 1. 基本用語 帰属 出来事や他人
要点 日本全国から収集した麹菌82株の全ゲノムレベルの多様性を解読 祖先株間で複数の有性生殖が起こっていたことが明らかに 人間による家畜化が麹菌のゲノム進化に及ぼす影響を提唱 概要 東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の山田拓司准教授、渡来直生大学院生らは、ぐるなびとの共同研究により、日本全国5社の種麹屋[用語1]から収集した麹菌「Aspergillus oryzae」(アスペルギルス・オリゼー=ニホンコウジカビ、以下A. oryzaeと表記)の大規模比較ゲノム解析[用語2]を通じ、人間による家畜化と麹菌のゲノム進化の関係性について新たな仮説を提唱した。 麹菌A. oryzaeは長らく無性生殖のみを行うと考えられてきたが、ゲノム解析の結果、A. oryzaeの祖先株[用語3]間で複数の有性生殖[用語4]が起こっていたことが明らかになった。一方で、人間による家畜化の過程では有性生殖は起こ
(CNN) 米国の細菌学者らがこのほど、金属のマンガンを「食べて」カロリーを得ている細菌を偶然発見した。そのような細菌が存在するのではないかという説は100年以上にわたり唱えられてきたが、これまで証明されたことはなかった。 米カリフォルニア工科大学で環境細菌学を専攻するジャレッド・リードベター教授は、ある実験のため粉末状になった金属元素のマンガンを使用した。実験の後、同教授はマンガンにまみれたガラス容器を水道水で満たし、研究室のシンク内に放置。そのまま学外での活動に出かけて数カ月戻らなかった。 数カ月ぶりに研究室に戻ったリードベター教授は、ガラス容器が黒ずんだ物質に覆われているのに気が付いた。最初はそれが何なのか見当もつかなかったが、かねて探し求めていた細菌によるものかもしれないと思い、系統立ったテストをして確かめることにしたという。 その結果、容器を覆った黒ずんだものは酸化マンガンで、新
世界中で130万人以上が感染し、8万人以上の死者が出ている新型コロナウイルス(4月8日現在)。世界の研究者が驚くのが、日本の死亡率の低さだ。 3月末時点で人口10万人あたりの日本の死者数は0.04人。一方でイタリアは同17.79人、スペインは同15.64人と大きな差がある。医療ジャーナリストの鳥集徹(とりだまり・とおる)さんが説明する。 「原因については諸外国も関心を持っていますが、現状では日本はウイルス感染の有無を調べるPCR検査数が絞られているため、感染数や死亡数が過小評価されているとの指摘がある。あまり他人と直接的に接触しない、大声でしゃべらないといった行動様式や、マスクや手洗いなどの習慣が日本における感染拡大を防いでいる可能性も考えられます」 また、日本におけるBCG接種率の高さが重症化を抑えている可能性を指摘する声もある。さらに注目されるのが、「日本人は新型コロナの免疫を持ってい
テイアは、地球深部に存在したのか...... (Geochemistry, Geophysics, Geosystems, 2020) <約45億年前に火星くらいの大きさの天体「テイア」と原始地球が衝突し、月ができたとする「ジャイアント・インパクト説」。その天体「テイア」が、地球深部に存在するとの説が発表された......> 月の起源については、約45億年前に火星くらいの大きさの天体「テイア」と原始地球が衝突し、周囲に拡散した破片が集まって月が形成されたとする「ジャイアント・インパクト説(巨大衝突説)」が広く知られているが、テイアの存在を示す証拠は未だに見つかっていない。 ●参考記事 「地球の内核に新たな層が存在する」との研究結果 テイアは月よりも大きいと考えられており、残された物質の行方も不明だ。 地球の核-マントル境界にテイアの遺物が残されている 米アリゾナ州立大学の博士課程に在籍する
ドコモ口座に勝手に銀行口座が登録されて不正利用される件が多発している件 どうやら七十七銀行のみで起こっている事案らしいので現時点でちょっと調べてみた https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.77bank.co.jp/emergency/detail1.html https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1588201 Web口振受付サービスまずドコモ口座に銀行口座を登録するとき、 多くの銀行で「Web口振受付サービス」というものを使っている 七十七銀行でもこのサービスを使ってドコモ口座に登録できる https://www.chigin-cns.co.jp/services/web_service/bank.php 他の大多数の地銀でも、これを利用して口座登録ができるようだ(すべての地銀がドコモ口座対応なわけで
朝日新聞がひきこもりは40代が多いという趣旨の記事を出した(2019.11.19)。 ・ひきこもり、40代が最多 支援先は若年層が中心 https://www.asahi.com/articles/ASMB954RDMB9UUPI00C.html 最近、行政や新聞記者の人とひきこもり関係の話をすると、「ひきこもりは40代が多いんですよね?」と話題になることが多かったので、気になっていたトピックである。 一部を引用しよう。 朝日新聞が47都道府県と20政令指定市にアンケート。32自治体が「実態調査がある」と答えた。 このうち17自治体は、民生委員などが地域で把握している当事者の数をまとめる形式で2013~19年に調査。詳細を取材に明らかにした16自治体のうち、14自治体で40代が最多だった。 また、16自治体すべてで40代以上の割合が30代以下より多く、今年2月現在で調査した長野県では年齢不
2023年12月頃から「ChatGPTが質問に答えてくれない」という現象が複数報告されており、OpenAIが調査を開始する事態に発展しています。新たに、ChatGPTの性能低下は「冬は休むもの」ということをAIが学習しているからではないかという説が浮上しています。 As ChatGPT gets “lazy,” people test “winter break hypothesis” as the cause | Ars Technica https://arstechnica.com/information-technology/2023/12/is-chatgpt-becoming-lazier-because-its-december-people-run-tests-to-find-out/ ChatGPTの性能が低下しているという報告は2023年12月頃から寄せられるようになり
「将棋がどうやったら強くなるか」は将棋指しにとって長年の議題であると言えましょう。将棋が強くなる方法論にフォーカスした考察は詰め将棋や戦型の解説本に比べれば数は少ないものの、昭和から令和まで続く一大コンセプトになっています。 将棋の勉強方法として最も長く親しまれているのは詰め将棋でしょう。多くの詰め将棋本が棋力向上を謳っていますし、今最も熱い棋士である藤井聡太七段も詰将棋解答選手権を5連覇中であると同時に、詰め将棋に立脚した終盤の正確さに定評があります。 一方で、詰め将棋が棋力向上に本当に役に立つかについては、長らく懐疑的な意見もでています。最近の有名な記事でいえば若手強豪の一人である増田六段がマイナビのインタビューで挙げた「詰め将棋意味ない説」あたりが解りやすいです。 book.mynavi.jp 詰め将棋が意味があるのか、ないのか。はたまた、将棋は終盤勝負なのか、序盤や中盤の作戦勝負な
「アルツハイマー病は脳疾患ではなく自己免疫疾患である」との仮説...... Dr_Microbe-iStock <「アルツハイマー病は脳疾患ではなく、脳内の免疫系障害なのではないか」との仮説が話題に......> アルツハイマー病は長年、脳疾患と考えられ、脳内で生成されるタンパク質の一種「アミロイドベータ」の凝集を抑制する治療法について研究されてきた。 なかでも、2006年3月16日付の学術雑誌「ネイチャー」に掲載された「『アミロイドベータスター56(Aβ*56)』というオリゴマー種がアルツハイマー病に関連する認知障害に寄与している可能性がある」との研究論文は、アルツハイマー病の早期治療法の確立に向けた有望な成果として大いに注目された。しかし2022年7月、学術雑誌「サイエンス」で「この研究論文は画像操作され、結果が捏造されたおそれがある」と報じられている。 <参考記事> アルツハイマー病
「その仮説は本当に”仮説”なのか?」 まず、深澤雄太さんは「プロダクト開発とは何をやることか?」という話から切り出した。 「特にアプリサービスに限らず、オンラインのプロダクトの場合、一番外せないポイントは”仮説検証のサイクル”だと考えています。”いまさら何を言っているんだ?”と思う方もいるかもしれない。でも、仮説検証のサイクルは本当に奥が深い。当たり前の積み重ねが一番大事なんです」 立てた「仮説」が本当に「仮説」になっているのかを確認する。そして「検証」が本当に「検証」になっているのかを逐一チェックしながら運用をする。この設計を間違えると、ユーザにとって価値のあるプロダクト開発をしていたつもりが、的外れなことをしていた、といった問題が起こってしまう。 LIPSが実践する「仮説検証サイクル」 設定した目標とのギャップを把握し、解決に至るまでの仮説を立てて、検証する。これが基本的な仮説検証のプ
Executive Summary マクルーハン『グーテンベルクの銀河系』は、文字、なかでも表音文字の発明が、意味と表現との分裂を招き、それにより人間の意識をも分裂させた、と唱える。それまでは聴覚=全身性の感覚で環境に没入し、環境と一体化していた部族社会的な人間が、距離を置いて見る、見たものを頭の中で考える、という視覚重視の新しい認知環境に置かれた。 これにより、環境/社会とは切り離された、頭の中だけの個人が誕生した。さらにそれがグーテンベルクの印刷術のおかげで、まったく同じものをみんなが手にしている状況が生まれた。これにより、自由、平等、個人、プライバシーといった、まったく新しい社会と人間像が生じた。 議論はもっともながら、その論証はきちんとした論証になっておらず、文芸作品でのちょっとした描写を挙げるだけなので、理論的な説得力はない。視覚的、構築的な理論化を意図的に避け、聴覚=全身性の談
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こんにちは、株式会社カミナシのエンジニア @imu です。 はじめに 突然ですがファイルアップロードに失敗することってありますよね? カミナシレポートのプロダクトはオフライン機能を実装しており、オフラインで記録したデータをアップロードしたときに失敗するケースが、特定の条件下で起きるようになりました。そのため一部のお客様のデータが端末に残り続け、なんとかしてほしいとサポート依頼が発生しておりました。 私自身、半年ぶりにカミナシレポートのプロダクトに戻ってきたばかりで、リハビリのissueとなりました(笑) 今回は問題を解決するまでの仮説や、調査から解決までお話したいと思います! ※オフライン対応をなぜしているのかは以前書いたこちらを参照いただければと思います。 kaminashi-developer.hatenablog.jp 結論 何が問題だったか結論だけ知りたい方はこちらへ 開発環境 g
中華人民共和国政府が、相次いでコンテンツ産業の規制を打ち出したことが報じられ、話題となっています。一連の動きの背景について、戦略科学の観点から中国政府の政策分析を行っている中川幸司さん (中国人民大学客員研究員) に解説をして頂きました。 中華ゲーム規制・BL規制・教育規制の考察~教育と娯楽の「社会化」で分析するチャイナ規制仮説 中川幸司 (中国人民大学客員研究員) ゲームは「精神的アヘン」、未成年は毎週3時間までのプレイ時間制限。民間学習塾の営利ビジネス禁止。「推しメン」購買消費の禁止。エンタメ業界スターらの政治スタンス厳格化等々。これらはチャイナ当局から直近1,2ヶ月で矢継ぎ早に振り下ろされた規制の一部です(本原稿は2021年9月初旬に書かれています。)。エンタメや教育などの幅広いジャンルのソフトウェアビジネスが今般の「紅い鉄槌」の餌食になりました。自由な思想・家庭内文化を打ち砕くかの
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