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図書館史の検索結果1 - 40 件 / 54件

図書館史に関するエントリは54件あります。 図書館library などが関連タグです。 人気エントリには 『日野市立図書館市政図書室とは何か―現代公共図書館論を考えるための一里塚』などがあります。
  • 日野市立図書館市政図書室とは何か―現代公共図書館論を考えるための一里塚

    9月30日(土)に、東京渋谷の実践女子大学でJissen Librarianshipの会 特別シンポジウム 「公共図書館の地域資料サービス:日野市立図書館の実践から考える」が開かれた。これに、元小平市立図書館長蛭田廣一氏、前日野市立図書館長清水ゆかり氏とともに登壇して、私は「日野市立図書館市政図書室の21世紀的意義」と題するお話しをさせていただいた。お二人とも、三多摩地域資料研究会を通じて四半世紀になるお付き合いで、さまざまな刺激を受けて私はこの分野の重要性を問い続けてきた。2018年3月には「図書館はオープンガバメントに貢献できるか」の公開シンポジウムを開き、その報告をブログ上で行っている。 蛭田さんは地域資料関係の本の執筆や講演を続けているこの分野のエクスパートで、地域資料サービスの全体像と小平市立図書館がいろいろと革新的な地域資料サービスを実施してきたことについてのお話しがあっ

      日野市立図書館市政図書室とは何か―現代公共図書館論を考えるための一里塚
    • 「闘う図書館」豊田恭子氏|著者インタビュー

      近年、日本各地の公立図書館で講演会やセミナー、展示会など本を貸す以外のことも行われるようになった。そんな日本の図書館の動向を報告するために、2017年、著者は米シカゴで開催されたアメリカ図書館協会の年次大会に参加したところ、アメリカ図書館界のケタ違いのスケールの大きさに圧倒された。 「ヒラリー・クリントンら大物政治家からイーサン・ホークら映画スター、スポーツ界の人までが集い、自身の読書体験などについて語り合い、ライブラリアン(図書館情報学修士号所持者)たちがグーグルなどIT企業や出版社の人たちと熱く議論する場もありました。そんな中でも私が最も衝撃を受けたのは、ライブラリアンたちが自分たちの社会的役割を見定め、連帯感や気概を持っていたことですね」 本書は、著者が出合ったアメリカの図書館での事例紹介に始まり、その背景を解き明かしたものだ。 コネティカット州の図書館では館長が呼びかけて警察官や治

        「闘う図書館」豊田恭子氏|著者インタビュー
      • 【日本の元気 山根一眞】日本唯一の「雑誌図書館」を守りたい 「大宅壮一文庫」がなければ取材や執筆は成り立たない(1/2ページ)

        大宅壮一文庫理事長は評論家の大宅映子さん。後ろの書棚の写真は大宅壮一氏と初代理事長、大宅夫人の昌さん。最近行った対談の際に山根事務所スタッフが撮影 1923(大正12)年9月1日、相模湾を震源とする関東大震災が発生した。東京都心は大火災に見舞われ、首都は壊滅。死者・行方不明者は10万5000人。その犠牲者の87%が焼死という生き地獄だった。 その関東大震災を予測し、想定焼失戸数や死者数を18年前の1905(明治38)年9月に発表した偉大な地震学者がいた。今村明恒(1870~1948年)だ。 雑誌『太陽』(博文館)に「市街地に於る地震の生命及財産に對する損害を輕減する簡法」という一文を寄稿したが、一般向け雑誌であったため大反響があり、その後「ほら吹き」という批判にさらされることにもなった。2013年には『関東大震災を予知した二人の男 大森房吉と今村明恒』(上山明博著、産経新聞出版発行)という

          【日本の元気 山根一眞】日本唯一の「雑誌図書館」を守りたい 「大宅壮一文庫」がなければ取材や執筆は成り立たない(1/2ページ)
        • 『私たちが図書館について知っている二、三の事柄』批判

          10月16日付け朝日新聞の書評欄に標記の本(中村文孝・小田光雄著、論創社, 2022年8月刊)の書評が出た(https://book.asahi.com/article/14744652)。「とんでもない本を手にとってしまった」で始まる記事の書き手はサンキュータツオという人である。これを要約しておこう。 図書館の数は1970年代からの半世紀で4倍近くになったのに対して、書店は、1990年代以降減り続けている。年間の書籍販売部数よりも図書館の個人貸出冊数の方が多くなった。本の購入はアマゾンをはじめとするネット購入と「公営無料貸本屋」である図書館が代行するようになった。こうなった理由が、図書館流通センター(TRC)のMARCの利便性にあるが、図書館が自らの存在意義を再定義し損ねた部分もあり、それによって職員は嘱託で済ませ専門性を育めることもない。おしゃれで新刊雑誌や書籍をお茶を飲みながら読める

          • 小学校の図書室で本を借りるときに板を使う地域があるらしい

            クレア@仕立てよりも製品買っちゃうな @Claire_Nico_ やだ、代本板なんて懐かしい!!(残念ながら売り切れてるけど)と思って夫に見せたら、夫の小学校は代本板なかったらしい。 全国にあるわけじゃないのね? みなさんどうですか? 代本板ブローチ シール付き | TOY FUKURO thebase.page.link/zRZP @yyyry_ikeda 2022-03-25 11:48:37 se @m_seriina ウワーッ!代本板ていう単語聞いたの何年ぶりだろう。存在も使い方も忘れてた。写真とかぐぐって思い返したけど、小学校卒業の時自分の名前書いた板持って帰ったような…多分。今なさそう〜知ってます? あとこのサイト面白い yyyry.theshop.jp/items/29502205 2022-03-26 09:04:51

              小学校の図書室で本を借りるときに板を使う地域があるらしい
            • 図書館は単なる無料貸本屋なのか? ニューヨーク公共図書館が貫く“民主主義”とは

              映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』の公開を記念して来日したNYPLのキャリー・ウェルチさんと、『未来をつくる図書館』の著者である菅谷明子さんに話を聞いた。

                図書館は単なる無料貸本屋なのか? ニューヨーク公共図書館が貫く“民主主義”とは
              • TechCrunch | Startup and Technology News

                A database containing the details of almost half-a-million RaidForums users has leaked online, a year after the U.S. Department of Justice seized the notorious cybercrime forum. The leaked database wa

                  TechCrunch | Startup and Technology News
                • 『帝国図書館―近代日本の「知」の物語』/長尾宗典インタビュー

                  国家の「知」を支えるべく国立の図書館、帝国図書館が作られたのは明治時代。誕生までの道のりはもとより、以降も困難な歩みを続けることになりました。その軌跡を周到に描き出した『帝国図書館―近代日本の「知」の物語』の著者・長尾宗典さんにお話をうかがっています。 (2024年3月14日に国立国会図書館で長尾さんの講演とパネルディスカッションが開催。詳細はイベント告知ページでご確認ください) ――長尾さんの初の単著は『〈憧憬〉の明治精神史』で、高山樗牛や姉崎嘲風らを扱ったものです。その次に書かれたのが『帝国図書館―近代日本の「知」の物語』ですから、かなり異なるテーマのように思われます。ご執筆の経緯などをお教えください。 長尾:大学に移る前、私は11年ほど、国立国会図書館(以下NDL。)に司書として勤務していました。日本近代史を専攻していた大学院生の頃は高山樗牛や姉崎嘲風のことばかりやってきたのですが、

                    『帝国図書館―近代日本の「知」の物語』/長尾宗典インタビュー
                  • 第一回「コンピューティング」の歴史学●【連載】計算の歴史学とジェンダー―誰が計算をしていたのか?(前山和喜)

                    文学通信|多様な情報をつなげ、多くの「問い」を世に生み出す出版社 日本語・日本文学の研究書を中心に、人文学書全般を刊行する出版社、文学通信のブログ。 文学だけにこだわらず周辺領域も含め、意欲的に刊行していきます。 出版活動と同様に、webでも積極的に活動することで、多様な情報をつなげ、多くの「問い」を世に生み出していきたいと思います。 〒114-0001 東京都北区東十条1-18-1 東十条ビル1-101 電話03-5939-9027 FAX03-5939-9094 info@bungaku-report.com コーナートップへ 第一回「コンピューティング」の歴史学 前山和喜 ▶︎コンピューティング史 ≠ コンピュータ史 一般的な「コンピュータの歴史」は、チャールズ・バベッジ、ジョン・フォン・ノイマン、アラン・チューリング、日本で言えば池田敏雄など、その理論や実装の開発などを支えた人物を

                      第一回「コンピューティング」の歴史学●【連載】計算の歴史学とジェンダー―誰が計算をしていたのか?(前山和喜)
                    • 電子図書館(電子書籍貸出サービス)がコロナ禍以降も普及拡大を続けるための課題は? | HON.jp News Blog

                      《この記事は約 23 分で読めます(1分で600字計算)》 コロナ禍によって非来館型サービスのニーズが高まり、ようやく公共図書館に「電子図書館」サービスが導入されるようになってきました。しかしすでに、次の課題が見え始めているようです。 前提 本題へ入る前に、本稿の前提についてご説明します。「電子図書館」という用語と、関連する著作権法についてです。 本稿で扱う「電子図書館」について 「青空文庫」トップページ 電子図書館という言葉の示す範囲は、存外に広いものです。たとえば「青空文庫」はトップページに「インターネットの電子図書館」と掲げ、誰でも自由にアクセスできる電子テキストを配信しています。ほかにも「国立国会図書館デジタルコレクション」や、デジタルアーカイブ、機関リポジトリ、データベース、電子ジャーナルのことを思い浮かべる人もいるでしょう。英語圏ではこういったサービスを総称し、デジタル・ライブ

                        電子図書館(電子書籍貸出サービス)がコロナ禍以降も普及拡大を続けるための課題は? | HON.jp News Blog
                      • 第1回 江戸の図書館術~人々はいかにして本を手に入れたか?~|【連載】江戸の勉強術(古畑侑亮)

                        文学通信|多様な情報をつなげ、多くの「問い」を世に生み出す出版社 日本語・日本文学の研究書を中心に、人文学書全般を刊行する出版社、文学通信のブログ。 文学だけにこだわらず周辺領域も含め、意欲的に刊行していきます。 出版活動と同様に、webでも積極的に活動することで、多様な情報をつなげ、多くの「問い」を世に生み出していきたいと思います。 〒113-0022 東京都文京区千駄木2-31-3 サンウッド文京千駄木フラッツ1階101 電話03-5939-9027 FAX03-5939-9094 info@bungaku-report.com インボイス登録番号:T4011501023591 第1回 江戸の図書館術 ~人々はいかにして本を手に入れたか?~ ■コロナ禍の図書館から 私たちにとって図書館は、小説を借りたり、ちょっとした調べ物をしたり、本にアクセスするために欠かせない存在です。それだけでな

                          第1回 江戸の図書館術~人々はいかにして本を手に入れたか?~|【連載】江戸の勉強術(古畑侑亮) 
                        • 大分の私設図書館 全蔵書書き込みOK 「読み手の人生の一部に触れる」 | 毎日新聞

                          大分市大手町の大手町ビル2階に、ちょっと変わった図書館がオープンした。私設図書館「栗茶庵」。蔵書の本に自由にメモができる。オーナーである宇野大介さん(40)は「ここでは書き込みがあるほど質も価値も高いんです」と笑う。【河慧琳】 公共の図書館では、蔵書に線を引いたり、メモ書きをしたり、落書きをしたりするのはご法度だ。「栗茶庵」では、人が手に取ったぬくもりや痕跡を感じてほしいと全てOKとしている。 私設図書館を作ろうと思っていた宇野さんは、20年来の友人の河合知美さん(41)の父、美和(よしかず)さん(72)から約3000冊を寄贈された。美和さんの蔵書は、小説、エッセー、図鑑などジャンルはさまざま。ただ、ほとんどを古本で購入しており、過去の所有者が傍線を引いたり、書き込みをしたりしている部分が散見された。

                            大分の私設図書館 全蔵書書き込みOK 「読み手の人生の一部に触れる」 | 毎日新聞
                          • 栄光の公共図書館史は偽史だった(いつもよりちょい長) - 29Lib 分館

                            薬師院仁志, 薬師院はるみ『公共図書館が消滅する日』牧野出版, 2020. 公共図書館史。舌鋒鋭くこれまでの公共図書館言説が批判される。だが、僕としては衝撃よりも「新しい視点での公共図書館史がようやく登場した」という安堵の念を抱いた。僕が大学院生だった二十年ぐらい前から、20世紀後半の公共図書館論や公共図書館史はイデオロギーで歪められてり、その史観に反することを述べると信者から理不尽な攻撃を受けるというのが知られていた。そういう歴史観への冷ややかな侮蔑が図書館情報学研究者の間で今世紀に広まった一方で、新しい通史を描くことに誰も挑戦してこなかった。もちろん図書館史領域における限定されたトピックでの進展はあった。しかし「正史」をひっくり返す試みは停滞していた。2018年の日本図書館情報学会シンポジウムにおいて、日本図書館情報学会元会長の根本彰が若手に新しい図書館史研究を求めたぐらいだった。とい

                              栄光の公共図書館史は偽史だった(いつもよりちょい長) - 29Lib 分館
                            • マンガ・アニメ・ゲームの国際拠点は本当に作れるの? 「MANGA議連」に聞いてみた(前編)(鴫原盛之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                              2014年11月18日に設立された、超党派の国会議員によるマンガ・アニメ・ゲームに関する連盟「MANGA議連」は、2022年12月時点で48人の議員が加盟している。 MANGA議連の活動目的は、漫画、アニメ・特撮およびゲームを文化資源とした、人材育成や産業振興、アーカイブなどの環境整備や促進で、その一環としてミュージアムやイベント施設などを併設した国際的拠点「メディア芸術ナショナルセンター(仮称)」建設の法制化を進めてきた。 だが本法案は、議連の誕生からすでに8年が経過したがいまだに成立していない。また、これまでのMANGA議連の活動状況は、主に新聞で散発的に報道されてはいるものの、その実態はほとんどの人が知らないように思われる。 私見で恐縮だが、筆者は今までにゲームアーカイブ関連の活動を何度も取材し、自身もアーカイブ関連事業をいくつか携わった経験から言えば、ゲームの恒久的なアーカイブを可

                                マンガ・アニメ・ゲームの国際拠点は本当に作れるの? 「MANGA議連」に聞いてみた(前編)(鴫原盛之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                              • 本野精吾が設計した暁烏敏による幻の図書館「大日本文教院」ーー小林昌樹「宗教と図書館の近代史」への補足ーー - 神保町系オタオタ日記

                                『近代出版研究』創刊号(皓星社発売)が大成功した近代出版研究所長小林昌樹君の「宗教と図書館の近代史」が、昨年2月から3月まで『佛教タイムス』に連載された。内容は、「小林 昌樹 (Masaki KOBAYASHI) - マイポータル - researchmap」の「MISC」で見ることができる。第7回は、「草の根的な寺院立図書館」である。そこでは、大正10年岡山に設立された「笠岡図書館」(浄土宗智光寺住職椋梨了我)と「中津図書館」(天台宗願興寺住職渡辺憲朝)が紹介され、「同様の例は他県でも多くあったはずだが、歴史の闇に埋もれている」としている。 ここに、臨川書店の古書バーゲンセールで入手した松田章一『暁烏敏 世と共に世を超えん』(北國新聞社、平成10年3月)がある。石川県松任町の明達寺住職だった暁烏が戦前に蔵書「香草文庫」を利用して計画した図書館に関する記載が下巻にある。 収集した書籍が四万

                                  本野精吾が設計した暁烏敏による幻の図書館「大日本文教院」ーー小林昌樹「宗教と図書館の近代史」への補足ーー - 神保町系オタオタ日記
                                • 「図書館の本をアルコールや日光で消毒しないで」投稿が話題…利用者がするべき感染予防を協会に聞いた | FNNプライムオンライン

                                  図書館の「本の消毒」が話題 新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの図書館が休館中となっていたが、39県で緊急事態宣言が解除されたことを受け、再開する図書館も出てきている。 そのような中、図書館の本について「借りた本にアルコールをかけたり、日光にあてて消毒しようとすると本が劣化してしまうので、しないでほしい」という呼びかけがTwitterに投稿され、話題となっている。 投稿には「完全に開館したら、紙がボロボロになりそうな予感でしかないです」「アルコール消毒は自分の手だけにして!」という賛同の声がある中、やはり「本が感染源になりそうで怖い」との声もあった。 多くの市民が利用する公共施設の図書館。不特定多数が触れる本からの感染リスクは気になるし、まず消毒してから読みたい、と思う気持ちもわかる。 紫外線を使った「殺菌ボックス」が設置されている図書館もあるが、そういった設備のない図書館を利用する

                                    「図書館の本をアルコールや日光で消毒しないで」投稿が話題…利用者がするべき感染予防を協会に聞いた | FNNプライムオンライン
                                  • 図書館研究と現場の図書館の乖離? - 活動日誌

                                    北海道東部、浦幌町で学芸員をしていますが、ここは博物館や浦幌町の公式サイトではありません。大学での専攻は植生学(植物生態学)ですが、浦幌のこと、十勝のこと全般を担当できるよう猛勉強中です。鉄道が好きなので、十勝の鉄道について、新たに資料収集や調査研究に努めていきたいと思っています。また、地域博物館・小規模博物館の役割、専門職の非正規雇用問題、図書館との連携(MLA連携)に関心があります。カトリックですがエキュメニカルなつもり。日本共産党員ですが唯物論ではなく連携協同を模索しているつもり。鉄道マニアですが模型や写真も本格的にはやらず乗って愛でているだけ。研究関係はこちらをご覧下さい。 https://researchmap.jp/read0149873/

                                      図書館研究と現場の図書館の乖離? - 活動日誌
                                    • 2019年に出た本で印象深かったもの - みちくさのみち

                                      図書館を辞めて大学教員になって2年目になりました。また私事でも色々ございました。そんななかで読んで考えさせられたもの、印象に残ったものなどをランダムに挙げていきます。お送りいただいたものでご紹介できないものもありますが、ご容赦ください。 漫画なのですが。今年ハマったものの筆頭は鬼滅の刃だと思います。大正時代を舞台にした鬼退治の剣戟なのですが、個性的な仲間との共闘、先輩や祖先から代々受け継いできた技や志の継承など、ちょっと往年の聖闘士星矢っぽさもあり、アラフォーも楽しめるような気がします。授業では導入に使いつつ、ちょっと違う大正の実像について知ってもらおうと試みたのですが、学生の食いつきが違いました。凄い人気なのを感じます。 鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックス) 作者:吾峠 呼世晴 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2016/06/03 メディア: コミック あと漫画としてはこちらの昭和

                                        2019年に出た本で印象深かったもの - みちくさのみち
                                      • 書籍館のほんとうの開館日|negadaikon

                                        2022年は一応150周年ということもあるので、人々の思い込みやネットの情報はなかなか間違っても直すのが難しいけれど、少しでも間違う人が減ればと願って書いておく。 国立国会図書館の前身である書籍館(しょじゃくかん)は、文部省によって明治5年、湯島の聖堂内に設置された。 ネット情報だけでなく、紙の辞書でも、4月2日を図書館開設記念日としているものがある。その理由は、日本で最初の近代図書館である「書籍館」が設置された日だと説明されているのである。でも、これは正しくない。なぜなら、書籍館の開館日は8月1日(旧暦)だからである。 証拠を出したい。国立国会図書館デジタルコレクションの『博物館圖畫并書籍館借覽規則等』に綴られている規則には、こんな風に出て来る。 以上、国立国会図書館デジタルコレクションより明治5年6月の2枚目の画像の借覧規則のところに、朱印で「開館来ル八月朔日」と捺してある。朔日とは月

                                          書籍館のほんとうの開館日|negadaikon
                                        • 『公共図書館が消滅する日』への疑問

                                          昨日届いた『図書館界』72巻4号を開き、新出さんによる、薬師院仁志・薬師院はるみ著『公共図書館が消滅する日』(牧野出版, 2020)の書評を読んでみて、喉のつかえがとれた感じがしました。というのは、この本が何を主張しているのかがよく理解できず、もやもやしていたのに対して、すっきりと問題点を整理してくれているからです。この書評をきっかけとして、この本の問題点について論及しようと思います。 戦後の日本の公共図書館界では、国の統制を避けて個々の図書館(員)が住民と連帯しつつ自発的な活動をすることで発展できるという論理を組み立ててきました。ここに関わる団体としては、日本図書館協会(日図協)、全国公共図書館協議会(全公図)、図書館問題研究会(図問研)、日本図書館研究会(日図研)などがあります。日図協は言わずと知れた『中小レポート』と『市民の図書館』というこの考え方を推進した大元の団体です。関わる団体

                                          • 出版状況クロニクル175(2022年11月1日~11月30日) - 出版・読書メモランダム

                                            22年10月の書籍雑誌推定販売金額は845億円で、前年比7.5%減。 書籍は484億円で、同5.9%減。 雑誌は360億円で、同9.7%減。 雑誌の内訳は月刊誌が296億円で、同10.8%減、週刊誌は64億円で、同4.3%減。 返品率は書籍が34.1%、雑誌は43.8%で、月刊誌は43.4%、週刊誌は45.5%。 8、9月に比べてマイナス幅が大きくなってきていることからすれば、 20年、21年の書籍推定販売金額よりも22年の大幅な減が予測される そのような出版状況の中で、22年の最後の月へと入っていく。 1.『出版月報』(10月号)が特集「出版物の価格を考える」を組んでいる。 出版科学研究所の水野敦史による時宜を得た好企画で、各種グラフと表も併せて「出版物の価格」の推移と出版、社会状況をトレースしている。 そのうちの総務省「家計調査(二人以上の世帯)」に基づく「消費支出と品目別支出額の推移

                                              出版状況クロニクル175(2022年11月1日~11月30日) - 出版・読書メモランダム
                                            • 長尾宗典著「帝国図書館:近代日本の「知」の物語」(中公新書) - 德薙零己の読書記録

                                              帝国図書館。それは、昭和24(1949)年まで上野に存在していた日本最大級の図書館であり、現在の国会図書館の前身にあたる図書館である。当時の一等国には必ず国営の図書館があることから、日本国最大の図書館、東洋一の図書館を築き上げようとしただけでなく、日本国中に図書館による社会教育環境を成り立たせようとした人達の藻掻き苦しみをまとめたのが本書である。 現在日本の図書館環境が満足行くものであるとは言えない。特に図書館司書に対する待遇は目を覆うばかりの惨状であるとするしかない。それでも、戦前の日本に公共図書館を用意した人達の苦労、そして、その時代の日本の環境下においては最善の社会教育を実現させたことは事実であり、かの時代の図書館に携わった方々の尽力がなければ現在の図書館もあり得なかったであろう。 無論、その時代ならではの制約があったことは否めない。無料で利用できるわけではなく、建物の大きさから蔵書

                                                長尾宗典著「帝国図書館:近代日本の「知」の物語」(中公新書) - 德薙零己の読書記録
                                              • 慶應義塾大学メディアセンター、『慶應義塾図書館史Ⅱ』を刊行

                                                2023年11月27日、慶應義塾大学メディアセンターが、『慶應義塾図書館史Ⅱ』を刊行したと発表しました。 昭和45(1970)年度から令和元(2019)年度までの50年間のメディアセンター(図書館)の歴史をまとめたものです。同学の学術情報リポジトリ上でPDF版が公開されています。 「慶應義塾図書館史Ⅱ」刊行(慶應義塾大学メディアセンター, 2023/11/27) https://www.lib.keio.ac.jp/news/007853_Jp.html 慶應義塾図書館史Ⅱ(慶應義塾大学学術情報リポジトリ(KOARA)) https://doi.org/10.14991/KO12004003.00000002 参考: 長尾宗典. 近年の図書館史(単館史)編纂の傾向. カレントアウェアネス. 2015, (325), CA1856, p. 11-14. http://current.ndl.

                                                  慶應義塾大学メディアセンター、『慶應義塾図書館史Ⅱ』を刊行
                                                • エディタソンって何?~三康図書館エディタソンを例に【北村紗衣のウィキペディアの歩き方】 - ENGLISH JOURNAL

                                                  多くの方の調べものに役立っているオンラインの大事典「ウィキペディア」。どうせ使うなら、その本当の姿をよく理解して使いたい――。ウィキペディアの執筆者・編集者のお一人である北村紗衣さんに、今回はウィキペディアンが集まって記事を編集したりするイベント、エディタソンについて教えていただきます。 エディタソンとは前回の連載ではウィキペディアの仕組みやコミュニティについて簡単に説明しました。最後に「エディタソン」の話が出てきたと思います。今回の連載では、エディタソンというのはなんなのか・・・というお話をしたいと思います。 エディタソンとは「edit(エディット、「編集する」)+marathon(マラソン)」のかばん語です。ウィキペディアなどのみんなでウェブサイトを作るようなプロジェクトで、利用者が集まって編集を行うイベントです。新型コロナウイルス感染症が流行する以前は大半が対面で開催されていましたが

                                                    エディタソンって何?~三康図書館エディタソンを例に【北村紗衣のウィキペディアの歩き方】 - ENGLISH JOURNAL
                                                  • NY公共図書館で「史上最も借りられた」意外な本

                                                    ニューヨーク公共図書館に所蔵されている本は、125年にわたってニューヨーク市内の家庭で読まれてきた。国内最大規模の図書館システムを持つ同図書館はこのたび、過去最も貸し出された10冊を調査、発表した。 1位の貸し出し回数は48万回以上 予想どおりかもしれないが、半分以上は子供や若い読者向けの本だ。1位はエズラ・ジャック・キーツの『The Snowy Day(邦題:ゆきのひ)』で、貸し出し回数は48万5583回。初めてアフリカ系アメリカ人の少年を主人公にした絵本の1つだ。 2位は、ドクター・スースの『The Cat in the Hat(邦題:キャット・イン・ザ・ハット)』(46万9650回)だった。 そのほかには、モーリス・センダックの『Where the Wild Things Are(邦題:かいじゅうたちのいるところ)』(43万6016回)、E・B・ホワイトの『Charlotte’s W

                                                      NY公共図書館で「史上最も借りられた」意外な本
                                                    • 「東洋一」の夢 帝国図書館展|過去の展示会|展示会情報|展示会・イベント|国立国会図書館国際子ども図書館

                                                      国際子ども図書館は、1906年に帝国図書館として開館した建物にリノベーションを施して活用しています。本展示会は、建築を軸として国際子ども図書館の歴史を紹介する展示の第2弾です。 帝国図書館は「東洋一」の図書館を目指して建設されました。今回の展示では、帝国図書館時代に開催された展示会の展示品から、その一部をパネルで紹介したり、1929年に増築された時の設計図(写し原本)を展示したりするなど、帝国図書館の存在そのものに焦点を当てます。 普段は撮影不可としている本のミュージアム内も展示会期間中、自由に撮影できます。 さあ、あなたも、帝国図書館時代を体験する旅に出かけてみませんか。 展示資料例

                                                      • CA2007 – 動向レビュー:図書館を内側から問いなおす―米国社会とライブラリアンシップのゆくえ― / 吉家あかね

                                                        図書館を内側から問いなおす―米国社会とライブラリアンシップのゆくえ― 利用者サービス部政治史料課:吉家あかね(よしいえあかね) 1.はじめに 2020年1月、筆者の米国滞在(1)における用務先のひとつである米国国立公文書館(NARA)に関して、ある新聞記事を目にした。女性参政権100周年を記念する特別展示 “Rightfully Hers: American Women and the Vote”の会場入口に掲げられた、2017年ウィメンズマーチのパネル写真に加工が施されていたというのである(2)。マーチ参加者の掲げるプラカード上に見られる、トランプ前大統領の名前や女性器を指す用語などがぼかされていたこの件について、NARAは後日公式に謝罪声明を発表し(3)、展示会場にはあらためてオリジナルのパネル写真が、当初より小さなサイズで掲げられた(4)。 資料の改変を禁じるアーカイブの初歩的大原則

                                                          CA2007 – 動向レビュー:図書館を内側から問いなおす―米国社会とライブラリアンシップのゆくえ― / 吉家あかね
                                                        • 「この仕事のために死んでもよい」戦時下に40万冊を疎開させた図書館長

                                                          【読売新聞】 太平洋戦争末期、東京都立日比谷図書館(現・千代田区立日比谷図書文化館)が、館の蔵書や学者などから買い集めた本を埼玉県志木市などの土蔵にひそかに運んだことはあまり知られていない。米軍の空襲が続いていた1944年1月から4

                                                            「この仕事のために死んでもよい」戦時下に40万冊を疎開させた図書館長
                                                          • 第39回関西文脈の会まとめ

                                                            nagaomunenori @nagaomunenori 本日こちらに参ります。お会いするのが楽しみです。よろしくお願いします。 タグはいつものように #関西文脈39 で良いでしょうか。 twitter.com/k_context/stat… 2023-07-01 07:56:24 関西文脈の会 @k_context 第39回勉強会の発表者は長尾宗典氏、課題図書は中央公論新社『帝国図書館』です。申し込みフォームにて、事前質問も受け付けております。ご参加をお待ちしております。 toshokanshi-w.blogspot.com/2023/06/39.html 2023-06-07 22:37:31

                                                              第39回関西文脈の会まとめ
                                                            • Amazonリコメンドと図書館レファレンス - ナラベルWebサービス2.0 ブログ

                                                              閲覧・購買履歴を使ったAmazonリコメンドは,プログラマから見れば凄いの一言で,書籍だけにとどまらず,何を探すにしても,誰もがあって当然と思う機能となった。ビッグデータが私達に見せる未来の世界,その最初の一歩が,Amazonリコメンドであるとも言える。理屈としては理解できる仕組みだが,それを実装し,かつビジネスとして成立させられる,それはインターネットによる情報流通革命が私達の生活をコントロールし始めたことに他ならないのだろうが,そういった環境の中では,図書館と司書の役割に疑問符がつけられるのはある意味,当然の流れかもしれない。 ”司書は将来的にAIが担う仕事になる” この発言への反応はさまざまだ。発言者の図書館への理解のなさを嘆く人,将来的にはそうなると共感を示す人,図書館すら不要であると考える人。さまざまな考えがある中でも,”人が本を読むことの意味と効果を否定する人はほとんどいない”

                                                                Amazonリコメンドと図書館レファレンス - ナラベルWebサービス2.0 ブログ
                                                              • 2020年に出た本で印象深かったもの - みちくさのみち

                                                                コロナ禍でいままで経験したことの無いような年の暮れです。緊急事態宣言が出る以前のことは、なんだか今年の事だったか去年の事だったかすら記憶が曖昧で…。皆様もくれぐれもお気を付けください。 大学ではオンライン授業のため、在宅で仕事をする日が多くなり、いままで通勤時間におこなっていた読書ができなくなり、結果として、あまり本が読めなくなるという逆説的な状態になりました。そんななかで読んで考えさせられたもの、印象に残ったものなどをランダムに挙げていきます。 お送りいただいたものでご紹介できないものもありますが、ご容赦ください。 関わらせていただいたものでは、恩師の編著であるこちらが。 官僚制の思想史: 近現代日本社会の断面 発売日: 2020/05/22 メディア: 単行本 また、兄弟子による外交文書の読み方を指南する本も刊行されました。あとがきの集中的な執筆の仕方を読んで、私にはマネできなかもしれ

                                                                  2020年に出た本で印象深かったもの - みちくさのみち
                                                                • 書物のグローバルな歴史における日本の位置付け - digitalnagasakiのブログ

                                                                  今夜は慶應義塾ミュージアム・コモンズのシンポジウム「KeMCo国際シンポジウム|本景——書物文化がつくりだす連想の風景」を 拝聴して勉強させていただいた。 前大英図書館収書・司書部長のクリスチャン・イエンセン氏、トロント大学の中世英文学教授、アレクサンドラ・ギレスピー氏、オクスフォード大学ボドリアン日本研究図書館長のアレッサンドロ・ビアンキ氏という豪華な海外メンバーに加えて、日本からも松田隆美氏、佐々木孝浩氏、徳永聡子氏、という豪華メンバーに加えてディスカッションは本間友氏が仕切るという、慶應大学の盤石さを感じさせる素晴らしい構成のシンポジウムだった。 ベンヤミンのアウラを媒介としてミュージアムと図書館における価値の在り方の違いを明快に示した冒頭のイエンセン氏の講演は、このシンポジウムのみならず、ミュージアム・コモンズや、さらに、議論の場の形成に課題を抱える日本のデジタル・アーカイブにヒン

                                                                    書物のグローバルな歴史における日本の位置付け - digitalnagasakiのブログ
                                                                  • 図書館を研究・発信し、まじめに面白がるための場「超図書館総合研究所」を11月30日に設立します

                                                                    ​日本出版販売株式会社(代表取締役社長:奥村 景二)の子会社である株式会社ひらく(代表取締役:染谷 拓郎、以下:ひらく)は、株式会社図書館総合研究所(代表取締役社長:廣木 響平、以下:図書館総研)との共創事業として、2022年11月30日(水)に図書館の研究・発信を行う施設「超図書館総合研究所」(以下:超研)を設立します。また2022年11月30日(水)には、施設紹介の動画を配信いたします。 「超研」は約50坪のオフィスフロアを改装しており、ラボ・スタジオ・オフィスの3つの機能を有し、図書館について議論するための設備を有した施設となります。全体に大きく広がるビッグテーブルが象徴的で、テーブルを囲むことで所属や勤務先の垣根を越え、共創を推進することができる空間となっています。 ■設立の背景 ひらくと図書館総研は2021年より共創を開始し、図書館や本のある場の価値を再考しながら、さまざまなプロ

                                                                      図書館を研究・発信し、まじめに面白がるための場「超図書館総合研究所」を11月30日に設立します
                                                                    • 書物の転形期01 はじめに:和本から洋装本へ|木戸雄一

                                                                      日本の印刷・出版は、19世紀の後半に大きな変革の時期を迎えた。活版・銅版・石版といった印刷技術が登場し、その技術が新聞・雑誌といった新たなメディアを可能にし、新たなメディアの登場に合わせて出版のシステムや法律も大きく変わった。そして印刷物のパッケージとしての書物も、19世紀前半までの和本を中心とした製本様式から、それ以後現代まで続く洋装本を中心とした製本様式へと大きく転換した。文字通り「書物の転形期」である。 この外形も構造もあまりに異なる二つの製本様式間の移行には、複雑な力学がはたらいていた。そこでは、技術者の水準や在来技術とのすり合わせ、製本材の入手難度と代用素材、製作におけるコストなどといった技術的要因と、書物の用途やイメージに関わる文化的要因が複雑にからみあい、書物というメディアの転換期に固有の様式を形作っていたのである。過渡期の多様な製本技術とそれによって生み出された書物の様式は

                                                                        書物の転形期01 はじめに:和本から洋装本へ|木戸雄一
                                                                      • 第36回関西文脈の会つぶやきまとめ

                                                                        egamiday @egamiday “発表者:長尾宗典(城西国際大学)タイトル「ジャパンサーチを図書館史研究に使ってみる」”#関西文脈36 / “図書館史勉強会@関西 関西文脈の会: 第36回勉強会のお知らせ” htn.to/2GbaXKp4Ef #デジタルアーカイブ #ジャパンサーチ 2021-06-27 14:06:20

                                                                          第36回関西文脈の会つぶやきまとめ
                                                                        • 大宅壮一文庫 創立50年「活用したい人がいる以上 続けないと」 | NHKニュース

                                                                          日本で最初の雑誌の図書館として知られ、およそ80万冊の雑誌を所蔵する「大宅壮一文庫」が17日、創立50年を迎えました。クラウドファンディングや寄付金に頼る厳しい経営が続いていますが、館では「活用したい人がいる以上、これからも続けていかないといけない」としています。 東京 世田谷区にある「大宅壮一文庫」は、昭和を代表する評論家でジャーナリストの大宅壮一の蔵書をもとに、昭和46年に作られた民間の図書館で、およそ1万2700種類、80万冊の雑誌を所蔵しています。 創立50年となる17日、新型コロナウイルスの影響で記念行事の開催は見送られましたが、入館者数を制限したうえで午前11時に開館し、資料を探し求める人たちが次々と訪れていました。 大宅文庫は多いときには年間9万人以上が利用していましたが、近年はインターネットの普及などで利用者が激減し、クラウドファンディングや新たに設立された支援団体への寄付

                                                                            大宅壮一文庫 創立50年「活用したい人がいる以上 続けないと」 | NHKニュース
                                                                          • 市谷の杜 本と活字館|100年くらい前の本づくり

                                                                            明治初期、近代化をめざす日本に、海外から新しい知識や技術が大量に流入しました。印刷・製本もそのひとつでした。それまでは瓦版や浮世絵に代表されるように木版が印刷の主流でしたが、活版や銅版、石版といった新しい技術が取り入れられるようになりました。 本の形も、和紙を折って綴じた「和本」から、洋紙を糸でかがり厚く固い表紙でくるんだ「洋装本」へと大きく変化しました。和本に比べて洋装本は一冊に含まれる情報量が多く、この時代の洋装本への移行は必然でした。 しかしながら、当時の日本には西洋式の本をつくることのできる製本職人はわずかで、明治6(1873)年にようやく明治政府のお雇い外国人パターソンによって、製本の本格的な指導が始まりました。明治10(1877)年には、明治期の大ベストセラー『改正西国立志編』が刊行されます。日本初の国産洋装本と言われており、印刷は大日本印刷の前身、秀英舎によるものでした。 本

                                                                              市谷の杜 本と活字館|100年くらい前の本づくり
                                                                            • 長尾宗典『帝国図書館――近代日本の「知」の物語』目次|negadaikon

                                                                              中公新書の1冊として拙著『帝国図書館――近代日本の「知」の物語』が間もなく刊行されます。見本が届きました。 出版社側からも了解をいただいたので、目次を掲載しておきます。 歴史や読書にご関心のある方、また図書館って何だろうと感じた方に届けば幸いです。どうかよろしくお願いいたします。 まえがき 序 章 近代日本と図書館 1 図書館の受容 「思想」を仕入れる場所 昔の図書館の姿 翻訳語としての「図書館」 文庫・書籍館・図書館 2 国立図書館 図書館の種類 世界の国立図書館 納本制度 コラム1 帝国図書館史研究のあゆみ 第一章 多難なる船出 1 書籍館誕生 政府による図書館の設置 文部省設立と市川清流の建白 文部省博物局書籍館の設立 2 博覧会事務局との合併・分離 博覧会事務局との合併 田中不二麿の分離要求 博覧会か図書館か 浅草文庫のこと 3 東京書籍館 東京書籍館の出発 資料収集と納本制度 目

                                                                                長尾宗典『帝国図書館――近代日本の「知」の物語』目次|negadaikon
                                                                              • 琉球大学附属図書館 企画展「琉球大学と附属図書館 70年の歩み」をオンラインで開催しています | 琉球大学

                                                                                琉球大学附属図書館 企画展「琉球大学と附属図書館 70年の歩み」をオンラインで開催しています 2021年11月1日(月)から11月30日(火)まで、琉球大学の開学70周年を記念して、企画展「琉球大学と附属図書館 70年の歩み」をオンライン開催しています。 琉球大学は2020年に開学70周年を迎えました。本学および附属図書館は、その設立から現在に至るまで、戦後の教育復興を目指す住民や海外の沖縄系移民、ミシガン州立大学など多様な人々との関わりがあり、その歴史は他の国立大学では類を見ません。企画展を通じて、それら本学と附属図書館の歴史を知る機会を提供できればと考えています。 企画展では、写真資料を豊富に用いて、視覚的にその歴史がたどれるように展示を行うとともに、関連する図書館資料の紹介を行っています。展示する資料にあたっては、本学が保有するものだけではなく、沖縄県立公文書館や那覇市歴史博物館とい

                                                                                  琉球大学附属図書館 企画展「琉球大学と附属図書館 70年の歩み」をオンラインで開催しています | 琉球大学
                                                                                • 印刷博物館が開館20周年を記念してリニューアルオープン。新たな学問「印刷文化学」も立ち上げ

                                                                                  印刷博物館が開館20周年を記念してリニューアルオープン。新たな学問「印刷文化学」も立ち上げ凸版印刷株式会社が運営する、東京・文京区の印刷博物館。開館20周年を迎える同館が、常設展を中心に施設を刷新し、10月6日にリニューアルオープンする。 凸版印刷株式会社が運営する、東京・文京区の印刷博物館。今年開館20周年を迎える同館が、10月6日にリニューアルオープンする。 様々な分野でデジタル化が進んだ1990年代、失われつつあるアナログの技術や表現を保存・伝承するために設立された印刷博物館。2000年のオープン以来、同館は「印刷」をコミュニケーション・メディアとしてとらえて体系化し、歴史的な印刷史料の収集や、機器・製品の保管管理などの活動を展開してきた。 今回はのリニューアルでは、常設展示を大きく刷新。日本の印刷文化を扱う「印刷の日本史」をメインテーマに、先人たちが培ってきた日本の印刷文化の歴史的

                                                                                    印刷博物館が開館20周年を記念してリニューアルオープン。新たな学問「印刷文化学」も立ち上げ

                                                                                  新着記事