","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
僕は食品会社の営業マン、一昨日、取引先の料理店の店主オヤジから、「今後のことについて話し合いがしたい」と連絡があった。今のオヤジさんが三代目の古い日本料理屋。新型コロナの影響で売上が激減したため、先月、相談を受け、アドバイスをした。「今は、何よりも売上です」といってテイクアウトを提案。オヤジさんは口数の少ない人で「…やるしかないか」と了承。あまり気乗りしない様子であった。切羽詰まっていたのでポンポンと話をすすめた。計画立案。テイクアウト用容器の手配。宣伝。ときおりオヤジさんが何か言いたいことがあるけど言えない様子を見せた。気になったが、それ以上に時間がなかったので話を進めた。魚料理が売りの料理店であったけれど、生ものは避けた。オヤジさんが考えたメニューは高級すぎたので「こだわりはわかりますけれど、今は、こんな時代なので」つって、ランチタイムにあった内容に変えてもらい、価格を抑えた。「今は」
はじめまして。すももと申します。Twitterとnoteで男女に関する色々な話題について書いています。このサイトの読者層は「20~30代の働く女性」だとうかがっています。そこで今回はみなさまに、”あるお願い”をするためにコラムを書きました。 「女性のみなさん、男性に幸せをおすそ分けしてもらえませんか?」ということです。 ここまで読んで「あっ、わたしにはメリットのない話だ」と読み飛ばさないでいただけるとありがたいです。この後を読めば今の社会の実態を正確に認識することができ、今後のあなた自身の行動にきっと活かせるものになると思いますので。 日本の女性は世界一、男性よりも幸せ まずはこちらのデータからごらんいただきたいと思います。 画像出典元:「世界価値観調査」HP、「世界価値観調査・第6波調査」(2010~2014年)より筆者作成:http://www.worldvaluessurvey.or
奥様がつくった生姜焼きは美味しかった。二人だけのダイニング。スヌーピーの丸皿に残った豚肉の脂が虹色に揺れて光っている。いつものように「ごちそうさま」を言ったとき、稲妻に打たれたように、僕は、10年前に食べた生姜焼きを思い出した。当時、付き合いのあった女性がつくってくれた生姜焼きだ。その思い出は僕の心に特濃で刻まれているけれど、その生姜焼きの味は薄味だった。「おばあちゃんのために薄い味付けにしているの」と彼女は笑った。 彼女は病身のおばあちゃん(すでに故人だった)の体を気づかって、味付けを薄くしていた。タレはしょうが多めで、口に残らないさっぱり風。豚肉は、軽く焼いて脂を出したあと、さらにお湯を通して脂を流していた。「薄味でしょ。クセが抜けないの。でも体にはいいはずよ」と彼女は言った。最近、「優しい味」という言葉が安売り大バーゲンされているが、本来、優しい味とはあの生姜焼きのような作り手の優し
孤独死を弔い続ける神主が危ぶむ「強烈な孤立」 | 災害・事件・裁判 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準 先日、世間では孤独死が増えている、もう既に問題だ、と提起する記事を東洋経済オンラインでみかけた。孤独に死ぬことを凄絶とみなし、また、死後の片づけの問題にも触れている。もう既に問題なのは、指摘のとおりだろう。 一方、ここ最近のスマートメディアの発展・普及や、新型コロナウイルス感染症に際して片鱗のうかがわれた健康をモニタリングする統治可能性をみるに、孤独死への対策は不可能ではないというか、将来は大っぴらに行われ、案外うまくいきそうな気がしてきた。 孤独死に関しては、まあ、AIかなんかを駆使した安価な見守りサービス(スマートウォッチかスマホと連動してバイタル観測しておいて、生体反応が一定時間消えたら自動でセンターに連絡が行く)が普及したらそれで終わりじゃないかという気が。いまさら
YouTubeなどネットでの情報発信でお金を稼ぐ人が増えている。その一方、お金儲けを意識せず、ただ文章を発表するだけのブロガーもいる。月間100万PVを誇る人気の会社員ブロガー、フミコフミオもその一人だ。なぜブログでお金儲けをしようとしないのか――。 「ブログはオワコンなのか?」議論に終止符を打つ 最近、ブログを読んでくれる人が増えたこともあって 「なぜ、ブログを書き始めたのか」 「なぜ、ブログを書き続けているのか」 と質問される機会がふえた。 僕は「はてなブログ」を主戦場に、長いことブログを書き続けている。 「ブログなんてオワコン」とおっしゃる人も見かけるように、noteやYouTubeのようなホットで、マネーにつながるメディアもあるなかで、僕がお金にならないブログを主戦場にして文章を書き続けているのが不思議でならない人がいるらしい。 あらためて、そのような指摘に考えをめぐらせてみると、
去る7月30日の朝、何の前触れもなく突然、目の前に地獄の門がひらかれて死んだ。前の職場を自己都合で辞めてから流浪の人生を送っているはずの、5年ほど音信不通であった「ゆとり世代」の元同僚くん(通称「必要悪君」)が、客として僕の前に現れたのだ。それ以来頭痛と目まいに悩まされている。回避する術はなかった。というのも彼はメールで商談していた相手の同行者としてあらわれたからだ。メールの「当日は私の上司が一名同行する予定です」という一文が地獄の門をひらく呪文と見抜ける人はいないだろう。 「よっ!」と軽い感じに手をあげる元同僚くん。動揺を見せないように「お、久しぶりじゃん。このご時世なのでマスクのままで失礼するよ。換気のために窓は開けさせてもらうから」と面談ルームへうながし、名刺交換。元同僚くんは競合他社の営業主任になっていた。珍獣を雇用する余裕のある会社なのだろう。「お久しぶりです。課長。今日は後輩の
新型コロナワクチンの副反応を、SNSに投稿する人が後を絶たない。僕の観測範囲では、投稿者は圧倒的に中高年おじさんが多い。よく言われているように、反応には、個人差があるので、それらの投稿は参考程度に眺めるしかない。賢明な読者の皆さまにおかれましても、そういう対応をされていることと想像している。 なぜ、おじさんたちは、そのような投稿をしてしまうのだろう?結論から言ってしまうと「キテる感」からの行動である。若者たちが接種できていない段階で、人生の先輩である俺たちはすでに先行している。ブームを先取りしている。そういう、キテる自分をアッピールしたいのである。背景には昨今のおじさんの劣悪な扱いがあった。「流行や情報に疎いアップデートできない老いぼれ」「異臭製造マシン」…。だがワクチン接種に関しては俺たちは先行している。なぜなら年取っているから。見よ!渋谷にワクチンを求めて群がる小僧ども。俺たちの勇姿を
娘の精神障害、会社倒産、東日本大震災……。落ちていく、底なしの穴を落ちていく男を描いた小説。そこに「なぜ?」は存在しない。物語は著者の人生そのものだ。63歳、1人の新人作家がその筆力をもって、読者を救いのない汚穢(おわい)に満ちた世界へと導く。『ボダ子』を書いた作家 の赤松利市氏に聞いた。 ──帯にある文言の一部「あらゆる共感を拒絶する、極限」、まさにそのものでした。 自分都合のド腐れ畜生な生きざま、主人公の大西浩平は100%私です。彼の経歴はそのまま私の経歴です。 理数系ながら本好きが高じて大学は文学部へ進学。新卒で入社したのが大手消費者金融でした。父がその会社のオーナーと同窓で、「おまえの息子預けないか?」と。私は嫌だ言うた。それを酒場でぼやいたら、周りが寄ってたかって「バカかおまえは。サラ金はこれからの成長産業やぞ」と。「ほんなら入りますわ」。決めました。 ──浩平の父は芝生の病害に
今日は一人小町です。あんまりリアルでは聞かないかもしれませんが、割とあるあるなモヤモヤだと思います。 Q1. 自分自身の性的なだらしなさについて 私は既婚女性です。彼のことはとても好きですし、大事な関係です。1番自分を面白がってくれるのは、夫であると思っています。 彼と付き合う前から、比較的、自分は性的にだらしないなぁとは思っていました。私は、自己肯定感があまり強くなく、求められるとかなり嬉しくなってしまうように思います。 最近、とある男性から誘惑されました。外見等、非常に褒められて嬉しくなってしまい、二度ほど関係を持ち、その段階で、私が恋愛モードになってしまいました。あちらは、そんな私をみて、恐れおののき逃げていきました。本当はもっと楽しく時間を過ごしたかったのに…と、振られて悲しい気持ちでいっぱいになってしまいました。もう二度と彼から優しくしてもらえないと思うと寂しくてたまりません。
駐車場でときどき見かける、オバハン運転の高級外車の危なっかしい運転にムカつきながらやってきた、いつものスーパーの夏野菜コーナー。特売を報せるアナウンス。キンキンに効いたエアコン。入り口のドアが開くたびに侵入してくる猛烈な熱気。目の前にはナス、トウモロコシ、トマトが信号機のような色合いで並んでいる。 僕の傍らにいた1人の女性がキュウリを手に取った。僕と同じ年代だが、ノースリーブの白く細い腕とたくましいキュウリのコンビが妙にエロティック。僕の視線は、甘い蜜をみつけたアリになって白い腕を舐めるようにはい登る。そして白い腕を持つ女性と目があってしまう。僕は彼女を知っていた。彼女の目も僕を補足していた。その目はあの夏の日と同様に、僕を睨みつけていた。 1994年、大学3年の夏休み。僕は隣町の山の上にあるゴルフ場のレストランでアルバイトをしていた。自転車で山道を登って通うのは一苦労だったけれども、仕事
新型 コロナの前からアルコール消毒をする人だった。ウチの奥様だ。彼女がアルコールを手指に吹き付けるのは、我が家では当たり前の光景だった。僕が神経質すぎやしないか?と笑うと、彼女は「管理栄養士の職業病かも」といって微笑んだ。穏やかな時代だった。手指のほか、家電や家具の手が触れるところ、ドアノブ、冷蔵庫のドアなどが対象だった。僕も、40歳をこえると、ドアノブ軍団に入れられた。僕が触れたところは消毒、消臭。手洗いを終えると光の速さで飛んできて僕の手のひらにアルコールをシュッシュした。そして、彼女の正しさは2020年に証明された。 母もアルコール消毒をする人だった。もっとも、その習慣が定着したのは、父が亡くなったあと、葬儀屋で働き始めたころだ。そこで手洗いのあとのアルコール消毒を学んだのだろう。もっと昔、たとえば僕が小学生低学年の頃は、今のようにアルコール消毒をする習慣は一般的ではなかったと思う。
本を書いた。増税直前の2019年9月27日(明日だ!)に発売になるので書店で見かけたら手に取ってもらいたい。最近流行りのフォント大きめ、文字少なめ、空白多めからはかけ離れた、フォント小さめ、文字多め、空白少なめ、タイトル長めなストロングスタイルのエッセイ本である。 (アマゾン→ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。) 先日、打ち合わせをした際にK社の担当から「アレ?フミコさん全然宣伝してくれない、どうかしてしまったのではないか、と同僚と話していました」と心配されてしまったので、今、こうして宣伝アッピールをしている次第である。 ひとことでいえばこの本は、僕が読みたいものでも書きたいものでもなく、「今、書かなきゃいけないこと」を書いたエッセイ本である。 最大の売りは普通の中年男(45歳)が書いていること。「普通」とは、中小企業で
過日、ビデオ会議の終わりに、部下Aから「部長!これからの日本は、管理職いらなくなりますね!」とストレートにいわれた。きっつー。どういう意図の発言かわかりかねるが、僕は少なからずキズついてしまった。日頃から「役職や肩書を気にせずに積極的に意見を言ってほしい」と言ってたくせに、彼のいう管理職が必ずしも僕を指しているわけではないというのに、情けない。 ここ最近、「新型コロナでなくなる仕事」という内容の、面白くない文章をネットでいくつも読んだ。どれもこれも予想がハズれても責任を取らないお気楽な文章で「こういう文章はお金をもらわないかぎり書くものか」と心に決めた。他人様の人生を馬鹿にしてるようで許せなかったのだ。だが、新型コロナ感染拡大にともなってテレワークに移行してみて僕は「管理職はなくなる」と無責任に予想するにいたった。正確には「管理職の数が少なくなる流れは止められない」である。平凡な管理職であ
新型肺炎の影響で全国的なマスク不足になっている。僕の勤めている会社は食品系で、マスクの使用頻度が高い業態ではあるけれども、幸いなことにマスク不足に陥っていない。消耗品の発注をしている事務スタッフのおかげだ。営業部門にいると彼らの仕事ぶりは数字でしか確認できないけれど、本当にありがたい。 先日、業務自動化へ向けた社内勉強会がおこなわれた。プロのレクチャーと自動化への課題についての話し合いだ。事務作業や単純作業の自動化はトップダウンの方針だがここ数か月膠着している。関連部署(事務スタッフ)の抵抗にあっている。雇用は守られるのか。仕事が奪われてしまうのではないのか。守ります。もっと創造的な仕事をしましょう。こんなやりとりが行われているのだ。 売上の集計等の単純作業は自動化してもっと楽に仕事をしましょう、というのが建前である。集計や入力上のヒューマンエラーがゼロになる、が本音。僕は「時代は令和、面
「今日酷い話があったんだよ」夕方の食卓で僕は切り出した。無意識に「仕事の話を家庭に持ち込まない」というルールを破っていた。それほど、腹にしまっておけない、ときめかない話だった。そして誰よりも奥様に聞いてもらいたい話だった。 とある取引先の会社との交渉が難航している。一般にも解放されている社食案件で、来月予定されている消費増税にともなう値上げ交渉だ。「値上げは出来ない」が先方の回答だった。「では現行価格のままなら内容を落として増税分を確保しますね」と提案するとそれも拒否した。ホワイ?福利厚生を落とすことは社員からのクレームにつながるから。社食は全社をあげて推進している健康経営の要だから。そういう理由だった。 「ウチも税金を納めなければならないので困ります」と訴えた。すると担当者は「我々双方とも損をしない秘策があります。御社にはご迷惑をおかけしません」と言って笑った。夕方再放送している時代劇に
2023年7月26日に、本連載を書籍化した『彼女が僕としたセックスは動画の中と完全に同じだった』が発売します! 新進気鋭のライターとして、タモリ倶楽部にも出演した山下素童さん。その類まれな観察眼と描写力から生まれる文章の熱狂的なファンは多いです。 そんな山下さんの新作の舞台は、いま新しいお店・若いお客さんが増えているという「新宿ゴールデン街」。 前回は、「人見知り克服養成所」で知り合った役者の米澤成美さんとのエピソードでした。 今回は、AV監督の二村ヒトシさん及び、二村さんの著書『全てはモテるためである』について山下さんが綴ります。 作家とゴールデン街 ゴールデン街では作家が酒を飲んでいる。そんなイメージがつくられはじめたのは、1958年に売春防止法が施行されて非合法の売春地帯だったゴールデン街が飲食店に変わりはじめた1960年以降で、1975年にゴールデン街の常連である中上健次が芥川賞を
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数年間音沙汰のなかった平塚のキャバ嬢みなみちゃんからの突然のLINEに激怒した。「こんばんは~最近どうしてる~?」。ふざけている。新型コロナの影響で客が激減した席を埋めるための営業。その手に乗るか。僕にもプライドがある。安全面も不安。雑居ビルのワンフロアという密閉された空間は、ウイルス感染の危険度が高い。そのような劣悪な環境で、不特定多数と接触しているギャルと濃厚接触をしたら、長年の不摂生で弱り切った中年のカラダはひとたまりもないだろう。こんなときにわざわざ行くやつはアホである。 「行かないよ」と返信。だが脳からの指令に反して、右手が勝手に動いて、「行くイク~。リンジー同伴しよ~」と返事を打っていた。新型コロナによる自粛ムードに嫌気がさしていたのだ。閉塞感を少しでも吹き飛ばしたかったのだ。昨夏から蓄積した欲求不満を飛翔体「愚息1号」に詰めてドカーンと発射したかったのだ。だが、同伴は許されな
一言目で「抱いていい?」と言われたのは、人生で初めてのことだった──ボブカット美女とのほろ苦いゴールデン街デート 2023年7月26日に、本連載を書籍化した『彼女が僕としたセックスは動画の中と完全に同じだった』が発売します! 新進気鋭のライターとして、タモリ倶楽部にも出演した山下素童さん。その類まれな観察眼と描写力から生まれる文章の熱狂的なファンは多いです。 そんな山下さんの新作の舞台は、いま新しいお店・若いお客さんが増えているという「新宿ゴールデン街」。そこで、どんな人と出会ったのでしょうか? 初回は、かつて一世を風靡したケータイ小説『Deep Love』を勧めてきた、「ふえこさん」という女性についてです。 Deep Love──ゴールデン街の物語 金曜日の深夜。出版社で編集者として働く友人と、ゴールデン街にあるプチ文壇バー『月に吠える』で飲んでいた。気づけば時刻は26時を回っていたが、
現在2019年10月4日午前11時45分。神奈川県某所にある公園のベンチでこれを書いている。13時の約束に備えて少し早めのランチだ。 私事で恐縮だがという書き出しをかなり高い頻度で使っているが、今、僕の心にあるのは恐縮ではなく恐怖の2文字。実生活はこづかい減額のため緊縮の2文字。昼食代と酒代を確保するためにSpotifyとダゾーンとAmazonプライムは解約した。「神とロックンロールは死んだ!」と嘆いていたら、今朝、妻が「こづかいを減らしちゃったから」といってカロリーメイトを10箱くれた。ランチの足しにして欲しいとのことだ。そのうち一箱をカバンに入れて、今、食べようと取り出して前立腺まで戦慄している。 賞味期限19.7.22 本日は19.10.4 古いやん。妻は管理栄養士として働いている。「仕事柄」といって我が家の食材の期限はラベルを貼って管理しているくらいだ。その妻が7月に期限切れし
はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」 はじめてブラジャーを意識した、あの暑い夏の午後を僕は今でもはっきり覚えている。1984年、小学5年の夏休み。街を取り囲む山々の中に、雨上がりの日姿をあらわすと噂されていた幻の湖を友達と探しに出かけたときだ。夏草の伸びた道を男友達3人と幼馴染のSに続いて僕は歩いた。Sは近所に住む小柄な女の子だった。真夏のギラギラした太陽。全方向から降り注ぐような蝉時雨。額をダラダラ流れる汗。いつからそれらは僕のなかで暑苦しく、騒々しく、臭いものへと変わったのだろう。 行く手を小川が遮った。川幅は狭く、流れは遅い。深さは膝くらい。僕らは小川を順番に飛び越えた。僕の番が来た。なかなか踏ん切りがつかなかった。柱に足をぶつけて左足親指の爪がはがれる怪我をしていたのだ。何も知らない悪ガキたちにはただの意気地無しに見えたのだろう。すでに飛び越えた彼らは「こわいのか
ポケモンマスターズの話である。 私はそこそこのポケモンオタクで、子供の頃からゲームは毎年発売日に買っていたし、大人になって財布に余裕が出来れば両バージョン買うようになった。特にスピアーという蜂のような姿のポケモンがとても好きで、全てのシリーズで相棒として連れ歩いていて、ぬいぐるみ含むグッズも買い集めている。(人気のあるポケモンではないので、多くはないけど)今回のポケモンマスターズもかなり楽しみにしていて、ガチャ制だったら天井してでも出す気でいたし、また新しい場所でスピアーと冒険できるんだなと心の底から楽しみにしていた。待たされただけあってグラフィックはとても良かったし、スピアーはガチャ産だったが最低レアの星3で、課金するまでもなくお迎えすることができた。 でもスピアーは、私のスピアーではなかった。このゲームはトレーナーとポケモンがセットで一つのユニットなのだ。プレイヤーが技を選択するとトレ
※この物語はフィクションです。 フ、フィクションって付けときゃなんでもフィクションになるんだからね! さて、とあるSNSに人気女性声優がいたとしよう。 『今日はとろーり三種のチーズ牛丼食べたよ!』(すき屋のステマ) 《以下リプライ》 「すき屋かな?美味しそう!」(あるある) 「明日のお昼はすき屋にします♡」(信者表明) 「惜しい!正しくはとろ~り三種のチーズ牛丼だお☆」(校正系) 「僕はカレーです!」 き、聞いてねぇ~~~~! 声優のタイムラインで聞かれもしないのに自分の話をはじめちゃう、でもよく見かけるよねこういう人… キモリプ呼ばわりされるほどの存在ではない、でも話の流れ上(小)キモリプおじさんとしておこう。 性別はともかく、年齢も分からないのに『おじさん』とは何ぞや?という論争もあるが今回はさておいて置く。 まぁとにかく、それからも(小)キモリプおじさんの快進撃は続く。 『今日は○○
2月22日。おれは60歳になった。還暦だ。おれは横浜公園のダンボールの上に横たわっている。ひどく冷える。うめき声がそこかしこから聞こえる。昔はプロ野球興行が行われていたスタジアムも、今は見る影もない。白い猫が、横切った。 おれは下にひいていたダンボールを身体の上にかけた。土は冷える。しかし、風はしのげる。かつては古新聞やゴミ袋のビニール袋というものもあったらしいが、今はそんなものはなくなっている。ひたすらに寒い。おれたちは冷えて死ぬ。中区役所は四方をバリケードで囲い、横浜市庁舎は橋を切断しておれたちの侵入を防いでいる。 「……さん、……頭さん、黄金頭さん」 おれの耳に人間の言葉が届いてきた。幻聴かと思った。おれはもう20年、だれにも話しかけられることはなかった。 「お誕生日おめでとうございます、プレゼントを持ってきましたよ」 その人は言った。その人が差し出したのはインスタント袋ラーメンだっ
【ご質問】セフレではありませんがセックスはしたことはあります。 お金は渡してます。 告白しました。 振られました。 でも好きです。 相変わらず優しくしてくれるし遊んでくれます。 相手に好きな人はいません。 時間のムダがやめられません。 記事に書いてあったようにスパッと切ってくれたらいいのに離れずにいてくれます。 自分から離れてほしいとは言えません。 振り向いてくれないとこ以外悪いとこがないからです。 でも苦しいです。 好きと言うのが日課になってきました。 私はどうしたいのかわかりません。 どういう返事がほしいのかもわかりません。 やめたほうがいいと言われてもやめられません。 このまま続けてても悪い方向にしかならないのでしょうか。 いい方向に行くことはないのでしょうか。 【回答】ご質問誠に有難う御座います。 自分がどうすればいいのか分からない。 どういう返事が欲しいのかも分からない。 今のご
昨日…暴走族だったお子ちゃまが 火葬場の煙と消え去った まぁ…… 世間は様々な構成要素の人で成り立たっているのは皆様ご承知の通り。 先日の昼前、技術局長が某警察署に遺体の迎えに行く 17歳の兄ちゃん、いや…お子ちゃまだな 友人宅で死んで、 死因は致死性不整脈の疑いの心不全。中々、珍しい死に方だ 腕やらに下手ッぴな模様がある普通じゃ無いガキ… 顔見知りの強行犯係の刑事曰く、 「コイツ…多分、マル走(暴走族)ですよ」と言われたそうだ。 この様な死体は当然、事件性や薬物使用などを疑って解剖されている。 だから死んだのはもう少し前…… どこからどう見つけたのか…? 警察署に来ていたその母親も(母子家庭)スレ過ぎてなんか変だし ロビーには 母親の男がイライラしながら待っているのが見えたそうだ。 そんな事情で 同じ方面にいた私も警察署に向かった 死んでから日も経ち、場所が場所(警察署)だけに、お仲間の
1月12日、日曜、曇り。昨日からの家族の怒りがおさまらずに昼まで外で時間を潰した。謝れ、謝り方が悪い、そもそも謝って済む問題じゃない、という三段ロケットで怒りを爆発させている。完全に謝り損だが、指摘すると永遠地獄になるので、耐え難きを耐えた。胃が痛い。よくそんなに怒りを爆発させられるな、と感心。よく、誰かが謝罪している様を見て、気持ちが入っている(いない)と評価する人がいるが、気持ちが入っているかどうかをどう判定して評価に繋げているのか、不思議だ。涙を流している、声を絞り出している、という表面上から相手の気持ちを判定しているのだとしたら、随分、いい加減だなと思う。謝罪なんて、気持ちの有無などどうでもいい、形式が整っていれば良いと僕は考えるのだけども、この考えを誰かに押し付けるつもりも理解してもらおうとも思わない。朝のワイドショーに、摩訶不思議な言葉使いをするユーチューバーの女性が出演してい
グレタさん攻撃で炎上した登山家・野口健の過去は事実だった!「15歳のシェルパの娘と“児童婚”して離婚」「猫を空気銃で射殺」 もうひとつの問題点である「猫殺し」についても事実なのは同様だった。野口氏は1973年、父方の祖父は元軍人、父は外交官、母はギリシャからの移民でエジプト国籍という家庭に生まれた。「家庭環境は複雑だった」「少年時代は素行が悪かった」というようなエピソードは、野口氏自身が著書で繰り返し書いていることだ。 そのなかに、「猫を殺した」というものはたしかに存在した。カイロの日本人学校の小学5年生時の話だ。野口氏は仲良くなった友人3人で〈いろいろなイタズラをしていたが、僕がだんだん暴力的になってきたのは空気銃を手に入れてからだ〉と記している。 〈空き缶を標的に練習をし、うまく打てるようになると身の回りのものを撃った。内装中の家の電球、走行中の車の窓。空気銃では窓ガラスにヒビが入るだ
こんな夢を見た。 友人だったのか、仕事関係の人だったか、女性の声優が結婚することになった。みなで祝おうということになった。サプライズを用意しようということになった。パーティの会場か、その控室にみなが集まるが、だんだん部屋から出て、いなくなってしまう。ついには新婦が一人残されたところで、新郎が現れるという段取りだった。おれもメンバーの一人として、部屋にいた。だんだん人が減っていった。おれはなにかそこを立ち去りがたく、気づいたら、最後の一人になっていた。おれは新婦が隣の部屋にいるのを確かめて、そっと部屋を出て、柱のかげに隠れた。 すると、新婦が「◯◯タロー?…… ◯◯タロー! ◯◯タロー!」とおれの下の名前を呼ぶ。おれが最後に部屋に残っていたせいかもしれない。しかし、それはおれへの信頼のように思えた。 おれはその呼びかけがとても嬉しく、そして同時に悲しかった。その人が選んだのはおれではなかった
ぐわぐわ団で何度も取り上げている『かわいそうなぞう』の話題です。 なぜ、ジョン、ポール、リンゴ……ではなく、ジョン、トンキー、ワンリーは殺されてしまったのでしょうか。理由は戦争です。戦争によって死んでしまったのではなく、殺されてしまったのです。 このジョン、トンキー、ワンリーが人類への復讐のために現代社会に生き返ったとしたらどうなるでしょうか。ただの象ではなく、高度な知能と技術を持って生き返ったとしたら。『旧約聖書』のソドムとゴモラを焼き払ったという「天の火」のような力を持って復活したとしたら。「火の七日間」で世界を焼き払ったといわれる巨人以上の力を持って復活したとしたら。とてもワクワクしませんか。 ジョン、トンキー、ワンリーがあくまでも人類に対して復讐をするのか、過去の出来事を精算し、前に進むのか。3匹の象はいったいどのような選択をするのでしょうか。 考えたら結構深い話になりそうな気がす
妻に頭をかち割られた。というのは大袈裟かもしれないが、後頭部を鈍器のようなもので殴打され、しばらく流血が止まらなかった。流血を放置して4時間ほど口論した頃には止血されていて、鏡で血の滴ったあとが生々しい自分の顔を見てよくこんな状態の夫と口論してたな、病院連れてけよと思った。 攻撃自体は生ぬるいもので、ちょっと角に当たって切れた程度の感覚。痛みは無く吐き気や手足の痺れなどもないので大丈夫と思うが、明日には目が覚めなくなっているかもしれないのが少し怖い。万が一死んだら妻は傷害致死ということになるが、親が急に二人ともいなくなるのはかわいそうなので上手いことやって欲しい。夫の頭を殴るような母の元で子どもたちが健やかに育っていくのかはよくわからないが、子どもに手を出したことは一度もないので信頼するより他ない。 妻に対して怒りはない。何だかもういろんなことがアホらしくなった。感情が鈍麻した感じというか
恋人の家で寝ていて、年に一度あるかないかで起きる、すごい偏頭痛で、お母さん!と叫んで目が覚めた。 その後Sくん、Sくん、Sくん、Sくん、と、彼が起きるまで、呟いていた。 コンビニって、ロキソニン、売ってるかなぁ調べてくれる?、ほんとごめんね ないみたい まあ、とりあえず行ってくるよ Sくんは家を出て、ロキソニンを買ってきてくれた。 薬を飲んで、私は効くまで、そして、頭の違和感が消えるまで、ぼーっとしていた。 Sくんは帰ってきてすぐ、また、眠った。 苦しんでる人を前に、冷静にするべきことをして、それになんの下心もない人を私は初めて見た。その事に気がついて、感動して、感謝して、2人で喜んだのは、私たちが目覚めた時夕方の事。 この、丁寧に包装されて、リボンで飾られた箱のような空間の中で私たちは過ごしている、誰にもほどかれないように。
新進気鋭の風俗ライターとして、タモリ倶楽部にも出演した山下素童さん。その類まれな観察眼と描写力から生まれる文章の熱狂的なファンは多いです。 そんな山下さんの初のエッセイ連載の舞台は、いま新しいお店・若いお客さんが増えているという「新宿ゴールデン街」。山下さんはそこで、どんな人と出会ったのでしょうか? 前回・第一回は、初対面で「抱いていい?」と言ってくれた美女とのほろ苦いデートのお話でした。 今回は、「人見知り克服養成所」での些細なきっかけで仲良くなった、役者・映画監督の米澤成美さんとのエピソードです。 ※この記事には映画『ちくび神』の重要なネタバレが含まれます。監督である米澤さんに許可をいただき掲載しております。 その日は一人でゴールデン街を彷徨っていた。一階の路面店を外から覗き込んでは、自分が入っても大丈夫な店だろうか、と不安になって通り過ぎることを繰り返した。数日前の失敗が、元来の不安
Twitterを始めたのは中学生ぐらいだった。もう10年程前の話だ。 趣味の繋がりを求めて飛び込んだが、周囲は成人や社会人ばかり。同年代の子はいなかったし、一回り違うなんてザラだ。 交流を持ってくれた人たちの中にAさんという人がいた。 Aさんは自分が中学生だった頃合いに大学生ぐらいで、好きなものに全力な人だった。自分もそんなAさんにある程度なついていた。 数年程してAさんは就職した。だがこの辺りから話がおかしくなっていった。 Aさんは「こんな汚い手段で手に入れたお金で……」という前置きを多用し始めるようになったのだ。 それで趣味に課金する時も、自分磨きにお金を使う時も、甥にお年玉を与える時も、その前置きを使って渋るようになった。 Aさんが具体的にどのような仕事をしていたのかは分からない。だがこんな言葉が出てくる段階でまともな仕事ではないのは明らかだ。 日々の愚痴も増え、明らかにダウナーにな
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