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柴那典の検索結果1 - 40 件 / 235件

  • 今なぜ海外で「シティ・ポップ」が大人気なのか? 火付け役に聞く(柴 那典) @gendai_biz

    今、海外でシティ・ポップが人気 今、70年代〜80年代の日本のポップスが海外で大きな話題を集めている。 山下達郎、竹内まりや、角松敏生、杏里など、かつて「シティ・ポップ」というジャンル名で紹介されたアーティストの楽曲が、インターネットを介して欧米やアジアの若い世代の音楽ファンの間で人気を博している。 「ヴェイパーウェイヴ」や「フューチャー・ファンク」といった新たな音楽ジャンルの勃興と共に、その元ネタとして“発見”され、評価を高めているのだ。 そして、その再評価の波はシティ・ポップにとどまらない。Winkやラ・ムー(菊池桃子)など、昭和のアイドル歌謡も再び注目を集めようとしている。 いったい、何が起こっているのか? 日本においても様々なメディアで騒がれ始めた海外でのシティ・ポップ人気。その火付け役の一人であり、フューチャー・ファンクの代表的なアーティストである韓国人のプロデューサー/DJ、N

      今なぜ海外で「シティ・ポップ」が大人気なのか? 火付け役に聞く(柴 那典) @gendai_biz
    • 日本の「シティ・ポップ」世界的人気のナゼ…現象の全貌が見えてきた(柴 那典) @gendai_biz

      ここ数年、日本のシティ・ポップの海外人気が続いている。竹内まりや「Plastic Love」の再評価に端を発し、山下達郎や大貫妙子などの日本のポップスの名曲が世界各国の若い音楽ファンに受け入れられている。そんな話題を耳にしたことのある人もいるだろう。 が、コロナ禍以降の大きく変動する音楽シーンの中で、シティ・ポップのリバイバル・ブームも以前とは違う様相を呈するようになってきている。 少し前だったら「都内のレコードショップで70年代や80年代のアナログ盤を買い求める外国人観光客」の姿がブームの象徴として取り上げられることも多かった。しかし、今はTikTokで若い世代に発見された楽曲がSpotifyのバイラルチャートを駆け上がり、新たなアンセムとしてストリーミングサービスで人気を呼ぶ現象が生まれているのである。 その代表が、松原みきのデビュー曲「真夜中のドア〜stay with me」だ。19

        日本の「シティ・ポップ」世界的人気のナゼ…現象の全貌が見えてきた(柴 那典) @gendai_biz
      • 知名度ゼロでいきなり世界を獲った覆面ユニットの「ヒットの方程式」(柴 那典) @gendai_biz

        素性も年齢も非公表 無名の日本人ユニットが、メジャーレーベルや大手事務所の力も借りず、インディペンデントな体制のまま世界進出を果たし成功を手にしている。 それが、2017年3月にデビュー曲「Best Part of Us」をリリースしたクリエイティブユニット、AmPm(アムパム)。本人たちの素性も年齢も非公表、覆面の二人組だ。 彼らの人気に火をつけたのが定額制音楽配信サービス、Spotifyだった。「Best Part of Us」はリリースから半年となる10月に800万回再生を記録。その後も「Daring Break Free」や「I don’t wanna talk」などのシングルをリリースし、いずれも100万回再生を突破した。 Spotifyは、楽曲の再生1回あたり平均で約0.5円をアーティスト側に支払っていると言われる。彼らは音源をCDでリリースしていないが、これまで配信された数曲

          知名度ゼロでいきなり世界を獲った覆面ユニットの「ヒットの方程式」(柴 那典) @gendai_biz
        • フジファブリック「銀河」の転調について/音楽は知識があれば偉いものじゃないけど、それがあると心の深いところで握手できる機会が増える|柴 那典

          正直、柳樂光隆さんの言ってることに100%頷けるか、と言えばそうじゃない。けれど、以下のポイントはすごく同意。 音楽って意識的に聴かないと分からない面白さが埋まっていることも多いんだけど、意識的になるためには、一度スイッチが入らないといけない。で、そこから思い出したのが、「銀河」のエピソードだった。 この曲はCメロから最後のサビにかけて「え?」となる転調が仕込まれている。3分46秒と52秒で、半音ずつ上がっている。 これ、当時もリアルタイムで「ええ?」となった記憶がある。蔦谷好位置さんみたいに車を路肩に止めた覚えがある。 で、何度かインタビューする機会があって、「あそこがすごい」という事も伝えた覚えはあるんだけれど、結局、何がルーツになってああいう発想が出てきたのか、わからなかった。 結局、それを知ったのはプロデューサーをつとめた片寄明人さんのブログ(現在はFacebookに移行)を読んで

            フジファブリック「銀河」の転調について/音楽は知識があれば偉いものじゃないけど、それがあると心の深いところで握手できる機会が増える|柴 那典
          • 東方Projectの同人CDをサンプリングした「Omae Wa Mou」がTikTok経由で世界中でバイラルを巻き起こしている謎現象について|柴 那典

            いろいろ調べたけど、東方Projectの同人CD → Deadman死人(海外の10代のトラックメーカー)がサンプリングしてType Beat販売 → Lil Boomがラップを乗せ「Already Dead」発表 → TikTokでダンスチャレンジ流行 → Spotifyでバイラル1位という流れっぽい。完全に新時代。https://t.co/UDmX7dqJLs https://t.co/RmyaKbILUF — 柴 那典 (@shiba710) August 27, 2019

              東方Projectの同人CDをサンプリングした「Omae Wa Mou」がTikTok経由で世界中でバイラルを巻き起こしている謎現象について|柴 那典
            • 「CDが売れない時代」に、金爆・鬼龍院翔が問いかけること(柴 那典) @gendai_biz

              20歳の頃に好きだった子が… ゴールデンボンバーの鬼龍院翔は、音楽業界の構造の激変を楽曲やパフォーマンスの格好の“ネタ”にしてきたアーティストだ。 バンドは2年7ヶ月ぶりとなるアルバム『キラーチューンしかねえよ』をリリースした。その収録曲『#CDが売れないこんな世の中じゃ』は、昨年に「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)にて初披露された一曲。 番組では楽曲を無料でダウンロードできるQRコードを掲げるパフォーマンスを行い、ツイッターのトレンドワード1位となるなど大きな反響を巻き起こした。 鬼龍院翔はブログにて、パフォーマンスを思いついたきっかけが拙著『ヒットの崩壊』を読んだことにあったと綴っている。 同書では彼が2014年にシングルCD『ローラの傷だらけ』を一切の特典をつけない形で発売した試みを取り上げ、単に特典商法を批判したりCD不況をテーマにしたりするだけでなく「そもそも音楽を売る

                「CDが売れない時代」に、金爆・鬼龍院翔が問いかけること(柴 那典) @gendai_biz
              • 星野源、LiSA、YOASOBI――無観客の『紅白』であらわになった歌の力(柴那典) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                『第71回NHK紅白歌合戦』が、初の無観客で開催された。 今回は、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策のため、演出や構成も一変。例年はNHKホールから中継が行われていたが、「NHKホール」「101スタジオ」「オーケストラスタジオ」をステージとして活用し、審査員ルームも別に設置。NHK放送センター全体を舞台にした生放送となった。 そのことによって何が変わったか。 お祭り騒ぎの賑やかしから、歌を聴かせることに徹した演出へ まず気付いたのは、お祭り騒ぎ的なコラボ演出が目に見えて減っていたことだ。近年の『紅白』では、演歌歌手の背後でアイドルグループが踊ったり、芸人やキャラクターが「応援ゲスト」として登場したりするような、賑やかしの企画が定番となっていた。特に前半から中盤にかけては、会場の観客を巻き込んだ盛り上がりも目立っていた。しかし今年は、密集を避けるという意図もあり、こうした企画はほぼ行われな

                  星野源、LiSA、YOASOBI――無観客の『紅白』であらわになった歌の力(柴那典) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                • 世界の音楽市場の足を引っ張っているのは、日本の音楽業界だった(柴 那典) @gendai_biz

                  4月3日、世界最大の音楽ストリーミング配信サービス「Spotify(スポティファイ)」がニューヨーク証券取引所に上場した。ストリーミングによって、世界の音楽市場はどれだけ回復したのか? アーティストはビッグデータをどう活用しているのか? 『ヒットの崩壊』著者で音楽ジャーナリストの柴那典さんが考察する。 急成長を遂げる世界の音楽市場 今、世界全体の音楽市場が大きな成長を見せている。そして、日本だけがそこから取り残されている。 国際レコード産業連盟(IFPI)の発表によると、2017年のグローバルな音楽市場は前年に比べて8.1%増加し、約173億ドルとなった1。 2015年の3.2%増2、2016年の5.9%増3に続き、3年連続で市場が拡大。さらなる大幅増となり、過去10年で最高額を記録した。 この数字は、1999年以降落ち込みを続けてきた音楽市場が2014年を底に明らかな回復期に入ったことを

                    世界の音楽市場の足を引っ張っているのは、日本の音楽業界だった(柴 那典) @gendai_biz
                  • 鬼龍院翔が明かす、いま新人アーティストが売れるために必要なもの(柴 那典) @gendai_biz

                    新アルバム『キラーチューンしかねえよ』が発売中のゴールデンボンバー・鬼龍院翔さんへのインタビュー。そもそもヒットとは何か、ストリーミング時代をどう捉えるか、新アルバムのコンセプトをどう立てたのか、鬼龍院さんならこの時代に新人アーティストをどう売り出すのか……『ヒットの崩壊』著者・柴那典さんがさまざまな話を訊いた。 <前編>「CDが売れない時代」に、金爆・鬼龍院翔が問いかけること http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54251 (取材/文・柴那典、写真・三浦咲恵) ストリーミング時代をどう見るか ――2017年からゴールデンボンバーはSpotifyなどのストリーミングにも音源を提供しますよね。これはどういう考えでしょうか。 鬼龍院 前までは「せっかくの曲をほぼ無料で垂れ流すなんてとんでもない」って思ってたんですけど、音楽の聴き方が変わったんですよね。 今は

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                    • 「音楽がわからないやつは世の中のことがわからない」と僕は思う(柴 那典) @gendai_biz

                      雑誌『WIRED』日本版の編集長を約6年にわたってつとめてきた編集者、若林恵さん。 デジタルテクノロジーをテーマにしたメディアでありながら、その扱う対象はカルチャーやビジネスやライフスタイル全般に広がり、「死」や「ことば」や「アフリカ」など独自の切り口で社会と文化のあり方を切り取ってきた。 4月に刊行された初の著書『さよなら未来 エディターズ・クロニクル 2010-2017』は、そんな若林さんの文章をまとめた一冊。『WIRED』に掲載されたコラムや取材記事を中心に、音楽ジャーナリストとしての仕事や個人ブログの音楽評論なども収録されている。 本書に一貫しているのは、さまざまな分野において「なぜそれがそうなっているのか」ということを根本から問い直し、ときにシニカルに、ときに丹念に違和感を解きほぐしていくような筆致だ。 結果、テクノロジーを軸にしながらも、「未来」という言葉の常識やイメージにとら

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                      • TVアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』と結束バンドが鳴らす「下北沢のあの時代」 | 柴那典

                        まさかの傑作アルバムが届いてしまった。 ​ ジャケットの絵柄からいわゆる"アニソン"かと思いきや、アニメの関連作品でありつつ、いわゆる00年代以降の“邦ロック”カルチャーの魅力をぎゅっと凝縮したような1枚になっている。 ​ 全14曲に相当な愛情と気合の入り方を感じる。 ​ それが結束バンドのアルバム『結束バンド』だ。 結束バンドというのは、TVアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の劇中に登場するバンド。 ​ 高いギターの腕前を持ち動画投稿サイトで人気を集めながらも引っ込み思案で極度の人見知りな高校1年生、“ぼっち”こと後藤ひとりが、伊地知虹夏、山田リョウ、喜多郁代と出会ってバンドを結成、音楽活動を通じて成長していくストーリーだ。

                          TVアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』と結束バンドが鳴らす「下北沢のあの時代」 | 柴那典
                        • 下北沢と「魔法のバス」の向かう先(寄稿:柴 那典) - SUUMOタウン

                          著: 柴 那典 下北沢の近くに住んでいたのは、やっぱり、便利だったからだ。 街を歩いていて、なんだか安心する、というのもある。いい歳をしたアラフォーのオッサンが平日の昼間からTシャツにジーンズでふらふらしていても、違和感がない。たとえ長髪だったり髪の色を染めていたりしても「え? あの人何……?」みたいな視線を浴びたりするようなことは基本的にない。スーツにネクタイをビシっとしめてる方が逆に珍しい。そういう意味では、都心のオフィス街とも、世田谷区の高級住宅街とも、やっぱりちょっとムードが違う。 そして、下北沢に「若者の街」というイメージを持つ人も多いと思うけれど、同じように「若者の街」という印象が広まってる渋谷や原宿や吉祥寺と比べても、その空気感はちょっと違う。気張ってオシャレしてるような人がそんなにいなくて、生活に密着した普段着の感じがある。 独特のユルさがある。 ライブハウスや小劇場が点在

                            下北沢と「魔法のバス」の向かう先(寄稿:柴 那典) - SUUMOタウン
                          • 初音ミクはいかにして真の文化となったか? 柴那典+さやわかが徹底討論

                            柴那典×さやわか 『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』刊行記念対談(前編) 2014.04.14 13:00 音楽ライターの柴那典氏が、初音ミクや同人音楽などボーカロイド文化の隆盛について、音楽史的な視点から考察した著書『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』(太田出版)が4月3日に発売された。今回リアルサウンドでは、同氏が先日4月6日に五反田のゲンロンカフェで行った、物語評論家のさやわか氏とのトークセッション『★さやわか式☆現代文化論 第6回『初音ミクの真実!』さやわか×柴那典』の模様を取材。テレビとネットの境目で発生しているコンテンツの移り変わりや、同人即売会におけるCDの売れ行きなど、様々な話題を存分に語り合った。 「30代より上と10代前半でものすごい文化の断裂がある」(柴) さやわか:この本のおかげで、初音ミクについてわざわざ説明しなくても「読んでおいてね」で済むようになったので、非

                              初音ミクはいかにして真の文化となったか? 柴那典+さやわかが徹底討論
                            • 日本全土に大感染『カメラを止めるな!』爆発的ヒットはこう生まれた(柴 那典) @gendai_biz

                              『カメラを止めるな!』が大ヒット中 映画『カメラを止めるな!』が異例のヒットを記録している。 ミニシアター2館で公開がスタートした同作は、連日満員、鑑賞中には笑い声が響き、上映後には拍手喝采が起こるほどの大評判となった。 その話題が口コミで広がり、テレビの情報番組やメディアもそれを後追いで伝え、累計公開館数は全国47都道府県、180館以上(8月14日現在)に拡大。8月11日~12日の興行収入ランキングでは、数々の夏の超大作に並んで第9位にランクインした。 製作費300万円、出演するのは全て無名の俳優というインディーズ映画が巻き起こした日本映画史上に残る快挙の原動力には何があったのか。 SNSでの話題性がヒットの原動力となること自体は珍しくないが、『カメラを止めるな!』が巻き起こしたムーブメントが印象的なのは、“ネタバレ厳禁”な構造を持つこの映画の魅力を、観客が物語の種明かしをせず「とにかく

                                日本全土に大感染『カメラを止めるな!』爆発的ヒットはこう生まれた(柴 那典) @gendai_biz
                              • 世界に強烈な衝撃を与えた「This Is America」とは何だったのか(柴 那典) @gendai_biz

                                「This Is America」の衝撃 「これがアメリカだ」 そう名付けられた一曲のミュージックビデオが、世界中に大きな衝撃をもたらした。 チャイルディッシュ・ガンビーノが公開したその曲「This Is America」は、彼のツイッターで告知されると瞬く間に拡散された。 銃規制や人種差別など、アメリカ社会が抱える問題を痛烈に描き出したミュージックビデオは、公開後1週間で8500万回、1ヵ月で2億回以上の再生回数を叩き出している。 同曲は全米シングルヒットチャートの「Billboard Hot 100」で初登場1位となり、その後も2週連続1位を記録した。 この「This Is America」の衝撃とは何だったのか。 トップレベルの評価と人気を集める人物 それを紐解くためには、まず、チャイルディッシュ・ガンビーノの足跡を辿る必要がある。 「チャイルディッシュ・ガンビーノ」は、俳優ドナルド

                                  世界に強烈な衝撃を与えた「This Is America」とは何だったのか(柴 那典) @gendai_biz
                                • 今、J-POPとは何か?「リズム」から見えてくる2010年代の変化(柴 那典) @gendai_biz

                                  今、J-POPとは何か?「リズム」から見えてくる2010年代の変化 キーワードは「なまり」、その影響とは J-POPとは、果たして何か? それはどう変化してきたのか。 そういう問いに対して、音楽産業の構造や、メディアの変遷、聴き方の変化から論じる本は少なくない。また、ヒット曲の歌詞に描かれる情景や心象風景を分析するアプローチも一般的だ。 対して、気鋭の批評家であるimdkm(イミヂクモ)さんが初の著書として上梓した『リズムから考えるJ-POP史』は、そのタイトルの通り「リズム」を軸にJ-POPの変遷を辿る意欲的な一冊だ。小室哲哉、宇多田ヒカル、中田ヤスタカ、三浦大知など数々のアーティストの楽曲がどう新しかったのか、どう時代を変えたのかを、画期的な手法で論考し解き明かしている。 そこで本記事では、J-POPにおける「リズムの革新」について、音楽家、音楽プロデューサーであり『ナイトフライ 録音

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                                  • AKBより三代目JSB!? CD販売数ではもはやわからない「本当の流行歌」(柴 那典) @gendai_biz

                                    AKBより三代目JSB!? CD販売数ではもはやわからない「本当の流行歌」 「ヒットの方程式」が変わった 文/柴那典(音楽ジャーナリスト) ふとテレビをつけると、生放送の音楽番組が目にとまる。数十組以上のアイドルやアーティストがかわるがわる登場するような特番だ。たいていは3時間から4時間、なかには10時間以上ぶっ通しで放映されるものもある。いつのまにこんなに増えたのか。「音楽が売れない」と言われ、音楽業界の不振が叫ばれて久しいのに、どうしてだろう……? そんな風に感じたことのある人は、少なくないのではないだろうか。今回の記事では、そんな素朴な疑問を皮切りに、さまざまな角度から現在のポピュラー音楽を巡る状況を読み解いていきたい。 アップルやグーグル、LINEなど大手IT企業が定額制のストリーミング配信サービスに乗り出し「ストリーミング元年」ともなった2015年。激動の時代を迎えた音楽ビジネス

                                      AKBより三代目JSB!? CD販売数ではもはやわからない「本当の流行歌」(柴 那典) @gendai_biz
                                    • 日本の大企業が「情報弱者」に落ちぶれた、という危機的現実(柴 那典) @gendai_biz

                                      デジタルテクノロジーが社会に浸透し、これから何が起こるのか? 未来を語るときに私たちが陥りがちなバイアスとは? 今、日本企業が抱える深刻な課題とは? 『さよなら未来』著者で『WIRED』日本版前編集長・若林恵さんに話を聞いた。 これから起こる「本質的な転換」 ――『さよなら未来』では、デジタルテクノロジーによって社会全体が中央集権から分散化に向かっていくということが書かれています。そういった時代の趨勢の中で、分散化されていないのは何かという発想で『WIRED』の特集を企画されていた。 はい。 ――この先も分散化の流れは様々な分野で続いていくと考えてらっしゃいますか。 完全にそうだと思います。 今のステータスがどういうことになっているかというと、ようやく本当の意味でデジタルのテクノロジーが社会のかなり深いところまで浸透しきったという状況だと思うんです。 今までのように、SNSで友達ができて「

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                                      • なぜアイドルの「寿命」は2010年代に入って劇的に伸びたのか(柴 那典) @gendai_biz

                                        CDが売れなくとも、アーティストが生き残れるようになった10年代。一過性のブームが多発した90年代までの「常識」はもはや過去のものになった。では、なぜこうした状況が生まれることになったのか? バンドのみならず、アイドルまでもが長生きできるようになった理由とは? 話題の新刊『ヒットの崩壊』から特別公開! 終わらなかった「アイドル戦国時代」 バンドやミュージシャンだけではない。アイドルグループも「長く続けられるもの」になってきている。 かつては全くそんなことはなかった。たとえば、秋元康のプロデュースにより1985年にデビューした「おニャン子クラブ」は、彼女たちを生み出した番組『夕やけニャンニャン』の終了と共にわずか2年半で解散。1987年にデビューし社会現象的な人気を築き上げた光GENJIも、90年代に入るとブームは沈静化、大きく人気を落としている。 アイドルグループの「寿命」は数年。それが9

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                                        • 二度目の上京は、星野源さんがきっかけだった――てれびのスキマ/戸部田誠さん(取材:柴那典) - SUUMOタウン

                                          インタビューと文章: 柴 那典 進学、就職、結婚、憧れ、変化の追求、夢の実現――。上京する理由は人それぞれで、きっとその一つ一つにドラマがあるはず。今回は、地方から東京に住まいを移した人たちにスポットライトを当てた新しいインタビュー企画「上京物語」をお届けします。 ◆◆◆ 今回「上京物語」にご登場いただくのは、戸部田誠(てれびのスキマ)さん。『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)などテレビやお笑いに関する数々の著書を発表し雑誌やWebでも多数の連載を抱える戸部田さんがライターとして活躍しはじめるきっかけは、福島県いわき市在住の会社員時代に「てれびのスキマ」というブログを始めたことでした。 会社員として働くかたわら執筆活動を始めた戸部田さんは、2013年、ライターとして独立することを決意。そして2015年、37歳のときに東京に“二度

                                            二度目の上京は、星野源さんがきっかけだった――てれびのスキマ/戸部田誠さん(取材:柴那典) - SUUMOタウン
                                          • 今、音楽シーンの先端では何が起こっている? 有泉智子×柴那典 | CINRA

                                            2010年代後半の今、日本の音楽シーンのエッジはどういうところにあるのか。そういうことをテーマに、音楽雑誌『MUSICA』編集長の有泉智子と語り合った。1つのキーとなるのは、yahyelやD.A.N.やDATSなど、ここ数年で頭角を現しつつある先鋭的なスタンスを持ったバンドたち。彼らは、海外のビートミュージックと同時代的な音楽性を追求しつつ、単なるトレンドの追随ではなく、確固たる意志とビジョンを持って音楽を表現している。 以下の記事中でも語っているが、今の時代の世界的な潮流として、突出した才能同士が「個」として点と点で結びつき、有機的にコラボレーションしていくことで生まれるクリエイティブが音楽シーンを牽引している現状がある。では、そういう時代に、「バンド」という方法論や「ロック」というマインドは、どんな有効性を持ち得るのか。話はそんなところに広がっていった。 洋楽という言葉の裏には憧れとコ

                                              今、音楽シーンの先端では何が起こっている? 有泉智子×柴那典 | CINRA
                                            • 「音楽不況」は本当なのか? 2010年代に生まれた新たな希望(柴 那典) @gendai_biz

                                              「音楽不況だからしょうがない……」 そういうことを言う人もいる。しかし、音楽ジャーナリストとして20年近くロックやポップ・ミュージックについて取材と批評を続けてきた筆者は、音楽の現場には今も変わらぬ熱気があると感じている。 現在の音楽シーンにはCDが売れなくても、ミュージシャンは生き残っている状況がたしかに存在する。90年代の「当たり前」から振り返ってみよう。新刊『ヒットの崩壊』(講談社現代新書)から特別公開! 「音楽不況」は本当か? 「音楽が売れない」と言われ続けて、もう20年近くが経つ。 史上最もCDが売れた年である1998年に比べ、2015年の音楽ソフトの生産金額は40%に過ぎない。6,074億円から2,544億円へ。この17年でおよそ3,500億円の市場が失われた計算になる(日本レコード協会調べ)。 CDを買う人は年々減っている。有料音楽配信は着実に普及し、アップル・ミュージックや

                                                「音楽不況」は本当なのか? 2010年代に生まれた新たな希望(柴 那典) @gendai_biz
                                              • 野田洋次郎が「日本の歌」を作った理由〜ジャーナリストが騒動を総括(柴 那典) @gendai_biz

                                                大反響を巻き起こした「HINOMARU」 「愛国ソングだ」として批判を浴びたRADWIMPSの「HINOMARU」。 当サイトでも近現代史研究者の辻田真佐憲、ポピュラー音楽研究者の増田聡が、それぞれ以下の記事を発表している。 ・RADWIMPS衝撃の愛国ソング「HINOMARU」を徹底解剖する(辻田真佐憲) http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56060 ・「愛国ソング」30年史を振り返る〜長渕剛からRADWIMPSまで(増田聡) http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56365 この曲は多くの反響を巻き起こした。しかし、そもそも、この「HINOMARU」の何が問題だったのだろうか? ゆったりとしたリズムに、穏やかで雄大なメロディを持つこの曲。歌詞では、自らが生まれた国に対する愛着の思いが歌われる。攻撃性や高揚感を駆り立

                                                  野田洋次郎が「日本の歌」を作った理由〜ジャーナリストが騒動を総括(柴 那典) @gendai_biz
                                                • 田中宗一郎×宇野維正×柴那典 2017年を振り返る音楽トーク - レポート : CINRA.NET

                                                  ストリーミングサービスの浸透で激変するポップミュージックの世界 2015年6月にApple Musicが、2016年11月にSpotifyが上陸し、ここ日本でも「ストリーミングサービスで音楽を聴く」という文化が浸透しつつある。こういった環境の変化に伴い、ポップミュージックは激動期の真っ只中にあるわけだが、その実情はどれくらい伝わっているのだろうか? 去る11月11日と12日、CINRA主催のカルチャーイベント『NEWTOWN』が開催された。このうち12日夕方に行われた「田中宗一郎 presents 『2017 On the Tracks』」に、田中宗一郎、宇野維正、柴那典という三人の音楽評論家 / ジャーナリストが登壇。およそ100分に渡ってトークライブが繰り広げられた。 会場の様子(左から:柴那典、宇野維正、田中宗一郎) 最初に話題となったのは、日本と世界の音楽シーンの断絶、および201

                                                    田中宗一郎×宇野維正×柴那典 2017年を振り返る音楽トーク - レポート : CINRA.NET
                                                  • 2020年最大のヒット「YOASOBI」が“異例の大ブレイク”を果たすまで(柴 那典) @gendai_biz

                                                    2020年を代表するヒット曲は何か――。 その筆頭候補にあげられるのが「小説を音楽にするユニット」YOASOBIのデビュー曲「夜に駆ける」だろう。 YOASOBIとは、コンポーザーAyaseとボーカリストikuraによるクリエイターユニットだ。昨年11月に同曲がYouTubeに公開された段階では全く無名な存在だったが、ネットを通じて徐々に支持を拡大。テレビの情報番組でも取り上げられるようになり、5月下旬にはBillboard JAPAN総合ソング・チャート「JAPAN HOT 100」で総合1位を獲得した。 その後もロングヒットを続け、CDは未リリースながら同曲のストリーミング累計再生回数は2億回を突破、ミュージックビデオの再生回数は1億2千万回を突破(2020年11月末現在)というモンスター級の数字を叩き出している。 12月4日に発表されたBillboard JAPANの2020年年間チ

                                                      2020年最大のヒット「YOASOBI」が“異例の大ブレイク”を果たすまで(柴 那典) @gendai_biz
                                                    • 『ヒットの崩壊』の柴那典が考察。2017年ポップカルチャーの要 | CINRA

                                                      Suchmosと『けものフレンズ』から見える2017年の日本のポップカルチャー Suchmosと『けものフレンズ』を対比させることから、今の日本のポップカルチャーを巡る状況が見えてくるのではないだろうか。そんな考えがふと頭をよぎった。 もちろん、関連性は全くない。一方はバンドで、一方はアニメだ。わかりやすい共通点は、共に2017年の上半期を代表するヒット作だというくらい。そんなテーマで無理やり括るには乱暴にすぎる。でも、Suchmosのアルバム『THE KIDS』、特にリード曲となった“A.G.I.T.”と、『けものフレンズ』の主題歌“ようこそジャパリパークへ”を繰り返し聴いていると、徐々に浮かび上がってくるものがある。 Suchmosが指し示す「今、ここ」という場所 いろんな点で全く違う曲なのだけれど、実はこの2曲には共通点がある。それは、ともに「場所」をモチーフにしているということ。

                                                        『ヒットの崩壊』の柴那典が考察。2017年ポップカルチャーの要 | CINRA
                                                      • 「初音ミクを介してローティーンにBUMPの歌が届いた」柴那典+さやわかが語るボカロシーンの現在

                                                        柴那典×さやわか 『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』刊行記念対談(後編) 2014.04.15 19:45 音楽ライターの柴那典氏と物語評論家のさやわか氏が4月6日に五反田のゲンロンカフェで行ったトークセッション『★さやわか式☆現代文化論 第6回『初音ミクの真実!』さやわか×柴那典』の模様を取材。前編【初音ミクはいかにして真の文化となったか? 柴那典+さやわかが徹底討論】では、テレビ論や音楽ビジネスのあり方、電子音楽の系譜における初音ミクの存在について会話が展開した。後編では、教育の現場などに導入され始めているボカロの現状や、ヤンキー文化とオタク文化について語り合った。 「初音ミクが『ここにいるんだよ』って歌うときのエモーションに中二病を感じる」(柴) さやわか:これはあえて聞きたいのですが、柴さんは初音ミクが将来的にもっと普及したら、紅白に出たりするようになるというふうに考えていますか

                                                          「初音ミクを介してローティーンにBUMPの歌が届いた」柴那典+さやわかが語るボカロシーンの現在
                                                        • 2016年は「SMAP」の一年だった。楽天の年間ランキングから、今年の“ヒット”を読み解く(著:柴那典) - ソレドコ

                                                          Photo by Bill Ward 2016年は、どういう一年だったんだろう? 年の瀬になると、さまざまなメディアにそういうテーマの記事が並ぶ。この一年で流行ったもの、ヒットしたもの、トレンドになったもの。特にエンターテインメントの分野においては、そういうトピックをランキングから振り返る企画が続く。 僕自身も「音楽ジャーナリスト」という肩書きで仕事していることもあり、そういうタイプの原稿を書く機会が多い。特に年末はそう。やっぱり「紅白歌合戦」が大みそかの恒例として定着しているのが大きいのかも。 ただ、ここ数年痛感するのが「流行」というものがとても掴みづらくなっているということだ。人々の好みや価値観は、間違いなく多様化している。だから、ヒットという現象も、局所的に生じるものが増えている。 そのことを如実に示すのが、毎年12月に発表される「ユーキャン新語・流行語大賞」だと思う。 2016年の

                                                            2016年は「SMAP」の一年だった。楽天の年間ランキングから、今年の“ヒット”を読み解く(著:柴那典) - ソレドコ
                                                          • 亀田誠治が誰よりも本気で「音楽教育」に注力するこれだけの理由(柴 那典) @gendai_biz

                                                            平成から令和へと、新たな時代が幕を開けた2019年。 およそ30年前に生まれた「J-POP」という言葉と共に移り変わってきた日本の音楽シーンは、今、どこに向かおうとしているのだろうか? そんなテーマで、音楽プロデューサーの亀田誠治さんに取材を行った。 今年6月1日・2日、日比谷公園で開催される新たな音楽フェスティバル「日比谷音楽祭」の開催を呼びかけ、実行委員会の委員長を務める亀田さん。 「フリーで誰もが参加できる、ボーダーレスな音楽祭」を掲げ、豪華アーティストのステージが無料で楽しめるイベントを立ち上げた意図はどこにあったのか。その背景にあった閉塞感と危機意識とは何か。 前編では「分断」と「教育」という問題意識をキーワードに語ってもらった。 (取材・文:柴那典、写真:林直幸) 亀田誠治(かめだせいじ) 1964年生まれ。音楽プロデューサー・ベーシスト。これまでに椎名林檎、平井堅、スピッツ、

                                                              亀田誠治が誰よりも本気で「音楽教育」に注力するこれだけの理由(柴 那典) @gendai_biz
                                                            • 音楽史の中の「カゲロウプロジェクト」――柴那典×さやわか×稲葉ほたてが語るボカロシーンの現在 ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.060 ☆

                                                              今朝の「ほぼ惑」は、中高生に絶大な人気を誇る「カゲロウプロジェクト」を取り上げます。『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』が話題の柴那典さん、『一〇年代文化論』を上梓したばかりのさやわかさん、ネットライターの稲葉ほたてさんで、「カゲプロ」ブームから見えてくるボカロの現在を語ります。 「カゲロウプロジェクト」は、じん(自然の敵P)によりニコニコ動画上で発表されたボーカロイド楽曲を中心として、小説・漫画・アニメなどでメディアミックス展開されている作品群の総称である。関連動画の再生回数が3000万回、小説の売上も300万部に迫り、2013年5月発売の2ndアルバム『メカクシティレコーズ』はオリコン週間チャート1位を獲得、アニメ化も行なわれた。この2010年代を代表するヒットコンテンツが、10代から圧倒的な支持を受ける理由は一体どこにあるのだろうか。そして初音ミクを筆頭とするボーカロイド文化と「カゲ

                                                                音楽史の中の「カゲロウプロジェクト」――柴那典×さやわか×稲葉ほたてが語るボカロシーンの現在 ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.060 ☆
                                                              • 2015年の音楽シーンはどう変容したか? クラムボン・ミト、柴那典、金子厚武が語り尽くす

                                                                2015年は大型のサブスクリプション(定額)音楽配信サービスが出揃った一年であり、海外においてもアデルの爆発的ヒット、グラミー賞ノミネート作品の変化など、様々なトピックが見られた。リアルサウンドでは、クラムボン・ミト氏のインタビュー【クラムボン・ミトが語る、バンド活動への危機意識「楽曲の強度を上げないと戦えない」】が大きな反響を呼んだことを受け、彼に2015年の音楽シーンを総括してもらうことに。対談相手として柴那典氏と金子厚武氏を招き、アーティスト・ジャーナリストそれぞれの立場から振り返ってもらった。 「サブスクリプションによって『音楽そのもの』が担保される」(金子) ――まず、みなさんは2015年の音楽業界にどういう印象を抱きましたか。 柴 那典(以下、柴):5年前くらいから喧伝されていた「音楽が売れない/若者の音楽離れ」みたいな風潮が薄れてきているような感覚を覚えています。CDだけでは

                                                                  2015年の音楽シーンはどう変容したか? クラムボン・ミト、柴那典、金子厚武が語り尽くす
                                                                • 星野源「うちで踊ろう」安倍首相 “コラボ事件” に抱いた強烈な違和感(柴 那典) @gendai_biz

                                                                  はじまりは、1本の短い動画だった。 星野源が自身のインスタグラムに投稿した「うちで踊ろう」。約1分の弾き語り動画は、巨大な反響を呼び、社会現象と言えるほどの大きなムーブメントを巻き起こした。 彼が自身のアカウントにiPhoneで撮影した動画を投稿したのは4月2日の深夜のことだ。そこから10日間で起こったことは、後から振り返って、日本のカルチャーと政治にとっての、一つの分水嶺になったと言えるかもしれない。 4月12日、「事件」が起きた 最初に広がったのは、ピュアな喜びと楽しみの感情だった。しかし4月12日に投稿された1本の動画が、それを塗りつぶすかのような大きな怒りと嫌悪感を巻き起こした。 安倍晋三首相が、この「うちで踊ろう」の動画に合わせ、愛犬を抱いたり、お茶を飲んだり、読書したり、テレビのリモコンを操作したりするなど、自室でくつろぐ様子を撮影した動画を、自身のインスタグラムやツイッターな

                                                                    星野源「うちで踊ろう」安倍首相 “コラボ事件” に抱いた強烈な違和感(柴 那典) @gendai_biz
                                                                  • 「うっせぇわ」大反響の驚異の18歳・Ado、台頭を果たしつつあるボカロネイティブ世代の新たな才能(柴那典) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                    2021年にブレイクするアーティストは誰か? 昨年は紅白歌合戦にも出場を果たしたYOASOBIが音楽シーンの台風の目となったが、今年もネット発の新世代の才能が台頭していきそうだ。今回はそんな期待の存在を紹介したい。 圧倒的な迫力の歌声と反骨精神の持ち主、Ado まずは昨年10月23日にメジャーデビューを果たした18歳の女性シンガー、Ado。デビュー曲の「うっせえわ」は、ミュージックビデオのYouTube再生回数が3000万回を突破(1月16日時点)と、すでに大きなセンセーションを巻き起こしつつある。 まずその魅力は、10代とは思えない迫力を持つ歌声だ。「うっせえわ」では、喉を潰してがなり上げる歌声を中心に、裏声やウィスパーボイスを自在に織り交ぜ、圧倒的な表現力を持つヴォーカルを披露。「正しさとは 愚かさとは それが何か見せつけてやる」という歌い出し、「はぁ? うっせぇうっせぇうっせぇわ く

                                                                      「うっせぇわ」大反響の驚異の18歳・Ado、台頭を果たしつつあるボカロネイティブ世代の新たな才能(柴那典) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                    • キャリア10年、tofubeatsはいかにして「唯一無二」となったのか(柴 那典) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

                                                                      キャリア10年、tofubeatsはいかにして「唯一無二」となったのか 本を読み、曲を作り、社会に問いかける ニュータウン生まれ、インターネット育ち。 そんな出自から頭角を現しメジャーデビュー5周年を迎えたtofubeatsは、いつの間にか、似たポジションの人が他に誰もいない、とてもユニークなアーティストとなっていた。 肩書きは「音楽プロデューサー/DJ」。クラブミュージックの最新の潮流をキャッチアップしつつ、これまで森高千里や藤井隆など多彩なゲストを迎えJ-POPの楽曲を発表してきた。 しかし、作品を重ねていくうちに、tofubeats自身が歌うシンガーソングライター的な楽曲が徐々に増え、そしてその音楽には「社会への問いかけ」が内包されるようになってきた。 昨年に発表されたアルバム『FANTASY CLUB』のテーマは「ポスト・トゥルース」。そして先日リリースされた4枚目のアルバム『RU

                                                                        キャリア10年、tofubeatsはいかにして「唯一無二」となったのか(柴 那典) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
                                                                      • 『進撃の巨人』アニメ主題歌が、じつは世界で「ものすごいこと」になっていた…!(柴 那典) @moneygendai

                                                                        いよいよ最終回を迎えたTVアニメ『進撃の巨人』The Final Season Part 2。日本にとどまらず世界中で熱い支持を集めるその人気は、主題歌の海外でのヒットにも結びついている。とても興味深い文化的な現象を生み出している。この記事ではそのことについて考察したい。 米ビルボードで6週連続1位 現在、特に目覚ましい結果を残しているのが、『進撃の巨人』The Final Season Part 2のオープニングテーマとして書き下ろされたSiMの「The Rumbling」だ。 湘南発の4人組レゲエパンク・バンドがリリースしたこの曲は、米ビルボード・ハードロック・ソング・チャート“Hot Hard Rock Songs”で6週連続1位を獲得。3月2日に公開されたミュージックビデオは公開から1ヶ月足らずで1000万回再生を突破、ストリーミング配信の累計再生回数は1億回突破(TVサイズ音源と

                                                                          『進撃の巨人』アニメ主題歌が、じつは世界で「ものすごいこと」になっていた…!(柴 那典) @moneygendai
                                                                        • 2015年春のメジャーデビューアーティスト特集 音楽ライター宇野維正×柴那典×森朋之 座談会 - 音楽ナタリー 特集・インタビュー

                                                                          音楽ナタリー PowerPush - 2015年春のメジャーデビューアーティスト特集 ACC、藤原さくら、ふぇのたす、DAOKO…… 注目株とトレンドを解く音楽ライター座談会 春といえば出会いと別れの季節だが、音楽シーンにとってはメジャーデビューするアーティストが多い時期でもある。そこで今回は2015年にメジャーデビューしたアーティストを特集し、その注目株や傾向などを紹介。日頃からさまざまなアーティストのインタビューやライブ取材を行っている音楽ライターの宇野維正氏、柴那典氏、森朋之氏を迎えて座談会を行い、シーンの現状を測る1つの指針“メジャーデビュー”について語ってもらった。4月の始まりに、ぜひ新たな才能の芽吹きを見つけてほしい。 取材・文 / 鳴田麻未 ──今回は2015年のメジャーデビューアーティストについて語る特集ということで、宇野さん、柴さん、森さんのお三方に集まっていただきました

                                                                            2015年春のメジャーデビューアーティスト特集 音楽ライター宇野維正×柴那典×森朋之 座談会 - 音楽ナタリー 特集・インタビュー
                                                                          • 初音ミクはどう世界を変えたのか? 柴那典+円堂都司昭+宇野維正が徹底討論

                                                                            音楽ジャーナリストの柴那典氏による初の単著『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』が5月15日よりAmazon Kindle版も発売され、各方面で話題を呼んでいる。60年代に世界中で一大ムーブメントを築いた「サマー・オブ・ラブ」を軸に、初音ミクをポップミュージックの歴史に位置付けた本著は、初音ミクファンのみならず、音楽ファンにとっても興味深い内容だった。今回、リアルサウンドでは筆者である柴那典氏と、文芸・音楽評論家の円堂都司昭氏、音楽・映画ジャーナリストの宇野維正氏を招き、本著についてじっくりと語ってもらうとともに、初音ミクが音楽シーンに与えた影響や可能性について考察してもらった。 「ボカロカルチャーに10代特有の熱を感じた」(柴) ーーまずは、柴さんが本を書くことになったきっかけから訊いてみたいと思います。 柴:僕が運営している「日々の音色とことば:」という個人ブログに初音ミクの話を書いたら

                                                                              初音ミクはどう世界を変えたのか? 柴那典+円堂都司昭+宇野維正が徹底討論
                                                                            • 日本の音楽にはもっと「批評」と「歴史」が必要だ…人気YouTuberがそう語る理由(柴 那典) @gendai_biz

                                                                              あなたは「みのミュージック」を知っているだろうか? 2019年、「みの」という1人のYouTuberが始めたYouTubeチャンネルが今、徐々に影響力を増している。ビートルズやボブ・ディランなどレジェンドミュージシャンの経歴や名盤の解説、新進気鋭のアーティストの紹介など、音楽を中心にカルチャーにまつわる論考や情報を発信してきたチャンネルだ。登録者数は、2021年10月時点で30万人以上。村上隆、Char、フー・ファイターズのデイヴ・グロールなど、数々の大物も出演してきた。 自身もソロプロジェクト「ミノタウロス」として活動するミュージシャンでありつつ、今年には初の著書『戦いの音楽史 逆境を越え 世界を制した 20世紀ポップスの物語』も上梓した。彼は何を目指してこうした活動を行っているのか? その反響はどう広がっているのか。チャンネル設立の経緯から、「日本の音楽の歴史を海外に発信したい」という

                                                                                日本の音楽にはもっと「批評」と「歴史」が必要だ…人気YouTuberがそう語る理由(柴 那典) @gendai_biz
                                                                              • 『大豆田とわ子と三人の元夫』が成し遂げたドラマ主題歌の革新とは? プロデューサー・STUTSに訊く(柴那典) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                                松たか子主演のドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ・フジテレビ系)が話題を集めている。 『大豆田とわ子と三人の元夫』は、バツ3の建設会社社長・大豆田とわ子(松たか子)が、3人の元夫(岡田将生、角田晃広、松田龍平)に振り回されながら奮闘するさまを描くロマンティックコメディ。数々の名作ドラマを生み出してきた坂元裕二が脚本を手掛けた軽妙でユーモラスな会話劇と巧みなストーリーテリングが受け、オリコンが発表する「ドラマ満足度ランキング(5月4日~5月10日放送を対象)」では2週連続で1位を獲得。回を重ねるごとに評判を高めている。 ■5人のラッパーが参加している主題歌「Presence」 そして、大きな注目を集めているのが、現在5人のラッパーが参加し、毎話内容が変わるというユニークな手法で作られた主題歌だ。 第1話の主題歌「Presence I (feat. KID FRESINO)」は、トラ

                                                                                  『大豆田とわ子と三人の元夫』が成し遂げたドラマ主題歌の革新とは? プロデューサー・STUTSに訊く(柴那典) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                                • ①著者、柴那典に訊く。『ヒットの崩壊』はきちんと読まれたのか?

                                                                                  2016年に出版された音楽関係の書物の中でももっとも注目された作品のひとつとして、音楽ジャーナリストの柴那典が書き下ろした『ヒットの崩壊』の名前を挙げることに異を唱える者はいないだろう。 乱暴に言うなら、彼の著作『ヒットの崩壊』は、主にゼロ年代から2010年代のポップ産業における、ヒットを生み出す構造の変化にフォーカスを当てた書物であり、そうした構造変化と共に、ポップ音楽とその受け手であるリスナーの関係性そのものにいくつもの変容が生まれたことを示すものでもある。 と同時に、『ヒットの崩壊』というタイトルとは裏腹に、多くの市井の人々が自らが暮らす時代を考える上での「対話のプラットフォーム」として機能するだろう、新たな「ヒットの誕生」を祝福する書物でもある。つまるところ、この『ヒットの崩壊』という作品は今に対する厳しい批評である以上に、これからの未来に対する可能性とヒントをちりばめた「希望の書

                                                                                    ①著者、柴那典に訊く。『ヒットの崩壊』はきちんと読まれたのか?