難病により余命わずかな61歳の英国人科学者が「世界初の完全サイボーグ」に変身しようとしている。 動画:「ピーター2.0」の可能性を追求するスコット=モーガン博士 30年にわたって政府機関や民間企業で活躍したのち、2007年以降、自身の研究活動に専念していたピーター・スコット=モーガン博士は、2017年、「運動ニューロン疾患(MND)」の末期であると診断された。運動ニューロン疾患は、2018年3月に死去した英理論物理学者のスティーブン・ホーキング博士が闘い続けた病としても知られ、運動神経細胞がゆっくりと変性し、重要な機能や随意運動を制御する神経システムの能力が次第に失われていく難病だ。 ■ 「これが『ピーター1.0』としての最後の投稿です」 スコット=モーガン博士は、運動ニューロン疾患と診断された後、研究プロジェクト「ラディカル・ディスアビリティ・プロジェクト」を立ち上げ、自ら実験台となって