2019年4月、平成の終わりを間近に控え、Twitterは「#平成に置いていきたいもの」というハッシュタグで賑わっていた。未だ社会に残る差別や偏見、形骸化した慣習を並べたツイートには「より良い社会をつくりたい」という切実な声が滲んでいた。 けれど、タイムラインに並ぶ言葉はすぐに忘れ去られてしまう。一人ひとりが発した小さな声を、その周囲で生まれた小さな波紋を、社会を変えるうねりへ繋げていくために何ができるのだろう。 スマートフォン片手に、無力感におそわれる私を勇気づけるニュースが届いた。 社会課題に特化したクラウドファンディングプラットフォーム『GoodMorning』が、株式会社CAMPFIREから独立して分社化、再スタートを切ったのだ。 「社会の変革とその担い手を支え、今日も社会の夜明けをつくっていきます」 代表に就任したのは、同プラットフォームに立ち上げ期から携わってきた酒向萌実さん。