並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

81 - 109 件 / 109件

新着順 人気順

bookreviewの検索結果81 - 109 件 / 109件

  • <純利益初の1兆円超え>「失墜したソニーを復活させた男」の正体、過去には「世界のワースト経営者」と酷評されたことも | 文春オンライン

    「(ソニーも)変化しなければ、隕石で滅んだ恐竜のようになってしまう」 そんな危機感から、同社のビジネスを製造業からデジタルにシフトしたのが、元ソニーCEO・出井伸之氏。今ではデジタルのような「無形資産」で儲けることは当たり前になったが、出井氏が社長に就任した1990年代はまだ夢のような、にわかに信じられない話だった。 ときには“世界のワースト経営者”と酷評される厳しい状況も。出井氏は当時をどう振り返るのか? ノンフィクション作家・児玉博氏による評をお届けする。 ◆◆◆ 「うちは製造業の会社なんだぞ」 個人、法人に対し金融サービスを提供する会社「マネーフォワード」。2012年に創業された新興企業だが、株式市場が低迷する中でも、時価総額は1800億円を超え、投資家からの信頼は厚い。 創業者の辻庸介は京大を卒業後、入社したソニーでこんな体験をしている。大学でバイオの研究をしていた辻はソニーの入社

      <純利益初の1兆円超え>「失墜したソニーを復活させた男」の正体、過去には「世界のワースト経営者」と酷評されたことも | 文春オンライン
    • 志の高さは素晴らしいのに…時代考証の甘いフェミニズム関連絵本 - wezzy|ウェジー

      ここ数年、海外ではフェミニズムに関連する絵本や、子供・ヤングアダルト向けにやさしく女性史などを解説する本がよく刊行されています。サッサ・ブーレグレーンの『北欧に学ぶ小さなフェミニストの本』(岩崎書店)や、ユン・ウンジュとイ・ヘジョンによる韓国の絵本『女の子だから、男の子だからをなくす本』(エトセトラブックス)などは日本語にも翻訳されています。どちらも手軽に読める本です。 子供たちが差別や偏見、セクシュアリティなどについて学ぶことができる本が増えているという点で、こういう風潮はとても良いことです。ほとんどの人間は遅かれ早かれなんらかの問題にぶつかり、人それぞれの生きづらさを抱えるようになります。幼い頃からいろいろなことに疑問を持つ子供もいれば、成長してから壁にぶつかる人もいます。そういう悩みやトラブルに対処するにあたり、幼い頃からこうした情報を提供してくれる本があるのはとても役立つはずです。

        志の高さは素晴らしいのに…時代考証の甘いフェミニズム関連絵本 - wezzy|ウェジー
      • D. James "Che Guevara: A Biography": 最初期で最も明解な視点を持つ伝記 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

        Executive Summary D. James "Che Guevara: A Biography" は、1969年、ゲバラの死の直後に出た伝記。本書の最大の特徴は、明確な視点と答えるべき疑問を持ち、それをきちんとときほぐしていること。ゲバラの無謀なボリビア作戦の謎を中心に、ゲバラにまつわる疑問を著者は解き明かそうとする。 ゲバラに対する評価は低い。理論は付け焼き刃で頭でっかち。それを愚直にやる以外のことができない。軍事的にも特に独創性はなく、他人のお膳立てに乗っかるだけ。それを自分の実力とかんちがいし、その思い上がりをかかえて出かけたボリビアで、自分の愚かさに殺される形で死んだ。それはロシアのインテリテロリストにもにたニヒリズムだった。 はっきりした視点を持つことで、ときに些末なディテールの集積に陥るアンダーソン版の伝記に比べ、非常に見通しがよい。その論旨に賛成だろうと反対だろうと

          D. James "Che Guevara: A Biography": 最初期で最も明解な視点を持つ伝記 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
        • 倉田徹『香港政治危機』 - 西東京日記 IN はてな

          2014年の雨傘運動、2019年の「逃亡犯条例」改正反対の巨大デモ、そして2020年の香港国家安全維持法(国安法)の制定による民主と自由の蒸発という大きな変化を経験した香港。その香港の大きな変動を政治学者でもある著者が分析した本。 香港返還からの中国と香港のそれぞれの動きを見ながら、さまざまな世論調査なども引用しつつ、いかに香港が「政治化」したか、そして香港を取り巻く情勢がいかに変わっていたのかを論じています。 目次は以下の通り。 序 章 香港政治危機はなぜ起きたか 第一章 中央政府の対香港政策――鄧小平の香港から,習近平の香港へ 第二章 香港市民の政治的覚醒――経済都市の変貌 第三章 「中港矛盾」の出現と激化――経済融合の効果と限界 第四章 民主化問題の展開――制度設計の意図と誤算 第五章 自由への脅威――多元的市民社会と一党支配の相克 第六章 加速する香港問題の「新冷戦化」――巻き込み

            倉田徹『香港政治危機』 - 西東京日記 IN はてな
          • トランプのアメリカに警鐘を鳴らすジョージ・タケイのグラフィックノベル They Called Us Enemy

            George Takei (著), Justin Eisinger (著), Steven Scott (著), Harmony Becker (イラスト) ペーパーバック: 208ページ 出版社: Top Shelf Productions ISBN-10: 1603094504 ISBN-13: 978-1603094504 発売日: 2019/7/16 適正年齢:PG(何歳からでも) 難易度:中級レベル(グラフィックノベルなので説明が少ない。わからない単語があってもイラストで想像できることが多い) ジャンル:回想録/グラフィックノベル(アメリカの漫画のようなジャンル)/ノンフィクション キーワード:第二次世界大戦、日本人収容所/ジョージ・タケイ/人種差別 日本のテレビで1960年代に『宇宙大作戦』として放映された『スタートレック』が画期的だったのは、ハリウッドが白人の俳優しか使わなか

              トランプのアメリカに警鐘を鳴らすジョージ・タケイのグラフィックノベル They Called Us Enemy
            • 山本章子『日米地位協定』 - 紙屋研究所

              この参院選でも日米地位協定は争点 日米地位協定って、実は今回の参院選挙でほとんどの政党が重点公約にかかげてるんだよな。 自民党 米国政府と連携して事件・事故防止を徹底し、日米地位協定はあるべき姿を目指します。 https://jimin.jp-east-2.storage.api.nifcloud.com/pdf/manifest/20190721_manifest.pdf 公明党 日米合同委員会合意に基づき運用されている凶悪犯に関する起訴前身柄拘束移転の日米地位協定明記の検討や、基地周辺自治体と基地司令官等の定期協議の開催、また日本側の基地への立ち入り権の確立などを推進し、日米地位協定のあるべき姿を不断に追求していきます。 https://www.komei.or.jp/campaign/sanin2019/_assets/pdf/manifesto2019.pdf 立憲民主党 在日米軍

                山本章子『日米地位協定』 - 紙屋研究所
              • 福田和也先生が最も太っていて、私が最もすれっからしだった頃《福田和也『保守とは横丁の蕎麦屋を守ることである』に寄せて》(鈴木 涼美) @gendai_biz

                文芸評論家・福田和也氏の久々の新刊『保守とは横丁の蕎麦屋を守ることである』(河出書房新社)が話題を集めている。かつての恰幅の良さとは別人のような福田氏の姿がカバーに写っていること、コロナ禍に苦しむ飲食店へのエールとして書かれていること、そして帯にある「時代へのラスト・メッセージ」という文言などからだろう。 作家で、福田ゼミ出身でもある鈴木涼美氏が、学生時代を回想しながら、この本がはらむ豊かな内容を読み解く──。 蕎麦屋で開かれた福田ゼミの句会 七月の第二週であったと思うが梅雨が明けて間もないその日は晴天で日差しが強い割に朝から酷い湿気で、私は胸元を金属で留める伸縮素材のミニ・ワンピースを着て、足元は分厚いウエッジソールのストラップが細いサンダルを履いていた。 服装まで細かく覚えているのは、店の前で撮った集合写真を長いこと持っていたからで、映っている生徒の半分以上の名前がわからないので、それ

                  福田和也先生が最も太っていて、私が最もすれっからしだった頃《福田和也『保守とは横丁の蕎麦屋を守ることである』に寄せて》(鈴木 涼美) @gendai_biz
                • シュペーア『第三帝国の神殿にて/ナチス軍需相の証言』:これほど我田引水の自分だけいい子チャン回想録があるとは愕然。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

                  Executive Summary ナチス軍需相アルベルト・シュペーアの回想記『第三帝国の神殿にて/ナチス軍需相の証言』は、前半のヒトラーの建築/ベルリン計画マニアぶりなどおもしろいところもあるが、その後はひたすら、自分が常に正しく冷静で状況を把握し合理的に考え、他のバカどもを蹴散らしてすべて自分だけが正しいことを勇敢にヒトラーにも進言し、しかもホロコーストについては一切知りませんでした、という我田引水で自分一人をいい子チャンに描こうとする作為があまりに露骨。みんながこれを真に受けたのが信じがたい。その後、このいわゆるシュペーア神話はほぼ完全に否定されていて、彼もホロコーストの中心人物だったことが明らかになっている。 本文 第三帝国の神殿にて〈上〉ナチス軍需相の証言 (中公文庫―BIBLIO20世紀) 作者:アルベルト シュペーア中央公論新社Amazon トゥーズ『ナチス 破壊の経済』を訳

                    シュペーア『第三帝国の神殿にて/ナチス軍需相の証言』:これほど我田引水の自分だけいい子チャン回想録があるとは愕然。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
                  • 【書評】『大衆の狂気 ジェンダー・人種・アイデンティティ』 非寛容なリベラルの猛威

                    人種や性をめぐる近年の米英社会の分断と混乱は激しい。「文化戦争」と呼ばれ、政界も揺るがしている。影響は日本社会にも忍び寄る。「キャンセルカルチャー」がそれだ。過去の差別的発言などがネットで炎上、職やポストを失う人が頻繁に出る。英国の保守派論客がゲイ・女性・人種・トランスジェンダーの4分野で起きたさまざまな事例を通じて「文化戦争」の実態を描き、マルクス主義と情報技術の影響、「ゆるし」という3つの視点で分析した。 保守側に偏った議論だと考えるべきでない。著者自身がゲイであり少数派だ。立ち返る原点は、人を「肌の色でなく人格で判断する」社会を求めたキング牧師だ。むしろ伝統的リベラルといえる。それが保守派に分類されるところに、今日の米英社会の過激な変化がうかがえる。 著者は少数派の権利拡大を批判しているわけではない。急激な変革によって生じる混乱で、逆に権利拡大への「反動」が起きることを恐れている。

                      【書評】『大衆の狂気 ジェンダー・人種・アイデンティティ』 非寛容なリベラルの猛威
                    • 不可視の被ばく者たち アメリカ国内の核被害と「語り」の抑圧――『なぜ原爆が悪ではないのか アメリカの核意識』(岩波書店)/宮本ゆき(著者) - SYNODOS

                      2021.03.30 不可視の被ばく者たち アメリカ国内の核被害と「語り」の抑圧――『なぜ原爆が悪ではないのか アメリカの核意識』(岩波書店) 宮本ゆき(著者) 2021年1月22日、国連の核兵器禁止条約が発効されました。この条約は、核実験はもちろんのこと、核兵器使用の威嚇を含め禁止したもので、核により様々な被害を被った人々や環境回復への支援をも念頭においた、画期的な条約と言えましょう。 残念ながら日本、そしてアメリカも、この条約に批准していません。アメリカ国内でもこの条約を歓迎する人は少なからずいましたが、主要新聞の一面を飾ることはなく、2日前に就任式を終えたバイデン新政権の話題でもちきりでした。しかしこのことは、「核により様々な被害を被った人々や環境回復」の問題に、アメリカ国内が無縁だということを意味しません。最大で約3万もの核兵器を保持していたアメリカは、自国とその統治領域で千回以上

                        不可視の被ばく者たち アメリカ国内の核被害と「語り」の抑圧――『なぜ原爆が悪ではないのか アメリカの核意識』(岩波書店)/宮本ゆき(著者) - SYNODOS
                      • 私は信田さよ子を知らなかった『家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ』 | カドブン

                        書評家・作家・専門家が《新刊》をご紹介! 本選びにお役立てください。 (評者:東畑 開人 / 臨床心理学者、白金高輪カウンセリングルーム 主宰   http://stc-room.jp/ ) はじめに断っておく。広い読者に向けられた本でもあるけれど、ひとりの心理士として書きたい。この書評の題は、そういう思いからつけたものだ。 私は信田さよ子を知らなかった。不明を恥じる。だけど、私だけじゃない、と言い訳したくなる。誰も信田さよ子を知らなかったのではないか。 もちろん、みんなが信田さよ子を知っている。それもわかっている。彼女はおそらく、日本で最も有名な心理士だ。アディクションとDVの第一人者であり、数えきれないほどの本を書き、多くの良き読者がいる。 それでも思う。信田さよ子は孤独ではなかったか。この25年間、彼女はたった一人で体系を編み上げ、オルタナティブな臨床心理学を構築してきたのではなかっ

                          私は信田さよ子を知らなかった『家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ』 | カドブン
                        • 松竹伸幸『『資本論』はいかに編集されてはならないか』

                          新日本出版社から刊行されてきた『資本論』の新訳には、『資本論』を何十年も研究してきた専門家から批判が殺到している。多くの人が生涯をかけて研究し、学会で共通の理解になってきたことを、間違っているなら間違っていると学会で指摘されるならともかく、何の批判もしないで(できないで?)あっさりと覆すのだから、当然のことだろう。理論的にもそうだし、文献学的にもそうである。 本来なら、そういう研究者全員に集まってもらい、議論をして、その成果を共著として出すのが筋だと思う。しかし、高齢の方が多いし、新日本出版社が相手だと、その背後にあるものに気を遣ってしまうわけである。純粋な学問的批判なのだから気遣い不要だというのが私の立場だが、相手が学問としてではなく政治の問題にしてしまうのではないかと、いらぬ気遣いが生まれるのである。 若手で「全集」刊行に携わっている研究者は、そういうしがらみがないので、自由な批判が可

                            松竹伸幸『『資本論』はいかに編集されてはならないか』
                          • 明らかになった「ネット広告の“闇”」 広告費はどこに消え、誰が儲けているのか? 『暴走するネット広告』を一部特別公開 | 暴走するネット広告 | Web担当者Forum

                            「インターネット広告は、今年、地上波テレビを追い抜くだろう」 2019年2月、大手広告代理店・電通は、日本の広告費の推計を発表。発表会見の中で担当者は、今後の広告費の増加への期待とともにこう語った。 発表によると、インターネット広告の2018年の広告費は1兆7589億円、前年より16.5パーセント増え、5年連続で二桁の伸びとなった。首位の「テレビ」は「地上波テレビ」と「衛星メディア関連」を合わせて1兆9123億円と、前年より1.8パーセント減った。 長らく「広告の王者」の地位を占めていた「地上波テレビ」と「インターネット」との差は259億円まで縮まった。 近いうちに「広告の王者」の地位に躍り出ようとしている「インターネット広告」。本書は、その闇の部分を追跡した「クローズアップ現代+」の三つの番組、「追跡! 脅威の“海賊版”漫画サイト」「追跡! ネット広告の“闇”」「追跡! “フェイク”ネッ

                              明らかになった「ネット広告の“闇”」 広告費はどこに消え、誰が儲けているのか? 『暴走するネット広告』を一部特別公開 | 暴走するネット広告 | Web担当者Forum
                            • 「世界文学」はつくられる 秋草俊一郎著 - 日本経済新聞

                              世界中で書かれ続ける無数の文学作品から各国で独自の「世界文学」というカノン(正典)が形作られ、そして時代とともにその規準は変化しカノンの入れ替えが行われ「世界文学」は陣容を大きく変えてきた――ダイナミックな、この上なく大きな視界をもつ一書である。ネイビーブルーに金文字の、学位論文を洗練したような本書は期待通り爽快な満足感を与えてくれた。「世界文学」とは、世界の文学の総和ではなく、何らかの見地か

                                「世界文学」はつくられる 秋草俊一郎著 - 日本経済新聞
                              • 『ランニング王国を生きる 文化人類学者がエチオピアで走りながら考えたこと』一緒に走りながら考えたマラソン王国繁栄の秘密 - HONZ

                                もう20年以上前になるが、ある芸人が自身の持ちネタのオチに「アフリカの運動会ではいつも世界新記録が出る」というようなセリフを使っていた。そんなことを、本書を読んで思い出した。 今の基準で批判しようというのではない。ただ、そのネタには私たちが現在も抱きがちなステレオタイプが表れていたと思う。ネガティブなニュアンスではなかったが、アフリカの子なら身体能力が優れているはずだという思い込みが根底にあっただろう。 現在、世界トップクラスの長距離走者は、エチオピアやケニアなど東アフリカに集中している。東京五輪の男子マラソンでも、ケニアのエリウド・キプチョゲ選手が圧倒的な強さで連覇を果たした。 なぜ彼らは強いのか。「生まれつき才能に恵まれているから」と考える人も多いのではないだろうか。「子どもの頃から山道を走って鍛えられている」、「貧しさから抜け出そうとするハングリー精神がある」といった理由を挙げる人も

                                  『ランニング王国を生きる 文化人類学者がエチオピアで走りながら考えたこと』一緒に走りながら考えたマラソン王国繁栄の秘密 - HONZ
                                • ハリポタ作者の新作が「反トランスジェンダー的」内容で大炎上 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

                                  「ハリー・ポッター」の作者である作家、J・K・ローリングの最新作が「女性を殺害するために女装をして犯罪を繰り返す男性の連続殺人犯」であることが明らかになり、SNS上で強い反発を招いている。 ローリングは、ロバート・ガルブレイスという別名義で大人向けの犯罪小説「私立探偵コーモラン・ストライク」シリーズを出版していが、その第5弾となる最新作が「トラブルド・ブラッド」という作品だ。 この作品で描かれる悪役は、サイコパスの連続殺人鬼で、女装した男であることが判明した。これを受けて、SNS上ではローリングが亡くなったように思わせるハッシュタグ「#RIPJKRowling」が拡散し、ツイッターのトレンドに入った。 批評家や彼女の“元”ファンたちは、この作品が以前から反トランスジェンダー的な発言を繰り返すローリングの許しがたい思想を反映していると、怒りを噴出させている。 ローリングは今回の騒動についてコ

                                    ハリポタ作者の新作が「反トランスジェンダー的」内容で大炎上 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
                                  • システム障害対応の教科書

                                    第1章 システム障害対応を学ぶ意義 1.1 なぜシステム障害対応は暗黙知だったのか 1.2 上昇し続けるシステム障害対応の難易度 1.3 システム障害対応時に起こり得るさまざまな問題 第2章 システム障害の定義 2.1 システム障害とは何か 2.2 システム障害対応の目的と定義 第3章 システム障害対応の登場人物と役割 3.1 システム障害対応の登場人物の概要と体制 3.2 インシデントコマンダーの役割と基本動作 3.3 作業担当 3.4 ユーザ担当 3.5 CIO 第4章 各プロセスの基本動作~発生から終息まで 4.1 検知・事象の確認 4.2 業務影響調査 4.3 原因調査 4.4 復旧対応 4.5 イベントの確認/事後対応 第5章 障害対応に必要なドキュメント 5.1 障害対応フロー図 5.2 オンコールシフト表と連絡先管理表 5.3 障害レベル管理表 5.4 障害状況ボード 5.5

                                      システム障害対応の教科書
                                    • 読書メモ:『哲学者が走る 人生の意味についてランニングが教えてくれたこと』 - 道徳的動物日記

                                      哲学者が走る: 人生の意味についてランニングが教えてくれたこと 作者:マーク ローランズ 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2013/09/14 メディア: 単行本 私は子供の頃から喘息を患っており、すこしでも走るだけですぐに息が切れてしまいしんどいことになる。そのため、ランニングなんてしたことはほとんどないし、これからも行わないと思う。 そんな私がなんでこの本を手に取ったかというと、著者の前著である『哲学者とオオカミ』が面白かったからだ。だが、この本は、私がランニングに興味がないということを差し引いても、焦点がぼけているし同じ主張をくどくどと繰り返すし主張されている内容自体もかなり凡庸だしで、『哲学者とオオカミ』に見られた独自性は失われていると言っていいだろう。 基本的には、著者の人生における様々な場面におけるランニングやマラソンレースへの出場などの経験を綴りながら、「自由」や「衰え

                                        読書メモ:『哲学者が走る 人生の意味についてランニングが教えてくれたこと』 - 道徳的動物日記
                                      • 岩波文庫、実は「幻想と怪奇」の宝庫? 奇書中の奇書『サラゴサ手稿』ついに全訳登場

                                        「岩波文庫」と聞いて、あなたはどんな印象を思い浮かべるだろうか。おそらくは、「古くからある」「難しそう」とか、「教科書的(堅い)」というものではないだろうか。 確かに、同文庫にはそういう側面がある。だが、それは別に悪いことではなく、たとえば、「古い」「難しい」は、決して「面白くない」と同義ではないのである。また、教科書的な“お堅い”(あるいは地味な)作品が数多く収録されているのも事実ではあるが(巻末に記載されている刊行の辞を読めば、同文庫の原点がある種の教養主義であるということがわかるだろう)、その一方で、いわゆる「奇書」――とりわけ幻想文学やSF、冒険小説と呼ばれるジャンルの“珍品”も結構な数が収められている、と聞いたら、改めて興味を抱く人もいるかもしれない。 そのことを私は、かつて、荒俣宏の「ぼくのお師匠さんのこと」というコラム(『稀書自慢 紙の極楽』中央公論社・所収)を読んで知った。

                                          岩波文庫、実は「幻想と怪奇」の宝庫? 奇書中の奇書『サラゴサ手稿』ついに全訳登場
                                        • 片山杜秀『11人の考える日本人』を読む - mmpoloの日記

                                          片山杜秀『11人の考える日本人』(文春新書)を読む。副題が「吉田松陰から丸山眞男まで」。2017年から2018年までの1年間、文藝春秋主催の「夜間授業」という講座で月1回話した講義録をまとめたもの。8月は夏休みにしたので11回行って、毎回1人の思想家を取り上げたので11人となった。内訳は、吉田松陰、福沢諭吉、岡倉天心、北一輝、美濃部達吉、和辻哲郎、河上肇、小林秀雄、柳田国男、西田幾多郎、丸山眞男。人選も片山の解説も素晴らしい。難解な西田幾多郎がよく分かったし、北一輝についても見直させられた。 吉田松陰について、外国からの侵略の脅威に対して吉田松陰がたどり着いた答えは「教育」だったという。そこが尊王攘夷でトチ狂った水戸学との大きな違いだった。 (……)水戸学はあくまでエリートのための学問です。基本的には侍という選ばれたエリートが日本をどう守っていくか、天皇を将軍が支え、将軍を副将軍や諸大名が

                                            片山杜秀『11人の考える日本人』を読む - mmpoloの日記
                                          • 四方田犬彦「「かわいい」論」 - jun-jun1965の日記

                                            2006年1月に刊行されてけっこう話題になった本だが、今回初めて読んだ。私は四方田という人に対して複雑な感情を抱いていて、大学院に入ったころ、面識のない先輩としてそのエッセイ集『ストレンジャー・ザン・ニューヨーク』を読んだ時だけ、素直に面白い本として読めたのだが、その後読んだ『貴種と転生』という中上健次論や、『月島物語』といういかにもおじさん受けしそうで実際に受けた本を読んだ時はさして感心しなかったし、『先生とわたし』という、私も英語を教わったことのある由良君美先生について書かれた本の時は、いくつか小さな事実誤認を見つけ、それなりにちゃんと書いておいたのだが、文庫化に際してそれらは訂正されていなかった。その頃には、著者の人格に対する疑念も持っていたし、嫉妬心も抱いていた。 四方田は大阪箕面という、私が阪大時代に住んでいた背後の土地で育ち、両親が離婚して母方の四方田を名乗るようになったという

                                              四方田犬彦「「かわいい」論」 - jun-jun1965の日記
                                            • 今週の本棚・なつかしい一冊:宇多丸・選 『やっぱりおおかみ』=佐々木マキ作・絵 | 毎日新聞

                                              (福音館書店・1100円) 『やっぱりおおかみ』は、「こどものとも」シリーズ中の一作として1973年に発表されて以来、現在に至るまで読み継がれている名作中の名作であり、恐らくその最初期からの読者の一人であろう私にとっても、ほとんど人生観の根幹を形作ったと言っていい、とても大切な一冊です。 主人公は、一人ぼっちのおおかみのこども。ただし、作中の他の動物たちとは違い、両手をポケットに突っ込んでいるようにも見えるシルエット以外は黒く塗りつぶされた、言ってみれば「孤独」を象徴化したような存在です。 おおかみは、居場所を求めて世界を彷徨(さまよ)っています。しかし、最初の見開きページに描かれたウサギの街からしてもう……住人たちは皆、突然現れたこの小さな「異物」を恐れ、逃げ惑うばかり。賑(にぎ)わう市場の裏路地、のほほんと壁に落書きしていたブタも、横からそれを(いかにも話しかけたそうに)眺めているおお

                                                今週の本棚・なつかしい一冊:宇多丸・選 『やっぱりおおかみ』=佐々木マキ作・絵 | 毎日新聞
                                              • 萩尾望都はバックパッカーだった。その3 - 旅行人編集長のーと

                                                『一度きりの大泉の話』の最終回です。 1972年、彼女たちは無事に44日間のヨーロッパ旅行を完遂した。萩尾望都はこう書いている。 「名所旧跡などへはあまり行かず、(私は名所旧跡の知識もなかったので)日本と違う風景や異国の街や異国の乗り物や人々を見て、帰ってきました。バス、列車、駅の構内。ホテルの内装。特に窓ガラスやドア。ドアの柱。その一つ一つが日本では見かけない細やかなものです。以後、旅行に行くとドアや窓ばかり写真に撮ってしまいました」 ヨーロッパを舞台にした作品が多い萩尾には、こういったものは貴重な資料になったのだろう。彼女たちはヨーロッパを旅行しながら、昼は街を歩き、夜は作品を描いていたという。日本から墨汁やペンなど作画道具一式を持っていったのだ。名所旧跡には興味がなく、ドアや窓ばかり写真に撮るあたりは、前川健一さんと通じるものがある(この人も窓のサッシだけ見て時代背景などを語れる)。

                                                  萩尾望都はバックパッカーだった。その3 - 旅行人編集長のーと
                                                • 『利己的な遺伝子』『神は妄想である』の著者が飛翔のすべてを解き明かす。イラスト満載の科学読本『ドーキンスが語る飛翔全史』発売中!|Hayakawa Books & Magazines(β)

                                                  『利己的な遺伝子』『神は妄想である』の著者が飛翔のすべてを解き明かす。イラスト満載の科学読本『ドーキンスが語る飛翔全史』発売中! 早川書房ではこのたび、『利己的な遺伝子』『神は妄想である』の著者リチャード・ドーキンスによる『ドーキンスが語る飛翔全史』を刊行いたしました。飛翔の進化と科学のすべてを紹介する、フルカラーのイラスト満載のビジュアル科学読本です。ただいま絶賛発売中! 生物が何億年にもわたって、また人類が何世紀にもわたって、どのように重力に逆らい、空へ飛び立ってきたのか。世界最高の進化生物学者/サイエンスライターのリチャード・ドーキンスが、史上最大の飛ぶ鳥や極小の羽虫フェアリーフライ、モモンガやトビウオ、神話のイカロスから現代の航空機、そして宇宙飛行士まで、飛翔の進化と科学のすべてを紹介する。飛ぶことは何のためになるのか。飛ぶことがそれほどすばらしいなら、なぜ翼を失う動物がいるのか。

                                                    『利己的な遺伝子』『神は妄想である』の著者が飛翔のすべてを解き明かす。イラスト満載の科学読本『ドーキンスが語る飛翔全史』発売中!|Hayakawa Books & Magazines(β)
                                                  • 【書評】『アメリカ民主党の崩壊2001-2020』渡辺惣樹著

                                                    ■米国民が気づいた危うさ 4年前、女性初の米大統領誕生かと注目されたヒラリー・クリントン元国務長官は「希代の悪女」だった。本書は、数々の証拠を挙げて立証する。 ネオコンに操られたポスト冷戦外交を道具に利権(政治献金、寄付)を誘導した「迂回(うかい)収賄」を行い、資金受け皿に慈善事業財団を設立し、世界をロビー行脚。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)へ武器を流出させ、発覚防止に自宅に私設サーバーを開いた公私混同の通信を行い、サーバーが中露など5カ国にハッキングされ、国家機密が漏洩(ろうえい)した…。 中東を「民主化」したと世界に喧伝(けんでん)した「アラブの春」とは、一体何だったのだろうか。リビアのカダフィをなぶり殺し、ISへの武器流出を黙認。チュニジア、リビア、エジプト、シリアはイスラム過激派の巣窟と化した。紛争が絶えず、欧州に難民、移民が殺到、テロが多発、英国の欧州連合(EU

                                                      【書評】『アメリカ民主党の崩壊2001-2020』渡辺惣樹著
                                                    • 死因の人類史| 話題の本 | 草思社

                                                      有史以来のさまざまな死因とその変化の実相を 科学的・歴史的・社会的視点から検証した壮大な “死” の人類史。 14世紀イタリア・シエナ、黒死病が覆いつくす(本文より) 1347年、当時、シエナは中央イタリアでも屈指の豊かさを誇った都市国家のひとつで、町の繁栄は金融業と羊毛業、そして強固な軍隊によって支えられていた。 靴職人で徴税人でもあったアニョーロ・ディ・トゥーラは、1300年から1351年にかけてシエナの町で何が起きていたのかを記した年代記を書き残している。 1348年1月、ピサの港からイタリア中部のトスカーナ地方に波及した黒死病(ペスト)は、2カ月後にはピサからフィレンツェに伝わり、そこから南下してシエナにまで広がった。ディ・トゥーラは次のように書いている。 「5月になると、シエナでも大勢の人間が亡くなった。凄惨を極めた恐ろしい光景だった。犠牲者は即死と思えるほどあっという間に死んで

                                                      • 韓国が不法占拠…竹島の史実を「英語版絵本」に 「正しい歴史を世界に伝えたい」 出版・寄贈を目指しクラウドファンディング開始

                                                        わが国固有の領土、島根県・竹島について、韓国は不法占拠を正当化する海外での宣伝工作を強化している。盗人猛々しい隣国の主張に対し、かつて竹島でニホンアシカ猟を営んだ漁業関係者の孫にあたる女性が「正しい歴史を世界に伝えたい」と、竹島の史実を描いた絵本を英語に翻訳する活動を始めた。女性はクラウドファンディングで浄財を集め、国内外の大使館やインターナショナルスクールへの寄贈を目指している。 絵本を制作しているのは、島根県隠岐の島町に住む元小学校教諭、杉原由美子さん(76)。杉原さんの祖父、八幡長四郎さんは大正から昭和初期、隠岐で、竹島の漁業権確保に尽力した名士として知られる。 当時、長四郎さんら漁業関係者は、竹島で「メチ」と呼ばれたニホンアシカを追う漁猟で財をなした。戦後、韓国の不法占拠で暮らしは一変し、漁猟再開への熱い思いを抱いたまま、長四郎さんは亡くなった。 杉原さんは2013年、こうした史実

                                                          韓国が不法占拠…竹島の史実を「英語版絵本」に 「正しい歴史を世界に伝えたい」 出版・寄贈を目指しクラウドファンディング開始
                                                        • 森泉岳土のマンガ『村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」』 謎めいた線で浮かぶ、文学のエッセンス|好書好日

                                                          今月ご紹介するマンガは、森泉岳土(もりいずみたけひと)の『村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」』です。 森泉岳土は、世界でも稀(まれ)な方法でマンガを描く人です。大ざっぱにいえば、つまようじを使って画用紙に水で線を引き、そこに墨を垂らす、というやり方です。その結果、輪郭線をはっきりと描くことが基本である一般的なマンガとはずいぶん異なった印象の絵柄が生まれます。陰翳(いんえい)に富み、どこか焦点があいまいな、夢のような感覚が浮かびあがってくるのです。 その点で、村上春樹の「螢」のマンガ化は成功しています。言葉にすると嫌になってしまうくらい平凡ですが、この短編の主題は、「人の心は分からない」ということだからです。原作では太字で強調された重要な一文をあえて省略して、謎めいた絵の陰翳で、人と人の埋めがたい距離を感じさせ、そのやるせない孤絶感をビタースイートな詩に昇華しています。とくに、蛍が

                                                            森泉岳土のマンガ『村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」』 謎めいた線で浮かぶ、文学のエッセンス|好書好日
                                                          • 【読後感想文】重田園江『統治の抗争史:フーコー講義 1978–79』勁草書房, 2018. - わたくしごと註解

                                                            全体に関する感想 2020年8月29日に開催された「精神医療と社会学」読書会*1に参加して『統治の抗争史』を読む機会を得た。 約500頁に渡って詳細な議論が繰り広げられる本書を一人で読む自信はなかったので、他の参加者の方々と読むことができたのは幸いであった。 フーコーを通じて近代思想史を読みなおすと、思想家にとって著述するとはこのような概念闘争に参入することにほかならないことを理解できる。本書で取り上げた多くの思想家において、一つの語に複数の意味が込められ、あるいは錯綜したやり方で用例が混在するのは、こうしたことの霊障である。(484頁) 「おわりに」で著者は以上のように述べている。本書で描かれたのは、知への意志に駆り立てられた思想家たちの概念闘争の歴史であるともいえよう。その闘争の中で、或る思想や概念は生き残り、他の思想や概念たちは挫折してゆく。とはいえ、それが闘争の歴史である以上、それ

                                                              【読後感想文】重田園江『統治の抗争史:フーコー講義 1978–79』勁草書房, 2018. - わたくしごと註解