田中角栄元首相の旧邸宅で起きた火災で焼けた建物=東京都文京区で2024年1月9日午前9時47分、本社ヘリから宮武祐希撮影 東京都文京区目白台1の田中角栄元首相(故人)の旧邸宅敷地内の建物2棟などが燃えた8日の火災で、角栄氏の長女で元外相の真紀子さんが12日、毎日新聞の電話取材に応じた。「あの建物は大事でした。私の兄が(幼い頃に)亡くなった時に住んでいた前の家とそっくりでした。お父さんが一番気に入っていたものです」と落胆した様子で語った。 真紀子さんは、一家が約70年前に邸宅に住み始めた経緯を明らかにした。角栄氏は前の家と似た邸宅を東京中まわって探していたという。小学4年生の時、角栄氏から「ついに見つけた。今すぐ運転手を行かせるから目白に来なさい」と電話があった。到着すると、角栄氏から「ここ、どう思う? お前が気に入ったらここを買うから」と尋ねられた。真紀子さんが「お庭にクロッカスやチューリ