「あなたはそこに」 谷川俊太郎 あなたはそこにいた 退屈そうに 右手に煙草 左手に白ワインのグラス 部屋には三百人もの人がいたというのに 地球には五十億もの人がいるというのに そこにあなたがいた ただひとり その日その瞬間 私の目の前に あなたの名前を知り あなたの仕事を知り やがてふろふき大根が好きなことを知り 二次方程式が解けないことを知り 私はあなたに恋し あなたはそれを笑い飛ばし いっしょにカラオケを歌いにいき そうして私たちは友達になった あなたは私に愚痴をこぼしてくれた 私の自慢話を聞いてくれた 日々は過ぎ あなたは私の娘の誕生日にオルゴールを送ってくれ 私はあなたの夫のキープしたウィスキーを飲み 私の妻はいつもあなたにやきもちをやき 私たちは友達だった ほんとうに出会った者に別れはこない あなたはまだそこにいる 目をみはり私をみつめ 繰り返し私に語りかける あなたとの思い出が
『自選 谷川俊太郎詩集』(岩波文庫)を読む。谷川は1931年生まれの天才詩人で、18歳のときに三好達治の推薦で『文学界』に詩が掲載され、20歳で処女詩集『二十億光年の孤独』が創元社から刊行される。以後現在までに60冊以上の詩集を刊行している。 巧い詩人で、日常の言葉が詩になり、詩論も詩で書かれる。sexも詩に書かれる。そのsexを読んだ詩。 ああ あああ ああああ声が出ちゃう 私じゃない でも声が出ちゃう どこから出てくるのかわからない 私からだじゅう笛みたいになってる (後略) 私は高校の教科書で「二十億光年の孤独」を読んだほか、あちこちで谷川の詩を目にしてきた。朝日新聞でも谷川の詩が連載されている。でも本書を読むまできちんと谷川の詩集を読んだことがなかった。ただ1冊だけ『はだか』(筑摩書房)を読んでいるが。その中の「おじいちゃん」を紹介する。 おじいちゃんはとてもゆっくりとうごく はこ
俺はもっとコードを書く仕事がしたい。 SEだなんてつまらない。なぜか? つくるものを自分で決められない。お客様の望むとおりにいたします。ふざけろくそが。プログラムを作って売って生きて行きたかった。自分で作るものを決めてその通りに作り、それを売って稼ぎを得たい。使ってくれた人の満足が、お金に変わるような仕組みが必要だ。雇われるのではなく、雇ってみたい。企業して社長と呼ばれてみたかったのだ。 コードコードコード。それが全てだろう。それ以外の作業の全てはコードを気持よくかけるためにやるのだ。当たり前だ。それ以外なんてゴミより価値がない。 ゲームプログラマになりたいと一瞬くらいは妄想した。だがやっていけないだろう。いや本当にそれしかなかったのなら、できたはず。でも俺はそれ以外で進んでしまった。好んで崖から飛び降りる真似なぞどうしてできる。だが、このまま進んでいっても足から腐っていくのだ。わかってい
7.22 ON AIR Shane Koyczan シェ―ン・コイザン “To This Day” ... for the bullied and beautiful 「「今でも」~いじめに悩む美しい君たちへ」 But our lives will only ever always continue to be a balancing act that has less to do with pain and more to do with beauty. 僕らの人生はこれからも綱渡りだけど、それは苦しいというより美しいものなんだ。 シェ―ン・コイザン 詩人 1976年生まれ、カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州出身。10代で詩を書き始め、24歳の時、米国のPoetry Slam個人部門で優勝。Spoken Word Poemの詩人として知られるようになり、10年、バンクーバー冬季五輪開
Illustration from “The dervishes : or, Oriental spiritualism” John P. Brown, 1868 『精神的マスナヴィー』は以下を底本・参考に邦訳しています。 “The Mathnawi of Jalal’uddin Rumi Persian & English Text”, published 1925-40 by Gibb Memorial Trust edited, translated & commented by R.A. Nicholson The Masnavi: Book One (Oxford World’s Classics) The Masnavi: Book Two (Oxford World’s Classics) The Masnavi, Book Three (Oxford World’s Cl
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