政府はサイバー攻撃対策として情報システムの防御を含め高度な専門知識を持つ「ホワイトハッカー」と呼ばれる民間技術者の登用拡充に乗り出す。日本年金機構の情報流出を踏まえた対応で、大規模なサイバー攻撃が懸念される2020年東京五輪・パラリンピックも見据えている。 《ホワイトハッカー(正義のハッカー)》 ホワイトハッカーとは、コンピュータやネットワークに関する高度や知識や技術を持つ者を指す呼び名である「ハッカー」のうち、特にその技術を善良な目的に活かす者のこと。政府機関や他人のコンピューターに侵入して障害を引き起こすハッカーの手口を熟知しており、この知識を活用して攻撃の検知や分析、対処のほか、事前の予防策や平素からの情報収集を担うことが期待されている。 6秒に1回!政府機関へのサイバー攻撃5倍に急増 平成26年、政府が決定したサイバーセキュリティーに関する年次報告によると、日本の政府機関を標的にし