1973年ニューヨーク生まれ。専門は哲学・キリスト教思想。関西学院大学神学部准教授。東京大学21世紀COE研究員、南山大学人文学部准教授を経て、現職。編著書に『ディスポジション──哲学、倫理、生態心理学からアート、建築まで、領域横断的に世界を捉える方法の創出に向けて』(現代企画室、2008)、2017年にThe New School for Social Researchの心理学研究室に留学し、以降Moral Foundation Theoryに基づく質問紙調査を日米で行いながら、宗教などの文化的背景とマインドセットとの関係について、道徳的判断やリスク志向に注目し研究している。 Twitter @tami_yanagisawa アメリカのトーク番組「Tonight Show」で、Netflixの番組の架空スポンサーを挙げるジョークのなかで、「October Kanye(十月のカニエ)」
1950年代に「ポップ=白人」のオーディエンス向けに、黒人アーティストによるシングル曲のカバーを数多く発表したパット・ブーン(Time Life Pictures/Pix Inc./The LIFE Picture Collection/Getty Images) 「業界と世間に蔓延する人種差別によって、ブラックミュージックはマーケティングから切り離され、不当な扱いを受けてきた」――音楽業界では現在「アーバン」という言葉の是非が問われているが、白人のアーティストが中心の「ポップ」というカテゴリーでは、黒人アーティストの功績を軽視する傾向が根強く残っている。 過去2週間に渡って、音楽業界では「アーバン」という言葉の是非について議論が交わされている。ある人々は「ブラック」の婉曲的表現であるはずのその言葉が、黒人のアーティストや業界人を守るという本来の機能を果たしておらず、むしろ彼らにとって障害
フロイドさんの事件をきっかけに、Black Lives Matter運動が世界中で激化している。1983年、創業したばかりのMTVにインタビュー出演をしたデヴィッド・ボウイは、当時ブラック・ミュージックをオンエアしない当局に対し、正面から問い詰めた。その感動的なインタビューを回想する。 2016年1月10日にデヴィッド・ボウイが亡くなったという驚愕のニュースが世界を駆け巡ったあと、世界中の人々が涙にくれながらボウイの古いレコードを引っ張り出し、50年にわたる輝かしいキャリアの瞬間をとらえた映像を見返した。そのなかでももっとも興味深い映像が、MTVのVJマーク・グッドマンによる1983年のボウイのインタビュー映像だ。実際、この映像はMTVを礼讃する内容ではない。アルバム『レッツ・ダンス』のプロモーションのかたわら、ボウイは創業3年目を迎えた音楽専門チャンネルに黒人アーティストのミュージック・
ヒップホップの「ミソジニー」について、椿の『フリースタイルダンジョン』での告発を主なきっかけとして、日本でもここ最近特に取り沙汰されるようになった。これについては、私もヒップホップファンの一人として無責任なことではない(というよりも紙媒体にヒップホップについて複数書いてきたのだからより責任は重いだろう)。しかし、そのとき「またそこからですか」(RHYMESTER「ガラパゴス」)の感を抱かないわけでもない。ミソジニー批判を聞き飽きたというのでは決してなく、ミソジニーについての議論がいまだきわめて初歩的な段階にとどまっているからである。批判者を責めているのでもない。それほどに日本のヒップホップシーン及びそれを取り巻く批評的言説が遅れているのだと解釈されるべきことである。私も問題を放置してきた一人であることは認めた通りだ。敬意をはらうべき告発が注目を集めているからこそ、これからより深い議論が行わ
A Club Called Rhonda - Michael Mendoza and David Arellanes Drag - John H Runway Entrance at the Paradise Garage - Paul McKee Disco Sucks - Diane White Robert Williams, Frankie Knuckles, Queen - Tasya Menaker Males at the Warehouse - Robert Williams Drag balls - Darrell Berry Terre Thaemlitz - Hannah Briley Sallys - Sallys Hideaway Jennifer Cardini - Gaetan Tracqui Johannesburg - Niko Knigge
ドロップキック・マーフィーズ「ナチスはファッキンお断りだ!」ナチス式敬礼したファンをステージ上で叩きのめす! ツイート 先日、ギリシャ代表のヨルゴス・カティディス選手がゴールを決めたあとにナチ・サルート(ナチ式敬礼)をして、代表から永久追放になったことが話題になったが、ドロップキック・マーフィーズはナチ・サルートしたファンをまさにキックアウトした。 これは先週NYで行われたライブ。ボストン出身のドロップキック・マーフィーズはアイリッシュ・パンクの代表格だが、先週はアイリッシュのお祭りセント・パトリックスデー・ウィークで、バンドもオーディエンスも相当お酒が入って盛り上がり多数のファンがステージに上がっていた。 ここでステージ向かって左手にいたスキンヘッドの男性が、突き上げていた拳を、右手を斜めにふりかざすナチス式敬礼に変える。 すると即座にベーシストのケンがやってきて、スキンヘッド男の顔を殴
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