奈良公園のシカ、独自の遺伝子型 1000年以上、保護影響か―福島大など 2023年01月31日20時34分 人間の保護により、1000年以上独自の遺伝子型を維持していることが分かった奈良公園のシカ=2021年2月 福島大、奈良教育大と山形大は31日、奈良公園(奈良市)周辺に生息するシカ(ニホンジカ)の集団は、1000年以上にわたり他のシカの集団と交流がなく、独自の遺伝子型を維持していることが分かったと発表した。狩猟や開発で生息域が減る中、奈良公園のシカ集団だけは人間の保護により、他の集団と交わらずに生き延びてきたことを示すという。論文は同日、米哺乳類学会誌に掲載された。 ダイドー、自販機でシカせんべい 1箱500円で販売へ 福島大の大学院生高木俊人さんらの研究チームは、奈良公園を含む紀伊半島全域の30地点に生息する野生のニホンジカ計294頭から筋肉や血液を採取し、2種類の方法で遺伝子の構造