タグ

関連タグで絞り込む (1)

タグの絞り込みを解除

フライパンに関するsaikorohausuのブックマーク (10)

  • パンと犬を巡る冒険

    彼女について語ろうとするとき、僕は自分がひどく不器用になったように感じることがある。 彼女と僕の物語には、抑揚がなければ教訓もない、そんな話だ。 デレク・ハートフィールドの「暗黒期」の作品にも少し似ているかもしれない。 オーケー、とにかく話を進めよう。 僕がはじめて彼女とまともに話したのは、ひどく暑い夏の日の午後だった。 彼女は、ローリング・ストーンズの「ブラウン・シュガー」を口ずさみながら、庭で穴を掘っていた。 「なんで穴なんかを掘ってるんだい?」 そう尋ねる僕に、彼女は答えた。 「私は、フライパンを、埋めなければ、ならない」 力強く語る彼女の口振りは、厳しい選挙を勝ち抜いた大統領の勝利宣言を僕に思い起こさせた。 彼女の足元には、哀れにもこれから埋められようとしているフライパン。 そのフライパンにこびりついた黒焦げは、ゴミを漁るカラスの羽のようにも、宇宙の最果てーもちろん僕はそれを実際に

    パンと犬を巡る冒険
  • 犬が埋められた2

    今朝、早朝近くになんかもぞもぞ動いている感じがして ポンかなとおもって飛び起きたら、 母がわたしのカラダをメジャーで測っていた。 何してんの!?と驚いたら、母は 「身長がどれぐらいになったのかなと思ったのよ」と また、すっとぼけていた。 わたしを埋める穴の大きさを考えているだと思う。 このままだと先に埋められてしまう……。

    犬が埋められた2
  • 犬が埋められた3

    昨日は、いままで誘われたことがないのに母からピクニックに誘われた。 何かを感じで体調が悪いと断った。 母は体温計を出して「じゃあ、何度あるのかはかりましょうね」と体温を測るようにいってきた。 わたしは仮病が見つかるのが怖くて、布団にくるまって、 見つからないように毛布で体温計をこすり続けて39度出して、母にみせた。 母は「あなたの好きなサンドイッチと紅茶をつくったのに残念」と。 当に残念そうに呟いた。 何かいっそう恐ろしいものを感じた。 助かるには、あの人形の金属片をもう一度埋めるしかないと思った。

    犬が埋められた3
  • 犬が埋められた4

    昨日、犬が埋まっているかと思い、隣の家の様子を窓から覗いたら、 すでに基礎工事が始まっていて、とても近づける様子じゃなかった。 夜、コンクリの様子を見に行ったらすでに硬化していて、 埋まっているかどうかわからなかった。 気持ちがどうしようもなくなったので、コンクリの上に卵を12個並べたら ほんの少しおちついた。

    犬が埋められた4
  • 娘が発狂した

    前々からよその子とは変わったところがあったけど、 いよいよおかしくなったので病院へ連れて行こうとしたが、 何かを察してか、仮病を使う。 こないだも台所からフライパンや卵を持ち出して、 隣の空き地に埋めていたらしい。 らしいというのは次の日に、地面から卵を掘り返していたからだ。 (フライパンはまだでてこないので新しいのを買った) あげくに、家のカギがとなりの空き地から出てきたと騒ぐので、 取り上げて隔離病棟へ送ろうと覚悟したが、 なかなか、一緒にきてくれようとしない。 昨日の夜も、お皿を洗っていた時に、娘が部屋の中をぐるぐるまわっているので、 「何してるの?」と聞くと、「数字を探している」と言う。 その娘の服を見てみると、「114077」と書かれたオレンジのTシャツを着ていました。

    娘が発狂した
    saikorohausu
    saikorohausu 2017/06/14
    フライパンの続編 まとめて一気読みするぞ
  • 犬が埋められた

    たぶんだけど。 朝からポンが見当たらない。 母にポンがいないと言っても、どこかその辺にいるんじゃない? とすっとぼけたことを言う。 母に埋められたんだろうなと思うと、 なんであの時にフライパンを、卵を、、、 規則正しく埋めようと思ったのだろうと思って涙が出てきた。 いまも母はすました顔でカレーを作っている。

    犬が埋められた
  • フライパンを埋める

    隣の家が解体され、新しい家がたちことになった。 明日から基礎を打つを聞いたので、 あわてて家のフライパンを地面の下に埋めておいた。

    フライパンを埋める
  • 卵を埋めた後に

    あいにくの天候で隣家の基礎工事は延期になったらしい。 そこですかさず、昨日埋めた卵を掘り返してみる。 どうなっているか気になっていたのだ。 そうすると、穴をほりかえしてみると卵以外に、 意外にも人形の金属片と古いお金のようなものが出てきた。 また埋め戻そうかと少し悩んだが、 それらは戻さずに持って帰ることにした。 卵はきちんと並べてまた埋めておいた。

    卵を埋めた後に
  • 卵を埋めた後に2

    人形の金属片を母に見せたところ、いままでになく驚いて 「どこでみつけてきたのか?」と執拗に聞かれた。 何回も何回も聞かれたので怖くなり「公園で拾った……」 とうそをついた。 「あずかっておくね」と母に人形は奪われた。 わたしはポケットの中で古銭をぐっとにぎりしめた。 知られたら取られるに違いない。 「代わりに何かを埋めないとねぇ……」 母は何かを埋めようとして悩みだした。 いつもはひょうきんな母がいつになく真剣な表情をするので、 わたしはだんだん怖くなってきた。 うちで飼っているチワワも雰囲気を察してか、 「ワン……」と力無く鳴き、わたしを見つめていた。

    卵を埋めた後に2
  • 卵を埋める

    フライパンを埋めたところの少しはなれたところに、 1パック、12個の卵を規則正しく埋めておいた。 しばらくたってから、ふと思い立って、うずらの卵もうめておいた。 これは有精卵もありそう。

    卵を埋める
    saikorohausu
    saikorohausu 2017/06/06
    "フライパンを埋めたところの少しはなれたところに、1パック、12個の卵を規則正しく埋めておいた"
  • 1