重い心臓病で岡山県倉敷市内の病院に入院していた小比賀姫那(おびか・きな)ちゃん(1)が16日、心不全で亡くなった。米国で心臓移植を受けるため、両親の友人らでつくる「きなちゃんを救う会」が、5月下旬に募金活動を始めた矢先だった。 姫那ちゃんは生後7カ月だった昨年10月、心臓の筋肉が衰える「拡張型心筋症」と診断された。一刻も早い移植が必要で、「救う会」が手術や渡航に必要な1億5千万円を集めようと、倉敷市内などで募金活動を展開していた。 「救う会」代表の大倉雄一郎さん(23)は「多くの皆様のご協力をいただき、1円1円、一人ひとりの力の大きさ、人の温かさを実感させられた」とのコメントを出した。すでに7千万円を超える募金が集まっており、使途は今後、検討するという。(柏崎歓)