罪作りなキャッチコピーだと今更ながらに思う。「100年安心」である。小泉政権の2004年、国会は厚生労働省の年金改革法案を審議していた。それまでは、人口や経済の将来推計をもとに5年に1度ほどのペースで法改正していたが、最後の大改革と銘打った04年改革法案は「大きな手直しはもう必要ない」を売りにした。【関連記事】国民年金こそ問題 老後の安心へ改革急げ時の厚労相は公明党の坂口力氏。その前年、年金が争点に浮上した衆院選に臨む同党が、法案のコンセプトを100年安心プランと呼んだのが発祥とされている。この大見えにあきれ返った