世界の3大漁場といわれる豊かな海に囲まれる日本は、昔から漁業が盛んでした。漁獲量はピーク時(1984年)の半分以下に減りましたが、それでも中国、ペルーに次いで世界第3位です。 漁獲量が減った原因は、魚種によってはとりすぎたり、また工場や発電所などが作られて海岸線がどんどん埋め立てられ汚染も進んだこと。若者が漁業をやらなくなり高齢化が進んだこと。また海外から安い魚がどんどん輸入されてくるので国内の漁業がたちうちできなくなってきたことなどです。 2005年の水産白書によると、日本の魚介類の自給率は55%。毎日食べている魚の半分近くは輸入に頼っています。消費者がもっと意識して国産・近海の魚を食べ、減っている魚種は休漁して資源を回復させるなどすれば、これほどまでに世界中から魚をかきあつめなくても良いはずなのです。