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さて,選挙も近づいてきたということで,アベノミクスの成果を示すデータを貼り付けていこうと思う。 選挙のたびに「経済」が強調されてきたのだから,有権者にとってアベノミクスの成果を確認することは必要不可欠である。 まずはツイッターで盛大にバズったこのグラフから。アベノミクス前の2012年を100とした賃金と物価と消費の推移である。 データ元:厚労省,総務省 消費税増税と円安により,物価が6年間で6.6%も上がった(赤)。 その一方,名目賃金は2.8%しか伸びなかった(青)。 だから実質賃金は,アベノミクス前と比べて3.6%も落ちた(緑)。 そして,実質世帯消費動向指数は9.3%も落ちた(黄色)。 日銀によると消費税増税による物価上昇効果は2%だそうだ。 残りの4.6%はアベノミクスがもたらした円安が最も影響しているだろう。 (なお,2015年に原油の暴落があったおかげで円安による物価上昇の勢い
2016 - 06 - 21 【完結編】続・アベノミクスによろしく~アベノミクス失敗の「原因」まで解説~ アベノミクス 失業率 が下がった? 安倍総理 は「 アベノミクス で景気が良くなって, 失業率 が下がった」って言っているね。 うん。結論から言うと, 失業率 の低下と アベノミクス に因果関係は無いというべきだろう。 まず,本当に「景気が良くなった」と言えるのかが疑問だ。前作の振り返りを軽くしよう。 アベノミクス の3年間で 1.物価が急上昇したのに(赤) 2.給料はそのまんまだったので(オレンジ) 3.物価を考慮した実質賃金が下がり(青) 4. 消費が急激に冷え込んだ (緑) ※ 毎月勤労統計調査 平成27年分結果確報|厚生労働省 ※ 総務省統計局統計表一覧 ※ 統計局ホームページ/家計調査 家計消費指数 結果表(平成22年基準) それで, GDPの約6割を占める 実質民間最終
国土交通省の建設工事受注動態統計調査に不正があったと報道されているが、正確に把握している人はほとんどいないと思う。そこで、まとめる。 問題点は、「合算処理」と「二重計上」の2点。 このうち、重要なのが「二重計上」なのだが、先に「合算処理」から説明しよう。 ◆合算処理とは 合算処理とは、提出の遅れた月の調査票の数値を、後の月に合算して計上する処理のことである。 建設工事受注動態統計調査は、対象企業から毎月調査票を提出してもらう。この提出期限が対象月の翌月10日であり、非常に締め切りがタイトである。 だから、締め切りを過ぎて出されることが多々あった。 そうやって遅れて出された月の数値について、遡って修正するのも手間がかかる。 そこで、後の月に合算して計上していたのだ。 これは具体例で考えると分かりやすいので、下記のような例を想定してみよう。 ・ある企業は、1月分の調査票について、締め切り日(2
自民党広報がこんなツイートをしている。 【データで見る!アベノミクス5年間の実績】 名目GDPはこの5年間で50兆円増加!過去最高の水準です。#アベノミクス の加速で #景気回復 #デフレ脱却 を実現します!多くの方に知っていただきたいのでぜひシェアにご協力ください!#この国を守り抜く #自民党 #衆院選 #拡散希望 pic.twitter.com/T5iLVTGm2z — 自民党広報 (@jimin_koho) 2017年10月10日 これに対し,経済評論家の池田信夫氏がこんなツッコミを入れている。 これはGDPを計算する「SNA」を新基準に変更したために名目ベースで31兆円嵩上げされたんだよ。恥ずかしいから、自民党はこのツイートを削除したほうがいい。 https://t.co/aTttQNMrNq — 池田信夫 (@ikedanob) 2017年10月10日 SNA新基準対応に伴い名目
経済評論家の上念司という人がいる。 この人,「実質賃金が下がるのは大した問題ではない」旨を喧伝し,熱烈に安倍政権を応援する人々の一員なのだが,そもそも前提を理解していなかったことが分かった。 最近話題になっている「実質賃金」とは,正確に言うと,実質賃金指数のこと。 厚生労働省の説明によると,実質賃金指数の算定式は下記のとおり。 www.mhlw.go.jp 要するに,実質賃金指数=名目賃金指数÷消費者物価指数×100 ここで,厚労省による指数の説明は下記のとおり。 要するに,ここでいう指数というのは,「ある時点の基準数値を100とした数字」のこと。 ここで上念氏のツイートを見てみよう。 「名目賃金を物価上昇率で割り戻した指数」と言っている。 いや,違うんだが・・ 物価指数で割らないといけないんだが・・率で割ったら全然違う数字になるぞ。 そして,彼が計算した実質賃金指数と称する数字が次のツイ
2016 - 05 - 11 アベノミクスによろしく~アベノミクスの失敗を分かりやすくまとめて解説~ アベノミクス ※↓約3分の1の分量の簡略版(約2000文字)はこちら。 blog.monoshirin.com 実質賃金少なくとも過去10年で最低 実質賃金と言うのは,ざっくり言えば物価を考慮した賃金ということだ。 例えば,賃金が1割アップしたとしても,物価も1割アップしてしまえば,実質的に賃金は上がったことにならない。 逆に,賃金が1割下がっても,物価が2割下がれば実質的に賃金は上がったことになるんだね。 そのとおり。そして,受け取った賃金そのものの額が 名目賃金 だ。 厚生労働省毎月勤労統計調査 によると,2015年の実質賃金は少なくとも過去10年で最低だった。過去10年のグラフを見てごらん。 これは平成22年を100とした場合の実質賃金指数の推移だ。 ちなみに, 厚生労働省 の説明に
2018年の実質賃金の前年同月比の伸び率の大半がマイナスであることが大きく報道された。 www.yomiuri.co.jp これは1月30日に実施された野党合同ヒアリングがきっかけであるので,参加した当事者として話をまとめておく。 今,厚労省が東京都の500人以上の事業所について,本来全数調査すべきところを3分の1程度しか調査していなかったこと等が問題となっている。 しかし,実はもっと重大な問題がその裏に隠れている。 私がヒアリングに呼ばれたのもそれが理由。 簡単に言うと,2018年1月から賃金の算出方向が変更され,従来よりも2000円程度高くでるようになった。 高くなった要因は①サンプルの半分入替②ベンチマーク更新③3倍補正である。 ベンチマークと言うのは,要するに賃金を算出する際の係数のようなものと思えばよい。この更新の影響が大半を占めている。 そして,③の3倍補正というのは,約3分の
経済評論家(らしい)の上念司氏が,実質賃金指数を全く理解していなかったことを暴露したこの記事はたいへんヒットした。 blog.monoshirin.com 実質賃金指数6000という,あり得ない計算結果を出していたことにより,私の脳内で彼の異名は「ミスター6000」になった。 ところで,彼が何か私に対する反論めいたことを書いているのを見つけた。 www.facebook.com 「なんの反論にもなってなかった」って・・・反論ていうか,あなたがそもそも指数の概念も,実質賃金指数の算定式も分かってない,超論外の人っていうことを指摘しただけなんだが。。 例えて言うと,全裸で歩いているのを見かけて「いやいやいや,あなた全裸ですよ。まず服を着なさい。」とツッコミを入れただけだよ。反論でもなんでもなく当たり前のことを言っただけ。 で,彼が言いたいのは,要するに賃金の低い新規雇用者が増えることによって,
2016 - 07 - 03 【拡散希望】自民党テレビCMの真実 アベノミクス 最近 自民党 のテレビCMを目にするようになった。 結論からいうと,このテレビCMで謳っている「 アベノミクス の成果」は全てインチキ又は アベノミクス と無関係なものである。 このようなCMによって国民の 投票行動 が決まるようなことがあってはならない。このブログを見た人は是非全力で拡散していただきたい。 まずここから突っ込みを入れていく。 雇用110万人増は アベノミクス と無関係 これは前の記事でも書いたことだが,私のブログを初めて見る人もいると思うのでまた同じ事を書く。 まず,押さえておかなければいけないのは, アベノミクス 3年間で確実に日本経済は停滞したということである。これは,むりやり物価を上げた影響で,GDPの6割を占める消費が冷えたからである。グラフを交えて説明する。 アベノミクス 3年間で,
2016 - 06 - 25 【拡散希望】アベノグラフィックス「3年連続給料2%賃上げ」の真実 アベノミクス 私はかつてこれほどの怒りを覚えたことは無い。 下記の画像は, 自民党 が公開している「アベノグラフィックス」なるものの一部である。これが,信じられないほどの誤導なのである。 この記事を読んだ方は全力で拡散してほしい。これほど国民を舐めた行為は無い。 これを見てどう感じるだろうか。 「国民全体」の給料が2%上がったのか ,と錯覚しないだろうか。 しかし,これは国民のほんの一部についての話である。 下記 朝日新聞 の記事のとおり,2%の賃上げは大手企業にのみ当てはまる話である。 www.asahi.com 上記記事から最も重要な部分を引用する。 従業員500人以上の 東証 1部上場企業 を原則として調査対象にし、今回は15業種62社が回答した。 アベノミクス の恩恵を受けたほんのごく一
つい最近,新しい最高裁判事に戸倉三郎元東京高裁長官が任命された。 裁判所|戸倉三郎 ここで,グーグルで「戸倉三郎」を検索すると,下記の検索結果が表示される(今日撮ったスクリーンショット)。 どうもグーグルは戸倉三郎裁判官をパンツを被った男性と認識しているらしい。 戸倉三郎裁判官はあのパンツ一丁裁判官の岡口基一氏を注意した御仁である。 その理由の一つは,縄で縛られた上半身裸の写真をツイッターに投稿したから。 で,このパンツを被った男性の写真は戸倉三郎氏ではなく,弁護士の藤井総氏である。 こちらのリンク先でパンツを被った姿を披露していらっしゃる。 news.livedoor.com 戸倉三郎氏,岡口基一氏,藤井総氏をつなぐキーワードは「パンツ」である。 この3者をパンツを介して引き合わせたのはいったいどこのどいつだよ・・・・ 私です。 グーグルが戸倉三郎氏を「パンツを被った男性」と認識してしま
エンゲル係数について,経済評論家の上念司氏がこんな発言をしている。 エンゲル係数は人工の高齢化で上がる。以上。アベノセイダーズの諸君はよく勉強しなさい。 https://t.co/4ziZdx9n5e — 上念 司 (@smith796000) 2018年2月3日 エンゲル係数が急上昇したのは全部高齢化の影響であると理解しているようである。 上念氏が引用しているのは経済学者の田中秀臣氏のこのツイート。 「エンゲル係数が上昇して生活が苦しくなるのは安倍政権のせい。民主党時代の方がよかった」という間違った意見についてhttps://t.co/4r4Rmk1T7m — 田中秀臣 (@hidetomitanaka) 2017年2月18日 田中氏はこのツイートで自分のブログを引用している。 さらに,そのブログは総務省統計局のレポートを引用している。 それがこちら。 統計局ホームページ/統計Today
1か月ほど前になるが、今年6月の名目賃金の前年同月比が3.6%を記録し、21年ぶりの高い伸び率であると報じられた。 www.asahi.com 結論から言うと、背後に凄まじいインチキがある。 ポイントは下記の二つ。 ①一部が異なるサンプルをそのまま比較している。 ②賃金算出の際に使うベンチマーク(基準)が、去年より高く出るものに更新されている。 まず、上記で報じられたのは「速報」であり、「確報」だと前年同月比3.3%である。確報だと0.3%下がる。 下記リンクを参照。 https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/30/3006r/dl/pdf3006r.pdf で、大事なのは上記資料の末尾に、ものっそいちっさい字で書いてある「利用上の注意」の部分。以下引用する。 調査事業所のうち30人以上の抽出方法は、従来の2~3年に一度行う総入
今日たまたま見つけたのだが,漫画家の須賀原洋行が私の著書「アベノミクスによろしく」について,とんでもない嘘をついていることが発覚した。 これは看過できん。 ツイートは下記のとおり。今年の1月30日だからだいぶ前。 私の本を読んだ人なら分かるが,私はドル建てのGDPなんぞ使っていない。 名目GDPが民主党政権より下がったとも書いていない。 読んでいたら絶対に間違えない。 須賀原が私の本を読まずに書いているのは明白。 何が悪質かというと,「補足しておくと「~よろしく」では安倍政権になって名目GDPが民主党政権より下がっていると書かれている」と,あたかも私の本を読んだかのようにツイートしている点である。 読んでもないのに読んだフリをして,嘘を書いているのである。 前にも須賀原のツイートは引用してツッコミを入れたことはあったが,これは「読まないで想像で書いているのかな」とも受け取れるものだった。下
厚生労働省の毎月勤労統計調査において,東京都の従業員500人以上の事業所について全数調査すべきところを,約3分の1しか調査していなかったことが問題となっている。 さらに,2018年1月以降のデータのみ,3分の1を3倍に補正する操作がこっそり行われていたことも明らかになった。 だが,問題が錯綜しているせいで,最も重要な点が見過ごされている。 端的に言うと,厚生労働省は,賃金の伸び率について,ウソの数字をずーっと公表し続けているのである。 これは約3分の1しか調査していなかったことや,こっそり3倍補正とはまた別の問題。 昨年8月頃,「賃金21年5か月ぶりの高い伸び率!」と大々的に報道されたが,それが超絶インチキであることは既に私の下記の記事で説明した。 blog.monoshirin.com 端的に言うと,2018年1月から,賃金の算出方法を変え,旧来よりも高くでるようになっていたのである。
最近、「安倍晋三宅火炎瓶投擲事件」が話題になっている。 ウィキペディアにもページが作られているので、概要を引用する。 安倍晋三宅火炎瓶投擲事件(あべしんぞうたくかえんびんとうてきじけん)は、2000年6月から8月にかけて山口県下関市で、自由民主党衆議院議員安倍晋三の自宅や地元事務所をめがけ5回にわたり火炎瓶が投げ込まれた事件である。 こんなに昔の事件がなぜ話題になっているのか。 この事件は、ある会社社長が安倍氏に恨みを持ち、暴力団組員に火炎瓶の投擲を依頼したことが発端である。 その会社社長が今年の2月に出所した。 そして、ジャーナリスト山岡俊介氏が、その人物から、安倍事務所筆頭秘書と交わした3通の署名・捺印入り念書を入手したとして内容を報じたのである。 下記リンク参照。 hbol.jp なお、山岡俊介氏は、つい最近、スタジオアルタの階段から落ちて重傷を負っている。 この問題は今年7月17日
ツイッター界にコウ・メダユーという新進気鋭の哲学者がいることをご存じだろうか。 初めて彼を知った時の衝撃は忘れられない。 草野球やってたらいきなりマウンドに大谷翔平が上がってきて165キロのストレートを投げ込んできたような、そんな衝撃である。 メダユーはお笑い芸人のコウメ太夫のツイートに返信する形で姿を現す。 最初に私がメダユーを知った時のツイートがこれである。 まず、大元のコウメ太夫のツイートから見てみよう。ウミガメの産卵かと思ってたらオッサンの野グソだったというどうしようもないウンコネタである。 もう一度言う。どうしようもないウンコネタである。 それをメダユーがどう料理しているか。 まず、「ゾーエ」という概念をたった2行で説明してから、コウメ太夫のツイートをこれにあてはめ、「野糞と亀の排卵が本質に於いて同質であると指摘したのだ」という「哲学っぽい」オチで締めている。 再度言うが、もとも
つい最近,総務省統計局が「消費動向指数」なる新しい統計を発表した。 今回はそれにツッコミを入れようと思うが,本題に入る前に,「カサアゲノミクス現象」について説明しておく。 簡単に言うと,平成28年12月に,日本のGDPが22年もさかのぼって改定されたのだが,アベノミクス以降が異常にかさ上げされているという現象である。 特に,家計最終消費支出のかさ上げが凄まじい。 日本のGDPの約6割を占めるのが民間最終消費支出。つまり,民間消費の総合計。 そして,民間最終消費支出の約98%を占めるのが家計最終消費支出。 家計最終消費支出が伸びなければ,日本のGDPは伸びない。 で,改定前の名目家計最終消費支出の推移はこんな感じだった。 単位は兆円。なお,この記事では全部暦年データを使う。 http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/sokuhou/fil
国交省が統計不正が発覚して大問題になっている。経緯や問題点についてはこの朝日新聞のまとめ記事を見るとよい。新たな情報に合わせて随時更新されるという。 www.asahi.com 調査票の原票を消しゴムで消し、鉛筆で書き換えていたというのだから驚きである。生データを変えてしまっているため、復元もできない。年間1万件ほど行われていたそうである。 なお、これについては私も朝日新聞から取材を受けてちょっとコメントしている。 www.asahi.com そして、以前毎月勤労統計で不正をやらかした厚生労働省は、またも不正をしていたことが発覚した。 nordot.app こんなニュースが続くので、「日本政府は統計をいじくることなどしない」など、もう誰も思っていないだろう。 そこで、この機会に私が拙著で繰り返し指摘している「ソノタノミクス」について、改めて注目していただきたい。 この問題こそが、本丸である
つい最近,JBPRESSにこんな記事を投稿した。結構な反響であった。 jbpress.ismedia.jp そしてこの記事について経済評論家の池田信夫氏がこんなツイートをしていた。 またこの人間違えてるよ・・・・ さて,ツッコミを入れる前に前提を整理する。私のこの記事は,平成28年12月のGDP改定によって,アベノミクス以降の数字が異常に大きくかさ上げされたことを問題にしている。 かさ上げ額だけ抜き出したのが下記のグラフ。 アベノミクス以降(2013年度以降)が異常にかさ上げされているのが一目瞭然。 そして,このかさ上げ要因を大きく二つに分けると,①2008SNA対応②その他,の二つである。 2008SNAは国際的なGDP算出基準のこと。日本はこれへの対応が遅れていた。2008SNAだと研究開発費などが加算されるので,GDPがだいたい20兆円前後かさ上げされる。 で,問題は「その他」である
私がJBPRESSに寄稿した記事について,池田信夫氏と須賀原洋行氏が適当なことを言っていたのでツッコミを入れた下記の記事はけっこう読まれた。 blog.monoshirin.com まあこの程度ならツッコミを入れて終わりだが,ちょっと比較にならない人物が現れた。 不破雷蔵という人である。 たまに私も彼が運営している「ガベージニュース」を読んでいるので前から知ってはいた。ツイッターフォロワーも約1万5000人いて,ヤフーオーサーでもある。 news.yahoo.co.jp したがって,それなりに影響力がある人物である。 私がJBに寄稿した記事に関連して,信じられないくらい事実無根なことが書いてある。 www.jgnn.net 大した影響力も無い人が言うなら無視するが,彼はそうではないので無視するわけにはいかない。これはあまりにもひどい。以下,引用する。 以前反社というか社会を批判するのを生業
こんなツイートが話題になっている。 民進小川「安倍政権でエンゲル係数が上昇している」 安倍「食への消費が拡大し景気回復したということ」 安倍ちゃん、ついにエンゲル係数を景気回復の指標にしてしまった模様。エンゲル係数が上がるほど好景気。エンゲルの法則ガン無視。経済学全否定。 誰かこの馬鹿を止めてくれ。日本が終わる。 — ロジ (@logicalplz) 2018年1月31日 安倍総理はエンゲル係数の上昇について,「食への消費が拡大し景気回復したということ」などという発言をしたのか。確認してみよう。 これが問題のやり取りの動画である。 まず,小川氏がこんな質問をしている。 生活の豊かさを示すエンゲル係数は顕著に上がっているという状況でありまして,こういった統計から明らかに言えることは,アベノミクスによって国民生活は苦しくなったと,いうふうになっておりますが,この点について,まず総理の所感をお伺
国土交通省の建設工事受注動態統計調査の統計不正問題について、「7兆円ぐらいかさ上げされている可能性があるのではないか」と鬼の首を取ったかのごとく得意げに調子にのってどや顔で当ブログで指摘しましたが、誤りと判断したので訂正してお詫びします。申し訳ございません。 既にツイッターで謝罪し、誤情報の拡散を防ぐためにブログも取下げ済みですが、それだけでは足りませんので、なぜ誤りと判断したのかについて説明します。元記事より長いです。 まず、統計不正の何が問題なのか、あらためて前提を説明しないと私が何を間違えたのかもよく分からないと思いますので、そこから説明します。 統計不正の問題点は、「合算処理」と「二重計上」の2点です。 このうち、重要なのが「二重計上」ですが、先に「合算処理」から説明します。 ◆合算処理とは 合算処理とは、提出の遅れた月の調査票の数値を、後の月に合算して計上する処理のことです。 建
2016 - 09 - 28 私のブログ記事が丸ごと無断転載されていた話 つい最近書いた記事が,下記のサイトでほぼ丸ごと無断転載されていた。 [モノシリンの3分でまとめるモノシリ話]異次元の金融緩和by日銀が異次元すぎる件 - シャンティ・フーラの時事ブログ これを知ったのは 岡口基一 裁判官の下記ツイートがきっかけである。 こんなに異次元なことをやっても、なおうまくいかない日本経済 https://t.co/nQJdQ2pcA3 pic.twitter.com/He7cbzIApp — 岡口基一 (@okaguchik) 2016年9月27日 岡口裁判官に呟いていただけるとは実に光栄・・・と,リンク先を確認してみると,「シャンティ・フーラ」・・・? なんじゃそりゃ。 確認してみると,ほぼ丸ごと私の記事を転載している。もちろん私は転載の連絡など受けていない。 私の記事をコピーしているので複
今年の2月7日,私の新しい本が発売される。 データが語る日本財政の未来 (インターナショナル新書) 作者: 明石順平 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル 発売日: 2019/02/07 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 日本財政の過去・現在・未来について書いた本である。 思想の左右を問わず,財政は無視ないし軽視されている気がする。 この本を読めば分かるはず。財政こそが最も重要であると。 通貨は信用で成り立っている。その信用の基礎になるのが,その通貨を発行している国の財政なのである。 つまり,財政問題は最終的に通貨の信用に行き着く。財政がダメになると通貨が暴落し,国民の生活を直撃する。このことが理解されていない。 前著「アベノミクスによろしく」でも最後に財政問題について触れたが,今回はそれをさらに深く掘り下げた。 前著で使用したグラフや表の数は約90個だったが,今回は約
以前このブログに書いた「アベノミクスによろしく」が元になった書籍が10月6日に発売されることになった。 アベノミクスによろしく (インターナショナル新書) 作者: 明石順平 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル 発売日: 2017/10/06 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 単にブログの内容を書籍にしたものではない。ブログ版は前後編合わせても1万2000文字程度に過ぎなかったが,書籍版は8万文字ぐらい。大幅に加筆・修正している。 本書の特徴はそのデータ量。グラフと表が合わせて90近く出てくる。これほどデータを駆使した書籍は他に無いのではないかと思う。 本の内容を漫画と共にダイジェストで紹介する。 第1章 アベノミクスとは何か 【©「ブラックジャックによろしく」佐藤秀峰】 この章ではアベノミクスが一体何なのかについて説明している。 アベノミクスはほぼ異次元の金融緩和に尽
今度は高橋洋一氏にツッコミを入れてみよう。 私がJBPRESSに書いたこの記事について,今度は高橋洋一氏が「デマだ」と言ってきた。 jbpress.ismedia.jp 高橋氏の記事はこちら。 www.zakzak.co.jp このGDP改ざん疑惑について,まさにお手本のような間違いをしてくれているので,さらす。 そして、「GDPはかさ上げされている」というのはデマのたぐいだ。日本のGDP統計は、5年ごとに基準改定されている。2016年にも基準改定が行われたが、その際、09年に国連で採択された国際基準も取り込んでいる。改訂された場合、過去の値も遡及(そきゅう)適用されるので、改訂自体で統計数字が混乱するわけではない。もしこの手順が改竄(かいざん)というのなら、政府の統計委員会などに膨大な議事録が公表されているので、ぜひ指摘したらいい。 それまでGDPに計上されていなかった研究開発費について
この画像は拙著「全検証 コロナ政策」のオビである。 全検証 コロナ政策 (角川新書) 作者:明石 順平 KADOKAWA Amazon 2020年のコロナ感染者数は23万4109人。 2021年はその約6.4倍の149万2874人。 2022年はその2021年の約18.2倍である2722万6973人。 2022年は2020年の116.3倍である。 死者数はどうか。 2020年は2846人。 2021年はその5.2倍の1万4926人。 2022年はその2021年の約2.6倍の3万8881人。 2022年は2020年の13.7倍である。 コロナ初年であった2020年と比較すると、2022年は、感染者数116.3倍、死者数13.7倍。 なお、この数字ですら過少である。それは、陽性率を見ると分かる。 2020年は5.22%、2021年は6.35%だったが、2022年は一気に46.05%になった。
総務省|衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査結果 これは過去8回の衆議院総選挙における小選挙区の得票数(自民党と民主党)と投票率の推移を示したものである。 平成21年総選挙は自民党が民主党に大敗した選挙であったが、その際の自民党得票数は2730万1982。 それ以降の3回はすべて安倍総理が自民党総裁になってから迎えた選挙だが、得票数で見ると、すべて民主党に大敗した平成21年総選挙を下回っている。 「自民一強」と言われると、以前よりもはるかに自民党が強くなったかのように錯覚してしまいそうだが、そうではない。得票数で見れば、自民党の強さはたいして変わっていない。むしろ少し落ちている。 他方、民主党を見てみよう。大勝した平成21年総選挙では3347万5335 票も獲得しているが、平成24年総選挙では崖から落ちたような急降下を見せ、平成26年総選挙ではそこからさらに下がっている。そして、ご存
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