S is to V構文がif節で用いられると,通常「目的」を表す。院試塾の英語講座で主に推奨している『ロイヤル英文法』の第12章第2節221「と」の項には,「be toで1つの助動詞に似た働きをすることが多い」とあり,「予定」「運命」「義務・命令」「可能」「意志」の5つの意味が挙がっている。今回とりあげたいのは,このうちの「意志」となっているものだ。なお,『ロイヤル英文法』の用例はIf we are to get there by noon, we had better hurry.「昼までにそこに着こうとするなら急いだほうがいい」で,注意書きとして「条件節に用いるのがふつう」となっている。 この記述で間違いというわけではないが,実際の英文を読んでいると,これだけでは不十分なケースに出くわすことがある。たとえば,院試塾の「心理英語実践講座」の課題文には以下のような文が登場する。 Durin