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日本質的心理学会・研究交流委員会企画として開催された、サトウアヤコ「日常記憶地図」のワークショップに参加してきました(チラシPDFはこちら)。 日本質的心理学会研究交流委員会企画「日常記憶地図」ワークショップ・フライヤー 【研究交流委員会企画 サトウアヤコ「日常記憶地図」ワークショップ開催のお知らせ】 – 日本質的心理学会 my-lifemap.net 今回は、「日常記憶地図」オンラインプロジェクトで実施されているようなオンラインでのワークショップと、福島県・双葉町にて双葉町役場の職員の方々とともに行われる「日常記憶地図インタビュー」*1が実施されました。 同じタイトルの下で開催される企画のなかで、かなり質の異なる2つのワークショップが実施されることを興味深く思いつつ、両方に参加することはせず、双葉町で行われる「日常記憶地図インタビュー」のみに参加することにしました。 「11年間住めなかっ
2019年8月の対面開催依頼、4年ぶりの対面開催となった日本国語教育学会の全国大会に参加してきました。( 2023年度大会のプログラムはこちらからPDFでダウンロードできます。) 日本国語教育学会の集まりに参加することが苦手なわたしが、今回、なんとか参加しようと思った理由がこちら。 明日は日本国語教育学会の大学部会シンポジウムで、筑波大附属駒場中高の森大徳さん、ICU高校の仲島ひとみさんと、読書教育について鼎談します。相手のお二人は長年、同じ勉強会で学び合い、『中高生のための文章読本』も一緒に作った勉強仲間です。(続)→ https://t.co/fQSWIOuZoc — あすこま (@askoma) 2023年8月10日 → シンポジウムという形式は僕は苦手なのですが、『中高生のための文章読本』を皮切りにしつつ、ただの仲良しの内輪話で終わらず、読書教育について考え合う場にできたらと思って
7月22日に茨城県立図書館で、開催された「ウィキペディアタウン in 茨城」に参加してきました。 「茨城県立図書館での初のウィキペディアタウン!」と聞いて、「あれ?以前、水戸で開催していなかったっけ?」と思ったのですが、あれは、茨城県立図書館ではなく、水戸市立図書館での開催だったのですね。今回の講師でもある小池隆さんのresearchmapにしっかりそちらの情報も掲載されていました。 小池 隆 (Takashi Koike) - 社会貢献活動 - researchmap 今回、記事執筆の対象となったのは、茨城県立図書館から徒歩3~5分くらいのところにある「水戸市水道低区配水塔」! ja.wikipedia.org 「水戸市水道低区配水塔」といえば、水戸芸術館現代美術センター「高校生ウィーク2013」のときに、「面白建築研究会」のまちあるきの中でも来訪した、あのファンシーでカワイイ建築物じゃ
向坂くじらさんの第1詩集『とても小さな理解のための』が、今年8月に世に出たとのお知らせをいただいたので、入手しました。 shironekosha.thebase.in 向坂さんは、詩人でありながら、今年、国語専門塾「ことぱ塾」も開塾された方。 topics.smt.docomo.ne.jp 子どもたちに、(塾講師として)学校的学習としての「国語」を教えながら、詩人として自らも活動されているという、(いわゆる学校「国語」に半ばトラウマを持ちつつ、研究を進めている)わたしみたいな人間にとっては、とてもとても不思議な魅力をもつ方です。 わたしが向坂くじらさんと、偶然に出会ったのも、全国大学国語教育学会の公開講座として開催された詩創作のワークショップでしたし*1、その後、自身も詩作を行っている研究室の修了生の研究発表も聞きにきてくださって、「詩創作の教育」に対してもとても真摯に取り組まれている方な
今週のお題「おすすめブログ紹介」。 …ということなので、この機会に、自分がチェックしている、はてなブログのなかで、国語教育や読書教育に関心のある人たちにもぜひチェックしてもらいたいものをご紹介しておこうと思います。 おすすめブログ紹介1:言葉の教育について考える なぜかよくわからないのですが、国語教育をはじめ、、言葉の教育について日々考えていらっしゃったり、発信していらっしゃる方のブログが多い気がします。 しかも、国語のなかでも、文法教育に関心のある方がたが、いろいろある記事のなかで発信される、日本語学的エッセンスのある記事が好き。 ロカルノさんは、アクティブラーニングやICT活用についての記事も、頻繁に発信されていて、本当にすごい。いま、激動の時代を迎えている(?)高校国語に関して、現場目線で広く目配りしたリサーチをした記事を発信されていて、参考になります。 www.s-locarno.
先日、フレンドホーム(週末里親・季節里親)に登録したことをご報告しました。 kimilab.hateblo.jp 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、初回活動日が延期になったりしていたのですが、8月下旬、ついに、初回の活動を行うことができました。初回は、ショッピングモールでうろうろウィンドウショッピング的なことをしてきました。 まだ、顔合わせのミーティングと初回の活動しかしていないのですが、そのなかで出会ったり、知ったりする出来事ひとつひとつが新鮮で、とても興味を惹かれます。 「もっと知りたい」と思い、つい、いろいろ調べてしまっているなかで、わたしがお世話になっている施設のポリシーのひとつに、❝子どもたちひとりひとりの「ライフヒストリー」を大切にする❞という趣旨の内容が記載されていました。 自分自身が、質的な研究手法で研究をしていたこともあり、「生活」や「人生」、「個性」などではなく、わざ
NPO法人教育のためのコミュニケーションによる読書会イベント「教育言説のファクトチェック:プレ入門編」に参加しました。 「教育言説のファクトチェック プレ入門編」 EVENT|教育言説のファクトチェック<プレ入門編> 岩波ブックレットとして発行されている『ファクトチェックとは何か』(立岩陽一郎・楊井人文, 2018, 岩波書店)を読んできて、それを手がかりにしながら、 「教育言説における「ファクト」とは?」「教育言説をファクトチェックすることには、果たして意味があるのか?」などなど、わたしと山崎さんが見出した論点を中心に、いろいろ議論をしつつ、「教育言説におけるファクトチェックの可能性(と限界)を見出していこう、というイベントでした。 「ファクトチェック」には、以前から関心を寄せていたのですが、それが決定的になったのは、自分自身が、ミスリード情報をリツイートしてしまったことでした。 kim
国際芸術センター青森(ACAC)にて、4/16~6/19まで開催している、松本美枝子《具(つぶさ)にみる》を鑑賞する。 今回の展覧会のご案内をいただいてからずっと、わたしは、タイトルの《具(つぶさ)にみる》という言葉そのものが気になっていた。 それは、私がこれまでの松本美枝子さんの作品(仕事)のなかに、遠くにいる人びとに向けた言葉の存在を感じてきたからかもしれない。 kimilab.hateblo.jp kimilab.hateblo.jp 『精選版 日本国語大辞典』の「具・備(つぶさ」の項目を見てみると、次のように記されている。 〘形動〙 ① すべてそなわっているさま。もれなくそろっているさま。完全なさま。 ※地蔵十輪経元慶七年点(883)序「如来の所説菩薩の所伝、已来未来、一朝に備(ツフサ)に集りたり」 ② こまかくくわしいさま。つまびらかなさま。詳細。 ※書紀(720)神代下(寛文版
本日は、横浜国立大学教育学部附属横浜中学校の授業研究会(非公開)でした。 2021年度の研究発表会が、コロナウイルス感染拡大の影響で開催できなくなってしまったこともあり、本年度こそ公開で開催できればよいなぁ、とは思っていたのですが、オミクロン株の影響が著しく、本年度も非公開での開催となりました。 今年も3月中旬頃、こちらのページに「基調提案」「教科提案」「指導案」が掲載されるとのことです。 本年度、研究発表会で公開予定であった授業は、中学2年生・国語科「書くこと」の実践として、同校・国語科の柳屋亮教諭によって行われた、以下の実践。 「Fy74期生のコロナ禍における○○論 ~根拠の適切さを考えて自分の考えが伝わる文章になるように工夫する~」 「Fy」というのは、「(横浜国立大学教育学部)附属(Fuzoku)横浜(Yokohama)中学校の頭文字をとった略称*1。 柳屋先生は、これまでにも、『
「シリアスボードゲームジャム2021 ONLINE~図書館と一緒にシリアスボードゲームジャム!」の「前祭」として開催された「ビブリオバトル」に「バトラー(本を紹介する側)」として参加してきました。 sbgj2021.jimdosite.com 「シリアスボードゲームジャム」とは? 「ゲームジャム」とは、ゲームづくりにかかわる人たち、ゲームづくりに関心のある人たちなどが集まって、短期間で一斉に、ゲーム制作をするというイベント。「ゲーム開発を行うハッカソン」とも説明されます。 日本で行われているゲームジャムとしては、NPO法人国際ゲーム開発者協会日本(IDGA Japan)のの運営協力によって開催されている「グローバルゲームジャム日本」」がもっとも知られているイベントだと思います。 ゲームジャムでは、プログラママーなどもかかわって、デジタルゲームの制作を行うことが多いようなのですが、このゲーム
日本質的心理学会第18回大会(10/24国内大会)のなかで、いくつか、「ジェンダーとパフォーマンス」が話題になりそうなシンポジウムに参加することになったこともあり、『シアターアーツ 3:演技・身体の現在』(晩成書房)に掲載されていた、ジュディス・バトラー(吉川純子訳, 1995)「パフォーマティヴ・アクトとジェンダーの構成」を読んでいます。 現在の自分自身のコンテクストを踏まえながら、あらためて丁寧に1つ1つの文を解釈しながら読み直してみると、以前にも出会ったかもしれないキーフレーズがふたたび新たな輝きを見せてくれたり、以前には気づかなかったものに気づくことがあります。 表現と演技/推敲の区別は非常に重要である。と言うのは、もしジェンダーの属性、行為/演技、すなわち身体がさまざまなやり方でその文化的な意味作用を示すこと、作り出すことが遂行的であるなら、行為/演技や属性を判断する基準となるア
「国語教育相談室」と書いてみましたが、新たにそんなコーナーを始めるというわけではありません。「国語教育相談室」みたいなものが必要ですね、という話です。 先日、教育に関わられている方より、中学校で出題された文法問題について、質問を受けました。 「次の各文の主語と述語を書き抜きなさい」という指示のもと示された複数の文の中に以下のような文があったのだが、この文の主語と述語は何になるのかを教えてほしい、ということでした。 誰だって落ち込むことはある。 文法教育においては、「学校文法」というちょっと特殊な文法の存在を考慮しなくてはいけなかったり、そもそも、私自身が、文法のことをよくわかっていないので、専門家にお聞きすることにしました。 今回、ご相談したのは、文法教育史の専門家・名古屋女子大学の勘米良佑太先生と、文法史の専門家・大阪教育大学の清田朗裕先生です。 国語教育と日本語学(国語学)、バランスよ
タラ・ウェストーバー(2020)『エデュケーション( Educated: A Memoir)』を、読んだ。 Amazonのページにある華々しい紹介文や、推薦コメント、そして邦訳につけられた「大学は私の人生を変えた」から推察されるように、この本は、「モルモン教サバイバリストの両親から、虐待にも近いような酷い教育を受けた著者が、大学教育を通じて人生を取り戻していくサバイバルストーリー」として読まれているらしい。 そして、著者であるタラ・ウェストーバーのホームページを見ても、自身の説明(「About」)に、大学院で歴史学を学んだことについてちょっと触れている程度なので、それほど、自分自身が、「歴史学者(hisotorian)」であるということについては大切に思っていないのかもしれない。 それはそうなのだけれども、本書の意義は、歴史学を学び、ケンブリッジ大学で博士論文「アングロ・アメリカンの協力思
フランス最古のモンテッソーリ学校に通う子どもたちを、2年3カ月にわたって観察・記録し続けた、教育ドキュメンタリー映画『モンテッソーリ 子どもの家』を観にいきました。 『モンテッソーリ 子どもの家』 わたしは、映画を鑑賞後に、公式ホームページを見たので、幸いなことに、そこに掲載されている宣伝文句を(鑑賞前に)目にせずに済みました。が、これをはじめに見ていたら、映画館に行くのを躊躇したかもしれない、少なくとも、映画の見方には影響したかもしれない…と思いました。 そう考えてみると、映画のレビューサイトに「モンテッソーリ教育の宣伝映画だ!」みたいな批判を書く人の気持ちもわからなくもないな…と思います。 日本における映画の宣伝の仕方のひどさについては、『バードマン』のときも、『パラサイト』のときも話題になり、それをネタにした記事も目にするようになりましたが、いったいなんなんでしょうね。 今回に関して
高齢者パフォーマンス集団「くるる即興劇団」を主宰されている園部友里恵さんより、「くるる即興劇団」のアクションリサーチ本『インプロがひらく〈老い〉の創造性』(新曜社)をご恵投いただきました。 「くるる即興劇団」という名前を知って、すぐに興味を持った背景には、わたし自身の「老い」や「(中途)障害」に対する接しかたの特殊さ(?)みたいなものが起因していたように思います。 「注文を間違える料理店」について知ったときも、そうだったのですが、「ああ!わたしが感じていたことを、一緒に楽しんで話してくれる人が、家族以外にもいたんだ!」という感じ。なんだか、ホッとするような、うれしいような……肩に乗っていた大きな荷物がフワーッと降りていく感覚がありました。 というのも、わたしが高校生のときに母が脳梗塞で倒れて、半身麻痺+失語症になり、それから言語のリハビリーテーションに付き添いにいったり、「失語症友の会」な
萩生田文科相は、1月19日の記者会見で、文部科学省内に「「令和の日本型学校教育」を担う教師の人材確保・質向上に関する検討本部」を立ち上げることを表明しました。 この件に関しては、教育新聞が「「教師を再び憧れの職業に」 文科相、検討本部設置を表明」(2021/1/19)と報じるほか、Yahoo!ニュースに前屋毅さん(フリージャーナリスト)の記事「「憧れの職業」になっていないのは教員の責任なのか、萩生田文科相の気になる言い方」(2021/1/20)が掲載される他、それほど話題になっているわけではないようですが、私はこの省内の検討本部立ち上げと、それに対する文科相の説明に、大きな違和感を覚えました。 検討本部の立ち上げに関する違和感というのは、簡単にいえば、「なんで、それ、必要なの?」ということです。 記者会見では、これについて、はじめに次のように説明されています。 最後に、本日、私の下に「『令
横浜・日本大通り三塔広場とオンラインで同時開催されていた、「スナックゾウノハナinたばZ」で、KOSUGE1-16による《ようこそ Houseworks Learning Center へ》の関係者の皆さんとのトークが開催されると聞き、さらに、本プロジェクトで上映されているミュージカル映像も視聴できると知り、オンライン配信されたトークを視聴しました。 www.facebook.com 《ようこそ Houseworks Learning Center へ》は、家事(Houswork)にまつわるエピソードに基づくミュージカル映像を中心に構成されたインスタレーション作品。 先週末から展示公開された作品で、まだ展示会場には足を運べていないのだけれども、作品説明を読んだ段階で… 「これは絶対、エピソードを提供した人たち(=インタビュー協力者)の話を聞いたあとに観にいった方が、面白いやつだ!!」 …と
『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』を観てきました。 ソビエト連邦がひた隠しにした歴史の闇を照らし出す衝撃作!『赤い闇』予告編 1932-1933年にウクライナで生じた、ソ連による計画的大飢饉「ホロドモール」を取材し記事として発信しようと試みた英国人記者のひたすら孤独な闘いを描いた作品です。 ウクライナ行きの列車にのるジョーンズの様子を描いた本編映像が、Youtube上で公開されていますが、このようなかたちで、飢えた人々を描くモノクロの暗いイメージの映像が非常に印象的であることは、間違いない、とは思います。 映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』本編映像<オレンジ> このように、ホロドモール自体が相当ショッキングなので、予告編でも「ホロドモールを描いた作品」とか「壮絶なる記者による闘い」ばかりがクローズアップされています。 が、ホランド監督がインタビューで「今回のように実在の人物が登場す
新型コロナウイルス感染予防のため、日本中の大学で、遠隔講義(オンライン講義)への対応が求められています。 わたしの勤務先である横浜国立大学でも、4/8に「授業開始に向けたPC等事前準備のお願い」(PDF)が示され、授業は、Office365 Teams、授業支援システム、Zoomの組み合わせで行うという方針が示されました。 授業支援システム・Office 365 Teams, Zoomを使った授業のイメージ このようなことを、Twitterで報告したところ即座に、次のようなツッコミが入りました。 単純に疑問なんですけど、この場合の情報保障や、発話が難しい学生などの対応ってどうなるんですかね…?— そう (@sojumpso) 2020年4月8日 この問題については、4/21の時点ですでに、日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)が、遠隔講義における情報保障支援に
ノンフィクション本大賞をはじめ、数多の賞を受賞して話題になっている、ブレイディみかこ(2019)『ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー』(新潮社)。3月に入って時間ができたこともあり、ようやく読むことができました。 親子でのやりとりが軸になって話が進んでいくので読みやすいうえに、そこでレポートされていることは、今の時代を生きるわたしたちが考えざるを得ないことばかりで…本屋大賞を受賞しているのみならず、司書が進めたい本に選ばれたりしていることも納得!という感じの本でした。 本書は、すでにあまりに多くの人に知られているので、今さらレビューを書くまでもないと思います。が、昨年、大学の書店でたまたま出会い、その対話的で真摯な文体に感銘を受けた『みんなの「わがまま」入門』(富永京子, 2019, 左右社)と共通する印象を受けたので、そのことについて書いておきたいと思います。 今年2月、『みんなの
大学院の授業で、田中耕治(編著)『グローバル化時代の教育評価改革:日本・アジア・欧米を結ぶ』(日本標準)を読んでいます。 今週の授業では、渡辺貴裕先生(東京学芸大学)の「英語圏における芸術教育の評価の新展開」(第3章第4節)を読みました。 芸術教育において、「スタンダード」に基づく評価が広がる中で現れてきた「スタンダード」路線に対する批判。そして「スタンダード」とは異なるオルタナティブな評価のありかたを探ろうとする試み。 整理されたそれらの議論は、他ならぬ私自身が、水戸芸術館・高校生ウィークの中で「アートライティング」や「書く。部」に関わる中で考えてきたこと、2010年に「Tokyo Art Reserach Lab」の立ち上げに関わる中で考えたことに重なる部分が多々あり…、自分自身がこれまで行ってきたことと、これから行おうとすることをつなぐための道標を与えられたような気がします。 授業の
2019年10月26日から27日にかけて開催された、全国大学国語教育学会仙台大会(プログラムPDF)では、2日目に「国語科教育における『読解力』を問い直す:リーディングスキルテストをめぐる議論を中心に」と題されたラウンドテーブルが開催されました。 ラウンドテーブル3 国語科教育における「読解力」を問い直す―リーディングスキルテストをめぐる議論を中心に― 〈230教室〉(発表要旨PDF) コーディネーター :間瀬茂夫(広島大学) 登壇者: 犬塚美輪(東京学芸大学)「リーディングスキルテストの開発コンセプトとねらい」 冨安慎吾(島根大学)「RSTと全国学力学習状況調査」 荷方邦夫(金沢美術工芸大学)・石田喜美 (横浜国立大学)「国語教育における「読解力」とは何か」 指定討論者: 渡辺貴裕(東京学芸大学) はじめに、コーディネーターの間瀬先生から、本ラウンドテーブル開催の経緯が説明されました。全
大学院の授業では、『メディア・リテラシーの教育(ことばの授業づくりハンドブック)』(奥泉香編、2015、渓水社)をテキストにしながら、主に、中学校・高等学校の国語科でのメディアを用いた言葉の教育や、メディア・リテラシーの教育について議論しています。 本書の第2部には「国語科教育としてのメディア・リテラシー教育実践」と題して、絵図や写真、広告・CM、アニメーション…などの媒体(メディア)ごとに、実践が紹介されているので、受講生にそれぞれ、その中でひとつ取り上げてもらい、本書で紹介されている実践を批判的に紹介しつつ、自分自身で考えた教材提案を行ってもらうという内容です。 今週の授業では、たまたま発表にあたっている受講生がいなかったこともあり、 また、先週末に全国大学国語教育学会第136回大会に参加するために訪れた水戸で、水戸芸術館の方と、「対話型鑑賞」のありかたについてお話しする機会があって、
大谷能生『平成日本の音楽の教科書』 (よりみちパン! セ)を読みました。 あの(!)大谷能生さんが、平成時代の小学校・中学校・高等学校の音楽教科書のみならず、なんと平成元年(1989年)、平成10年(1998年)、平成20年(2008年)に改定されてきた学習指導要領もあわせて、読み解く(!)というステキ企画! 「学習指導要領」という存在がどうにもよくわからないのか、「簡単に言えば国が先生用に制作した、実際の授業のためのガイドブック」(p50)とか説明されていたり、「教育指導要領」と誤記されていたりするのなんて、もはや気にしない。 教科書不要論や、ほとんど何の根拠もないような「理想の教科書」論が巷に出回るなか、「『理想の教科書』のありかたではなく、現状の教科書の『理想的な使い方』を探ってみたいと思います」(p55)という企画のコンセプトそのものに、いたく感動してしまいます。 なぜそんな発想に
Thony Gameの『ダイアレクト(Dialect)』のプレイ体験会を開催しました。 「ダイアレクト(Dialect)」とは、「方言」「通語・隠語」という意味。 日本語だと「方言」といえば、ほぼ、関西弁や東北弁などの「地域方言」しかイメージされないことが多いのですが、このゲームで扱われているのは、どちらかというと、職業やサブカルチャー共同体で用いられるような「社会方言」の方ですね。 そういう意味で、日本で売り出すとしたら「ジャーゴン(jargon)」にしたほうがいいのかもしれない。「ジャーゴン」もそんなに知られている用語ではないとは思いますが、「ダイアレクト」よりは聞き覚えがある人が多い気がします。 さて、この『ダイアレクト』というゲームですが、公式サイトには、次のような説明が書かれています。 『ダイアレクト』は、孤立無援のコミュニティと、彼らの言語、そして言語が失われることの意味するこ
「東京ゲームショウ2018」におけるゲーム・レポート、第3段。 「東京ゲームショウ2018」の見どころのひとつしても紹介されることのある「インディーゲーム」コーナー。実際、東京ゲームショウのビジネスデー最終日には「センス・オブ・ワンダーナイト」というインディーゲームの祭典が行われたりもしていて、主催者側でも、インディーゲームを重要なものとして位置付けていることがわかる。 gamebiz.jp 今年の「センス・オブ・ワンダーナイト」の受賞作品もすでにオンライン上でレポートされているようだ。 jp.ign.com そんなわけで、海外のゲームサイトでは、早くから「東京ゲームショウ2018におけるベスト・インディーゲーム8(The 8 best indie games from Tokyo Game Show 2018)」という記事も公開されていたり、 こちらの記事では、審査を通過してデモ展示され
水戸芸術館現代美術センター・高校生ウィーク「大人部」、および、その後に行われた水戸のキワマリ荘でのトークイベント「よんでみる 11」でお世話になった、アーティストの中島佑太さんが、川崎市岡本太郎美術館の企画展「遊び ひらく 岡本太郎」展のなかで、「現代の作家たち」としてワークショップと展示をしていると聞き、岡本太郎美術館まで行ってきました。 www.yukoyuko.net 岡本太郎美術館の常設展・企画展が面白いのは、特段、わたしが言うまでもないので割愛。この展示室の写真のカオス感ですべてを感じとってください。 中央下部にある、岡本太郎さんの等身大パネルは、館内のあちらこちらにあり・・・、イベントが行われるときには、看板かけ(?)としても使われているようで、岡本太郎さんの愛されっぷりが伝わってきます。 そんな岡本太郎美術館のなかで、さらに岡本太郎さんにおける「遊び」をテーマとした企画展のな
大学で担当している演習授業「国語教育演習Ⅰ」では、毎年、国語教育・読書教育関連の学術雑誌を「乱読」「ザッピング」する活動を実施しています。 ザッピング読書に思いいたるまで 本や雑誌の「乱読」「ザッピング」には以前から関心を持っていたのですが、外山慈比古『乱読のセレンディピテイ』を読んだり、嶋浩一郎『なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか』を読んだりして、一見関係なさそうに並んでいる本をザッと見比べたり、タイトル同士に思いがけないつながりを見出したりすることで生まれるアイデアについてあらためて考えさせられたこと。 さらに、『Courrie Japon』のウェブページで読んだスプツニ子!さんのコラム「Vol.30 手にした情報の「結びつけ方」で、新しいアイディアは生まれる」を読んで、あらためて、アイデアを生み出すための本の読み方として、「乱読」「ザッピング」を捉えてみたい!と思ったこと。 co
2/25(火)から3/1(火)まで東京・池袋エリアで開催されている回遊型の展覧会、北川貴好「地上階には、つながらない邸宅」に参加してきました。 池袋駅からスタートするこの展覧会。 参加者は、SNSのメッセージのようなかたちでスマートフォン上に表示されるいくつかの指示や説明に従いながら、池袋エリアの地上下にめぐらされた地下都市空間を巡っていきます。 地下鉄、線路、エスカレーター、駅構内にあるショッピングモール、そして、タワービル。 地上からは見えない地下都市ネットワークは、いくつかの「駅」を中継ポイントとしながら、すべてがつながりあっているようです。 本展の作家である北川貴好さんは、タワービルをリサーチする中で、本展の企画をつくりあげていったそうなのですが、個人的には、本展においてもいくつかのエリアの中継ポイントとして機能している「駅」がわたしには印象的でした。 本展のなかで、「駅」を中継ポ
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