防災科学技術研究所は11日、2008年6月の岩手・宮城内陸地震で、岩手県一関市で観測された最大加速度4022ガルが、ギネス記録に認定されたと発表した。加速度は一定時間ごとに速度がどれだけ変化するかを表す物理量。これまで発表された最大加速度の記録は、04年の中越地震で記録された2516ガルが最高と考えられるという。 防災科研は、95年の阪神大震災の際に地震計が少なくて記録を得ることができなかった反省から、観測網を整備。昨夏、探査機はやぶさの快挙がギネスに申請されたことをきっかけに、広報活動の一環として申請していた。 地震研究部地震観測データセンター長の青井真さんは「世界で大きな地震が起こっても、そこに地震計がなければ記録は得られない。将来の被害を防ぐために役立てたい」と話している。