宮城県北西部の大崎市で、カンガルーの目撃情報が相次いでいる。 オーストラリアの草原で跳びはねているイメージが強いカンガルー。寒冷な東北地方で本当に生息できるのだろうか。 目撃情報が出ているのは、田畑や牧草地が広がる同市の真山地区。住民の一人は10月24日、林の中にいるのを目撃した。体高1メートルほどで、目が光り、色は薄いベージュ。地元の真山地区館の石川悦朗館長の話では、7年前から計20件余りの目撃情報があるという。 大崎市は秋田、山形両県に接し、冬には積雪20センチ、氷点下10度以下になることもある。一方で野生のカンガルーは本来、オーストラリア、タスマニア島、ニューギニア島など、南半球にしか生息していない。それが日本の東北地方とは――。 別の動物を見誤っている可能性はないのか。小原秀雄・女子栄養大名誉教授(動物学)に見解を求めると、即座に「カンガルーが宮城県に生息していても不思議はない」と