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★★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ISASメールマガジン 第302号 【 発行日- 10.07.06 】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★こんにちは、山本です。 今週は、宇宙探査工学研究系の宇宙の電池屋・曽根理嗣(そね・よしつぐ)さんです。 「はやぶさ、地球へ!」特設サイトの関係者からのメッセージで、「宇宙の電池屋 ~方探班の一隊員として~」と題して、3回の寄稿をしていますが、その最後としてISASメールマガジンに書いていただきました。 ── INDEX────────────────────────────── ★01:宇宙の電池屋 ~方探班の一隊員として(完)~ ☆02:月周回衛星「かぐや(SELENE)」が明らかにした月内部からのカンラン石の全球表面分布とその起源 ☆03:小型科学衛星「れ
2010年6月13日 約束 サンプラ担当、SV、回収隊・方探班本部、科学・輸送班 矢野 創 はやぶさへ、 いまは6月13日朝。僕は、オーストラリアのウーメラ砂漠の宿で一人、君への手紙を書いている。 君が内之浦の5月晴れの空に吸い込まれていったあの日から、もう7年が過ぎたね。今朝のウーメラも、打上げの日の内之浦みたいに雲ひとつない青空で、窓から入ってくるひんやりした風が、心地いいよ。 「はやぶさ、いってらっしゃい。」 2003年。僕は、君のお腹の中にあるサンプラに、打上げ直前まで地球の汚染物質を入れないように窒素ガスを送り続けるため、科学者として最初に内之浦に入った。打上げ12時間前にM-Vロケット先端のフェアリングに包まれた君からガスチューブを抜いて蓋をする、最後の一人でもあった。フェアリングのアクセス窓を閉じたときに君にささやいたのが、この言葉。そのとき君はまだ「MUSES-C」と呼ばれ
Δ The Homeward Journey of Asteroid Explorer ”Hayabusa” Powered by the Ion Engines HOSODA Satoshi and KUNINAKA Hitoshi corresponding author’s e-mail: hosoda@ep.isas.jaxa.jp ! ! μ μ μ Y X " ( ' " ( '# ! ' * & $ ( " & ! $ ' * ( " & ! %"( "% & #$ ## #$ ## ! % #' '"#$ !## #' '"#$! !" ) ' ! ! % ( " ! " # $ ! % ! " ! ! " ! ! " ! ! # $ # $! " ! # " #% ! " ! ECR μ 10 ! # ! # ! # ! " ! ! " ! ! " ! ! " ! ! !
2010年6月10日 「はやぶさ」地球帰還に際し 三菱電機 臼田宇宙空間観測所アンテナ運用担当一同 臼田、鹿児島宇宙空間観測所のアンテナ設備を担当させて頂いておりますが、思い返せば「はやぶさ」の打上げは、臼田現地では、少ない限られた要員で時には、実質一人で全体の面倒を見るという、余り例の無い体制下での打上げ〜初期運用ミッションでした。 「イトカワ」到着前を含め小さなトラブルは、有りましたが、「イトカワ」へのタッチダウンを成功させた後、キャリアが喪失してしまうトラブルに見舞われ、返事をしてくれない「はやぶさ」に対し、軌道決定より計算された予報角度のみを信じ、答えが戻って来る事を祈りながらアンテナを向け測定器で、返信の電波を探し続ける日々が約1ヶ月以上もの間続きました。 この時、話し相手のアンテナを目標(「はやぶさ」)に向ける担当としては、本当に予報値の方向にアンテナが向いているかどうか気が気
2010年6月8日 どうやって地球に帰ろうか...(前編) 姿勢系 白川 健一(NEC 航空宇宙システム) 小惑星の観測を終えた「はやぶさ」に残された姿勢制御装置は、小さなホイールが一つと軌道変更用のイオンエンジンだけ。さて、どうやって地球に帰ろうか....。時々刻々とスピンレートが低下していくなかで、イオンエンジン・グループから提示されたアイデアは、なるべく高い圧力で中和器を噴射するというものでした。微弱ながらもトルクを加えることができる。話を聞いた時は、宝物を見つけた時のようにドキドキしながら、その能力を見積もったことを憶えています。 電力/熱/通信の制約を満たしつつ、地球帰還という目的を達成するための方法を、手元に残された機器の使い方を工夫することでひねり出す。少ない情報を丁寧に拾って、悪い側に予想がはずれた場合を想定して進路を決める。加速を継続しつつ、手探りで設計仕様の外側の実力を
2010年6月3日 出立前のメッセージ 電池屋~方探班の一隊員として~ 曽根 理嗣 先発隊が日本を発った。僕ももうじき後を追う。 現地では、皆で顔を合わせるタイミングは少ない。皆、砂漠に散っていく。 いざみんなで砂漠に展開するときには、水杯でも交わそうか。もちろん別れの水杯ではなく、もう一度、必ず合間見えて、成功を称えあうことを期しての水杯として。 僕が子供の頃、その宇宙戦艦は旅立った。目指す星がそこにあることを信じ、でもその星の姿を誰も見た者はいなかった。分かっているのは、片道14万8千光年、往復29万6千光年という絶望的な距離。気の遠くなる数字を前に、宣言される。 「人類滅亡まで、あと三百と六十五日、あと三百と六十五日しかない。」 満身創痍の戦艦は、メインエンジンと補助エンジンの「最大合わせて3機のエンジン」に光を宿し、這うようにして宇宙を旅していた。 コスモクリーナーDを地球に持ち帰
次のページ >> ■表紙 ■ことのはじまり ■旅立ち ■地球スイングバイ ■長い旅路 ■イトカワが見えた ■ようやくイトカワに到着! ■着陸のリハーサル ■ミネルバちゃんについて ■ターゲットマーカ そして 一回目の着陸 ■岩のかけらの拾い方 ■二度目の挑戦 ■トラブル発生 ■つながった! ■帰還への準備 ■地球への道 ■あかりちゃんとの共同作業 ■帰還への旅。再び ■最後の試練 ■そして伝説へ Up ■ぬりえ ■裏表紙 ■PDFはこちら>>
2010年5月12日 はやぶさ君を描いて 会津大学 奥平恭子(元・宇宙研 藤原顕研究室) ある日、研究室の先輩が 「こんな絵本を作ろうと思ってるんだけど、どう?」 と言ってチラシの裏に書かれた「はやぶさ君の冒険日誌」の原案を持って来たのは、まだ私たちが藤原研究室の学生だった頃だ。その先輩とは、冒険日誌の作者、小野瀬直美さんである。 「へぇ、探査機を擬人化した絵本ですか!これは子供達にも判り易くて、アウトリーチ(注:研究者側からの積極的な科学教育普及活動)にはもってこいですね。」 宇宙研の一般公開に合わせ、子供達や来てくれた人のために無料配布してはどうかと考え付いたものだ。 [画像クリックで拡大全体像] 「はやぶさ君の冒険日誌」製作に周囲の人を巻き込むために使われたチラシの裏の草案。 (絵・文:小野瀬直美) それは、連日の地味な実験や論文執筆など、宇宙研に閉じこもってストイックな研究生活を送
2010年5月11日 “はやぶさ生命体”は不滅です 元サイエンスマネージャ 藤原 顕 ISASをはなれてから大学生や一般の人、さらには小学生を相手に宇宙の話をする機会が増えました。宇宙の話をするときに必ずでてくるのが日常使われないような桁の大きな数です。これを実感として分かってもらうためによく使うのが、たとえば「地球を1円玉の大きさとすると...」といったたとえ話を出すことです。 「みなさんは、「はやぶさ」が地球からどれくらい離れたところまで行ったかを思いめぐらせたことがあるでしょうか。プロである私たちですら数値ではわかっていても案外実際に感覚をつかんではいません。「はやぶさ」は最遠方で地球から光の速さでざっと15分かかるところまで飛んだのですが、さきほどのたとえでいうと400m以上の遠方にまで飛んだことになります。こんなに遠方にある1ミクロンにもみたない天体に着陸して地球に戻ってくるので
2010年5月10日 ほんとうに帰ってくる... はやぶさカプセル 山田 哲哉 カプセルの再突入というのは、いつも最後にやってくる。だれも打ち上げの最初に再突入させたりはしない。カプセル屋としては、そういうものがあっていいと思うのだが、打ち上げの時に再突入するのはだいたい失敗であるし、そうかといって千年先まで再突入して来ないカプセルもうまくない。いずれも経験してきた。それが、今回はもうすぐ本当に「はやぶさカプセル」が帰ってくる。ああ、ついにこの瞬間が来るのだ。 中学生の時のクラス対抗リレー。バトンを渡された。アンカーに引継ぐ係だ。夢中で走った。競っていたと思う。自分は速いつもりだった。でも、コケた。あろうことか、本番で。 去年の11月のことだ。 「ダメだ。どうも命もここまでだ。ワリぃな。ワルかった。カプセルまで届きそうもない。」 いつも偉そうなK先生に謝られちゃうと、事実の認識ができずに頭
宇宙科学研究所で宇宙の仕事をしている人たちが、宇宙とどのように関わり、どんな夢を描きながら働いているのか、その一端をご紹介しましょう。 ミッション達成に欠くべからざるものでありながら、まさに縁の下の力持ち的存在、それが「地上系」と呼ばれているものです。地上系を構成する各システムについて紹介します。 小惑星探査機「はやぶさ2」は、2014年度の打上げに向けて開発が進められています。太陽系の起源・進化と生命の原材料物質を解明するため、C型小惑星「1999JU3」を目指します。 ※こちらの連載は終了しました。バックナンバーをまとめてご覧いただけます。
SMILES(超伝導サブミリ波リム放射サウンダ)は、2009年10月から約半年間にわたって、それまでの大気観測を凌駕する最高精度の観測を実現し、大気科学にさまざまな新知見をもたらしています。本稿では、そのSMILESによる成果のうち二つの研究と次期観測計画の概要を紹介します。 (ISASニュース 2015年11月 No.416 掲載) 『ISASニュース』2005年2月号(No. 287)に、松本敏雄氏(JAXA名誉教授、現・台湾中央研究院)が、「夜空は明るい!?─宇宙最初の星の光を探る─」と題する記事を書いている。本稿では、我々が普段見ている可視光の隣の波長域である近赤外線(0.75~1.4μm)に焦点を当て、松本氏が執筆してからの10年間の宇宙近赤外線背景放射に関する進展および論争を、我々の研究も交えて紹介したい。 (ISASニュース 2015年10月 No.415 掲載)
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