騎士道が息づいていた時代の古き良きイングランド 百年戦争時代のイングランドは、騎士道精神が息づいていた時代で「古き良きイングランド」で人気がある時代です。 騎士道精神と一口で言っても、サムライのように主君に忠誠を誓うような人ばかりではなく、信念に従ってイギリス国王に死ぬまで抵抗する「騎士道」の形もあったわけです。 1. 第2代ランカスター伯トマス 1278-1322(イングランド) 国王エドワード2世と対立し殺害された有力諸侯 第2代ランカスター伯トマスの祖父は英国王ヘンリー3世で、国王エドワード2世とは従兄弟にあたる関係です。国王に最も近い親類筋ということで資産や領地は莫大で国内有数の貴族でしたが、エドワード2世との関係は最悪でした。 というのも、エドワード2世は幼馴染のコーンウォール伯爵ピアーズ・ギャヴィストンのみ信頼して他の諸侯を信頼せず、国王とギャヴィストンのみの密室政治が展開され