近年、「不老長寿」の研究が活発になっている。米国では、国立老化研究所で年間約6000億円もの予算を投じて創薬研究を行っており、薬の実用化を目指すスタートアップも続々と誕生している。 不老長寿を研究するスタートアップに特化して投資する「Longevity Fund(長寿ファンド)」も存在する。最近では、Open AIのCEOであるサム・アルトマンが、「ヒトの寿命をあと10年伸ばす」をミッションとするRetro Biosciencesに1億8000万ドルの出資をしたことも話題となった。 日本発の不老長寿スタートアップも誕生 ひと言に不老長寿といっても、それに至るアプローチはさまざまで、英「ネイチャー」誌が提示しているのは次の4つだ。 1. 血液交換 血液中に含まれる病因物質を除去して、健康な血液に入れ替える 2. 代謝のコントロール カロリーを制限する物質をサプリメントや薬から摂取する(カロリ