コミケ最終日。ブースに来ていただいたみなさま、ありがとうございました。 僕のところにも変な奴が来た。閉会まで1時間を切ったあたりで、売れ残りを家に送り返そうと箱に詰めてたら、「山本さんですか」と話しかけてきた男がいたのである。 話を聞いて、すぐに思い出した。彼のことは昨年、『トンデモ本の世界X』(楽工社)のあとがきで取り上げたことがある。 二〇一一年四月、僕のブログに長文のメッセージが書きこまれた。ひどい内容なので速攻で削除したのだが、あまりにバカバカしくて笑えたので保存しておいた。 その人は『まどか☆マギカ』の四話と五話だけ(ちょうどストーリーの山場の間の、やや中だるみしていた時期だ)を見て駄作だと決めつけ、こんな作品がヒットするなんてあるわけがない、これは製作会社のシャフトの陰謀だと主張していた。本当はヒットなどしておらず、ネットの評判はみんなシャフトの工作員が書きこんだもので、DVD