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ブックマーク / cruel.org (7)

  • diatxt. 連載 #6

     アート的感性と生物学的能力 diatxt. 連載: アート・カウンターパンチ #6 diatxt. number 14 (京都デザインセンター, 2005/1) pp. 142-145 山形浩生 この連載では何度かスティーブン・ピンカーを参照してあれこれモノを言っている。さてそのスティーブン・ピンカーが、最近邦訳の出た傑作『人間の性を考える』でアートとかの役割についてあれこれ言っている。これまでの著書でも、ちょろちょろと触れてはいたんだけれど、今回のやつではまるまる一章を割いてかなり詳細な議論をしているのだ。ちょいとおもしろいので、今回はその話をしておこう。ぼくの考えともかなりちがうこともあるし。 ピンカーはもちろん発達心理学の人だし、遺伝と進化を通じて人間のいろんな特性が決まってきた、という話をしつこくしている。『人間の性を考える』の主要な主張は、人間というのがどんなふうにでも条

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    tackman 2019/08/17
    "アート的感性と生物学的能力"
  • 良薬口に苦し、ってほんと?

    良薬口に苦し、ってほんと? ――不景気対抗策の過去、現在 (text onlyで読みたい人は こちら へ) 昔むかしのこと、人口の密集したとある島国がありました。自然資源のとぼしさにもめげず、はたらきもので利口な彼らは、世界の主な工業力のひとつにまでのし上がりました。けれど、やがて魔法の力の効きめが切れるときがやってきました。加熱した好景気が、10年近くも長引く不景気にとってかわられたのです。かつては経済職人とまでよばれた国でしたが、消えた栄光のシンボルになってしまいましたとさ。 国の病気の原因とその対策について、論争がいつも大荒れになるのはしかたないよね。経済の後退が深い構造要因のせいだと見る人は多くて、たとえば変わりゆく世界に対応できない制度とか、新たなテクノロジーを使う機会を逃してるんだとか、全体的に硬直していて柔軟性が足りないんだとかいわれたりする。 でもちがう意見の人もいて、彼ら

  • What's a Hack?

    この文はすずきひろのぶ氏の「Hackの語源」(iso-2022-jpになってる)に対して、もうちょっと広い立場から補足説明をしたものだ。 すずきさんの解説は、まちがっちゃいないけど、ちょっと話がコンピュータ(それとMIT)に偏りすぎだと思う。Hackってのは MIT だけのことばじゃない。英語ではもう少し広い使われ方をすることばなんだもの。「キーボードをたたくのが切り刻む動作に似てるから」なんて某所の解説もどき(ぜんぜん似てねーだろが!)は、愚にもつかないかんちがいだけど、でも「切り刻む」というのが語源にあるのは事実ではあるのね。 Hackというのは、そもそも基は鉈や斧やまさかりや山刀で切る、裁ち落とす、というイメージのことばなんだ。すずきさんがあげている「 hack through the jungle」というのは、まさに鉈でジャングルを切り拓きながら進むイメージ。 そして鉈で切るとい

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    tackman 2017/09/27
    この記事の下の方にslackの解説があって、それが2010年代にはNo.1チャットツールの名前になっているのは面白い
  • 【PDF】It’s Baaack! Japan’s Slump and the Return of the Liquidity Trap by クルーグマン

    It’s Baaack! Japan’s Slump and the Return of the Liquidity Trap∗ † ‡ 1998 2001 8 29 -9 9 Ver.1.0.1 1 2 2 5 2.1 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5 2.2 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6 2.3 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8 2.4 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11 2.5 q . . . . . . . . . . . . . .

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    tackman 2016/03/19
    クルーグマンの流動性トラップ論文訳
  • 山形浩生「フォロワー数で変わるツイッターのメディア性」 - アルコムワールド コラム 2011/05

    『山形浩生の:世界を見るレッスン』 連載 64 回 フォロワー数で変わるツイッターのメディア性 月刊『アルコムワールド』 2011/07号 要約:ツイッターの持つメディアの特性は、フォロワー数によってだんだん変わる。それに自覚的でない人の多くは、自分のおかれた環境にまったく鈍感なために愚かしい醜態をさらすことが多い。が、求める水準のメディアにとどめるための作業もむずかしい。 ある人の書くものでも、あるいはツイッターのツイートでもいいけれど、長いこと見ていると、ときどきその人がだんだん——または突然——おかしくなって、ぎょっとすることがある。今回の震災と原発事故では特に、ツイッターでそんな光景が見られた。それまで普通あるいは高めの見識を持つと思っていた人が、いきなりわけのわからないことを言い、デマに踊らされ、それをたしなめられると逆ギレして相手を罵り、過去の発言との矛盾を指摘されると変な言い

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    tackman 2015/01/05
    分析自体は2014年現在も大変正しいと思う。ただ、フォロアーを抑えたいなら有名人はまず名前隠してペルソナ被った方が良いと思う。非実名の効用です
  • Who's Afraid of the Euro?: Japanese

    ユーロなんかこわくない Who's Afraid of the Euro? ( Fortune, 1998 年 4 月) Paul Krugman 山形浩生 訳 (訳注:この記事が書かれたのは、1998年4月だけど、話はまったく変わってないことに注目) むかし、出たある会議で、日のえらいお役人の一人が、円を国際リザーブ通貨にしなければならないという情熱的な演説をしたことがあった。で、ぼくが話す番になったとき、ぼくはそんなのばかばかしいよ、という話をした。もし円がリザーブ通貨になったとしても、日にも(ほかのだれにも)ほとんどどうでもいいことなんだもの。 でも、パネルの終わりになると、司会はぼくの貢献に謝意を表明してくれたんだけれど、なぜ感謝したかというと「クルーグマン教授もまた、円がリザーブ通貨になることがきわめて重要であることを強調してくれました」というんだ。これって、通訳がぼくの発音

    tackman
    tackman 2014/01/19
  • P. Krugman "Japan's Trap" Japanese:日本がはまった罠 (クルーグマンのホームページで 1998.05 初公開) ポール・クルーグマン 山形浩生訳

    がはまった罠 (Japan's Trap: クルーグマンのホームページで 1998.05 初公開) ポール・クルーグマン 山形浩生訳 日の経済的な重病は、だれよりもなによりも日自身にとっての大問題だ。でも、ほかの人たちにも、これは問題となる。機関車役を死ぬほど求めてる苦境のアジア経済にとっても、日の貿易黒字のおかげで仕事がやりにくくなってる西側の自由貿易支持者にとっても。そして最後に(いちばんどうでもいいけど、でも無視できる存在じゃあない)経済学者たちにとっても、日は問題なんだ。なぜなら、こんなことは起きないはずなんだもの。 ときどき象牙の塔から出てくるマクロ経済学者の多くと同じく、ぼくも実際のビジネスサイクルはリアル・ビジネスサイクルじゃないと思ってるし、一部の(いやほとんどの)不況は、全体としての総需要が落ち込むせいで起こるんだと思ってる。ぼくをふくめほとんどの学者は、こう

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