昨日「オンライン出版本を買ってみて」というエントリをアップし、オンライン電子出版の問題点(不正コピー防止のプロテクトによって、かえって本としては不便になる問題)について書いたところ、編集者のMさんという方からメールを戴きました。Mさん、ありがとうございました。 メールには、アメリカのプラグマティック・ブックシェルフ(Pragmatic Bookshelf)社という技術系出版社の試みについて、たいへん興味深い事例が書かれてありました。 http://www.pragprog.com/ ↑The Pragmatic Bookshelf 俺は英語が苦手なので、Mさんの解説をもとにざっと読んだだけなんですが、それでもこの会社がかなりユニークな試みをしていることはわかりました。 まず本の購買ページを見ると、プルダウン・メニューが「PDF+PaperBook」になっており、ほかにpdfファイルオンリー
ストーリー by reo 2009年01月06日 10時30分 契約がしっかりしてればそれでいいんじゃないですか 部門より 本家記事によると MIT の大学院生 Erez Lieberman 氏は NASA でのインターンシップ時、宇宙飛行士が帰還後に歩行時のバランスを取り戻す研究に携わったことをきっかけとして、人がバランス良く立てているいるかどうかを見分けるアルゴリズムを開発した。彼はこれを用いて歩行時にバランスが崩れがちな高齢者などをサポートする中敷「iShoe」を開発し起業しようとしたが、彼の発明に関する特許を取得していた MIT から特許使用料として 7 万 5 千ドルの支払いを求められたとのこと。 1980 年以前は大学など学術研究機関が取得した特許は年間 250 件にも満たなかったが、1980 年に大学や研究機関に特許権の帰属を認めるバイドール法が制定されてからはその数は増え続
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文化庁の提案した補償金制度の改正案はひどい。権利が損なわれた、補償が必要だ、という主張は、実態と合っていない、と感じている人は多いだろう。既に「補償金」ではなくなりつつあるものを、そういう名称で呼んでいること自体が問題を見えにくくしているのではないかと思う。 地デジのダビング10もiPod課金も、著作権の権利者側が、自らの著作権にのっとって対価を要求している形になっている。しかし、彼らは実は(そう意識しているかは別として)テクノロジーの発展に「ただ乗り」しようとしているのではないだろうか。 現代の技術は、「著作者の権利」と「消費者の権利」のバランスを消費者寄りに動かしている。デジタルという無劣化な複製を作る技術、それを機器から機器へ伝送する技術、そういった技術は当初はコンテンツ制作を省力化し、クリエイター側に大きな利益をもたらしたが、現在ではそれら技術の恩恵を受けているのは消費者だ。消費者
違法と合法の敷居があいまい──作り手から見た「YouTube」、ガイナックスに聞く:おもしろさは誰のものか(1/3 ページ) ファン活動の世界では、商業作品のキャラクターを許諾を得ずに使用して、コンテンツをつくることが行われる。これは著作権侵害といえば著作権侵害なのだが、しかし「キャラクターの使用をともなわないファン活動がそもそも可能なのか」と考えると、それは無理なように思われる。 同人誌の世界では商業作品のキャラクターを自作品に用い、しかも対価をとって販売するということが長らく行われてきたが、こうした「グレーゾーン」の活動が商業作品の人気を盛り上げている、あるいは新たな才能を生み出す土壌になっているという認識もあった。 だが、実はファン活動のすべてが、グレーゾーンで行われてきたわけではなかった。たとえばアマチュアによる立体造形物、ガレージキットの世界では、当日、イベント会場内限定で、個人
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