1300年間も信じられてきた「天動説」は、コペルニクスの「地動説」によって克服されて、人類の科学技術が大きく進歩したように、「世界を変えた」と評価できる歴史的書物は人類の英知そのものです。そんな歴史的な科学技術書をほとんど初版で一挙に100冊以上も展示・公開する「世界を変えた書物」展が大阪で初開催されたので、歴史の一ページの数々を目に焼き付けてきました。 [世界を変えた書物]展 人類の知性を辿る旅|金沢工業大学 http://www.kanazawa-it.ac.jp/shomotu/ グランフロント大阪の北館に到着。 地下1階のナレッジキャピタルイベントラボで「世界を変えた書物」展が開催されています。世界を変えた書物展は、金沢工業大学が所蔵する科学技術書の中でも世界を変える科学上の重大発見、新技術挑戦の歴史を刻んだ書物100冊以上が無料で一般公開されています。 入り口はこんな感じ。「本の
こんにちは、コミュニケーターのなかむーです。朝晩はずいぶん冷え込むようになってきましたが、夜が長くなるほど楽しい夜更かしがしたくなり、ついつい本に手が伸びます。本好きは独り寝しないと言いますが、枕元に積まれていく本が増えていくのも困りものです。今日はそんな本好きにはぜひとも知っていただきたい、「世界を変えた書物」展をご紹介します。 現在ナレッジキャピタル「イベントラボ」で開催中の「世界を変えた書物」展では、金沢工業大学ライブラリーセンターの稀覯書(きこうしょ)コレクション「工学の曙文庫」からの蔵書が展示されています。このイベントのサブタイトルは、「人類の知性を辿る旅」です。分野や趣味が違う方でも、どなたで楽しんでいただける仕掛けがたくさんあります。 稀覯書とは、極めて少数しか残っていない、古い時代に制作された貴重な本のこと。「工学の曙文庫」には、ただ古いだけでなく、デザインや装丁が美しく、
こんにちは。 現在大阪で開催中の[世界を変えた書物]展を、是が非でも見たくて東京から大阪まで見に行ってしまいました。しかし・・・、行って大正解でした。やばすぎる・・・。 特に科学史好きの自分にとっては当たりすぎの展示会でした・・・。 あまりにも良かったので紹介させてください・・・! 会場の様子 11/20(金) 会場のグランドフロント大阪 北館にAM10時半ごろ到着しました。平日の昼間だというのに、11時の開場に合わせてすでに20人くらい入場していました。マニアックなテーマの割には結構な盛況ぶり・・・。 古書の表紙を思わせる趣のある入り口をくぐると、まずちょっと狭めの部屋に15点くらいの�展示があります。そこを過ぎるとメインの広い展示場があり、真ん中に「地の森のシンボルモニュメント」と題された展示全体のつながりを表現した立体的な展示物がありました。 これを見るだけで今回の展示が自分のツボだ
■ 図書館で借りる 「 カーリル 」 最寄りの図書館から、目的の本のありかを探しだしてくれるサイト♪ 在庫があるか貸出中か、までわかります。 電子書籍を無料で貸し出してくれる図書館もあります ↓ ↓RT 電子図書館(電子貸出サービス)実施図書館(2020年01月01日) 自治体の公共図書館における「電子書籍貸出サービス」を実施している図書館となります。(電子出版制作・流通協議会 電子図書館・コンテンツ教育利用部会まとめ)https://t.co/ZKbSXLCDVz — 小二田 誠二 (@KONITASeiji) 2020年3月2日 ▶ 大学図書館の蔵書は 「 CiNii 」 で検索できますね。 [ニュースリリース] CiNii Booksに新機能/新日本古典籍総合データベースと連携/古典籍の本文画像公開ページに直接アクセスhttps://t.co/8Idy3zHtJT pic.twitt
📖 ヒッグス粒子が暗黒物質なのではないかと聞かれることがありますが、これはありえません。ヒッグス粒子はできてもすぐに崩壊してしまうので、宇宙の中にこれだけ安定して存在することはできないのです。 マントルを対流させる地熱の約半分に当たる20兆ワットが、量子力学の「弱い力」を原因とする原子核反応で生成されます。地震エネルギーの半分は「弱い力」由来なのです。 暗黒物質の正体はわかっていません。その質量をエネルギーに換算すると、宇宙全体の24%程度になります。 19世紀の科学者たちが「すぐに役に立つ研究」だけに取り組んでいたら、ほとんどの研究者が蒸気機関の改良などに集中してしまい、電磁気の研究は進まなかったでしょう。 【2019年6月】量子重力には対称性はない! 大栗博司 (おおぐりひろし) 機構長らが証明https://t.co/kpjcZWK43Y 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研
先週末30年ぶりにシリーズ続編として公開された『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は突き抜けて凄まじい、破壊的なエンターテイメントだった。崩壊した地球文明の後に残った脳筋の男共が滅茶苦茶に改造されもはや原形が何だったのかさっぱりわからない車とバイクに跨り、何故か火を吹くギターを持って、裏切り者の女共を追いかけ上映時間の殆どをカーチェイスに費やす。走れども走れども砂漠以外何も見えない、荒廃した大地。資源は限られ少ない物資をヒャッハー!! と、暴力によって奪い合う、力こそ正義! な地獄絵図な世界が広がっている。 しかし、仮に核戦争なり宇宙人の侵略なり異常気象なり隕石の衝突なり、原因をどこに求めるにせよ、文明がいったん崩壊してしまったとしたら、本当にそんな破滅的な状況になるのだろうか? 失われてしまった文明はもはや戻らないのか? 逆に復興できるとしたら、どうやって? 本書は書名である『この世界
HONZ読者の方々は、読みたい本がどんどん積み上がっていく毎日を送られているかもしれない。だが、それをさらに推し進めてくれるのが書評集である『サイエンス・ブック・トラベル』だ。もちろん、書評集なんてわざわざ読まなくたってこの世には読みたい本・読むべき本はたくさんある。油断をすると、ヤツラはいくらでも積み上がっていく。 『神話の力』という神話をめぐる本の中で、いつも僕に勇気を与えてくれる一節がある。稀代の読書家であり神話の専門家であったジョーゼフ・キャンベルが「課題図書が多すぎる」と生徒から訴えかけられた時の返答だ。曰く『いや驚いたな、全部読もうとしたなんて。人生はこれからだよ。一生かけて読めばいいんだ』と。まったくもってそのとおり。開き直りではあるが、いくら積み上がろうが、一生かけて読めばいいのだ。 本書の特徴を一つあげるならまずその専門性の高さだ。一人の人間の書評集ではなく、物理学者に生
学研教育出版とブックビヨンドは、電子書籍版『まんがサイエンス』シリーズを50%オフで配信している。対象の電子書店は、「楽天Koboイーブックストア」「BookBeyond」「Amazon Kindle ストア」の3店舗。期間は7月10日まで。 今回のセールは『まんがサイエンス』の14巻までの電子書籍化を記念したもので、1巻~14巻を通常価格の半額の286円(税別)で販売している。また、1巻と14巻から1話ずつ掲載したダイジェスト版も無料配信中。 『まんがサイエンス』は1987年に『5年の科学』で連載をスタートした、あさりよしとおさんの代表作(ほかに『宇宙家族カールビンソン』『ワッハマン』など)。「ロケットのひみつ」「発酵食品」「海魚と川魚」など科学的なテーマを取り上げ、主人公の小学生と専門家のやりとりを読みながら、科学について勉強できる内容となっている。現在は『大人の科学マガジン』で連載中
2012年09月26日12:00 カテゴリ書評/画評/品評SciTech 本当はガテン系の物理学 - 書評 - ヒッグス粒子の謎 出版社より献本御礼。 ヒッグス粒子の謎 浅井祥仁 こういう本を待っていた! まさに blog.livedoor.jp/dankogai/archi… に相当するようなこれぞが見当たらない。ワシが売るから誰か書いて!<@yukiskywalker @dankogai ヒッグス粒子あたりについて理解するとっかかりになるような新書があればご教授いただけませんでしょうか?— Dan Kogai (@dankogai) July 4, 2012 という一冊ではないか。 本書「ヒッグス粒子の謎」は、CERNの中の人、厳密にはCERNに出向している日本の実験物理学者が著したタイトルどおりの一冊。 ポイントは、著者が実験物理学者であるというところにある。 404 Blog No
2011年07月20日13:15 カテゴリ書評/画評/品評SciTech ほんと馬鹿 - 書評 - 科学的とはどういう意味か 科学的とはどういう意味か 森博嗣 編集部より献本御礼。 ここ数年、いや今世紀に入ってから、これほど「そうだそのとおり」とうなづきながら読み進んだ一冊は他にない。 なのに、どうして?いや、だからこそ! そんな馬鹿な。 語源通りの意味で。 本書「科学的とはどういう意味か」は、以下の主張を新書一冊分かけて展開したもの。 P. 186 科学は発展しすぎた、科学が環境を破壊し、人間は本当の幸せを見失っているという指摘はよく聞かれるところである。しかし、この場合の「科学」とは、そのまま「社会」や「経済」と言い換えてもほぼ同じ意味であり、単に風刺的姿勢で、警告を発している気になっているだけの物言いである。言葉は何とでもいえる。しかし、言葉では何一つ解決しない。 よくぞ言ってくださ
2009年06月17日12:30 カテゴリ書評/画評/品評Math 近代科学の産声を聞いてみよう - 書評 - プリンキピアを読む 難しかった。 プリンキピアを読む 和田純夫 そして、面白かった。 やはり、ニュートンは凄かった。 そしてその後の人たちも。 人類史上十本の指に確実に入る天才の偉業が、普通の高校生にもわかるようになったのだから。 本書「プリンキピアを読む」は、科学史上の不朽の名作の普及版、というより近代科学における「創世記」にも等しいPhilosophiae naturalis principia mathematica、邦題「自然哲学の数学的原理」をよりぬきした上で、現代日本人にもわかるよう注釈を加えたもの。 目次 - プリンキピアを読む ニュートンはいかにして「万有引力」を証明したのか? 和田純夫 講談社より 第1部 プリンキピアとは 第1章 プリンキピア誕生まで 第2章
・なぜ年をとると時間の経つのが速くなるのか 記憶と時間の心理学 なぜ年をとると時間の経つのが速くなるのか?。10歳の子供にとって1年間はこれまでの人生の10分の1だが、50歳の人間には50分の1に過ぎない。だから年をとるにつれて時間は短く感じるようになる。これはジャネの法則と言われる有名な説だが、主観的描写に過ぎず、説明ではない。 加速する時間については 1 望遠鏡効果 一般に人は過去の出来事に実際より最近の日付をつけることが実験でわかっている。 2 レミニセンス効果 年少の頃は「はじめて」で印象的な出来事が多く、利用できる時間標識が多いため想起する量も多く、結果として最近の事だと感じてしまう。 3 体内の生理時計のリズム 体内メトロノームが加齢にともない減速していく。 が本当の原因であると著者は心理実験データを根拠に解説している。記憶と想起にかかるバイアスの種類と原理がよくわかった。 あ
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