英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)のニューズレター「モラル・マネー」の3月6日号では、英BPがオーストラリアで計画されているグリーン水素のプロジェクトへの出資比率を引き上げようとしていることについて論じた。主な内容は以下の通り。英石油大手BPはオーストラリアで計画されている風力発電や太陽光発電を使って水素を製造するアジアン・リニューアブル・エナジー・ハブ(AREH)への出資比率を高める見通しだ
東京ガス(東京都港区)は11月21日、豪州の大手エネルギー企業Santos Ltd(サントス)と、豪州におけるe-メタンの製造・輸出に向けた事業化検討を開始すると発表した。2030年に同社のガス年間販売量1%相当の輸入を目指す。 CO2排出カウントの制度設計も目指す 同事業は、豪州中東部に位置するクーパーベイスンで、e-メタンを製造し、日本向けに輸出するというもの。東京ガスは今回、サントス社の子会社Santos Ventures Pty Ltdと、事業化に向けた覚書を締結した。
11月11日、スーパー耐久(S耐) 2023 最終戦の行われた富士スピードウェイ(静岡県小山町)。 中嶋裕樹副社長は現地に集まった報道陣に向け、水素エンジンを搭載したハイエースの走行実証を、オーストラリアの公道で始めたと発表した。 市街地での舗装された道に加え、オフロードも多いオーストラリアで“水素エンジンハイエース”を走らせ、データを蓄積。将来の水素エンジン車の市販化に向けて活用していく。 内燃機関を未来に残し、クルマ好きを置き去りにしないカーボンニュートラルを実現する。その想いでトヨタは2021年から水素エンジン搭載のカローラでS耐に挑み続けてきた。 モリゾウが運転し、モータースポーツで鍛えてきた技術が、ついに市販化を目指し公道を走る。意志ある情熱と行動で進化してきた水素エンジン開発、その道のりを追った。 映像後半の【世界のトヨタから】では、トヨタ博物館(愛知県長久手市)で開催されたク
脱炭素戦略として「水素輸出大国」を目指すオーストラリアで、トヨタ自動車が二酸化炭素を排出しない水素を燃料とした燃料電池車をアピールするイベントを行いました。オーストラリア東部ブリスベンに、先月、設置…
【読売新聞】 福岡県は、脱炭素社会へ向けて注目が高まる水素について、製造・輸出に力を入れるオーストラリア東部のニューサウスウェールズ(NSW)州政府と連携を進める。10月下旬に基本合意書を締結する。将来、北九州市の響灘臨海部への水素
国土交通省は国際水素サプライチェーンの商用化に向けて日豪海事当局で協議を行い、貨物タンク断熱システムを追加した液化水素の運送要件に合意した。 国土交通省は2023年6月19日、国際水素サプライチェーンの商用化に向けて日豪海事当局で協議を行い、貨物タンク断熱システムを追加した液化水素の運送要件に合意したと発表した。今回の協議の結果を受けて、16万m3の液化水素を輸送できる大型液化水素運搬船の設計が行われる。 新たな貨物タンク断熱システムは内外2層の殻で構成され、内殻と外殻の間の空間を水素ガスで満たすことで高い断熱性能を実現する。また、既存の真空断熱システムよりも容量を増やすことができる。 タンクを大容量化しながら内殻と外殻の間を真空に保つには、タンク強度を著しく高める必要があり、現実的な構造にするのが難しい。内殻と外殻の間に充填する気体は、液体水素が-253℃以下とごく低温であることから水素
国土交通省は6月19日、大型液化水素運搬船の実現に向けて、日本とオーストラリアの海事当局間で協議を行い、真空断熱システムに替わる新たな貨物タンク断熱システムを追加した液化水素の運送要件について合意したと発表した。 内殻と外殻の間の空間を水素ガスで満たすことで高い断熱性能を実現 新たな貨物タンク断熱システムは、内外二層の殻で構成し、内殻と外殻の間の空間を水素ガスで満たすことにより、高い断熱性能を実現する。この協議の結果を受けて、今後、大型液化水素運搬船の設計が行われることになる。国土交通省は、今回の合意は、国際水素サプライチェーンの商用化に向けた新たな一歩だとしている。
運搬船の商業運航実現を後押しと期待 国土交通省は6月19日、日本とオーストラリアの海事当局間で、水素の普及拡大に不可欠な大型液化水素運搬船の実現に向け、新たな貨物タンク断熱システムを含む液化水素の運送要件について合意したと発表した。 要件に則り、大型液化水素運搬船の設計が進む見通し。日本政府は2030年以降、早期の水素運搬船の商業運航実現を目指しており、目標達成を後押しすることが期待される。 国際海事機関(IMO)は2016年、「液化ガスのばら積み運送のための船舶の構造及び設備に関する国際規則」(IGCコード)に規定されていない液化水素の運送要件に関する暫定勧告を採択した。 17年には暫定勧告に基づき、日豪の海事当局間で具体的な貨物タンクの構造や材質、安全設備などを含む液化水素の日豪間の運送要件に合意し、1250㎥の液化水素を運搬できるパイロット船「すいそ ふろんてぃあ」を建造。21年12
INPEXは7日、子会社INPEX Operations Australia Pty Ltdを通じて、豪州石油・ガス大手サントス、英国のコンサルタント会社Xodusおよび豪州連邦科学産業研究機構(CSIRO)と共に、豪州内外の水素サプライチェーンを対象とするクリーン水素ハブ(Darwin Clean Hydrogen Hub)の構築に向け事業化検討調査を使途として豪州政府に申請していた補助金が、100万豪ドル付与されることになったと通知した。INPEX広報・IRユニットの担当者によると、補助金を含めた水素供給におけるコスト単価などは、今後の検討に伴い精査していくという。今後、同社は各パートナーと共に、5つの取り組みについて事業化検討調査を約18カ月間にわたり進め、計画・実行・評価・改善のサイクルを実践していくとしている。 1. 豪州内外における水素およびメタノール、アンモニア等由来物の需要
岩谷産業(大阪府大阪市)は5月29日、日本、豪州、シンガポールの5社で、豪州クイーンズランド州グラッドストン地区において、再生可能エネルギー由来のグリーン水素を大規模に製造・液化し国内外に輸出・供給するCQ-H2プロジェクトの基本設計作業(FEED)を共同で実施することに合意したと発表した。 岩谷産業のほか、関西電力(同)、丸紅(東京都千代田区) 、豪州クイーンズランド州政府所有のエネルギー・インフラ企業Stanwell社、Keppel社(シンガポール)の5社が、同月26日に契約を締結した。同プロジェクトで製造されるグリーン水素は、日本へ輸出および、同州グラッドストン地区のアンモニア合成施設へ供給(その一部はオーストラリア国内で地消)される。 2031年以降に約26万トン/年のグリーン水素製造を目指す
初代「MIRAI」の断面を公開 トヨタ自動車オーストラリア(本社:ビクトリア州ポートメルボルン)は5月15~16日、シドニー東郊ランドウィックにあるロイヤル・ランドウィック競馬場を会場に、「2023 Toyota Hydrogen Showcase」を開催した。会場には水素燃料自動車・第一世代「MIRAI」をカットし水素燃料タンクの設置位置などを公開した車両や、ハイエースを改造し水素で走り、水素で作った電気で調理ができるようにしたキッチン・カー、Miraiと同じFCスタックを活用している水素燃料の定置発電機などが展示され、同社スタッフが来場者にそれぞれ、レクチャーを行った。 また、屋外では2代目「MIRAI」の試乗も行われ、その乗り心地を各々体験。当日、自身もゲストをアテンドした、同社・副社長の神埜尚之(かんのたかゆき)氏は、オーストラリア市場に対し「この国のビジネスの特性を鑑みると、今後
オーストラリア連邦政府の気候変動・エネルギー省は4月13日、同国の水素産業の現状を示す報告書「State of Hydrogen 2022」を発表した。水素関連プロジェクトの進捗状況の評価や、他国の取り組みとの比較、今後に向けた道筋を示している。連邦政府は「国家水素戦略(2019年)」の策定以降、その進捗を評価するため、同様の報告書を2021年12月に初めて公表した(2021年12月13日記事参照)。今回はその後の進捗をまとめた2回目の報告となる。 報告書によると、国内には既に進行中の水素関連プロジェクト(公表済み)が100件以上存在し、それらの投資額の合計は2,300億~3,000億オーストラリア・ドル(約20兆9,300億円~約27兆3,000億円、豪ドル、1豪ドル=約91円)になる可能性があるとした。また、世界の公表済みのクリーン水素プロジェクト(注)のうち、約40%がオーストラリア
5月10日、オーストラリアのアルバニージー政権は9日発表した予算案に、水素の生産・輸出を加速させるため総額20億豪ドル(14億米ドル)の「水素ヘッドスタート」プログラムと呼ばれる政府投資計画を盛り込んだ。写真はアルバニージー豪首相。ロンドンで5日撮影(2023年 ロイター/Maja Smiejkowska) [シドニー 10日 ロイター] - オーストラリアのアルバニージー政権は9日発表した予算案に、水素の生産・輸出を加速させるため総額20億豪ドル(14億米ドル)の「水素ヘッドスタート」プログラムと呼ばれる政府投資計画を盛り込んだ。業界首脳や専門家は、温室効果ガス排出量削減を進める上で有効なクリーンエネルギー関連プロジェクトをより多く始動させる呼び水になると期待している。 ボーエン気候変動・エネルギー相は10日の議会で、同プログラムの対象はグリーン水素(再生可能エネルギーによる電気分解で作
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