いつも使っている椅子より高さのある椅子に座ったり、高い階から外を見たりすると、なんとなく気持ちが大きくなるような感じがするが、カナダのトロント大学の研究により、自分がいる高さをどう認識するかで物事の決め方に違いが出ることが分かった。 高さの異なる状況を設定研究を行ったのは、マーケティングを専門とする、経営学部准教授、Pankaj Aggarwal博士とMin Zhao博士。46~107人の大学生を被験者とし、高さの異なる椅子に座らせる、地上レベルの景色もしくは高層ビルから見える景色の映像を見せる、あるいは自分が高さの異なる特定の場所にいると想像してもらうなど5種類の状況を設定して、それぞれの状況で言葉を選択したり、職業の選択をしたりするテストを行った。 高い場所にいると解釈している場合、大局的な考え方をする実験の結果、自分が高い場所にいると解釈している被験者は、意思決定をする際、より大局的