“新・人材バンク”の新設を含めた公務員制度改革が急ピッチで進められようとしている。当事者である国家公務員は、この動きをどう見ているのか。日本国家公務員労働組合連合会(国公労連)の岡部勘市書記長に聞いた。(取材日は3月30日。聞き手は、日経ビジネス オンライン副編集長=水野 博泰) NBO 国家公務員の再就職を一元管理する“新・人材バンク”の新設が注目されています。当事者としては、どのように見ていますか? 岡部 世間から批判を浴びているような“天下り”は禁止すべきです。当然、各省ごとの再就職斡旋はやめるべきです。そして、“新・人材バンク”に名を変えた組織的な再就職斡旋の仕組みもいらない。それが我々の基本的なスタンスです。 国公労連は、いわゆるノンキャリア、特に地方勤務の職員が組合員の多くを占めています。省によって違いますが、ノンキャリアの地方職員でも、54~55歳から遅くても58歳ぐらいまで