最小のAIハード「エッジデバイス」の選び方 SBC、FPGA、産業用組み込みPCを解説(1/2 ページ) 2012年、カナダ・トロント大学のジェフリー・ヒントン教授らが、画像認識コンペでディープラーニングの威力を示したことで、第3次AIブームが巻き起こった。AIはその後も予想を超える速度で進化し、今では「Midjourney」や「ChatGPT」といった生成系AIが、さまざまなシーンで活用されるようになっている。 こうしたAIの急速な発展を支えているのが、AI演算を効率良く実行できるAIハードだ。一口にAIハードといっても、スパコンからエッジまでさまざまな製品があり、用途によって最適な製品が異なる。そこでこの特集では3回に分けて、用途別にAIハードの選び方を解説したい。 エッジデバイスの「エッジ」ってどういう意味? 第1回は、AIハードの中でも1番小さなハードであるエッジデバイスを取り上げ
今回はStarFive Technology製のRISC-Vシングルボードコンピューター(SBC)であるVisionFive 2にDebianをインストールして、その性能を計測してみましょう。 RISC-VとVisionFive 2 RISC-V(りすく・ふぁいぶ)は今もっとも熱い命令セットアーキテクチャーです。2010年頃に生まれたRISC-Vは、オープンな規格という強みを活かしてどんどんエコシステムを構築し、今では様々な企業がRISC-Vに本格的に手を出す状況になっています。AMD64/Intel 64やARMには性能も普及度合いもまだまだ及びませんが、今の勢いを維持できれば近い将来その状況は変わってくるでしょう。 本連載でも2018年ぐらいから、RISC-Vの記事を何度か取り上げていました。 第505回:「オープン規格の新しい命令セットアーキテクチャRISC-V入門 ツールチェインを
プログラミング学習教育用に特化して開発されたUSBデバイス「HackyPi」がKickstarterに登場し、注目を集めている。 HackyPiは、実際に試行できるハッキング方法を通して、コーディングや独自プログラム作成を学べるツール。以前fabcrossで紹介した、データ暗号化保存機能付きUSB RTC「EncroPi」のクリエイターが手掛ける新プロジェクトだ。 HackyPiのマイコンにはARM Cortex-M0+デュアルコアのRaspberry Piマイコン「RP2040」を採用。Micro SDカードスロットや、カスタマイズ可能な1.14インチLCDを搭載している。 HackyPiを使って実行できるハッキング例として、接続時にシステムをフリーズさせたり自動で再起動させたりするほか、特定ドメインのユーザーアカウントへのログイン、特定の宛先へのメール作成、画像などのファイルをSDカー
RISC-VベースのCPUを搭載した開発ボード「VisionFive 2」がKickstarterに登場し、キャンペーン開始後24時間以内に目標額を達成するほど人気を集めている。 VisionFive 2は、SiFive「U74」クアッドコア(1.5GHz)を搭載する「JH7110」64ビットSoCと、GPU「IMG BXE-4-32」を統合した完全オープンソースのRISC-Vシングルボードコンピューター。RAMは2GB/4GB/8GBをラインアップする。大きさは72×100mmだ。 VisionFive 2は対応インターフェースが豊富で、HDMI 2.0、MIPI DSI(4レーン×1、2レーン×1)、MIPI CSI、ギガビット対応LANポート×2、USB 2.0×2、USB3.0×2、SSD用M.2 M-Key、40ピンGPIOヘッダー、オーディオ端子に加え、eMMC、Quad SP
多くのプロジェクトでは、そのプロジェクトのためだけに専用のPCを用意するのは、やり過ぎである。そういうときに便利なのがシングルボードコンピューター(SBC)だ。 SBCで最も認知度が高いのは、間違いなく「Raspberry Pi」だろう。その汎用性や低消費電力、信頼性、使いやすさは、世界的に知られている。しかし、Raspberry Piの代わりに使用可能なSBCも多数提供されている。それらを使用すれば、より高度なパフォーマンス、AI、VRサポート、産業用途に対応したボードなど、ユニークな機能をプロジェクトで利用することが可能になる。 通常のRaspberry Piよりも小型のSBCが必要な人もいるかもしれない。 それでは、そのような製品を見ていこう。 「Odroid XU4」 手のひらサイズのデスクトップコンピューター スペック: サムスンの「Exynos 5422」(「Cortex-A7
庭の水やりで身近なIoTを体験、自動水やりシステムの構築 ~水分センサーの取り付け~:名刺サイズの超小型PC「ラズパイ」で遊ぶ(第40回)(1/2 ページ) ラズパイは低価格で拡張性の高いコンピュータのため、IoTデバイスの頭脳としてもよく活用されています。IoTというと大きな規模のサービスなどをイメージしがちですが、この連載で紹介してきた気温・湿度・気圧センサーによる環境測定や暗視カメラによる撮影、motionを使った動き検知など、個人がラズパイを使って構築したセンシングの仕組みも立派な「Internet of Things:モノのインターネット」といえるでしょう。 とまあ何となく大上段に振りかぶった感じでの始まりとなりましたが、今回のテーマは「ラズパイに水やりを管理させる」です。筆者のマンションのベランダには、カミさんが買ってきたバラ、ツツジやらの鉢植えの他、私が育てているクレマチスが
ラズパイで「Windows 10 on ARM64」を動かす(インストール編):名刺サイズの超小型PC「ラズパイ」で遊ぶ(第38回)(1/2 ページ) 前回はmicroSDメモリカードの比較とラズパイのオーバークロックについて解説しました。今回はいよいよWindows 10のインストールに移ります。 ラズパイにインストールできるのは、ARMプロセッサ向けの「Windows 10 on ARM64」です。Raspberry Pi Imagerでインストールする「Windows IoT Core」とは異なり、PCで使っているものと同じの、いわばフルサイズのWindows 10です。“ラズパイでWindows 10が動く”というだけでも何となくわくわくしますね。 実はWindows 10 on ARM64はかなり前からリリースされていたのですが、実際に動作させようとするとうまく動かないこともあり
ラズパイで「Windows 10 on ARM64」を動かす(事前準備編):名刺サイズの超小型PC「ラズパイ」で遊ぶ(第37回)(1/2 ページ) Raspberry Piが採用しているARMプロセッサ向けの「Windows 10 on ARM64」が公開されているのをご存じの方も多いと思います。筆者も知ってはいたのですが、インストールに途中で失敗して起動できていませんでした。しかし、最近になって動作が確認できたので、ご紹介したいと思います。 ただしWindows 10 on ARM64はラズパイにとってはかなり重いソフトです。転送速度が高速なmicroSDメモリカードを使うことに加えて、プロセッサのクロックアップにも挑戦してみたいと思います。 “速い”microSDメモリカードを探す まずは高速な動作が期待できるmicroSDメモリカードを選びます。今回実験するmicroSDメモリカード
家にいてインターホンが鳴っても気付かない時があったので、インターホンが鳴ったらスマホ宛にプッシュ通知を飛ばすようにしました。賃貸住宅なので勝手にインターホンをハックしたりはできないので、工事等が不要な方法を使います。 概ね下記記事と同様にRaspberry PiでGroveの光センサーを使ってインターホンの画面が付くのを検知し、SlackのIncoming Webhookを叩きました。 環境 ハードウェア面 Raspberry Pi 4 Model B メモリ2GB OSインストール済SDカード同梱の物を購入 GrovePi+ Grove - Light Sensor Grove - LED 本来不要ですが、Grove自体の動作確認等のためにあったほうが便利です 特に私の場合「デジタル入出力のLEDは動くがアナログ入出力であるLight Sensorは動かない」という事象が起きたため、問題
職場で近くの席にいるスーパーエンジニアと雑談していたときにラズパイで遊ぶ話題になり、 その勢いでうっかりラズパイとカメラモジュールを買ってしまいました。 せっかく買ったから何かやりたいなと、タイムラプスが簡単に作れそうなので挑戦してみることにしました! 手順は以下の通り、ラズパイで完結させてみようと思います。 ラズパイのカメラで定期的に写真を撮影 写真をつなぎあわせて動画に変換 必要なもの Raspberry Pi 3 Model B(OSセットアップ済み) Raspberry Pi カメラモジュール V2 USB電源アダプター 5V/3A 1.5m microUSB microSDカード 32GB 後述の設定にもよるが画像一枚あたり約300〜400KB、合計5GB程にはなるので容量は16GB以上あると安心かもしれません ラズパイでの撮影準備 手順は公式のドキュメントを参考に進めます。 h
本書は、登場以来多くのユーザーの支持を集め続けているマイコンボード「Raspberry Pi」を使いこなすための267本のレシピ集です。ハードウェアの基本、オペレーティングシステムの使い方、ネットワーク接続、Pythonプログラミングの基本から、高度なPythonプログラミング、GPIO(汎用入出力)、モーター、センサー、ディスプレイ、コンピュータービジョン、Arduinoとの連携まで、幅広いニーズに応えます。最新の「Raspberry Pi 4」ならびに刷新されたRaspberry Pi OSに対応しており、新たにサウンドやホームオートメーションのレシピも加わりました。すぐに使えるサンプルコードや回路図を豊富に収録しており、作品製作に役立ちます。 まえがき この本の使い方 表記規則 サンプルコードの使用について 質問と意見 謝辞 1章 設定と管理 レシピ1.1 Raspberry Piの
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