サウナイキタイ アドベントカレンダー 12日目の記事です。 お別れは突然やってきて すぐに済んでしまった。 それは映画のようなドラマチックなものではなく、旅先でなくしてしまったお気に入りの帽子のようなもので、気がついたときにはもう、どうすることもできず、ただただ打ちひしがれるしかなかった。 私がトントゥと出会うまで もうはっきりとした時期は思い出せないが、2005年から2016年くらいまで、私はひっそりと、孤独に温浴施設に行くことを楽しんでいた。 当時は毎回、サウナや湯船で汗をかき体重を2キロ落とすことをルーティンとしていて、限界まで熱湯と外気浴を繰り返し、しばらく間をおいてからサウナをはさみ、水風呂を経由して温泉で〆るという流れが好みだった。 あちこちの施設を次々にスタンプラリーするのではなく、よみうりランド丘の湯、稲城の季の彩、巣鴨のSAKURAなどの比較的大箱の施設や、南青山清水湯、