"放送禁止"シリーズに似た、フェイク(?)ドキュメンタリー風味な小説。短編集で読みやすく、それぞれに個性のある話で、小説というフォーマットにこだわらない挑戦的な作品。モヤッとした着地点の後味の悪さもあり好みの作品でした。 ただ、肝心の"恐怖感"がやや弱いように感じた。 小野不由美の"残穢"なんかのように、心にねっとりとまとわりつくような不快感がもう少し欲しかった。
映画版の『桐島、部活やめるってよ』に通じるような、"登場人物全員、俺。"と思えるほど、全員に共感できる作品だった。 とある人のお葬式に集まった子どもたち、孫たちそれぞれの人間模様と心模様。親戚の集まりっていう、居心地が良いような悪いようなあの感覚。特段親しくもないけれど、他人ではないから感じるあの不思議な親近感。そんななんとも言えない"居心地"が文章化されたよう。 それにしても、タイトルが素晴らしい。これは「死んで、いない者(The man who is dead and gone)」なのか、「死んでいない者(The man who is not dead)」なのか。前者であれば「死んで、いない者と残された者たちのお話」だし、後者であれば「まさにあの時間は死んだ者が作り出した時間で、そこに脈々と生き続いている」という話とも取れる。 ダブルミーニングのようで、どちらとしても成立しているタイト
この一冊はあらゆる教養の入り口のリストなので、これ一冊を読んで即に何かが変わるというものではないけれど、今の時代、これから何を読みどんなことを考えていくべきなのかを網羅的に知るためには非常に役立つ一冊だった。
まだ3歳なので早いと思うけど、子供のために児童文学を集め始めた。ついでに自分も読み返す。良い本は良い。「星の王子様」はむしろ大人の方が刺さるかもしれない。
今のSEOにどれだけ効果があるのか眉唾なものもあるが、1つのデータとしては読む価値がある内容が多い。ネットで読める最新の情報と合わせて、テクニックの取捨選択は必要。
ultimate-ezさんの鈴木のりたけ『す~べりだい 【3歳 4歳からの絵本】』についてのレビュー:子供ってリズムネタ好...
「AIRIがなんでローマ字やねん!」というところが妙に気になって、中身があんまり頭に入ってこなかった。。。 だらけかけていたのが6巻で急速に面白くなったけど、再び停滞気味。次なるクライマックスに向けての"溜め"の巻ということだと思うので、この停滞感がどう跳ねるのか期待が高まる。
クライマックス直前までのユルユルの中だるみっぷりに対し、最終数話の話の急ピッチっぷり。決してバランスが良い作品とは言えないけれど、そのアンバランスさが生む緩急がこの物語をとんでもない名作に仕上げている。 「うしおととら」こそが少年漫画の最高傑作だとおもっていたけど、それに勝るとも劣らない作品だった。 これまで未読だったことを悔いる以上に、リアルタイムではなかったにせよこの物語と出会えた幸せが圧倒的に勝る、素敵な体験となった。 語り尽くせないほどの名言・名シーンだらけ。この上なくアツく、心が震える物語でした!!
頭を使って"謎解き"をしながら読める一般的なミステリーに対して、ハードボイルドジャンルの小説は流れていく物語を眺める"お客さん"視点で読んでしまうので、どうしてものめり込めない。。 主人公はもちろん、キーパーソンの大鹿のマロイもかっこよくはあるんだけど…。
傑作!賛否両論を呼んでいるのは、文章から溢れ出す"左翼臭"のせいか。確かに、いわゆる"ネトウヨ"な人は脊髄反射で反論したくあるような論旨の文章は多い。でも、あくまで"左翼的"であるだけで、左翼側の人にも的確な否定をぶつけていて、良くも悪くも全方位に喧嘩売ってる作品。 エロと新興宗教を扱うという卑近さを持ちながら、極めて文学的に文章を重ねつつ、思想の骨子として量子論や超紐理論などの先端科学を扱っているという点も、純文学好きvs娯楽小説好き、文系vs理系のどちらにも媚びない(言い方を変えればやっぱり両方に喧嘩を売る)スタイル。 文章で戦うオラオラ系のストロングスタイルな作風にしびれました。 誰もが惹かれながらも批判したくなるという、読者一個人の中までも賛否を生むという、実にアグレッシブな作品でした。 結構長い(厚い)作品ではあるものの、一気読み必至。 本当に素晴らしい作品でした!!
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