建築デザイナーEric Cloughは、その辺のデザイナーとは一味違います。 デザインに磨きをかけた書斎やキッチンを作ってくれるのは、もちろんそうなんですけど、彼の追求はそれのみにとどまらず、例えばこのNY5番街&パークアベニューにある床面積4200平方フィートの14階のアパートには、暗号コード、謎かけ、詩、隠れドア、隠れ部屋などなど、謎が謎を生むルーブ・ゴールドバーグみたいなスカベンジャー・ハント(からくり探し)の愉しみが、ひっそり隠れているのです。 最終版では例えば廊下のパネル2枚から装飾用ドア・ノッカーを外し、2つ合わせてクランクを作り、ここを回すとダイニングルームの隠れ扉が代わりに開くよう、あつらえた。 隠れ扉の先のダイニングでは複数の鍵と鍵穴が出てくる。正しい組み合わせで使うと引き出しが開き、中にアクリルの文字とテーブルサイズの布が。そこにクロスワードパズルの始まりがプリントされ