着物でおしゃれを楽しむ男性が増えている。夏に浴衣をまとってみたのがきっかけで、「和」の魅力に目覚めるケースが多いそうだ。日常着として毎日愛用している20〜30歳代の「着物男子」も登場している。 「腰骨に乗せる感じで締めると、帯がしっかり止まります」。北九州市小倉北区室町の呉服店「うめね」で、店長の梅根裕幸さん(38)はそう話しかけた。 今月、ここで開かれた男性向け着付け教室でのことだ。20〜50歳代の参加者たちは紺、茶、シルバー、浅黄など、様々な色合いの着物に身を包んでいた。 「男性の着物は女性の着付けほど難しくない。シャツのボタンを留めたりネクタイを締めたりする手間がかからない分、スーツを着るより早く着れますよ」 梅根さんはこの日、グレーと紺の大きな縦じまの伊勢木綿を着こなしており、着物のまま繁華街に出かけ、お酒やダーツを楽しむこともあるという。 手ほどきを受けた参加者からも「意外に簡単