遅くとも還暦までには始めたかったのですが、中々着手できず、この春ようやく始めたことがあります。『正法眼蔵』全87巻及び拾遺5巻と「弁道話」の講読と現代語訳です。 『正法眼蔵』は旧草と言われる75巻と新草12巻を称するのが一般で、それに拾遺として数巻が加わります(「弁道話」は当然のように『眼蔵』として扱われることが多いですが、全くの別物)。私としては、大方が現在入手しやすい、岩波文庫版に収録されている巻の全てを対象に、講読と現代語訳をしようと思っています。 最近出版された『眼蔵』本は多くが僧侶ではない方によるもので、しかも全巻を扱うものはありません。古いものでは、『正法眼蔵全講』と題した、岸沢惟安老師の全巻講義があります。私の企画はそれ以来です。 私としては今回、本文・講読・現代語訳という構成で全巻解釈を目指しています。無謀と言われて当然で、命あるうちにできるかどうかというところでしょう。