ブックマーク / himaginary.hatenablog.com (12)

  • クルーグマン「日本はまだオワコンではない」 - himaginary’s diary

    既に日のツイッターで話題になっているが、クルーグマンが安倍元首相の死に寄せて連ツイを投稿している。 OK, one more shock: the assassination of Japan's former Prime Minister Abe. I have zero to say about what might lie behind it and what it means. But I can talk about my meeting with Abe in 2016; he was a complicated and interesting leader, not easy to characterize 1/ As many have noted, he was an apologist for Japan's war crimes — not forgivable —

    クルーグマン「日本はまだオワコンではない」 - himaginary’s diary
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    yoko-hirom 2022/07/09
    『驚くほど躍動的である』 死に瀕したら大概激しく暴れる。そして段々動かなくなる。
  • 将来世代はグレタ・トゥーンベリを許さない? - himaginary’s diary

    ふと、かつて温暖化対策の行き過ぎを諌めたビョルン・ロンボルグはグレタ・トゥーンベリについて何か言っているのかな、とぐぐってみたところ、9月末にこのような論説を書いていることを知った。以下はその概要。 人間が気候変動の科学を理解して行動しないことは「悪」であり、気候変動によって「人が死んで」おり、あと8年余りで炭素の排出余地は尽きてしまうため、2028年までに化石燃料で動くものをすべて閉鎖すべし、というグレタ・トゥーンベリの国連演説は、良く見られる主張であるが、根的に間違っている。確かに気候変動は人為的な原因で現実に生じているが、気候変動で世界が終わるという彼女の見方は根拠が無い。IPCCによれば、2070年までの気候変動の影響は、生態系への影響も含めても、平均所得の0.2-2%の減少に相当する。その時までに、地球上の各人の所得は300-500%向上している。 1世紀前の生活はつらいものだ

    将来世代はグレタ・トゥーンベリを許さない? - himaginary’s diary
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    yoko-hirom 2019/12/29
    バカげた意見。経済発展を阻害するのは温暖化による気候の大変動であって,グレタ氏他の環境保護活動では無い。『IPCCによれば』と挙げた数字が誤りな時点で評価に値しない。
  • ギャニオン「日本で露わになった量的緩和の限界」 - himaginary’s diary

    アメリカン・エンタープライズ研究所が、10年間の量的緩和の教訓をテーマとした講演とパネル討論の会を6月に開催した(H/T Mostly Economics)。その終盤の会場からの質問への回答の中で、ジョー・ギャニオンが日のこれまでの量的緩和政策に毒を吐いている。 When QE first happened, two central banks went in quickly, relatively boldly, although I would argue in hind-sight not boldly enough. But given the uncertainties, it was a reasonable thing that we did. And two central banks hung back. And I think they needed it, but

    ギャニオン「日本で露わになった量的緩和の限界」 - himaginary’s diary
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    yoko-hirom 2018/09/02
    『どこに限界があるのか、何が目標か、を分からないまま進めれば、それは惨事』 限界は無いと思っているし,物価上昇が目的で景気回復はその結果と思っているから惨事/『賃上げ』を先に始めるべきだった。
  • 最低賃金を引き上げるべき理由 - himaginary’s diary

    引き続き最低賃金ネタ。Economist's ViewのMark Thomaが、theFiscalTimesで最低賃金引き上げを訴えている。 彼の論旨は概ね以下の通り。 労働市場での賃金決定は、経済学の教科書通りに労働者の限界生産力に等しくなるように決まるわけではなく、労働者と経営者の交渉力によって決まる。 労働者の生産性が上がって製品の付加価値が増えても、追加収入の大部分が経営側に渡ってしまった、というのが近年起きたことであり、それが格差拡大にもつながった。 労働者側の交渉力を引き上げる一つの方法は組合。だが、右派の政治家が制定した法律や、企業が海外もしくは組合の力が弱い州に移転する能力により、組合の力は損なわれている。 労働者側の交渉力を引き上げるもう一つの方法は最低賃金引き上げ。最低賃金労働者は元々交渉力が乏しいが、最低賃金引き上げはその乏しい交渉力の代わりとなる。 最低賃金引き上げ

    最低賃金を引き上げるべき理由 - himaginary’s diary
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    yoko-hirom 2016/03/11
    『労働者と経営者の交渉力』 比較的交渉力の高い高収入労働者から交渉力を削ぐのが定額働かせ放題の「高度プロフェッショナル労働制」。経営者を甘やかし過ぎ。最低賃金引き上げで強い経営者を育てるべき。
  • 経済学の教科書は、真実、すべての真実、および真実だけを語っているか? - himaginary’s diary

    ノアピニオン氏が、マンキューに代表される経済学の入門教科書は「間違っている」というブルームバーグ論説を書き、Econlogのデビッド・ヘンダーソンに批判された(H/T マンキュー)。それに対しノアピニオン氏が自ブログで反論している。 ノアピニオン氏が経済学の教科書を槍玉に挙げるに当たって例示したテーマは、最低賃金と福祉である。教科書的な解説によれば、最低賃金引き上げは雇用を悪化させ、福祉は労働のインセンティブを減じるとされているが、実証分析によれば実際には必ずしもそれが成立していない。よって教科書の記述は宜しくない、というのがノアピニオン氏の主張である。 それに対しヘンダーソンは、最低賃金の研究についてマンキューは少し表現を柔らかくする必要があるかもしれないが、同賃金の引き上げが十代の雇用を減らすというマンキューの記述の結論は変える必要は無い、と指摘している。また福祉については、経済学者が

    経済学の教科書は、真実、すべての真実、および真実だけを語っているか? - himaginary’s diary
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    yoko-hirom 2015/11/30
    理論が成立する条件を無視して結論だけが巷間に流布しているものは他にも沢山ありそう。
  • 誰がために壁は倒れた? 資本主義への移行の収支決算 - himaginary’s diary

    というエントリをベルリンの壁崩壊25周年を機にブランコ・ミラノヴィッチが書いている(原題は「For Whom the Wall Fell? A balance-sheet of transition to capitalism」;H/T Mostly Economics)。 そのエントリで彼は、一人当たり実質GDPの購買力平価による比較もしくはその成長率に基づき、資主義への移行国を以下の4つのグループに区分けしている。 明確な失敗国 2013年<1990年 タジキスタン、モルドバ、ウクライナ、キルギス、グルジア、ボスニア、セルビア 相対的な失敗国 成長率<1.7% マケドニア、クロアチア、ロシア、ハンガリー 追随国 1.7%<成長率<2% チェコ、スロベニア、トルクメニスタン、リトアニア、ルーマニア 成功国 2%<成長率 ウズベキスタン、ラトビア、ブルガリア、スロバキア、カザフスタン、ア

    誰がために壁は倒れた? 資本主義への移行の収支決算 - himaginary’s diary
    yoko-hirom
    yoko-hirom 2014/11/10
    資本主義が経済的繁栄をもたらすなど,まやかし。共産主義国の社会問題は共産主義の失敗とされるが,資本主義社会で不幸になった者は自己責任とされる。資本主義の失敗とは見做されない。それが資本主義成功の秘密。
  • HSBCの円相場予想 - himaginary’s diary

    HSBCのDavid Bloomチームの来年末までの円相場予想をFT Alphavilleが紹介している。 円相場の推移を考えるに際しHSBCチームは、アベノミクスを約束、行動、結果の3つの局面(フェーズ)に分け、さらにその中で4つの分岐点を考えている。 約束局面 既に終了 行動局面 分岐点1:日銀の新執行部は積極的な金融緩和派となるか? 分岐点2:日銀は速やかに抜的な緩和政策を実施するか? 分岐点3:自民党は参院選に勝利するか? 結果局面 分岐点4:日銀は2%のインフレ目標を達成し、実質成長をもたらすか? その上で、円相場の推移を以下のような樹形図で表わしている。 赤矢印が彼らの予想であるが、日銀の新執行部は積極的な金融緩和派となるものの、抜的な緩和政策の実施には至らず、2%のインフレ目標の達成もならず、参院選の結果如何に関わらず2014年末には円相場は1ドル=80円に戻る、というの

    HSBCの円相場予想 - himaginary’s diary
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    yoko-hirom 2013/03/04
    大きな変化を生むのは分岐点2の「日銀の行動」か。
  • 経済学を勉強すると嘘をつきやすくなる - himaginary’s diary

    という点について研究した論文がUDADISIの2012年経済学論文ランキングの第2位として取り上げられていた。著者はマドリード・アウトノマ大学のRaúl López-Pérezとケベック大学モントリオール校のEli Spiegelmanで、論文のタイトルは「Do Economists Lie More?」。 以下はその要旨。 Recent experimental evidence suggests that some people dislike telling lies, and tell the truth even at a cost. We use experiments as well to study the socio-demographic covariates of such lie aversion, and find gender and religiosity t

    経済学を勉強すると嘘をつきやすくなる - himaginary’s diary
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    yoko-hirom 2012/12/18
    商売すなわちカネ儲けにウソは付きもの。経営学,経済学はウソのつき方を学ぶ学問。
  • ゲーム理論は直接的には現実に応用できない - himaginary’s diary

    とイスラエルのゲーム理論の大家アリエル・ルービンシュタインがThe Browserインタビューで述べている(Mostly Economics経由)。 その内容を簡単にまとめると以下の通り。 ゲーム理論というネーミングで、フォン・ノイマンは数学だけではなく広報宣伝での天才ぶりを発揮した。そのネーミングにより、何か単純なものが経済危機や核抑止力政策といった複雑な状況に応用できるという幻想を人々に抱かせた。自分の見方は同僚より極端かもしれないが、ゲーム理論は現実に直接応用できるという主張には与しない。 自分が比喩として良く用いるのは論理学。論理学は哲学や数学の興味深い一分野ではあるが、それがより良い人生を送る助けになるという幻想を抱いている人はいないと思う。良き裁判官は論理学を習得している必要は無い。論理学はコンピュータ科学の発展に役立ったが、友人との討論や、裁判官、市民、もしくは科学者として与

    ゲーム理論は直接的には現実に応用できない - himaginary’s diary
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    yoko-hirom 2012/06/11
    理論を現実に応用するのは,技術の役割だと思うけど。「ゲーム工学」って無いの?
  • ビッグマックを買うにはマクドナルドで何分働けば良いか? - himaginary’s diary

    昨年アメリカ経済学会会長を務めたオーリー・アッシェンフェルター(Orley Ashenfelter)*1が、今年初めの(おそらくシムズに交替する前の最後の)会長演説で、ビッグマックを用いた賃金の国際比較方法を発表したらしい(ジョン・テイラー経由)。 テイラーブログからリンクしている論文*2は会員しか読めないが、ぐぐってみると、例えばThe AtlanticやGlobalPostの記事で概要が紹介されているほか、こちらではアッシェンフェルターがLSE講演時に使用したと思しきスライドが見られる。 ビッグマックと言えばエコノミスト誌のビッグマック指数が有名であるが、ここではその考え方を一歩進めて、マクドナルドで一時間働いたらビッグマックを何個買えるか、という個数を示すBMPH(Big Macs Per Hour Of Work)なる指標を開発したとの由*3。 以下はスライドに掲載されていた200

    ビッグマックを買うにはマクドナルドで何分働けば良いか? - himaginary’s diary
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    yoko-hirom 2012/05/26
    BMPHは,バラッサ=サミュエルソン効果を表すらしい。バラッサ=サミュエルソン効果とは何なのか,調べたが理解が及ばなかった。
  • 福島第一による原発事故発生確率のベイズ更新 - himaginary’s diary

    について世上どのような考察がなされているか知りたいとふと思い、ぐぐってみたところ、このパワーポイントに行き当たった*1。書いたのはFrancois LevequeとLina Escobar。著者のうちLevequeはCERNA(Centre d'Economie Industrielle MINES ParisTech=パリ国立高等鉱業学校産業経済研究所)経済学部教授(HP)で、知財やエネルギー問題が専門で、EU Energy Policy Blogというブログに寄稿しているとの由。 そのパワーポイントの概要は以下の通り。 これまでに観測された炉心損傷事故は、14400年・炉数の中で、以下の11件*2。 Year Location Unit Reactor type 1959 California, USA Sodium reactor experiment Sodium-cooled p

    福島第一による原発事故発生確率のベイズ更新 - himaginary’s diary
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    yoko-hirom 2012/04/30
    フクシマの影響は大きいな。更に「技術進歩による安全性の向上」を計算に入れるときは,是非とも「老朽化による安全性の低下」も計算に入れて欲しいものだ。
  • どうして人々や機関はやるべきと分かっていることをやらないのか - himaginary’s diary

    というタイトルの論文をハーバード大経済学部教授のデビッド・カトラー(David M. Cutler*1)が書いた(Mostly Economics経由;原題は「Why Don’t People and Institutions Do What They Know They Should?」)。 そこで彼は、ピッツバーグ近郊のアレゲニー総合病院(Allegheny General Hospital)が中心静脈関連血流感染(Central Line Associated Bloodstream Infections)を防ぐ方策を手順化して劇的な効果を上げ、多額の費用を節約することに成功したにも関わらず、他の病院がそれに倣わなかった、という事例を冒頭で報告している。そして、なぜ人々は、やるのが正しいと分かっていて、それをやることのコストも低く、かつ、やることが自らの利益になることも分かっているこ

    どうして人々や機関はやるべきと分かっていることをやらないのか - himaginary’s diary
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    yoko-hirom 2011/09/04
    ブコメで提案されている仮説が興味深い。
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