今こそ総合知を ― COVID-19は転換点 押谷仁教授は、国のCOVID-19対策に従事する傍ら、東北大学新型コロナウイルス対応特別研究拠点プロジェクトの一環として、「感染症共生システムデザイン 学際研究重点拠点SDGS-ID」を立ち上げています。その思いも含めて、前回に続き、押谷さんのこの2年間の活動を振り返っていただきました。 (2022年3月10日にオンラインで収録) 瀬名: 先日、Yahoo!ニュースのコメント欄に、ロシアのウクライナ侵略関連のニュースがトップに出るようになったことで、コロナの新規感染者数がトップに出なくなって気持ちが落ち着くようになったという意見が出ていました。これを見て、いろいろ考えさせられました。その気持ちはわかるのだけれども、なんというか、人々の世界観の限界を突き付けられた思いがしました。自分の目に見える新型コロナのニュースは怖い、あるいはこれまで怖かった