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historyとreviewに関するyukattiのブックマーク (18)

  • 誰もが虐殺者になりうる|ちくま学芸文庫|田野 大輔|webちくま

    PR誌「ちくま」6月号より、田野大輔氏による書評を公開します。『増補 普通の人びと:ホロコーストと第101警察予備大隊』(谷喬夫訳)は、学芸文庫では異例の刊行前重版が決まり、さらにその後も重版が相次ぐ話題書。ごく平凡な市民たちはいかにしてユダヤ人大量殺戮の実行者となったのか。「誰もが虐殺者になりうる」という言葉が重く響きます。ぜひ、ご一読ください。 第101警察予備大隊の「普通の人びと」がいかにユダヤ人の大量殺戮に荷担したかを描き出した書は、壮絶な読書体験を与えてくれる名著である。 ホロコースト研究の第一人者である著者は、戦後の裁判での大隊のメンバーたちの証言を利用しつつ、凄惨な現場の実態を浮かび上がらせる。ユダヤ人を駆り集めて処刑場に連れて行き、一人一人の首筋を撃って殺害する隊員たち。何時間も銃殺がくり返され、いたるところに死体が転がる現場。だがその残虐さだけが読者を戦慄させるのではな

    誰もが虐殺者になりうる|ちくま学芸文庫|田野 大輔|webちくま
  • 呉座勇一「戦争の日本中世史」新潮選書2014.1. - 旧tototo

    同じ著者の「応仁の乱」が面白かったので読んでみたところ、だいぶ若書きというか暴走気味で「学術的な歴史」としては微妙なのだけども、それゆえに興味深いところがあるなあと思ったので、主にそちらについて。 「応仁の乱」のほうは漠然とした総論で大づかみに語られる日史上の一大エポックを細かい事件経過で綴るというもので、こちらは著者のやるべきスタイルが確立した、とても良いだった。 一方、それ以前に書かれてるこちらのは、たぶん若手が張り切りすぎて空回りしてるんだろうなあ、もしくは時間も準備もないまま慌てて書いてしまって取り繕いようがない、という感じの力み具合があって、個別の記述は面白いところも多々あるんだけれども、全体をまとめようとして導入した視点というか史観が「戦後のマルクス主義階級闘争史観の批判」で、著者自身も「書は非常に偏っている」とか「一種の思考実験」とかエクスキューズを述べてるんだけど

    呉座勇一「戦争の日本中世史」新潮選書2014.1. - 旧tototo
  • 『これが人間か』人とは、ここまでグロテスクになれるものなのか!? - HONZ

    プリーモ・レーヴィはユダヤ系イタリア人。トリーノ大学を主席で卒業した科学者だ。彼は24才の時にパルチザンとして活動中に逮捕される。1943年の事だ。翌1944年にアウシュヴィッツに移送され、開放されるまで強制収容所で地獄のような日々を送った。彼が送られたのはアウシュヴィッツの中の第三強制収容所モノヴィッツである。この収容所は強制労働を主目的としており、囚人はイーゲー・ファルベン社の合成ゴム工場「ブナ」で強制的に働かされる。 著者レーヴィがモノヴィッツでの日々を克明に記録したのが『これが人間か』である。書は『アンネの日記』『夜と霧』と並んでアウシュヴィッツの古典記録文学という評価を得ている。その改訂完全版がこのほど出版された。 逮捕されたレーヴィはイタリアのモデーナ近郊にある抑留収容所に送られる。ここには六百人を超えるユダヤ系イタリア人が収監されていた。1944年2月22日にユダヤ人はこの

    『これが人間か』人とは、ここまでグロテスクになれるものなのか!? - HONZ
  • 『カブラの冬-第一次世界大戦期ドイツの飢饉と民衆』藤原辰史(人文書院) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 著者、藤原辰史は悩む。世界全体で飢餓人口9億2500万と試算される現状のなかで、「ヨーロッパの一国が一時期体験したにすぎない飢餓の事実は読者の目にあまりに小さく映るのではないか」。「経済大国ドイツの飢餓の状況を経済大国日で紹介することにどれほどの意味があるのか」。「結局は、「先進国」中心主義的な見方を補強することになりはしないか」。この著者の真摯な悩みを、書のもととなった講義の受講生や講演会の聴衆は、しっかり受けとめた。その理由は、書を読めばわかる。 第一次世界大戦がはじまった翌年の1915年から休戦協定が成立した18年までのドイツの餓死者は、76万2796人であった。ここには兵士は含まれない。料輸入大国ドイツは、生命線としての輸送網を、イギリスの海上封鎖などによって断たれ、「兵糧攻め」にあった。その結果、1915年の「豚殺し」と1916年から17年にかけての

    『カブラの冬-第一次世界大戦期ドイツの飢饉と民衆』藤原辰史(人文書院) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
  • kousyoublog.jp – このドメインはお名前.comで取得されています。

    このドメインは お名前.com から取得されました。 お名前.com は GMOインターネットグループ(株) が運営する国内シェアNo.1のドメイン登録サービスです。 ※表示価格は、全て税込です。 ※サービス品質維持のため、一時的に対象となる料金へ一定割合の「サービス維持調整費」を加算させていただきます。 ※1 「国内シェア」は、ICANN(インターネットのドメイン名などの資源を管理する非営利団体)の公表数値をもとに集計。gTLDが集計の対象。 日のドメイン登録業者(レジストラ)(「ICANNがレジストラとして認定した企業」一覧(InterNIC提供)内に「Japan」の記載があるもの)を対象。 レジストラ「GMO Internet Group, Inc. d/b/a Onamae.com」のシェア値を集計。 2023年5月時点の調査。

  • 佐藤亜紀『メッテルニヒ氏の仕事』第二部 - 猟奇カニ人間地下道に出現

    今回は前回からの続きとなる第四章の「タレイランの学校」がタレイランの失脚で終わるのを皮切りに、1809年のアスペルン及びワグラムの戦いから1813年のドレスデン、ライプツィヒの戦いの直前まで、つまりナポレオンの帝国が絶頂期から凋落の一途を辿る過程がメッテルニヒ氏の仕事となる。 第一部から、君主に付き物のある種の病が語られる。君主病、とそれは呼ばれる。 プロイセンのフリードリヒ・ヴィルヘルム三世は臆病極まりないし、ロシアのアレクサンドル一世は恐怖心の持ち主で、オーストリアのフランツ一世には劣等感、それも「自分の無能に打ち拉がれた」とまでいわれる。 これらは各国の歴史や権力のあり方、正統性に由来する。君主はそれに自覚的であるだけに、その性格や行動を強く規定してしまうのである。例えば、フリードリヒ・ヴィルヘルム三世は、プロイセンが伝統的に拡大政策を国是とし、文官も軍人も君主の意向そっちのけでいか

    佐藤亜紀『メッテルニヒ氏の仕事』第二部 - 猟奇カニ人間地下道に出現
  • 佐藤亜紀『金の仔牛』新連載 - 猟奇カニ人間地下道に出現

    『メッテルニヒ氏の仕事』の連載だけで喜んでいたら、まさか平行して連載される作品が他にも出るとは思わなかった。かつてこんなことがあっただろうか。ちょっと記憶にない。至福。 『メッテルニヒ氏の仕事』と同じく、歴史を題材にし、地理も時代も近接しているが、当然のことながら書き方や視点が全く違う。やはり書き出しに注目してみる。 一七一五年、ルイ大王崩御の折、ヴェルサイユ宮殿のそこここでは時計が一斉に四時十五分を打ったと伝えられている。宮中の時には専門の侍従が付いており、日々たゆみなく時計の螺子を巻き時間を合わせていたので、これはさして驚くべきことではなかろう。この時計の精とも言うべき者たちの目に見えない活動が、目に見える世界に、一時間に四度、日に九十六回のささやかな徴のひとつを表した瞬間、廷臣たちの上げる、国王陛下崩御、国王陛下万歳の声に迎えられて、曾孫である齢五歳の皇太子は新王ルイ十五世となった―

    佐藤亜紀『金の仔牛』新連載 - 猟奇カニ人間地下道に出現
    yukatti
    yukatti 2012/02/02
    精読、素晴らしい。ジョン・ローのシステムについての説明あり、勉強になりました。
  • 佐藤亜紀『メッテルニヒ氏の仕事』第一部 - 猟奇カニ人間地下道に出現

    ――メッテルニヒは始終嘘を吐くが、滅多に人を騙さない。私は滅多に嘘は吐かないが、人は騙す。 佐藤亜紀『陽気な黙示録』ちくま文庫版P305 繊細極まりない語り口の亡命貴族が語り手の『荒地』を雑誌掲載時に読み終わった時、ああ、こういう理性的で常に正気な人物は政治の世界には向かないし、きっとこの後も政治とは無縁であるか、或は否応なしに政治に巻き込まれて断頭台に送られる羽目になるのだろうな、と陰な気持ちになったものだった。のちにこの作品が『激しく、速やかな死』に収録され、巻末の解題でその繊細極まりない語り口の亡命貴族がタレイランだと知り(ごめんなさい鈍いんです)、作者の途轍もない技巧に声を出して唸った。成る程、この繊細な亡命貴族は紛れもなく後年のあの怪物的な政治家タレイランに違いない。 冒頭の言葉はそのタレイランのものなのだが、『荒地』という作品は、「滅多に嘘は吐かないが、人は騙す」タレイランの

    佐藤亜紀『メッテルニヒ氏の仕事』第一部 - 猟奇カニ人間地下道に出現
    yukatti
    yukatti 2012/01/21
    面白さを丁寧に伝えてくださってるなー
  • 【レビュー・書評】三陸海岸大津波 [著]吉村昭 - 売れてる本 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    yukatti
    yukatti 2011/05/25
    "筆致はあくまでも淡々としており、これみよがしな深刻さや、扇情的な生々しさからは程遠い""ひたすら「事実」だけが語られていながら、かといって単に客観的な「記録」とは異なる""記録=文学"
  • 『醜聞の作法』佐藤亜紀 近代から人間は進歩していない - あんとに庵◆備忘録

    元旦早々、書棚にある堆積された文庫を整理していたらルソーの『ジュリ・新エロイーズ』が出てきた。一巻目を読んでなんじゃこりゃぁ?と思って放置していたのだな。スコラ学の雄アベラールって、勇ましい神学文書書くもんでカコイイ!と、エチエンヌ・ジルソンの『アベラールとエロイーズ』を読み、更にうひょぉ!となった勢いで買ったはいいが、ただの甘ったるい言葉が並ぶ恋愛書簡に辟易としてなんでこんなのを当時の仏蘭西人は読んでいたんだ?とほっぽり出していた。アベラール様全然カンケーないし。 さて、昨日ウンベルト・エーコの『バウドリーノ』の書評を書いたがエーコの作品は舞台が中世。その中世においての「情報」がどのように生み出され、また扱われたのか?というテキストの問題が中心的テーマだったのうなどとあれこれ妄想していたわけだが、年末に出版された佐藤亜紀の作品もこれまた近代のフランス革命前夜における出版物の有様を中心に

    『醜聞の作法』佐藤亜紀 近代から人間は進歩していない - あんとに庵◆備忘録
    yukatti
    yukatti 2011/01/03
    どんどんいろんな本を読みたくなってくる。"編集者さんから「表紙の絵はフラゴナールの接吻にしたかったんですけど、そういう絵描けますかね?」というおフランスの大画伯に挑戦しろという攻撃的な依頼をされて"
  • 佐藤亜紀小説研究ノート

    はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました 以下のエントリの通り、今年末を目処にはてなグループを終了予定である旨をお知らせしておりました。 2019年末を目処に、はてなグループの提供を終了する予定です - はてなグループ日記 このたび、正式に終了日を決定いたしましたので、以下の通りご確認ください。 終了日: 2020年1月31日(金) エクスポート希望申請期限:2020年1月31日(金) 終了日以降は、はてなグループの閲覧および投稿は行えません。日記のエクスポートが必要な方は以下の記事にしたがって手続きをしてください。 はてなグループに投稿された日記データのエクスポートについて - はてなグループ日記 ご利用のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 2020-06-25 追記 はてなグループ日記のエクスポートデータは2020年2月28

    佐藤亜紀小説研究ノート
    yukatti
    yukatti 2010/07/18
    佐藤亜紀の小説研究ノート。データベースと読解、になる予定。/『ミノタウロス』を、私は大傑作であると思っています。g:fubako:id:yukatti:20100711:p1で書いた通り、今後時間をかけて読解していきます。
  • 「ミノタウロス」個人用まとめメモ : Zazie

    yukatti
    yukatti 2010/07/16
    佐藤亜紀『ミノタウロス』。クルチツキー(公爵or契約の悪魔?)。ウルリヒの答えが過去形。ウルリヒの嗜みあれこれ。
  • 嫁に隠れて本を買う!: ミノタウロスの時代

    yukatti
    yukatti 2010/07/15
    佐藤亜紀『ミノタウロス』単行本感想。。"では少年は獣になったのかといえばそうではありません"
  • ミノタウロス関連のツイート

    @sorekara346 20世紀と同時に産声を上げたヴァシリが19世紀的な人間の条件を~とか安直に考えていたら、とっくにそういうラインで書いている人がいたでござるorz 2010-05-16 14:25:10

    ミノタウロス関連のツイート
    yukatti
    yukatti 2010/07/11
    佐藤亜紀『ミノタウロス』の感想ツイート、 @zazie_k さんによるまとめ。
  • はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました - はてなの告知

    はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました 以下のエントリの通り、今年末を目処にはてなグループを終了予定である旨をお知らせしておりました。 2019年末を目処に、はてなグループの提供を終了する予定です - はてなグループ日記 このたび、正式に終了日を決定いたしましたので、以下の通りご確認ください。 終了日: 2020年1月31日(金) エクスポート希望申請期限:2020年1月31日(金) 終了日以降は、はてなグループの閲覧および投稿は行えません。日記のエクスポートが必要な方は以下の記事にしたがって手続きをしてください。 はてなグループに投稿された日記データのエクスポートについて - はてなグループ日記 ご利用のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 2020-06-25 追記 はてなグループ日記のエクスポートデータは2020年2月28

    はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました - はてなの告知
    yukatti
    yukatti 2010/07/11
    動きを描く見事さ。佐藤亜紀『ミノタウロス』少し考察しただけではとても手に負えないものとわかり、今後時間をかけて読解していくつもりです。現段階で書けた範囲内で。
  • まとめよう、あつまろう - Togetter

    コミュニケーションが生まれるツイートまとめツール

    まとめよう、あつまろう - Togetter
    yukatti
    yukatti 2010/07/09
    佐藤亜紀『ミノタウロス』読書記録ツイートまとめ
  • 『ミノタウロス』読書記録

    @sorekara346 単行を所持しているけれど、これは買わざるを得まい。RT @orionaveugle: ブログ更新;文庫版『ミノタウロス』(佐藤亜紀)の解説を担当させていただきました。http://d.hatena.ne.jp/Thorn/20100513 2010-05-13 19:54:18 Y Kodama @cocteausoba 解説、素晴らしかったです。今まで誰も指摘して来なかったようなミノタウロスというの正体に真正面から向きあったものだと思いました。ええ、実力がないとね、狡いところをつんつんしかできないものです(含む自分)。ここまで真っ当に迫ったか、と感動しました。@orionaveugle 2010-05-13 20:59:35

    『ミノタウロス』読書記録
    yukatti
    yukatti 2010/07/09
    佐藤亜紀『ミノタウロス』文庫版読書感想ツイートまとめ
  • 電氣アジール日録 - 読者を一切傷つけず「正義の被害者」気分にさせてくれる漫画

    先日、なんとなく後藤田正晴の回顧録『情と理』ってのを読んだ。 以前、丸二年近く前に書いた、中曽根と後藤田の違いがわかった気がする。 後藤田は戦前の内務省官僚あがりで元警察長官だけあって、ガチガチに管理側の人間のはずで、実際、60年安保の時だって警察力が大きければデモ隊は暴走せず、樺美智子は死なずに済んだ、とか、自信を持って語る。しかし、そんな後藤田、東京帝大卒のエリートなのに戦時中は陸軍に徴用され、職業軍人にコキ使われ辟易したらしい。とにかく、職業軍人は視野が狭いと語る。 一方、中曽根のいた海軍はインテリ士官が多かったというが、海軍士官は陸地から切り離されてるし、インテリ士官だけで固まって(何しろ海軍は士官と兵卒で事から違うのだ。陸軍の方が良くも悪くも「同じ釜の飯」意識が徹底していたらしい)ある意味では観念的だったらしい。 後藤田も究極的には改憲論者だが、改憲は自分らの世代が死に絶えてか

    電氣アジール日録 - 読者を一切傷つけず「正義の被害者」気分にさせてくれる漫画
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