一般に百合とは一対一で成立するものであってハーレム展開は少ないが、元々は百合が主眼ではない作品だと、あらかじめ用意されたカップリングは少なく(いわゆる公式カプ)、その大半は読者、プレイヤーの勝手な深読み、妄想の類に委ねられる(それを自覚していない百合厨は見ていて痛々しい)。特に東方やアイマスはその傾向が強い。公式カップリングがほとんど用意されていないに等しいからである。 そして各人の妄想をネットや同人誌で「こんなんどう?」と披露していくうち、界隈にはおおよそ王道のカップリングというものができていく。そしてそれらを総合していくと結果的に中心的な人物が浮かび上がり、結局はハーレム化するという展開が多い。一般的には東方なら霧雨魔理沙であり、アイマスなら菊地真にあたる。二人の共通点は「一見して男前、でも中身は乙女」である。 だが、私はこの集団意識に異議を唱えたい。何も、この風潮自体が悪いと言ってい