北海道では今春、ヒグマの目撃情報が非常に多く、その数はすでに100件を超えたという。室蘭市では、これまでに5件の目撃情報が寄せられ、市は異例の「ヒグマ注意報」を出して警戒を呼び掛けている。 そんな中、幌加内町、朱鞠内湖で14日、男性が行方不明となり、胴長靴をくわえたクマが付近で目撃され、さらに人間の頭部が発見された事件は大きく報道された。 朱鞠内湖は日本最大の人造湖として知られ、幻の魚「イトウ」が生息していることなどから、釣り人に人気があり、カヌーなどのアクティビティを楽しむ観光客も多い。朱鞠内湖畔キャンプ場は、北欧のような風景が楽しめることで人気を集めるが、事件を受けて休業を余儀なくされた。歴史に埋もれた人喰いヒグマ事件をつづった労作『神々の復讐 人喰いヒグマたちの北海道開拓史』の著者が、この地域の数奇な惨劇の歴史を辿る。 昭和三年温根別仔連れ人喰い熊事件 実は朱鞠内湖が位置する幌加内町
近年は人気観光スポットとして注目を集め、名産のサフォーク(羊)に舌鼓を打つ観光客も多い、道北の士別。しかしこの地の真の名物は恐るべき人喰いヒグマたちだったのである。 地元民の証言 北海道でヒグマによる被害がもっとも多かった地域として、士別市が挙げられる。特に市西部の温根別村では、大正から昭和初期にかけて人喰い熊事件が多発した。 なぜこの地域にヒグマの出没が集中したのかは、拙著『神々の復讐 人喰いヒグマたちの北海道開拓史』で指摘している通りだが、端的に言えばこの地域が「ヒグマの通り道だった」ことによる。 それは以下のような地元民の証言からも知ることができる。 おそらく西士別学田から南士別(演武)・イパノマップ、さらに温根別へと熊が通る路であったようです(さいもん語りと開拓 南條兵三郎)(『けんぶち町・郷土逸話集 埋れ木 第一集』剣淵町教育委員会) 毎年春になると、堅雪の頃は定期的に、近文アイ
女と書いて「ひと」と読む菓子、「あの女(ひと)」に会いに行く旅。宮ヶ瀬、穂高、小樽に続いて、 広大な北の大地で遠くを見つめている「士別の女」、「べつかいの女」に会いに行った。遠く離れた道北と道東を、今はもういないあの女(ひと)の追憶が結びつけたのだった。 1975年神奈川県生まれ。毒ライター。 普段は会社勤めをして生計をたてている。 有毒生物や街歩きが好き。つまり商店街とかが有毒生物で埋め尽くされれば一番ユートピア度が高いのではないだろうか。 最近バレンチノ収集を始めました。(動画インタビュー) 前の記事:床屋のオフィシャル髭ダンディズム > 個人サイト バレンチノ・エスノグラフィー 士別の女(ひと)に会いたい 普通に行ったら旭川空港が便利なのだが、ご当地の鉄道で無闇に旅情を味わいたいと札幌から特急ライラックで北上、旭川でサロベツに乗り換え士別へと向かう。 ずらんと並んだ特急札、実に旅情で
みなさんの疑問をシラベルカ! 最近、全国各地で地震が相次いでいますが、お住まいの地域の地震について気になっている方も少なくないと思います。そこで今回は、「地震の頻度」について調べてみました。 きっかけとなったのは、こちらの投稿でした。 「道央圏から道北の士別市に引っ越して7年目になりますが、ここはびっくりするほど地震がない場所です。何か理由があるのでしょうか?」(50代・女性) さっそく現地調査へ 果たして投稿のとおりなのか。私たち取材班は現地を訪れてみました。 士別市は上川北部に位置し、人口はおよそ1万7000。面積のおよそ75%を山林が占めていて、ジンギスカンの羊肉の生産など畜産も盛んな、のどかな街です。 まずは地元の人に地震の頻度をどう感じているのか聞きました。 道ばたで出会った市民に片っ端から話を聞きましたが、全員が同じような話をしていました。なかには、「最後に地震があったのがいつ
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